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上司の方へ部下との関わり

部下への感謝のメッセージの例文

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下への感謝のメッセージは、本人がしたことを1つ、それで誰がどう助かったかを1つ書き、感謝の言葉で終えれば3行で足ります。たとえば「今日の問い合わせの一次返信、全部当日中に済んでいましたね。お客様を待たせずに済みました。ありがとうございます」という形です。守る決まりは3つです。宛先は1人にする、結果より本人の行動を書く、感謝で終えて頼みごとや指摘を続けない、の3つです。結果より行動に向けると、結果が出なかった仕事をした部下にも、同じ形で感謝を伝えられます。

部下への感謝のメッセージは、本人の行動を1つ書けば短くてよい

部下への感謝のメッセージは、長く書く必要はありません。本人がしたことを1つ、それで誰がどう助かったかを1つ書き、感謝の言葉で終えれば、3行で足ります。例文を探していて言葉が決まらないのは、言い回しの問題ではなく、本人のどの行動を取り上げるかが決まっていないからです。取り上げる行動が決まれば、文面はほとんど決まります。

感謝のメッセージを、結果が出たときだけに送っていると、結果が出なかった仕事をした部下には何も届きません。KAKEAIは、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。感謝のメッセージも、結果だけでなく本人がその仕事にどう取り組んだかに向けると、結果の出なかった仕事にも途中の仕事にも送れます。

このページでは、お客様からの問い合わせ対応と提案書の作成を受け持っている営業担当の部下を例に、場面別の例文を載せます。口頭で言える場面なら、口頭で十分です。チャットやメール、カードは、顔を合わせる機会が少ないときや、言葉を残したいときに使います。

感謝のメッセージの3つの決まり:宛先は1人、結果より行動、感謝で終える

例文を自分の部下に合わせて書き直すときは、次の3つを守ってください。

決まりなぜそうするか直す前直したあと
宛先は1人全員に同じ文面を送ると、誰にでも言う言葉に見える「皆さん、今月もありがとうございました」「○○さん、今月の問い合わせの一次返信、ありがとうございました」
結果より行動結果だけを書くと、結果が出なかった仕事に送れない。行動は本人が次も繰り返せる「受注できてよかったです」「3回の打ち合わせのたびに、相手の質問を持ち帰って翌日に返していましたね」
感謝で終える頼みごとや指摘を続けると、感謝が前置きに見える「ありがとう。ところで来週の報告書は…」「ありがとうございました。来週の報告書の話は、別の機会にします」

3つの決まりを守っても、文面は長くなりません。表の「直す前」と「直したあと」の長さは、ほとんど同じです。

場面別の感謝のメッセージの例文

場面ごとに、口頭の一言と、チャットやメールの文面を載せます。○○さんの部分と、本人がしたことの部分を、自分の部下のものに置き換えてください。

日々の小さな助けに(チャットの一言)

日々の助けには、その日のうちに、チャットで一言送るのが向いています。長い文面は要りません。

  • ○○さん、今日の問い合わせの一次返信、全部当日中に済んでいましたね。お客様を待たせずに済みました。ありがとうございます。
  • 午後の会議の議事録、終わって30分で届いていて助かりました。出席できなかった人にも、その日のうちに共有できました。
  • 他部署からの急な資料の依頼、引き受けてくれてありがとうございます。○○さんが受けてくれたので、△△さんが提案書に集中できました。

上司自身が助けられたとき

上司が助けられたときは、上司の側で何が起きていたかを正直に書きます。部下に助けられたことは、上司の側からそのまま言葉にしてかまいません。

  • 出張中、お客様からの苦情の一次対応を引き受けてくれて、本当に助かりました。○○さんが先に事情を聞いてくれていたので、私が戻ってからの対応が半日で済みました。
  • 提案書の数字の誤り、出す前に教えてくれてありがとうございます。あのまま出していたら、お客様に迷惑をかけるところでした。

メールで送るなら、件名を含めて4行ほどです。

  • 件名:先週の苦情対応のお礼
  • ○○さん、先週私が出張中に、△△社様からの苦情の一次対応を引き受けてくれてありがとうございました。経緯を時系列で残してくれていたので、私が戻ってからのお客様への説明が一度で済みました。
  • 対応の中で困ったことがあれば、来週の1on1で教えてください。

長い案件が終わったとき

長い案件が終わったときは、結果に加えて、途中の取り組みを1つ入れます。結果だけを書くと、次の案件で結果が出なかったときに、同じ言葉が使えなくなります。

  • 3か月かけた△△社様への提案、採用が決まりましたね。おめでとうございます。打ち合わせのたびに相手の質問を持ち帰って、翌日には返していたのを見ていました。あの積み重ねがあっての結果だと思っています。
  • この案件で○○さんが一番大変だったところを、今度教えてください。次の案件の進め方を、一緒に考えたいと思っています。

結果が出なかった仕事のとき

提案が採用されなかった、目標に届かなかったという仕事にも、感謝のメッセージは送れます。書くのは、結果ではなく、本人がどう動いたかです。慰めや励ましの言葉は、本人が求めていなければ要りません。

  • △△社様への提案は採用には至りませんでしたが、2か月の間、先方の要望が変わるたびに提案書を書き直してくれていたことには、お礼を言いたいです。ありがとうございました。
  • 結果の振り返りは、来週の1on1で一緒にやりましょう。今日は、ここまでの取り組みに感謝を伝えたくて声をかけました。

繁忙期や年度末を支えてくれたとき

繁忙期のあとの感謝は、チーム全員に同じ文面を送らず、1人ずつ、その人がしたことを1つ書きます。全員に向けた文面が必要なときは、それとは別に、1人ずつへの一言を送ります。

  • ○○さん、年度末の請求処理、ありがとうございました。締めの3日間、他の人の分の確認まで引き受けてくれていましたね。来週は、できるだけ早く帰ってください。
  • 3月は問い合わせが普段の倍近くありましたが、○○さんの返信の早さは変わりませんでした。お客様からも、返事が早いと言ってもらえています。

負担が続いたあとの感謝には、次に同じ負担を繰り返さないために上司がすることを、一言添えます。感謝だけで終えると、この負担は当然のものだと上司が考えているように見えることがあります。

  • 締めの時期の確認作業は、来年度は人数を増やして分担したいと考えています。今回は、○○さん一人に負担が集まってしまいました。どう分けるとよさそうか、○○さんの考えも聞かせてもらえますか。

異動や退職で送り出すとき(メッセージカード)

送り出すときのメッセージは、一緒に仕事をした中で覚えている場面を1つ書き、これからの言葉で終えます。評価や人柄のまとめは書きません。

  • ○○さん、3年間ありがとうございました。入社2年目に、△△社様の苦情対応を一人で最後まで受け持ったときのことを、今でも覚えています。新しい部署でも、○○さんの仕事を楽しみにしています。
  • 一緒に仕事ができて、私のほうが助けられることが多かったです。新しい職場でのご活躍を願っています。何かあれば、いつでも連絡してください。

部下への感謝のメッセージで避けたいこと

避けたいのは、感謝が誰にでも言える言葉になることと、感謝に別の目的が混ざることです。

  • 「いつもありがとう」「頑張ってくれて助かる」だけで終える。本人の行動が入っていない言葉は、誰に向けても同じ文面になります。
  • 感謝のあとに、頼みごとや指摘を続ける。「ありがとう。それで来週なんだけど」と続けると、本人には感謝の部分が前置きに聞こえます。頼みごとは別の機会に、別の文面で送ります。
  • 評価や昇給の約束を感謝に添える。「評価に反映します」「来期は期待していい」は、上司の一存で果たせる約束ではありません。感謝のメッセージは、感謝だけで終えます。
  • ほかの部下と比べて褒める。「○○さんは誰より頼りになる」と書くと、本人は嬉しくても、同じ文面をほかの人が見たときに、二人の間の話で済まなくなります。
  • 人柄を決めつける言葉を書く。「真面目な○○さん」「いつも前向きな○○さん」のような人柄の言葉は、本人が自分をそう思っていなければ、違う人を褒められたように感じられることがあります。書くのは、人柄ではなく本人がしたことです。
  • 全員に同じ文面を一斉に送る。一斉送信だと分かる文面は、感謝として受け取られにくくなります。

感謝のメッセージを受け取る部下の側から見ると

感謝のメッセージは、送る側が思うより、受け取る側にとって返事の負担になることがあります。チャットやメールで送るときは、返事を求めない一言を添えると、本人は読んで終えられます。

  • 返信は要りません。伝えたかっただけです。

人前で言うか、一対一で言うかは、本人の性格ではなく、内容で決めます。チームの仕事に関わる行動で、ほかの人にも知ってほしいことは、会議の中で短く言ってかまいません。本人の負担や苦労に触れる内容は、一対一で伝えます。

  • 今日の会議の前に1つだけ。先週の△△社様への対応で、○○さんが先方の担当者と直接話して日程を調整してくれました。おかげで全体の予定がずれずに済みました。ありがとうございました。

顔を合わせる機会があるなら、文面を考えるより、その場で口に出すほうが早く届きます。文面は、言葉を残したいときと、会う機会が少ないときのためのものです。

感謝のメッセージが届いたかを、どこで見るか

感謝のメッセージが届いたかどうかは、本人の返事の言葉ではなく、そのあとの二人のやり取りで振り返ります。1か月ほどたったら、自分に問いかけてみてください。

  • この1か月に送った感謝の言葉に、本人の具体的な行動を1つ入れられていたでしょうか。入っていなければ、次に送る前に、本人の仕事を見る時間を取ります。
  • 結果が出なかった仕事をした部下にも、取り組みへの感謝を伝えられたでしょうか。伝えられていなければ、次の1on1の前に、途中の取り組みを1つ思い出しておきます。
  • 感謝のメッセージのあとに、頼みごとや指摘を続けずに済んだでしょうか。続けていたら、次からは別の文面に分けます。
  • 1on1で、本人が感謝された仕事について、自分から話すことがあったでしょうか。あれば、その仕事は本人にとっても意味のあるものだったと考えられます。

感謝のメッセージは、上司が本人の仕事を見ていることを伝える機会です。例文の言い回しを探す前に、この1か月に本人がしたことを1つ思い出すところから始めてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下を褒めたりねぎらったりしたいのに、何をどう伝えればよいか迷うときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

褒めたい1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

褒め言葉を一般的な言い方で済ませず、部下がした仕事の中身に触れて伝えられます。

前回のふりかえりで勧められた一言があると、今回の1on1のどこで伝えるとよいかと一緒に書かれます。たとえば、部下の仕事のどこに価値があったかを伝える一言が勧められます。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

前回のふりかえりでお伝えした「営業目線で選ばれた理由を入れてくれたこと、企画側に持っていく価値があると思う」という一言を、今日の冒頭で藤本さんに伝えてみてください。

ねぎらう前に、「概要」と「MOVE」の画面で。

何をいつやり遂げたかという事実を添えて、部下をねぎらえます。

「MOVE」は、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一つの一覧にした画面です。担当の方が実行済みにした一歩は、「概要」の画面のダイジェストにも、いつ実行されたかが事実として書かれます。どちらもお二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

なお、6月9日の1回目から決まっていた一次調査(競合3社の拠点・代理店・力を入れている国を表にする)は、6月19日に森さんが実行済みです。

1on1の終了直後に、「相手に感想を送る」で。

お礼やねぎらいを、メールを書かなくても、1on1のその日のうちに部下に伝えられます。

「今回の1on1の感想」から当てはまるものを選んで送ると、お相手にメールとお知らせが届き、履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。お二人のどちらからも送れ、あとから履歴のカードの下部からも送れます。送られた感想は、その後の「1on1前のAIアドバイス」で触れられることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。

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よくある質問

部下への感謝のメッセージは、どのくらいの長さがよいですか。

部下への感謝のメッセージは、3行ほどで十分です。本人がしたことを1つ、それで誰がどう助かったかを1つ書き、感謝の言葉で終えます。長く書くより、本人の具体的な行動が1つ入っていることのほうが大事です。チャットで送るなら2文、メールなら件名を含めて4行ほどが目安です。顔を合わせる機会があるなら、文面を考えるより、その場で口に出すほうが早く届きます。

結果が出なかった仕事をした部下にも、感謝のメッセージを送ってよいですか。

結果が出なかった仕事をした部下にも、感謝のメッセージは送ってください。書くのは結果ではなく、本人がどう動いたかです。たとえば「採用には至りませんでしたが、先方の要望が変わるたびに提案書を書き直してくれていたことには、お礼を言いたいです」という形です。慰めや励ましの言葉は、本人が求めていなければ要りません。結果の振り返りは、別の機会に1on1で一緒に行います。

チームの部下全員に、まとめて感謝のメッセージを送ってもよいですか。

チームの部下全員に同じ文面を一斉に送ると、本人の行動が入らないので、誰にでも言う言葉として受け取られやすくなります。全員宛ての文面を送る必要があるときは、それとは別に、1人ずつに、その人がしたことを1つ書いた短い一言を送ることをおすすめします。ほかの部下と比べる言葉(「誰より頼りになる」)は、同じ文面をほかの人が見たときに、二人の間の話で済まなくなるので書きません。

感謝のメッセージに、評価に反映するという言葉を添えてもよいですか。

感謝のメッセージに、「評価に反映します」「来期は期待していい」のような言葉を添えることはおすすめしません。評価の結果や昇給は上司の一存で決められないので、果たせない約束になりがちです。感謝は感謝だけで終え、評価の話は、評価シートを一緒に見ながら別の機会に、上司の考えとして伝えます。感謝と評価を混ぜないほうが、どちらの言葉も本人に届きやすくなります。

部下への感謝は、人前で言うほうがよいですか、一対一のほうがよいですか。

部下への感謝を人前で言うか一対一で言うかは、本人の性格ではなく、内容で決めます。チームの仕事に関わる行動で、ほかの人にも知ってほしいことは、会議の中で短く言ってかまいません。本人の負担や苦労に触れる内容は、一対一で伝えます。チャットやメールで送るときは、「返信は要りません」と一言添えると、本人は読んで終えられます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/thank-you-message-examples-for-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: