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【徹底解説】「健康経営」に取り組む真のメリットとは?

少子高齢化で人手不足が叫ばれる昨今。コストをかけて採用したり、時間をかけて教育したりした従業員が、心身を病んで離職してしまうのは、会社にとって大きな損失となります。そこで、従業員の健康に投資するという「健康経営」の視点が、企業の生産性やブランド力を高める新たな鍵として、注目を集めています。

本稿では、健康経営の基本から優良法人認定の仕組み、実践事例、導入ステップまでをわかりやすく整理しました。自社で取り組むためのヒントとしてご活用ください。

組織を動かす
2025
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05
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【徹底解説】「健康経営」に取り組む真のメリットとは?

【失敗の本質】「勤勉な国」日本では世界に通用しない

2025年1月に永眠された野中郁次郎氏。共著「知識創造論」(東洋経済新報社)や知識マネジメントを扱った「SECIモデル」のみならず、「失敗の本質」(ダイヤモンド社)の共同著者としても有名です。ロングセラーとなった「失敗の本質」は、太平洋戦争での日本の敗戦について分析したものです。

野中郁次郎氏の功績を多角的に深掘りする本特集の前編中編では、高度経済成長期の日本の製造業の強みが、野中氏が確立した知識創造モデルを通じて、アメリカのソフトウエア開発やスタートアップビジネスにも応用されてきたことを紹介しました。

ということは、日本のものづくり企業の強みが、時代を超えて海を越えて業種を超えても通用する。つまり、本質的な強みには業種などを問わずに「普遍性」があるということです。

逆に、日本が抱える普遍的な弱みや課題とは何でしょうか。そのヒントが書籍「失敗の本質」に眠っているのです。

先にその一端を紹介すると、日本の課題とは、人材の「質の高さ」や「勤勉性」への過剰な依存です。本来は「強み」であるはずが、場合によっては「弱み」に転じるのです。

今でいうと、「人が中心」を標語とする人的資本経営に対する一つの警鐘ともいえるこのテーマを深掘りします。

組織を動かす
2025
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04
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【失敗の本質】「勤勉な国」日本では世界に通用しない

【世界標準】米国は日本から生産性の本質を学んだ、さて日本はどうする

経営学者の野中郁次郎氏が2025年1月に永眠されました。竹内弘高ハーバード・ビジネス・スクール元教授・現国際基督教大学理事長と共に、かつての日本企業が「暗黙知」を含めた知識を創造し続ける仕組みを「SECI(セキ)モデル」にまとめました。

このモデルはアメリカで注目され、ソフトウェア開発モデルの発展にも貢献しました。

アメリカの経営の進展に大きく貢献した、もう一人の日本人をご存じでしょうか。トヨタ自動車元副社長の大野耐一氏です。

「トヨタ生産方式の父」としてご存じの人も多いでしょう。トヨタ生産方式もまた、アメリカの経営に多大な影響を与えました。それも、アメリカの自動車産業だけでなく、ソフト開発やスタートアップの経営に対してもです。

日本が培ってきたものづくりの力は、単に技術の範疇にとどまりません。国も業界も問わずに普遍的に応用できるマネジメントの要諦が詰まっています。巷で聞く「日本のものづくり思考は限界」といった意見はあまりに表層的です。

野中郁次郎氏の功績を多角的に深掘りする本特集の第二回は、知識労働としてのモノづくりのエッセンスに迫ります。あなたがどのような職種や業種に属していようとも、必ず役立つマネジメントの王道がそこにあります。

組織を動かす
2025
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【世界標準】米国は日本から生産性の本質を学んだ、さて日本はどうする

人的資本経営が創る未来――従業員の力を最大化する投資と1on1の活用法

市場環境が大きく変化する中、時代の要請に応える経営手法として注目を集めているのが「人的資本経営」です。本記事では人的資本経営の本質をわかりやすく解説します。

組織を動かす
2025
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人的資本経営が創る未来――従業員の力を最大化する投資と1on1の活用法

今さら聞けない『働き方改革』2024年問題から企業が備えるべき体制まで

少子高齢化の進行と人手不足、さらにはテクノロジーの進化による働き方の多様化が進むなかで、重要性が高まる「働き方改革」。そのポイントをわかりやすく解説します。

組織を動かす
2025
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今さら聞けない『働き方改革』2024年問題から企業が備えるべき体制まで

世界的経営者、野中郁次郎さんが日本人に一番伝えたかったこと

世界の経営学者の野中郁次郎一橋大学名誉教授が2025年1月に逝去されました。

竹内弘高ハーバード・ビジネス・スクール元教授・現国際基督教大学理事長と共同で構築した「SECI(セキ)モデル」はビジネスパーソンなら一度は聞いたことがあるでしょう。

勘やコツなどの言語化が難しい「暗黙知」に光を当て、一人の天才のひらめきではなく「組織として知識を生み出し続ける」といったイノベーションマネジメント論の先駆けです。

この「野中理論」は特に米国で注目を浴びました。そして、米国発のソフトウェア開発マネジメント「スクラム開発」の理論的支柱となったのです。

これは大変興味深いものです。

なぜなら、過去の日本における製造業を中心に構築されたモデルが、時代を経て、海を隔て、そしてソフトウェア産業においても応用できる.......それだけの「普遍性」があるからです。

よく、「昔の日本はモノを安く物を作るだけで成長してきた」、「今はイノベーションの時代。かつての製造業型経営は通用しない」といった論調が見受けられます。しかし、野中氏や竹内氏の経営モデルがデジタル産業の発展を支えている事実を踏まえると、こうした意見はあまりに表層的ではないでしょうか。

実は野中氏は晩年、「日本は自ら強みを捨ててしまった」、「自ら考えることを止め、『欧米流』を盲目的に取り入れている」と懸念していました。何を隠そう、筆者(平岡)が2024年1月に野中氏ご本人にインタビューをした際、そのようなご意見をじかに聞いたのです。

そこで、野中氏の経営哲学に込められた経営の神髄(しんずい)に迫りたいと思います。

プロフィール:野中郁次郎(のなか いくじろう)。1935年生まれ、早大卒、富士電機製造に9年間在職し、経営企画から労働組合まで幅広く経験。その後、カリフォルニア大学バークレー校経営大学院で博士号取得。1986年に竹内氏と共同で、製品開発研究にまつわる日米比較の論文が「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載されて以来、ナレッジマネジメント研究の第一人者に。ホンダやデンソー、パナソニックなどの幹部人材の育成にも注力。一橋名誉教授として生涯現役を貫いた。

組織を動かす
2025
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世界的経営者、野中郁次郎さんが日本人に一番伝えたかったこと

「タレントマネジメント」企業価値を高める戦略的な人材活用

「優秀な人材が辞めていく」「次世代リーダーが育たない」―多くの日本企業が直面するこの課題に、今、戦略的な解決策が求められています。

タレントマネジメントは、従業員一人ひとりの才能(タレント)を経営資本として捉え、その潜在能力を最大限に引き出す人材戦略です。1997年のマッキンゼー・レポート「War for talent」から始まったこの概念は、少子高齢化による労働力不足、人材の流動化、そして人的資本経営への転換という日本企業の喫緊の課題に対する有効な処方箋として注目を集めています。

本記事では、タレントマネジメントの基本概念から具体的な導入方法、サントリーやKDDI、日産自動車などの先進企業の成功事例、そして中小企業でも実践可能な段階的アプローチまで、組織の規模や状況に応じた実践的なノウハウを体系的に解説します。PDCAサイクルに基づく導入プロセス、主要システムの比較、スキルマップの活用法など、明日から使える具体的な手法もご紹介します。

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「タレントマネジメント」企業価値を高める戦略的な人材活用

社員のリテンションマネジメントはなぜ重要か。その具体的施策と成功のポイント、取り組み事例を紹介

リテンション(Retention)には「保持」や「維持」といった意味があり、ビジネスの文脈では「既存顧客との関係維持を目的としたマーケティング施策」を指す場合と、「社内の人材の流出を防ぐ人事施策」を指す場合とがあります。

本記事では、後者の人事施策としてのリテンションについて解説します。

組織を動かす
2024
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社員のリテンションマネジメントはなぜ重要か。その具体的施策と成功のポイント、取り組み事例を紹介

あなたの会社を変える魔法の言葉!MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の作り方

「なぜ、うちの会社は方向性がバラバラなのか」―その答えは、MVVの不在にあるかもしれません。

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、組織の存在意義と進むべき道を示す羅針盤です。Microsoft、Amazon、メルカリなど成功企業は例外なく明確なMVVを掲げ、それを経営の軸として成長を続けています。本記事では、MVVの基本概念から、成功企業の事例分析、8つの策定ステップ、7つの分析フレームワーク、そして組織への浸透方法まで、MVVを効果的に活用するための実践的な知識を体系的に解説します。

組織を動かす
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あなたの会社を変える魔法の言葉!MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の作り方

知識創造のフレームワークSECIモデル〜基本概念とその成り立ち、実践のポイント

組織を動かす
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知識創造のフレームワークSECIモデル〜基本概念とその成り立ち、実践のポイント

認知的徒弟制、その理論的背景と内容、職場の人材育成に活用する方法

組織を動かす
2024
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認知的徒弟制、その理論的背景と内容、職場の人材育成に活用する方法

ティール組織と各発達段階の組織の特徴、ティール化の事例や難しさとは

組織を動かす
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ティール組織と各発達段階の組織の特徴、ティール化の事例や難しさとは