人材マネジメント
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マイクロマネジメントとパワハラの境界線は?適切な管理と「やりすぎ」の見分け方
はじめにーマイクロマネジメントとは? マイクロマネジメントとは、上司やマネジャーが部下の業務進行に対して細部まで指示を出し、進捗や成果物の一つひとつを厳しく管理するスタイルを指します。本来は「部下のミスを防ぎ、品質や安全を担保する」という意図で用いられる手法ですが、その介入が過度になると部下の自主性を奪い、組織全体のパフォーマンスを低下させるリスクがあります。 マネジャーにとって、部下の成果を確実に引き出すための「細やかな管理」は必要不可欠です。しかし、それが行き過ぎると部下の自律性を損ない、モチベーション低下や離職につながりかねません。本記事では、マネジャーがどうすれば必要十組織を動かす2025/06/16 -
【EX】人的資本経営の必修科目「従業員エクスペリエンス」とは何か
人事領域で旬な話題の一つが従業員エクスペリエンス(体験)。略してEX(Employee Experience)。顧客体験価値を意味するカスタマーエクスペリエンス(CX)を従業員に当てはめた概念です。 CXでは、顧客がある商品を知ってから購入し、利用、そしてリピート購入に至るまでの一連のプロセスを指す「カスタマージャーニー」という概念を使います。 同様にEXでは従業員のジャーニー、つまり採用面接から入社、そして退職後(時にはアルムナイ採用と呼ばれる退職者の再入社も含まれる)までの過程における個人のモチベーションの上下や悲喜こもごもの体験があることに注目します。 このEXが、人人を知る2025/06/16 -
【注目】次世代雇用「スキル型」は日本に広がるのか
ここ数年、人事の世界で話題に上がっているのが「スキル型」雇用。 これは米国で「現行制度の限界」という課題に対して生まれてきたもの。現行制度とは、日本で言うところの「ジョブ型」雇用。日本で広がっているジョブ型が米国では時代遅れだというのです。 ジョブ(職務や職責)ではなく、スキル(知識や業務遂行力)に根差したスキル型とは一体何か。また、日本に定着している職能資格制度と何が異なるのか。 人事の世界で長くコンサルティングに携わっているPwCコンサルティングのディレクター、加藤守和氏へのインタビュー中編では、日本でスキル型が広がる可能性について伺いました。 一人では全組織を動かす2025/06/12 -
互いに“ちょうどいい”距離感とは? 年下の上司と良いチームを築く方法
かつての部下が、ある日突然自分の上司になる。そんな場面に戸惑いを覚える人もいるだろう。とはいえ、それは多様な世代が働く組織の中ではごく自然なことだ。「年上部下」としてどうふるまえば、年下上司との信頼関係を築き、健全なチームを育むことができるのか。本稿では、そのヒントを探っていく。 「やりにくい」は、自分のふるまいから生まれる 年下の社員が、自分の上司になるとき——。その可能性はあると理解していても、実際にその瞬間を迎えると、どこか無力感のような感情が芽生える人もいるだろう。だが、こうした状況を何度か経験するうちに、年下上司にもさまざまなタイプがあることに気づいていく。 たと組織を動かす2025/06/10 -
やりたいことが見つからない……自分のキャリアを探すために上司を巻き込む方法
やりたいことが明確でない若手社員にとって、キャリア面談は気まずく、時にプレッシャーにもなる。しかし、そのモヤモヤこそがキャリアを描く出発点だ。本稿では、キャリアに悩む若手社員に向けて、上司との対話を活用して自分の軸を見つけ、「なりたいキャリア」を見つける方法を紹介する。 キャリア面談が投げかける問いに、どう向き合うか 「次は何がしたいのか?」「どんなキャリアを歩んでいきたいのか?」——。キャリア面談で上司からこう問われ、戸惑った経験のある人は少なくないだろう。 たまたま配属された部署で懸命に働く日々。しかし、それだけでは不十分なのか?という疑問が頭をよぎるのも無理はない。上組織を動かす2025/06/10 -
【徹底解説】OKRが企業にもたらすメリットとは? KPI、MBO、KGIとの違いも紹介
変化の激しい現代。誰もが同じことを、同じように行い、決められたルーティンワークを時間通りにこなしているだけでは、企業の競争力を保つことは難しくなっています。 これからの時代に求められるのは、「時間ではなく成果で評価する」「組織の命令に従わせるのではなく、個人のアイデアや独自性を尊重する」といった、新しい人材マネジメントのあり方です。 そこで注目されるのが、シリコンバレー発の目標管理手法であるOKR(Objectives and Key Results)です。 この記事では、OKRの基本的な仕組みや運用方法、そしてよくある失敗とその防ぎ方までを詳しく解説します。社員一人ひとり未分類2025/06/09 -
【マネジャー必見】優秀な人材を守る「メンタルヘルス管理術」
企業のマネジメントを担う立場において、社員がメンタルヘルスの不調を理由に休職や離職に至るケースは決して珍しくありません。特に人手不足が深刻化している今、身体の健康を守るのと同じくらい、働き手の心の健康をいかに維持・向上させるかが組織の安定経営には欠かせないテーマとなっています。 そんな背景を踏まえ、本記事では職場での早期発見から具体的な対策まで、マネジメント視点で押さえておきたいポイントを解説します。 1. メンタルヘルスとは何か?──ビジネス現場における基本定義 職場におけるメンタルヘルス(心の健康/精神的健康)とは、私たちが心身ともにバランスよく働き、日常生活や仕事にお人を知る2025/06/09 -
【保存版】リスキリング徹底ガイド:DX時代に必須のスキルと助成金活用法
はじめに 近年、「リスキリング」という言葉がビジネスシーンで大きな注目を集めています。急速な技術革新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展、社会構造の変化に伴い、企業も個人も新しいスキルを身につける必要性が高まっているためです。リスキリングは単なるスキルの獲得だけでなく、既存の働き方や学び方を見直すきっかけにもなります。 本記事では、リスキリングの基本的な概念から導入のメリット、活用できる補助金・助成金等を体系立ててわかりやすく解説します。ぜひ、自社の成長戦略として、リスキリングをどのように進めていくかのヒントをつかんでください。 リスキリングとは? 📕リス組織を動かす2025/05/28 -
【新常識】なぜ今サーバントリーダーシップが求められるのか?
サーバントリーダーシップとは? 現代のビジネス環境では、単なるトップダウン型のリーダーシップではなく、一人ひとりが自律し、柔軟に協力し合える組織文化が求められています。こうした潮流のなかで再注目されている理論がサーバントリーダーシップ(Servant Leadership)です。 サーバントリーダーシップとは、指導者が命令ではなく奉仕の姿勢でチームに関わり、メンバーの声に耳を傾ける統率法です。 組織の方向性を示しつつ、個々の可能性を引き出すことに重点を置きます。権威ではなく信頼関係を基盤とし、メンバーの意見を取り入れながら共通の目標達成を目指す指導アプローチです。 こ組織を動かす2025/05/19 -
その「聞き方」はNG! 明日から使える傾聴テクニック
はじめに 近年、多くの業種で有効求人倍率が高止まりし、人材確保が難しい状況です。加えて新卒や若年層を中心に早期離職が続いており、「人材不足」と「人材の定着」が大きな課題となっています。その一方で、新しい知識や視点を持つ若手社員・多様なバックグラウンドを持つメンバーをうまく活かしきれず、現場に“もやもや”した空気が漂っている、という声もよく聞かれます。 こうした状況を打開するヒントとして、「傾聴力(アクティブリスニング)」が今改めて注目されています。 傾聴は、ただ相手の言葉を聞くのではなく、本音や背景にある感情にまで耳を傾けるコミュニケーションスキルです。これにより、職場での組織を動かす2025/05/16 -
同期が部下になった瞬間に読むべき心得 — 崩壊する前の関係修復術
昨日まで同僚、今日から部下——。あなたと同じタイミングで入社し、同じ釜の飯を食べてきた同期が、ある日突然「部下」になる。その瞬間から、仕事場の会話は硬くなり、飲み会での振る舞いは微妙に変わる。多くのマネジャーが抱える「同期部下問題」の本質は何か? そして、その関係を乗り越え、むしろ強みに変える秘訣とは? 入社10年目、ついに訪れた「横から縦へ」の関係転換を成功させるための解決策に迫る。 同期部下、気まずさには二つの要因 昨日まで同僚だった人が辞令とともに部下になるケースはままある。しかし、それが同期だったらどうだろう。上司と部下という横の関係が縦の関係になる気まずさをお互いが感じ組織を動かす2025/05/13 -
1on1が組織を変える。エンゲージメント向上の成功事例
はじめに 急速に変化するビジネス環境において、企業が競争力を維持するには、社員一人ひとりの主体的な行動と自律的な成長を促す組織づくりが不可欠です。その実現に欠かせないのが、社員と組織の心理的なつながり、すなわち「エンゲージメント」です。 しかし、制度や仕組み(ハード施策)を整備するだけでは、社員の納得や自発的な行動にはつながりません。組織文化やコミュニケーション(ソフト施策)を促進しても声がけに終わってしまうことも多いです。 そこで注目されているのが「1on1」です。上司と部下が定期的に対話を重ね、制度や方針の意図を丁寧に伝え、信頼関係を築く場としての1on1は、エンゲージ1on1実践2025/05/08
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「成長意欲ゼロ」が「組織の主力」へ! 若手を劇的に変える上司の"質問力"の正体
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「やりたいことがない」部下が変わる ―― 上司のための戦略的キャリア開発術
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「キャリアは会社任せ」からの脱却――部下が主体的に考える組織づくりの処方箋
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パワーバランス激変時代の新人マネジメント "for you"が築く上司と部下の新たな関係
組織を動かす2025/03/07
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