部下の方へそのほかの面談
上司との面談が説教になってしまうときはどうするか
先に答え
上司との面談が説教になってしまうときは、面談の前か冒頭に、話したいことと上司に期待することを、部下の側から一言伝えてみてください。KAKEAIの1万人調査で、面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%でした。回答者全体より低く、期待と違う対応を受けていると感じている人は、面談の成果も感じにくい傾向があります。説教が始まったら、指摘を受け止めたうえで、次に自分がすることの話に戻しましょう。つらさが強いときは、ハラスメントに当たるかを自分で判断せず、人事や相談窓口に相談してください。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司の対応が期待と違うことを面談の困りごとに挙げた人は、面談の成果を感じにくい傾向がありました。一方で、面談で上司の意見やアドバイスを聞きたいと思っている人も少なくありません。期待と違う対応は困りごとになりますが、上司の考えそのものを求めている人も多いということです。
- 12.9%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の割合
- この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。期待と違う対応を受けていると感じている人は、面談の成果も感じにくい傾向があります。
- 33.6%
- 1万人調査
- 面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「意見を聞きたい」を選んだ人の割合
- 「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%、「一緒に考えてほしい」は29.4%、「話を聞いてほしい」は20.8%でした。面談で上司の考えを聞きたいと思っている人は、少なくありません。
- 54.7%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 部下が「話を聞いてほしい」を選んだ回のうち、1on1のあとの感想で「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた割合
- 部下が選んだ、上司に期待することの種類ごとに比べると、この感想が最も多く選ばれていたのは「話を聞いてほしい」の回でした。聞いてほしいという期待と、知ってもらえたという感想が、同じ回で重なることが多いということです。
調査は、面談が説教になっているかどうかを尋ねたものではありません。利用データは、上司に期待することとして部下が1on1の前に選んだものと、1on1のあとに部下が送った感想を集計したもので、会話の中身は含みません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
上司との面談が説教になってしまうときは、 上司に期待することを先に伝える
上司との面談が説教になってしまうときに、部下の側からできることは3つあります。面談の前か冒頭に、話したいことと上司に期待することを伝えること。説教が始まったら、指摘を受け止めたうえで、次に自分がすることの話に戻すこと。そして、面談のあとの落ち着いた機会に、面談の進め方について上司に相談することです。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人が12.9%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。期待と違う対応を受けていると感じている人は、面談の成果も感じにくい傾向があるということです。
KAKEAIの1万人調査で、面談で上司に期待すること(5つまで選択)を尋ねた質問では、「意見を聞きたい」を選んだ人が33.6%でした。「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%、「一緒に考えてほしい」は29.4%、「話を聞いてほしい」は20.8%です。面談で上司の考えを聞きたいと思っている人は、少なくありません。
調査は説教について尋ねていませんが、面談が説教に感じられるのは、上司が話すことそのものより、その日に期待していた関わり方と上司の対応が違うときではないかと考えられます。上司の側も、部下のためになると考えて話しているのかもしれません。期待していることを部下から先に伝えておけば、上司も話し方を選びやすくなるでしょう。
以下では、新人研修の資料づくりを任されている部下が、資料の完成が研修の前日になったことについて、上司と面談する場面を例にします。
| その日に上司に期待していたこと | 説教に感じやすい上司の対応 | 部下からの最初の一言 |
|---|---|---|
| 話を | 説明の | 「まずは、 |
| 具体的な | 「社会人として」のような | 「次の |
| 一緒に | 上司が | 「私の |
| 意見を | 意見の | 「ご意見 |
面談の前と冒頭に、 話したいことと上司に期待することを伝える
面談が説教に流れやすいと感じているなら、面談の前日か冒頭に、話したいことと上司に期待することを一言伝えておくとよいでしょう。前日なら、チャットやメールで送ってかまいません。
- 明日の1on1では、新人研修の資料の進め方について、具体的なアドバイスをいただきたいです。
- 明日は、研修の準備で困っていることを、まず聞いていただきたいと思っています。
面談の冒頭なら、次のように切り出します。
- 今日は、資料が前日になった理由を最初にお話しして、そのあと次回の進め方についてご意見をいただけると助かります。
- 課長からもお話があれば、先に伺います。
上司の側にも、伝えておきたいことがある回はあります。自分の話したいことだけで時間を使い切らず、上司の話を聞く時間も残しておくと、どちらの話も途中で終わらずに済みます。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することも記録されています。「話を聞いてほしい」が選ばれた回のうち54.7%で、1on1のあとの感想に「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていました。上司に期待することの種類ごとに比べると、この感想が最も多く選ばれていたのは、「話を聞いてほしい」を選んだ回です。「話を聞いてほしい」を選んだ回では、知ってもらえたという感想が、ほかの期待の回より多く選ばれているということです。
説教が始まったら、 指摘を受け止めて、 次にすることに話を戻す
説教が始まったら、まず指摘を受け止める言葉を返し、そのあとで、次に自分がすることの話に戻す一言を添えます。説教の中にも、受け取ったほうがよい指摘が含まれていることがあります。資料の完成が前日になったことは事実なので、その点は認めたうえで、話を次の研修の準備に移しましょう。
心構えや一般的な話が続くとき
- おっしゃる通り、段取りが遅れてしまいました。申し訳ありません。
- 次の研修では、どの時点で下書きをお見せすればよいでしょうか。
昔の話や、 ほかの人との比較が続くとき
- △△さんの進め方は、私も参考にしたいです。
- 次の研修では、まず目次を2週間前にお見せするところから始めてもよろしいでしょうか。
自分の考えや事情を話す時間がないとき
- 一度、私の考えもお話ししてもよろしいでしょうか。
- 資料が遅れたのは、研修の内容が直前に変わったことも理由の1つでした。その点も含めて、ご相談させてください。
面談の残り時間が少なくなったとき
- 残り10分ほどなので、次の研修までに私がすることを確認させてください。
- 目次を2週間前にお見せして、下書きは1週間前にお送りします。この進め方でよろしいでしょうか。
指摘の中に、納得できない点があるとき
- ご指摘のうち、1つだけ私の認識と違うところがあります。研修の内容が変わったことは、先月の時点でご相談していたと思います。
- 私の伝え方が足りなかったのかもしれません。次は、内容が変わった時点で、資料への影響をメールでお伝えします。
面談のあとで、 面談の進め方について上司に相談する
説教のような面談が続くときは、その場で言い返すより、面談のあとの落ち着いた機会に、次回からの進め方として相談するほうが伝わりやすいでしょう。上司の話し方を責める形ではなく、自分が動きやすくなるための頼みごととして話すのがおすすめです。
- 前回の面談では、研修の準備についてたくさんアドバイスをいただき、ありがとうございました。
- 次回からは、最初に私の状況をお話しして、そのあとご意見をいただく順にしていただけると、私も動きやすいです。
- 一度にたくさん伺うと覚えきれないので、次に直すことを1つか2つに絞っていただけると助かります。
上司の側では、長く話していることに気づいていない場合もあります。KAKEAIは、面談をよい時間にすることについては、上司と部下の両方が当事者だと考えています。面談の使い方について部下から相談することは、上司に失礼なことではありません。
「面談では、上司は話さずに聞き役に徹するべきだ」という考え方もあります。しかし、KAKEAIは、上司の関わり方をあらかじめそう決めておくことをおすすめしません。部下が意見やアドバイスを求めている回には、上司が考えを話すことが助けになるからです。上司に頼むことも、「話さないでほしい」ではなく、「この順で話してほしい」「この点について意見がほしい」という形で伝えてみてください。
説教がつらいとき、 ハラスメントに当たるかは一人で判断しない
人格を否定するような言葉や大きな声、長い時間の叱責、ほかの人の前での叱責などが続いて、面談がつらいと感じることもあるかもしれません。そうした場合に、それがハラスメントに当たるかどうかを、自分で判断しようとしなくてかまいません。会社の相談窓口か、人事の担当者に相談してください。上司にそのつもりがなくても、受け取る側がつらいと感じることはあります。
相談するときは、いつどんな話があり、自分がどう感じたかをメモにしておくと、説明しやすくなります。相談窓口には、次のように伝えれば話を始められます。
- 上司との面談のことで、ご相談したいことがあります。ハラスメントに当たるのかどうか、自分では判断がつかないので、話を聞いていただけますか。
眠れない、出社するのがつらいなど、体調にも影響が出ているときは、産業医や医療の専門家に相談しましょう。面談をどうするかを考えるのは、そのあとでかまいません。
面談が説教にならずに済んだかを、 どこで振り返るか
面談のあとに、次のように振り返ってみてください。
- 自分の考えや事情を話す時間がなかったときは、次の面談の冒頭で、「最初に私の状況をお話ししてもよろしいでしょうか」と伝えてみます。
- 次に自分がすることと、上司が引き受けてくれたことがはっきりしないまま終わったときは、面談のあとに、決めたことを短くチャットで送って確かめます。
- 上司の話の中に、次の仕事で使えると思えたことがあったら、それを試した結果を次の面談で伝えます。
- 自分の話す時間がない面談が続くときは、面談のあとで進め方を相談するか、つらさが強ければ、人事や相談窓口に話してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司との面談が怖い、断りたいと思うほど重い、言いたいことをうまく話せなかったというときに、出ると決めた回に向けて、ご自身の側でできることとして、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
面談の前に、「1on1の準備」で。
上司に期待することを、 面談の前と冒頭に、 自分から伝えられます。
テーマと期待する対応(「話を聞いてほしい」など)を選ぶと、上司の画面にも表示され、1on1の冒頭で Kakeai AI が挙げます。ご自身向けの「1on1前のAIアドバイス」には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える一言の案が書かれることもあります。
今、キャリアについて考えていることを聞いてもらえますか。今日はまず話を聞いてほしいんです
1on1の前後や最中に、「自分用のメモ」で。
上司に伝える前の気持ちや考えを書き留めておき、 それを踏まえたアドバイスを自分だけで受け取れます。
「自分用のメモ」はご自身だけに表示され、上司にもシステム管理者にも表示されません。実施中は「1on1実施中」の画面の「自分用のメモを開く」から書け、終了後は履歴で編集できます。Kakeai AI は、その内容をご自身向けのアドバイスにだけ使います。
自分用メモに「企画の話を今日する」と書いていた狙いを、今日の会話でそのまま実行できました。
面談のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
うまく話せなかったことを、 次の面談で自分の言葉で話し直す準備ができます。
Kakeai AI が、ご自身向けに、その回のよかった場面を取り上げ、次の1on1や日常で試せることを書きます。話が途中で終わった大事な場面があれば、次の面談で添えられる一言の例を書くこともあります。上司には別の内容が表示されます。
…「社内の評価の場面だと緊張の種類が違うので、レポートを書きながら少し慣らしていきたいです」と一言添えてみませんか。…
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司との面談が毎回説教になるとき、 部下はどうすればよいですか。
上司との面談が毎回説教になるときは、面談の前日か冒頭に、話したいことと上司に期待することを部下から伝えてみてください。「今日は、まず状況を聞いていただき、そのあとご意見をいただけると助かります」のように、話してほしい順を頼むのも1つの方法です。それでも続くときは、面談のあとの落ち着いた機会に、次回からの進め方として上司に相談するとよいでしょう。
面談で上司の説教が始まったら、 どう返せばよいですか。
面談で上司の説教が始まったら、まず指摘を受け止める言葉を返し、そのあとで次に自分がすることの話に戻します。たとえば「おっしゃる通り、段取りが遅れてしまいました。次は、どの時点で下書きをお見せすればよいでしょうか」と返すと、話を次の仕事に移せます。事情を話す時間がないときは、「一度、私の考えもお話ししてもよろしいでしょうか」と頼んでかまいません。
上司に、面談での話し方を変えてほしいと伝えてもよいですか。
上司に面談の進め方について相談することは、失礼なことではありません。伝えるときは、上司の話し方を責める形ではなく、自分が動きやすくなるための頼みごととして話すのがおすすめです。「最初に私の状況をお話しして、そのあとご意見をいただく順にしていただけると助かります」「次に直すことを1つか2つに絞っていただけると助かります」のように、具体的に頼みます。
上司の説教がパワハラではないかと感じたら、 どうすればよいですか。
上司の説教がパワハラではないかと感じたら、ハラスメントに当たるかどうかを自分で判断しようとせず、会社の相談窓口か人事の担当者に相談してください。いつどんな話があり、自分がどう感じたかをメモにしておくと、説明しやすくなります。眠れない、出社するのがつらいなど体調にも影響が出ているときは、産業医や医療の専門家にも相談しましょう。
説教のような話の中に、 受け取るべき指摘があるときはどうすればよいですか。
説教のような話の中にも、受け取ったほうがよい指摘が含まれていることがあります。その場合は、事実として認める点ははっきり認め、そのうえで、次に何を変えるかの話に移ります。たとえば資料の完成が遅れたことは認めたうえで、「次の研修では、目次を2週間前にお見せします」と、自分がすることを具体的に伝えます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/when-boss-meeting-turns-into-lecture
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: