
1on1で部下が答えやすい問い、答えにくい問い
💬「最近どう?」「まあ、ぼちぼちです」
💬「困ってることはない?」「特にないですね」
5分で終わる1on1。実施はしているのに、何も動いている気がしない。こうした手応えのなさは、各種の調査でも共通して挙がる悩みです。
なぜ、対話が深まらないのか。一つの答えが、“問いの広さ”にあります。
組織開発を専門とするMIMIGURI共同代表の安斎勇樹氏は次のように指摘します。
“「この会社で何かやりたいことある?」といった問いは広すぎて、答えづらい。部下は「考えておきます」と言葉を濁し、上司はそれを「主体性がない」と受け取りがちだが、問題は聞き方にある” (参考記事)
問いを変えれば、対話は変わります。次の例をもとに考えてみましょう。
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正解はどっち!? 伸び悩む若手への尋ね方
<クイズ1>
入社3年目のAさん。仕事はこなしているものの、最近は熱量が落ちて見えます。そんなAさんとの1on1で、あなたならどう声をかけますか。
1:「最近、仕事を進める中で、やりづらさや気になっていることはある?」
2:「最近の仕事の中で、“少し手応えがあった”とか、“やっていて自然に動けた”と感じた場面はあった?」
どうでしょう。つい「1」を選びたくなりませんか? しかし、伸び悩む若手・中堅に響くのは「2」のほうです。
困りごとを問えば問うほど、相手は身構えます。逆に、うまくいった経験を振り返る問いは、本人も忘れていた「好き」や「得意」を呼び起こします。その手応えの記憶が、停滞を抜け出す糸口になるのです。
<クイズ2>
自分より社歴が長く、経験も豊富な年上の部下Bさん。とある仕事で、進め方に行き詰まっているようです。その停滞をBさん自身の力で乗り越えてほしいとき、次の1on1で、あなたならどう声をかけますか。
1:「この進め方をより良くするとしたら、どこから変えるのがよさそうですか?」
2:「過去に同じような場面に直面したとき、どう対処しましたか?」
これ、実はどちらも正解です。「1」は、現在の進め方の改善点を、Bさん自身に考えてもらう問い。「2」は、過去に似た状況を乗り越えた経験を、今に引き寄せてもらう問い。どちらもBさんの経験を尊重し、本人の力で停滞を乗り越えてもらうためのものです。
年上部下は、教え込まれるよりも、自らの経験や考えを引き出されてこそ、本来の力を発揮します。
答え方を指定すると、部下は話しやすくなる
相手に合わせて問いを変えるのと同じくらい大切なのが、答えやすさです。
例えば上司が「新サービスの企画案を考えてみました。何かフィードバックをもらえますか?」と聞いても、部下はおそらく「特にありません」と返します。本当は思うところがあっても、上司の案を正面から否定するのは気が引ける。そのため、当たり障りなく流すのです。
では、この場面でどのように問いかけるのが望ましいのでしょうか。安齋氏はこんな聞き方を推奨します。
💬「このサービス案をユーザー目線で見た時に、100点満点で何点をつけますか?」
点数なら答えやすく、ユーザー目線で評価する形にすれば、部下は上司の案にも遠慮なく点をつけられるためです。
1on1でも同じです。「最近どう?」と漠然と聞くのではなく、「先週の◯◯案件、10点満点で手応えは何点?」と聞いてみる。点数で答えてもらい、その理由を尋ねれば、漠然とした近況報告では出てこなかった部下の本音が見えてくるかもしれません。
相手に合わせて問いを変え、答え方を具体的にする。この二つを意識するだけで、手応えのない1on1は少しずつ動き出します。
正解はどっち!? 伸び悩む若手への尋ね方
<クイズ1>
入社3年目のAさん。仕事はこなしているものの、最近は熱量が落ちて見えます。そんなAさんとの1on1で、あなたならどう声をかけますか。
1:「最近、仕事を進める中で、やりづらさや気になっていることはある?」
2:「最近の仕事の中で、“少し手応えがあった”とか、“やっていて自然に動けた”と感じた場面はあった?」
どうでしょう。つい「1」を選びたくなりませんか? しかし、伸び悩む若手・中堅に響くのは「2」のほうです。
困りごとを問えば問うほど、相手は身構えます。逆に、うまくいった経験を振り返る問いは、本人も忘れていた「好き」や「得意」を呼び起こします。その手応えの記憶が、停滞を抜け出す糸口になるのです。
<クイズ2>
自分より社歴が長く、経験も豊富な年上の部下Bさん。とある仕事で、進め方に行き詰まっているようです。その停滞をBさん自身の力で乗り越えてほしいとき、次の1on1で、あなたならどう声をかけますか。
1:「この進め方をより良くするとしたら、どこから変えるのがよさそうですか?」
2:「過去に同じような場面に直面したとき、どう対処しましたか?」
これ、実はどちらも正解です。「1」は、現在の進め方の改善点を、Bさん自身に考えてもらう問い。「2」は、過去に似た状況を乗り越えた経験を、今に引き寄せてもらう問い。どちらもBさんの経験を尊重し、本人の力で停滞を乗り越えてもらうためのものです。
年上部下は、教え込まれるよりも、自らの経験や考えを引き出されてこそ、本来の力を発揮します。
答え方を指定すると、部下は話しやすくなる
相手に合わせて問いを変えるのと同じくらい大切なのが、答えやすさです。
例えば上司が「新サービスの企画案を考えてみました。何かフィードバックをもらえますか?」と聞いても、部下はおそらく「特にありません」と返します。本当は思うところがあっても、上司の案を正面から否定するのは気が引ける。そのため、当たり障りなく流すのです。
では、この場面でどのように問いかけるのが望ましいのでしょうか。安齋氏はこんな聞き方を推奨します。
💬「このサービス案をユーザー目線で見た時に、100点満点で何点をつけますか?」
点数なら答えやすく、ユーザー目線で評価する形にすれば、部下は上司の案にも遠慮なく点をつけられるためです。
1on1でも同じです。「最近どう?」と漠然と聞くのではなく、「先週の◯◯案件、10点満点で手応えは何点?」と聞いてみる。点数で答えてもらい、その理由を尋ねれば、漠然とした近況報告では出てこなかった部下の本音が見えてくるかもしれません。
相手に合わせて問いを変え、答え方を具体的にする。この二つを意識するだけで、手応えのない1on1は少しずつ動き出します。






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