資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ部下との関わり

部下指導にはどんな種類があるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下指導には、「教える」「一緒に考える」「意見を伝える」「問いかける」「聞く」「任せる」「直してほしい点を伝える」「認める」といった種類があります。違いは、その場で上司が部下に何を提供するかです。答えを示すのか、考えや質問を伝えるのか、任せる機会をつくるのかで分かれます。どの場面にも合う正解の種類はありません。同じ部下でも、仕事の中身やその日の状況によって、上司に求めることは変わります。仕事の中身と、部下がその回に求めていることで種類を選び、迷うときは冒頭で部下に尋ねてみることをおすすめします。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することは、アドバイスや意見、一緒に考えることや話を聞くことなどに分かれていました。最も多い答えは「その時々によって違う」です。部下が上司に期待することは、1つに集まらないということです。部下指導の種類も、1つに決めず、その回に合わせて選ぶことをおすすめします。

20.9%
1万人調査
面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
この質問の答えの中で最も多い答えでした。部下が上司に期待することは、人によって異なるだけでなく、その時々で変わると答えた人が最も多いということです。
18.3%
1万人調査
面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%、「話を聞いてほしい」は7.9%でした。教えてほしい、意見がほしい、一緒に考えてほしいと、求めるものが分かれているということです。

1万人調査は、上司との定期的な面談で上司に一番期待することを部下の立場で尋ねたもので、面談以外の場での指導の種類については尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下指導の種類は、上司が部下に何を提供するかで分けられる

部下指導には、「教える」「一緒に考える」「意見を伝える」「問いかける」「聞く」「任せる」「直してほしい点を伝える」「認める」といった種類があります。違いは、その場で上司が部下に何を提供するかです。答えを示すのか、考えや質問を伝えるのか、任せる時間と機会をつくるのかで、種類が分かれます。

指導の種類上司がすること合いやすい場面
教える(ティーチング)やり方や手順を、何をどこからするかまで具体的に伝える初めての仕事、手順が決まっている仕事
一緒に考える何に困っていて、どうしたいのかを把握し、二人で案を出す答えが1つではない仕事、判断に迷っているとき
意見を伝える部下の考えを先に尋ね、上司の意見を理由とともに具体的に言う部下に案があり、判断の材料がほしいとき
問いかける(コーチング)質問を通じて、部下が自分の考えを整理する手伝いをする考える材料が部下の手元にそろっているとき
聞く部下の話を、途中でさえぎらずに最後まで聞く状況を知ってほしいとき、気持ちを整理したいとき
任せる範囲と期限を決めて任せ、途中で一緒に振り返る一人で進められる仕事を増やしたいとき
直してほしい点を伝える事実と理由を伝え、どう直すかを話し合う期限や品質、決まりに関わること
認めるよかった点を、具体的な仕事の場面で伝える工夫や変化が見えたとき

指導の場で分けることもあります。仕事の中で教える形(OJT)、研修など職場の外で学ぶ形(Off-JT)、部下が自分で学ぶことを支える形です。どの場でも、上司が部下に直接関わるときには、上の表のどれかを使っています。

部下指導の種類は、部下がその回に求めていることで選ぶ

部下指導の種類に、どの場面にも合う正解はありません。どれを使うかは、仕事の中身と、部下がその回に上司に求めていることによって変わります。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。2番目に多い「具体的なアドバイスがほしい」は18.3%で、「意見を聞きたい」は14.1%、「一緒に考えてほしい」は13.2%、「話を聞いてほしい」は7.9%です。つまり、部下が上司に一番期待することは1つに集まらず、最も多いのは、その時々で変わるという答えだということです。面談についての数字ですが、部下指導の種類も、1つに決めるより、その回に部下が求めていることに合わせて選ぶほうがよいと考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、部下との関わり方に万能のやり方はないと考えています。型や手順を守ることは、目的ではありません。その回に部下が何を求めているのかが分からないときは、冒頭で尋ねてみるのも1つの方法です。

  • 今日の相談では、私からやり方をお伝えしたほうがいいですか。それとも、一緒に考えましょうか。

部下指導の種類ごとの、最初の一言

以下では、経理の部署で、月次の締めの作業を部下と進めている場面を例にします。同じ月次の締めでも、場面によって合う指導の種類は変わります。

教える

初めての作業や手順が決まっている作業は、何をどこから始めるのかまで具体的に伝えます。

  • 月次の締めで、売掛金の残高を確認する手順をお伝えします。まず、この画面で入金の明細を出してください。
  • 1回目は、私が隣で一緒に進めます。2回目からは、迷ったところだけ声をかけてもらえれば大丈夫です。

一緒に考える

一緒に考えてほしいと言われたときは、何に困っていて、どうしたいのかをまず把握し、そのうえで真剣に一緒に考えます。

  • 締めの作業が、毎月期限ぎりぎりになっているんですね。どの作業に一番時間がかかっているか、教えてもらえますか。
  • 請求書の確認を前倒しできないか、一緒に考えてみませんか。

意見を伝える

意見を求められたときは、部下にも考えがあることが多いので、まずそれを尋ねます。そのあとで、上司の意見を理由とともに具体的に伝えます。

  • 私の意見を言う前に、○○さんの考えを教えてもらえますか。
  • 私なら、仮払金の精算から先に進めます。営業部への確認に時間がかかるからです。

問いかける

考える材料が部下の手元にそろっているときは、質問を通じて考えを整理する手伝いをします。

  • 前回の締めでうまくいった点は、どこだったと思いますか。
  • 今回も同じ進め方をするとしたら、どこを変えたいですか。

聞く

状況を知ってほしい、気持ちを整理したいというときは、途中で助言をはさまず、最後まで聞きます。

  • 今月は締めの時期に問い合わせが重なって、大変でしたね。まずは、今の状況を教えてもらえますか。
  • 話してくれて、ありがとうございます。続きも、遠慮なく話してください。

任せる

任せるときは、範囲と期限、先に相談してほしいことを決め、途中で一緒に見直す日を決めておきます。

  • 来月から、経費の精算の確認は○○さんにお願いしたいと考えています。締め日の2日前に、一度一緒に見直しましょう。
  • 金額の大きいものや前例のないものだけ、先に私に相談してください。

直してほしい点を伝える

直してほしい点は、事実と理由を伝え、どう直すかを一緒に話し合います。人柄には触れず、二人で話せる場で伝えましょう。

  • 先月の締めで、仕訳の入力に漏れが2つありました。後の確認が止まってしまうので、入力のあとに一覧で見直す手順を足してもらえますか。
  • 見直しの手順で、やりにくいところがあれば教えてください。

認める

よかった点は、どの仕事のどこがよかったのかを具体的に伝えます。

  • 今月は、締めの作業が予定より1日早く終わりましたね。請求書の確認を前倒ししたのがよかったと思います。
  • 前倒しのやり方は、来月、ほかの作業にも使えそうですか。

部下指導の種類を1つに決めてしまうときに、避けたいこと

避けたいのは、部下の話や部下が上司に期待することを知る前に、指導の種類を1つに決めてしまうことです。

  • 答えを教えず、質問で気づかせると決めておくこと。KAKEAIは、答えを教えず、質問で本人に気づかせる、と決めておくことをおすすめしません。手順や社内の決まりのように、上司が知っていて部下が知らないことは、どれだけ質問されても部下の中からは出てきません。
  • 反対に、どの相談にも答えを教えること。部下に考えや案があるときに先に答えを言うと、部下の考えを聞く機会がなくなります。
  • 求められていないのに話し続けることと、意見を求められているのにうなずくだけで終えること。どちらも、部下が求めていることを知る前に、関わり方を決めてしまったときに起こります。
  • 任せたまま、途中で一度も見直さないこと。期限の直前に問題が分かると、部下も上司も打てる手が少なくなります。
  • 直してほしい点ばかりを伝えること。よかった点も具体的に伝えると、部下は何を続ければよいのかも分かります。

指導の種類が合っていたかを、二人で振り返る

指導の種類が合っていたかどうかは、そのあと部下の仕事がどう進んだかで振り返ります。月に一度、次のように見直してみてください。

  • 部下が求めていたことを関わる前に知ることができていたら、次は、途中で関わり方を切り替えたほうがよかった場面がなかったかを思い返してみてください。
  • 教えたことや一緒に考えたことが、そのあとの仕事でどう使われたかは、上司が一人で判断せず、次の面談で部下に尋ねます。
  • 任せた仕事について途中で見直す日を二人で決められていたら、その日に、任せる範囲を広げるかどうかも話します。
  • 部下に「今の話は役に立ちましたか」と尋ねて返ってきた答えは、次の関わり方を選ぶときの手がかりにします。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

本や研修で学んだ育成のやり方を、目の前の部下との会話にどう当てはめればよいか迷うときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

一般的なやり方をそのまま当てはめる前に、その部下が今回何を期待しているかに合わせた入り方を考えられます。

Kakeai AI が、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1でのやり取りをもとに、今回どう関わるとよいかと、最初の一言の案を書きます。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

加藤さんは「一緒に考えてほしい」と言っているので、答えを渡すより、どこから手をつけるかを一緒に絞る関わりが今日の軸になります。

1on1の終了後に、「今回よかった点」で。

自分の関わり方のうち続けるとよいものを、本の中の一般論ではなく、実際の会話の場面で確かめられます。

「1on1後のAIアドバイス」の「今回よかった点」に、その回のどの場面で、ご自身のどの問いかけや返し方が部下の言葉につながったかが、実際の発言を引用して書かれます。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

数字の報告を受け取るだけでなく、担当者がその数字をどう読んでいるかを問う形は、西村さんが自分の判断を持ち込む場を作りました。

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

本で読んだ問いかけではなく、その部下との実際の会話から、次の1on1で試す一言を持てます。

「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、その回の会話をもとに、次の1on1で部下に試せる一言の案が書かれます。部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、自動車系列や提案書の軸について藤本さんが実際に動いた結果を聞く場面で、「自動車系列、リストに入れてみてどうだった?」と一問返してみてはいかがでしょうか。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

部下指導には、どんな種類がありますか。

部下指導には、「教える」「一緒に考える」「意見を伝える」「問いかける」「聞く」「任せる」「直してほしい点を伝える」「認める」といった種類があります。違いは、上司がその場で部下に何を提供するかです。答えを示すのか、考えや質問を伝えるのか、任せる機会をつくるのかで分かれます。指導の場で分けると、仕事の中で教える形(OJT)、研修など職場の外で学ぶ形(Off-JT)、部下が自分で学ぶことを支える形があります。

ティーチングとコーチングは、どう使い分ければよいですか。

ティーチング(教える)は、初めての仕事や手順が決まっている仕事のように、上司が知っていて部下が知らないことがあるときに合います。コーチング(問いかける)は、考える材料が部下の手元にそろっていて、考えを整理したいときに合います。どちらか一方に決めず、部下がその回に何を求めているかを尋ね、仕事の中身と合わせて選ぶとよいでしょう。

OJTとOff-JTの違いは何ですか。

OJTは、普段の仕事の中で、上司や先輩が仕事を教えたり任せたりしながら学ぶ形です。Off-JTは、研修や講習など、職場の外や仕事から離れた場で学ぶ形です。OJTとOff-JTは、どちらか一方を選ぶものではなく、組み合わせて使えます。研修のあとは、学んだことを使ってみる仕事を、部下と相談して決めておくとよいでしょう。

部下に合う指導の種類は、どう見分ければよいですか。

部下に合う指導の種類を見分けるには、仕事の中身と、部下がその回に何を求めているかの両方を見ます。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。同じ部下でも、求めることは回によって変わりうるということです。迷うときは、冒頭で「やり方をお伝えしたほうがいいですか。それとも一緒に考えましょうか」と尋ねてみてください。

部下を叱る・注意するのも、指導の種類の1つですか。

部下を叱る・注意することも、直してほしい点を伝える指導の1つです。伝えるときは、どの仕事で何があったのかという事実と、直してほしい理由を伝え、どう直すかを部下と話し合います。人柄には触れず、二人で話せる場で伝えましょう。直してほしい点だけでなく、よかった点も具体的に伝えると、部下は何を続ければよいのかも分かります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/types-of-subordinate-guidance

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: