1on1
1on1で部下が答えやすい問い、答えにくい問い
💬「最近どう?」「まあ、ぼちぼちです」
💬「困ってることはない?」「特にないですね」
5分で終わる1on1。実施はしているのに、何も動いている気がしない。こうした手応えのなさは、各種の調査でも共通して挙がる悩みです。
なぜ、対話が深まらないのか。一つの答えが、“問いの広さ”にあります。
組織開発を専門とするMIMIGURI共同代表の安斎勇樹氏は次のように指摘します。
“「この会社で何かやりたいことある?」といった問いは広すぎて、答えづらい。部下は「考えておきます」と言葉を濁し、上司はそれを「主体性がない」と受け取りがちだが、問題は聞き方にある” (参考記事)
問いを変えれば、対話は変わります。次の例をもとに考えてみましょう。

【実践知】アセスメントを1on1に役立てる方法とは
1on1では、「もっと相手のことを知りたい」「考えを理解したい」と感じる場面がある。
一方で、本人としても、自分の価値観や判断基準をうまく言葉にできないことは少なくない。
特に、多様な価値観や働き方が共存する現在の組織では、「なんとなく伝わる」「察してもらえる」が難しくなっている。
その中で注目されているのが、アセスメントを“共通言語”として活用する考え方である。
タイプや特性をきっかけに会話することで、自分や相手の考え方を整理しやすくなり、1on1での相互理解も深まりやすくなる。
本記事では、「ジョハリの窓」をもとに、自己開示の難しさを整理しながら、アセスメントを対話に活かす具体的な考え方を紹介する。

乖離が広がる、エンゲージメントスコアと現場の実態。上司-部下の本当の関係値をどう測る?
年に一度のエンゲージメントサーベイ。上司と部下の関係を問う設問は、おおむね良好な値を示している。ところが現場から日々届く声は、その数字とどこか食い違っている。こうした隔たりに居心地の悪さを覚える人事担当者は、少なくないのではないでしょうか。
このようなズレが生まれる要因の一つは、サーベイの仕組みそのものにあります。
組織サーベイは、個人が特定されない前提で行われるため、回答者は安心して答えられますが、その仕組みゆえに一問ごとに真剣に向き合う動機は失われがちです。
近年ではサーベイが手軽に実施できるようになり、その機会も増えました。結果として、回答者が「アンケート疲れ」に陥り、惰性で答えるケースが増えているという指摘もあります。
こうした回答が積み重なれば、スコアは実態よりいくらか高いところに着地します。したがって、良好な数字は現場のありようをそのまま映しているとは限らないのです。
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1on1推進の現場で何が起きていたか──大日本印刷・ABセンター事務局の試行錯誤
新規事業組織では、新しいアイデアを生み出すために対話が欠かせない。一方で、人材の入れ替わりが激しく、上司・部下の関係性が固定されにくいという構造的な難しさも抱えている。
2025年11月に開催されたKAKEAI主催のカンファレンス「RE:ENGAGE 2025」では、大日本印刷(以下、DNP)の佐藤英吾氏が、新規事業組織における1on1の実践について語った。
佐藤氏の所属するABセンターは、内部にR&D部門と事業部門を抱え、自ら予算を持って事業化まで担う新規事業創出組織だ。講演後、佐藤氏のもとには参加者からさまざまな質問が寄せられた。本記事では、そのQ&Aをもとに事業成果に結びつく1on1のあり方を掘り下げる。

大日本印刷株式会社 ABセンター
価値創造プログラム推進本部業務革新推進室 室長 2002年富士フイルム株式会社入社。SCM、労組専従、経営企画、新規事業マネージャーを歴任。2020年大日本印刷株式会社入社。新規事業創出プログラム「OneABスタジオ」を立ちあげ運営中。主に新規事業開発の仕組みづくりと実行支援を推進。

大日本印刷の新規事業組織──1on1を事業成果につなげるための実践
大企業の新規事業が生まれる現場で、1on1はどのように生かされているのだろうか。
2025年11月に開催されたKAKEAI主催のカンファレンス「RE:ENGAGE 2025」に、大日本印刷(以下、DNP)の佐藤英吾氏が登壇。
「新規事業推進に不可欠な1on1とエンゲージメント──DNPの実践事例から学ぶ」と題した講演で、人が流動的に入れ替わる新規事業組織において「対話」を基盤に据え、1on1を実践してきた理由を語った。
本記事では、同社の取り組みを通じて、1on1が関係性づくりにとどまらず、新たなアイデアを生み出すための組織の基盤としてどのように機能しているのかを紐解く。

大日本印刷株式会社 ABセンター 価値創造プログラム推進本部業務革新推進室 室長
2002年富士フイルム株式会社入社。SCM、労組専従、経営企画、新規事業マネージャーを歴任。2020年大日本印刷株式会社入社。新規事業創出プログラム「OneABスタジオ」を立ちあげ運営中。主に新規事業開発の仕組みづくりと実行支援を推進。

「30分じゃ足りない」と思わせる上司の対話はどこが違うのか
営業企画の現場では、顧客の課題を整理し、提案へとつなげる力が求められる。顧客と向き合う中で生まれる悩みや迷いは個々人の中に蓄積されやすいが、その思考をどう整理し、チームの力へと変えていくのか。こうした営業企画の現場において、上司と部下の1on1はどんな役割を担うことができるのだろうか。
シリーズ「となりの1on1」に今回登場するのは、大日本印刷(以下、 DNP)情報イノベーション事業部 第2CXセンター 第5本部 第3部 第2課で課長を務める大津郁美さん。着任から半年、メンバーとの月1回30分の1on1を通じて、問いと共感を軸にした対話を重ねている。
「“課長”と呼ばなくていい」。そう語る大津さんと、部下である田中裕子さん、森本裕希さんへの取材から、「また話したい」と思える1on1の実践を追った。(撮影:小島マサヒロ)


1on1を「スマート」にしてはならない。AI時代に人間が守るべき「一線」とは
「お互い炎上ギリギリのラインを攻めてたんですね(笑)」
そう言って大きく笑うのは、人事界隈のインフルエンサー・組織開発するマン「こがねん」さん。人事図書館館長・吉田洋介さんが1on1総研で発表した連載記事に対し、こがねんさんがX上で疑問を呈したことをきっかけに、両者が意見を交える対談が実現しました。
前編では、両者の1on1原体験、形骸化のパターン、こがねんさんが覚えた「違和感」の正体に迫りました。
後編でこがねんさんの口から飛び出したのは「1on1はもっと失敗していい」「マネジャーとメンバーは喧嘩した方がいい」という過激な提案。議論は「観察」と「胆力」、そしてAI時代に人間が担うべき領域へと広がっていきます——。
(ファシリテート:下元陽/撮影:小池大介)
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