上司の方へ部下との関わり
部下にイライラする、 うざいと感じたときの対処
先に答え
部下にイライラしたときは、いらだちを抑え込まず、きっかけになった仕事の出来事について、いつ何があったのかという事実を本人に伝えてください。その場では事実を1つ尋ねるだけにとどめ、あらためて話す場で、仕事で困ったことを伝えます。あわせて、部下の事情と、上司に期待することも尋ねましょう。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごととして、上司の対応に関する5つのいずれかを挙げた人が27.3%いました。「上司の対応が期待するものと違う」「上司が以前会話したことを覚えていない」などの5つです。
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KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごととして、上司の対応に関する5つのいずれかを挙げた人が27.3%いました。「上司の対応が期待するものと違う」「上司が以前会話したことを覚えていない」などです。いらだちを感じたら、きっかけになった仕事の出来事を具体的に伝え、部下の事情と上司に期待することも尋ねることをおすすめします。
- 27.3%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごとに、期待と違う、以前の会話を覚えていないなど、上司の対応に関する5つのいずれかを挙げた人の割合
- 上司の対応に関する5つのいずれかを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%でした。回答者全体の31.9%を下回っています。上司の対応に困っている人は、面談の成果を感じにくい傾向があります。
- 10.4%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回の割合
- 「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた回は46.2%で、「相手のことや状況を知れました」より多く選ばれています。1on1の中で部下が上司の状況まで知るのは、それだけ難しいことだといえます。
- 40.9%
- 1万人調査
- 面談がそのあとの行動につながっているかという質問に、「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人の割合
- 5つの選択肢の中で最も多い回答です。「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。上司との面談が毎回そのあとの行動につながるのは、簡単なことではないといえます。
1万人調査は、上司が部下にいらだつ場面について尋ねたものではありません。利用データの10.4%も、部下が感想を送ったすべての回の集計で、いらだちがあった回だけを取り出したものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下にイライラする、 うざいと感じるとき、 何が起きているのか
部下にいらだつ背景には、仕事に対する上司の期待があると考えられます。期限に間に合わせたい、品質を落としたくない、といった期待です。その期待と実際に起きたことの間に差があると、「イライラする」「うざい」「むかつく」といった言葉が頭に浮かびます。
いらだちを感じたら、頭に浮かんでいる言葉に目を向けてみてください。「やる気がない」「何度言っても同じだ」のように、相手を決めつける言葉が浮かんでいるうちは、どの仕事のどの出来事がきっかけなのかを、上司自身もまだ整理できていません。整理できていない期待は、部下にも伝わりません。
部下の側は、どうでしょうか。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、12.9%の人が「上司の対応が期待するものと違う」を挙げました。「上司が以前会話したことを覚えていない」と「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」は、それぞれ6.2%です。
「上司の話が役に立たない」なども含めた、上司の対応に関する5つの困りごとのいずれかを挙げた人は27.3%でした。
どちらが悪いのかを決めても、仕事は前に進みません。いらだちは、二人の間にまだ言葉にしていない期待があることを示すサインだと考えてみてください。
相手が誰であっても、ささいなことでいらだつ日が続く場合、原因は上司自身の仕事量や疲れにあるのかもしれません。仕事量に心当たりがあれば、自分の上司に相談してください。眠れない、休んでも疲れが抜けないといった不調が気になるときは、産業医や医療の専門家に相談しましょう。
部下にイライラしたその場で、 上司がまずすること
いらだったその場では、事実を1つ尋ね、あらためて話す時間を決めるだけにとどめることをおすすめします。その場で思ったことを口にすると、何が起きたのかを確かめないまま話すことになるからです。ここからは、金曜に取引先へ提出する提案書を部下に任せている場面を例にします。
席やチャット、 会議でいらだったとき
その場で尋ねるのは、仕事が今どこまで進んでいるかだけにします。
- 提案書の下書きは、今どのあたりまで進んでいますか。
- ありがとうございます。この件で相談したいので、15時から10分ほど時間をもらえますか。
チャットの返信は、送る前に読み返してください。事実を尋ねる文だけを残し、相手を責めるような言葉は消します。
- できているところまででかまいません。一緒に見たいので、今の下書きを送ってもらえますか。続きは15時に話しましょう。
会議のように他の人がいる場では、あとで二人で話すことを提案しましょう。
- その件は、会議のあとに二人で少し話せますか。
落ち着いて話せそうにないとき
黙っていても、表情や返事の短さから、上司のいらだちは部下に伝わります。しかし、理由までは伝わりません。落ち着いて話せそうにないときは、そのことを言葉にして、時間をもらいましょう。
- すみません。今は私のほうが落ち着いて話せそうにありません。提案書の件で、30分後にあらためて時間をもらえますか。
深呼吸をする、席を外すなど、気持ちを落ち着ける方法は、自分に合うものでかまいません。ただし、気持ちが落ち着いても、きっかけになった出来事は残ります。話す時間までに、考えを整理するため、次の3つをメモに書き出しておきましょう。
- いつ、何があったのか(見たこと、聞いたことだけを書きます)
- その出来事によって、仕事の何に困ったのか
- これから、どうしていきたいのか
1つ目が書けないのは、何が起きたのかをまだ把握できていないからです。その場合は、自分の考えを伝える前に、何があったのかを本人に尋ねてください。
部下へのイライラを、 仕事の出来事に置き換える
頭に浮かんだ言葉をそのまま伝えても、部下には、どの仕事の何の話なのかが伝わりません。浮かんだ言葉は、次の表のように、実際に起きた仕事の出来事に置き換えてから伝えましょう。
| いらだったときに浮かぶ言葉 | 仕事の出来事に置き換えると | 本人にかける最初の一言 |
|---|---|---|
| 何度言っても | 修正を | 「月曜に |
| 聞くまで | 火曜の | 「火曜の |
| 何でも | 書式の | 「昨日は、 |
| 言い訳ばかり、 | 修正を | 「私の |
| もうどうでもいい | 気になる点を、 | 「ここ3回、 |
KAKEAIの1万人調査では、面談がそのあとの行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた6,074人に、行動につながらない理由を尋ねています(5つまで選択)。「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人は15.9%、「今動く必要性を感じていない(緊急度が低い)」を挙げた人は13.4%でした。
出来事を伝えるときは、期限と、遅れると何に困るのかもあわせて話すとよいでしょう。上司が急ぎだと考えている仕事でも、理由を言葉にしなければ、部下には急ぎだと伝わりにくいものです。
部下へのイライラを、 仕事の話として伝える言い方
本人と話すときは、「起きた出来事」「仕事で困ったこと」「部下の事情」「これからどうするか」の順に進めてみてください。話す場は、次の1on1(上司と部下が1対1で行う面談)でも、その日のうちの10分ほどでもかまいません。順番が相手や場面に合わなければ、入れ替えましょう。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査から、いらだちのきっかけになった仕事の出来事は、上司と部下の面談で正面から取り上げてよいと考えています。仕事は、成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあるからです。
下書きが期限までに届いていなかったことを伝えたあとは、次のように続けます。
- 上司:水曜の午前中に目を通すつもりだったので、金曜までに修正に使える時間が半日短くなりました。何か事情があったのでしょうか。
- 部下:価格表をどの版で作ればよいのかがわからず、手が止まっていました。
- 上司:そうだったんですね。話してくれてありがとうございます。私の依頼のしかたで、わかりにくい点はありましたか。
- 部下:どの版の価格を使うのかは、うかがっていませんでした。
- 上司:そこは、私が伝えていませんでした。申し訳ありません。次からは、使う版と盛り込む内容を書いて依頼します。
- 上司:次に手が止まったときのことも、決めておきましょうか。途中の状態でも、早めに知らせてもらえると助かります。
- 部下:では、その日のうちにチャットでご連絡します。
- 上司:ありがとうございます。早めにわかれば、一緒に手を打てます。
上司が困ったことを伝えたら、部下が上司に期待することも尋ねてみてください。上司と部下の両方が当事者です。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた回は46.2%でした。「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回は10.4%で、こちらのほうが少なくなっています。1on1の中で部下が上司の状況まで知るのは、それだけ難しいことだといえます。
上司が何に困ったのかは、口に出さない限り、部下にはわかりません。出来事を伝えたら、困ったことも話しましょう。
「聞いていません」「でも」と返ってきたとき
「言った」「聞いていない」のどちらが正しいかを決めようとすると、話が仕事の出来事から離れてしまいます。尋ねるのは、どの部分が伝わっていなかったのかです。
- 伝わっていなかったのは、期限でしょうか。それとも、盛り込む内容でしょうか。
- 私は月曜の朝に伝えたつもりでしたが、私の言葉が足りなかったのだと思います。次からは、チャットにも書いて残しますね。
細かい確認が何度も届いて、 めんどくさいと感じるとき
「いちいち確認しないでほしい」と伝えると、部下はわからない点を抱えたまま仕事を進めることになりかねません。確認そのものは歓迎し、進め方を二人で決めましょう。
Kakeai AI 1on1の利用データには、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することが記録されています。「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合は17.0%でした。「その他」を除く5つの選択肢の中で、最も多く選ばれています。
細かい確認が続くときも、部下が上司に期待することを尋ねてみるとよいでしょう。
- いつも確認してくれて助かっています。1件ずつだと私の返事が遅れてしまうので、急ぎでないものは、11時と16時にまとめて一緒に見ませんか。
- 今の件は、私が判断したほうがよいでしょうか。それとも、一緒に考えたほうがよいでしょうか。
一緒に仕事を始めて日が浅い相手に伝えるとき
上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。まだ身構えている段階と、困りごとをためずに話せる段階とでは、同じ一言の届き方が違います。一緒に仕事を始めて日が浅い相手には、伝える出来事を1つに絞り、短く話すとよいでしょう。
- 今日お話ししたいのは、1つだけです。火曜の下書きの件で、5分ほど時間をもらえますか。
部下にイライラするとき、 避けたほうがよいこと
避けたいのは、いらだちを仕事の出来事に置き換えないまま、黙って抑え込んだり、感情のまま態度や言葉に出したりすることです。
- 期待を下げて、何も言わないことにする。「部下に期待しなければ楽になる」という考え方は、このページではおすすめしません。提案書の期限や品質は、取引先との仕事で求められているもので、上司が期待するのをやめても変わりません。
- ため息や、そっけない返事で伝える。部下には、上司が不機嫌なことはわかっても、どの仕事の何がきっかけなのかはわかりません。理由がわからなければ、部下は遅れや問題を相談しにくくなり、二人で手を打つのも遅れがちです。
- 相手を決めつける言葉で伝える。「やる気あるの」「何回言えばわかるの」は相手を傷つけるうえ、仕事の出来事が含まれておらず、部下は答えようがありません。言い方がハラスメントに当たるかどうかは、このページでは判断しません。気になるときは、就業規則を確認し、人事の担当者に相談してください。
- まず雑談や食事で関係をよくしてから伝える、と順番を決める。KAKEAIは、「まず関係づくりから」と順番を決めておくことをおすすめしません。関係は、仕事の話を前に進める中でできていくと考えるからです。雑談や食事は、もちろんしてかまいません。ただ、関係がよくなるのを待つ間にも、提案書の期限は近づきます。
部下へのイライラにうまく対処できたかを、 どう振り返るか
うまく対処できたかどうかは、いらだちが消えたかではなく、同じ出来事が減ったかを振り返るとわかります。次の3つが目安です。
- いらだちのきっかけになった出来事を、日時を入れた一文にまとめ、1週間以内に本人に伝えられたでしょうか。
- 部下が上司に期待していたこと(依頼するときに、使う版と盛り込む内容を書いて渡す)に、上司自身が応えられていますか。
- 次に同じような場面になったとき、早い段階で二人で相談できたでしょうか。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねています。最も多かった回答は「半分くらいの回でそうなっている」の40.9%で、「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。上司との面談が毎回そのあとの行動につながるのは、簡単なことではないといえます。
仕事への期待を下げる必要はありません。改めたいのは、一度伝えれば次から変わるはずだ、という見込みのほうです。1回で変わらなくても、3回は同じように伝え続け、その出来事が減っているかを二人で確認してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
いらだちのきっかけになった出来事を、次の1on1で落ち着いて伝えたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
伝えたいことの
切り出し方や ポイントアドバイス 部下に切り出したいことを「メンバーに伝えたいこと」の欄に入力して保存すると、「1on1前のAIアドバイス」が、その内容を踏まえて書き直されます。入力した内容は、部下の画面には表示されません。
1on1の実施中
自分用のメモ
ご自身だけが見られる「自分用のメモ」を残せます。お相手にも、システム管理者にも表示されません。
次の
一歩の 候補を 会話から 抽出・ 決定ガイド 会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。
日常
要約や
次の 一歩の 一元管理 1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
ご利用企業 累計600社以上/
よくある質問
部下にイライラして、 きつい言い方をしてしまいました。 上司はどうすればよいですか。
部下にきつい言い方をしてしまったときは、その日のうちか翌朝に、上司のほうから言い方について謝りましょう。「昨日は言い方がきつくなってしまい、申し訳ありませんでした。伝えたかったのは、下書きの期限のことです」のように、言い方と伝えたかった内容を分けて話します。内容まで取り下げる必要はありません。言い方がハラスメントに当たるかどうかが気になるときは、就業規則を確認し、人事の担当者に相談してください。
部下がうざい、 むかつくと感じてしまう自分は、 上司に向いていないのでしょうか。
部下にいらだつことがあっても、それだけで上司に向いていないとはいえません。いらだちの背景には、期限や品質など、その仕事に対する期待があると考えられます。むしろ振り返りたいのは、いらだちのきっかけになった出来事を、具体的に本人に伝えられているかどうかです。相手を問わず、ささいなことでいらだつ日が続くときは、仕事量については自分の上司に、不調が気になる場合は産業医や医療の専門家に相談しましょう。
部下がめんどくさい、 もうどうでもいいと感じるとき、 上司は関わりを減らしてもよいですか。
部下との関わりを減らす前に、これまで言わずにいた出来事を1つだけでも、具体的に本人に伝えてみてください。KAKEAIの1万人調査では、「上司が実施に前向きではない」を面談の困りごとに挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は20.4%でした。回答者全体の31.9%を下回っています。上司が面談に前向きでないと感じている人は、面談の成果を感じにくい傾向があります。
イライラする出来事を部下に何度伝えても変わらないとき、 上司はどうすればよいですか。
出来事と困ったことを3回伝えても同じことが続くときは、まず、二人で決めた進め方に無理がなかったかを本人に尋ねてみてください。そのうえで、仕事の任せ方と評価に関わる問題だと上司が考えていることを、次の面談で率直に伝えます。その際は、評価基準の該当する項目を一緒に見ながら理由とともに話し、本人がどう感じているかも尋ねましょう。担当の変更など、上司が自分で決められないことは、自分の上司や人事の担当者に相談します。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/irritated-with-subordinate-what-to-do
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KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
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