1on1
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【キャリア自律を促す1on1メソッド】“自分の道を選ぶ力”を育む対話とは
目的整理|なぜ、キャリア自律に1on1が必要なのか キャリア自律とは、自らの価値観や志向性をもとに、キャリアを選択し行動できる状態を指します。 言い換えれば、「与えられた役割にただ従う」のではなく、「自分がどうありたいか」を起点に、主体的に未来を選び取っていく力を得ることとも言えます。 不確実性の高い時代において、職業人生が“会社任せ”では立ち行かなくなりつつある今、個人がキャリアに対して自律的な視点を持つことは、組織にとっても大きな価値となります。人材が“自走する”状態は、マネジメントの効率化にもつながり、組織の活力にもなります。 とはいえ、キャリアの方向性を考える1on1実践2025/08/05 -
自律性を育む1on1 。富士通が選んだ「職場起点」の組織変革
富士通の人事部門は、国内約8万人の従業員に対して1on1を強制しない。月1回30分の対話を推奨し、双方向のコミュニケーションを通じて自律性を育む支援をするが、積極的な介入は避けている。「やらされ感でやっても意味がない」——この言葉に、ジョブ型転換を進める同社の人事哲学が凝縮されている。 1on1導入から4年。従業員一人当たりの年間実施回数は平均12.8回まで増加したが、その一方で、組織文化の変革が一朝一夕には進まない現実も見えてきている。 富士通の組織開発を担う野村哲也氏、同部門でコミュニケーション変革をリードする成田富男氏、秋田依里香氏に、「職場起点」で進める1on1の理想と現1on1実践2025/07/31 -
上司より詳しい部下をどう率いるか。対話が解決する「基礎研究組織の難題」
2023年、キユーピーが「アレルギー低減卵」の研究成果を発表すると、研究所には感謝の手紙や応援の声が寄せられるなど異例の反響となった。すぐには事業化が困難な基礎研究でも、社会課題への取り組みが人々の共感を呼び、企業価値を高める可能性があることを示した出来事である。 この研究成果を生み出したキユーピーの「未来創造研究所」では、対話を軸にした組織づくりで高い従業員エンゲージメントを実現している。研究者たちの創造性を引き出す取り組みの実態に迫った。(※肩書きは2025年6月時点) 基礎研究組織が抱える独特な課題 (写真提供:キユーピー株式会社) キユーピーの未来創造研究所は1on1実践2025/07/30 -
基礎研究になぜ対話が欠かせないのか。キユーピーが「相互理解」を追求する真意
マヨネーズの老舗メーカーの研究所が、なぜ組織運営で脚光を浴びているのか。 キユーピーの基礎研究部門「未来創造研究所」は、徹底した対話重視の組織づくりでリンクアンドモチベーション主催の「Motivation Team Award 2025」優秀賞を受賞した。技術者集団を束ねる糀本明浩所長が語る、基礎研究に「相互理解」が不可欠な理由とは——。 キユーピー株式会社 研究開発本部 未来創造研究所 所長 糀本 明浩氏 コロナ禍で進めた大胆な「改組」 未来創造研究所はキユーピーグループの基礎研究組織です。10年、20年先の社会課題解決や価値創造につながる研究に従事しています。1on1実践2025/07/30 -
保育の現場で1on1は機能するのか? 「形骸化」との闘いの記録
神奈川・愛知で認可保育園13園を運営する中央出版では、保育士の離職リスクが顕在化し、園長のマネジメントスキル不足が組織課題となっていた。 保育事業のゼネラルマネジャーを務める岡田鉄平氏は、その解決策を「対話」に見出し、2023年に組織的な1on1を開始した。そのチャレンジは「制度の形骸化」との闘いでもあった──。 保育士の口から漏れた「想定外の答え」 「あ、今月は園長と1on1できてません」 自身が統括する「アイン保育園」を訪れた岡田氏が保育士に声をかけると、想定外の答えが返ってきた。 (あれ? 園長は「やった」と言ってたけど……) 岡田氏はそう思ったが口1on1実践2025/07/23 -
どうすれば相手から信頼されていると思えるのか? 職場の人間関係の新常識
「部下が何を考えているかわからない」「上司が自分を認めてくれない」——職場における信頼関係の構築は、多くの企業が抱える課題だ。 パーソル総合研究所と九州大学が304名の管理職とその部下1,848名を調査したところ、職場の半数以上で信頼関係に問題があることが判明した。しかし同時に、信頼関係を改善するための具体的な道筋も見えてきた。 本調査に基づき、本記事では以下の三つを解説する。 ① 「相手から信頼されている」と実感する条件 ② 1on1が信頼関係に与える意外な影響 ③ 部下を信頼できる上司とできない上司の決定的な違い 相手から信頼されていると感じる条件とは 最組織を動かす2025/07/23 -
なぜ上司は部下を信頼できないのか。「職場の信頼構造」を徹底解剖
半数以上の職場で、上司が部下を十分に信頼できていない——。パーソル総合研究所の調査が明らかにした驚きの実態だ。 同研究所は、上司と部下の信頼関係を「四つの要素」で捉え直し、そのメカニズムを解明した。テレワーク時代の職場で何が起きているのか。調査から見えてきた信頼の構造に迫る。 テレワーク時代が変えた職場の信頼構造 コロナ禍でテレワークが普及し、多くの職場がハイブリッドワークへと移行した。パーソル総合研究所の井上亮太郎上席主任研究員は、この変化が職場の根本的な構造を変えたと指摘する。 「現代の職場づくりのキーワードは“安心”から”信頼”へと転換しています」(井上氏)組織を動かす2025/07/23 -
課長の時間を取り戻せ。1on1が変えるマネジメント構造
管理職の負荷は、限界に達している 人材の流動化、リモートワーク、複雑化する組織構造。こうした変化の中で、管理職──特に課長層が担う負荷は、かつてないほどに増加しています。 「部下に目を配りたいが、手が回らない」「育成より、進捗確認と火消しで精一杯」「指示は出しているのに、部下が自律的に動かない」 このような悩みは、決してマネジメントスキルが不足しているわけではなく、そうならざるを得ない構造になっているというのが実態のようです。 こうした負荷を真に軽減するには、スキルや制度以前に、マネジメント構造そのものを見直す必要があります。 そして、その構造改革の第一歩が「1組織を動かす2025/07/15 -
【結局】本当に1on1はエンゲージメントと離職に効くのか
1on1を導入する狙いの多くは、「離職率低下」と「エンゲージメント向上」です。 しかし、「どのようにして」離職率の低下とエンゲージメント向上をもたらすかは明確ではありません。別の要因が絡み、間接的にこれらの改善に効いているかもしれません。そこで、株式会社KAKEAI(カケアイ)が、1on1とこれら2項目への相関性や影響度合いを調査しました。 そこで分かったことは、間接的に離職率低下に効いている可能性があること。加えて、エンゲージメントを多面的に捉えることが1on1を有意義にし、離職防止にも資する可能性があることです。 ところが、今やエンゲージメントというと「スコアが高いほど1on1実践2025/07/01 -
デキる上司は、感情を聴き、言葉を待ち、問いで背中を押す──。150万回の1on1データが示す、信頼と成長を生み出す技術
「この人になら、メンバーやチームを任せられる」。そう思える“デキる上司”に共通する特徴とは何でしょうか。 部下の活躍や成長を、安心して任せられる上司。そんな存在に求められているのは、圧倒的な指導力や経験ではなく、日々の対話の中で発揮される、一見すると気づきづらい技術です。 今、1on1は多くの企業で制度化され、導入が進んでいます。背景にあるのは、従業員の自律や上司と部下の関係性の質が、組織の成果に直結する時代になったこと。変化が激しく、答えが一つではない時代においては、指示命令ではなく「問いかけ」「寄り添い」「支援する力」が求められているのです。 私たちKakeaiが1501on1実践2025/07/01 -
「1on1の満足度が高いのはヤバい」。二郎系ラーメン店の社長が語る意外な理由
「1on1の満足度が高いのはヤバい」——。 大学3年次に二郎系ラーメン店「限界を超えろ」を創業し、現在全国5店舗を展開する株式会社夜明けの深川智行代表はこう語る。2026年に海外進出、2028年に47都道府県での出店を見据える同社は、昨年から組織的な1on1を開始した。 なぜ、1on1に対する部下の満足度が高いことを危険視するのか。組織力の強化や人材育成の要として導入した1on1が浮き彫りにした思わぬ“落とし穴”とは。 深川氏に1on1の意義と課題を聞いた。 経営危機から見えた「対話」の価値 ——深川さんが1on1に注目するようになった背景を教えてください。1on1実践2025/06/27 -
【ランキング】実践で判明、1on1の本当の成果と課題
近年、伝統的な日本企業にも浸透してきた1on1ミーティング。1on1という対話は、簡単なようで難しいことの典型。ネット上でも1on1に苦労する情報があふれています。 幸い、1on1の入門をはじめ、傾聴を解説する書籍や記事は増えてきています。しかしながら、入門の次のステップとなると、まだ解説やヒントとなる情報は不足しています。 そこで今回紹介するのは、月1回以上1on1を実施している人々を対象とした1on1の調査結果(回答者300人)から、1on1の質向上のヒントを探っていくというものです。 今回明らかになった興味深い点は、コミュニケーション力など対話スキルに加えて、1on11on1実践2025/06/23
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「キャリアは会社任せ」からの脱却――部下が主体的に考える組織づくりの処方箋
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