上司の方へ部下との関わり

部下とのコミュニケーションの取り方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下とのコミュニケーションは、話す回数を増やすことよりも、どの場面で何を話すかを整理することから始めるのがおすすめです。KAKEAIの1万人調査では、上司と毎日面談している人でも、「面談が成果につながっている」と感じている人は47.4%で、半数に届いていませんでした。部下と話す場面は、3つに分けられます。日々のやり取りでは、部下の報告や確認にその場で返事をします。仕事を依頼するときは、依頼する理由と任せる範囲もあわせて伝えましょう。定期の面談(1on1)では、止まっている仕事に加えて、評価の基準や今後の仕事、キャリアについて話す時間を取ってください。

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KAKEAIの1万人調査では、上司と毎日面談している人でも、「面談が成果につながっている」と感じている人は47.4%で、半数に届いていませんでした。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1の1回あたりの時間は中央値で29.6分です。その場で答えられる用件は日々のやり取りや仕事の依頼の場面で済ませ、およそ30分の面談では、止まっている仕事や評価、今後のことを話すとよいでしょう。

47.4%
1万人調査
上司と毎日面談している人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
週1回の人では40.5%、月1回の人では30.7%、半年に1回の人では20.3%でした。面談の頻度が高い人ほど割合は高くなりますが、毎日面談している人でも半数に届いていません。
27.6%
1万人調査
上司との面談で話している話題が1つの人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
話題が3つの人では32.4%、6つ以上の人では43.3%でした。話題の数が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じている人の割合が高くなっています。
29.6分
Kakeai AI 1on1 利用データ
Kakeai AI 1on1を利用している職場で行われた1on1の、1回あたりの時間の中央値
時間の短い順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる回の長さです。20〜39分の回が52.6%を占め、60分以上の回は9.3%でした。Kakeai AI 1on1で行われた1on1は、1回30分前後のものが多いと言えます。

1万人調査が尋ねているのは、上司との定期的な面談やミーティングについてです。席での普段の会話や、チャットでのやり取りを調べたものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下とのコミュニケーションは、話す回数を増やせば十分なのか

部下とのコミュニケーションでは、声かけや雑談の回数を増やすことがよく勧められます。回数を増やすことにも意味はありますが、それだけでは十分ではありません。まずは、どの場面で何を話すかを整理することをおすすめします。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司と月1回面談している人の30.7%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。週1回の人では40.5%、毎日の人では47.4%です。面談の頻度が高い人ほど割合は高いものの、毎日面談している人でも半数には届いていません。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1の1回あたりの時間は中央値で29.6分でした。同じ上司と部下が続けて行った1on1の間隔は、中央値で29日です。つまり、Kakeai AI 1on1では、1on1がおよそ月に1回の頻度で、30分ほど行われています。

その1か月の間にも部下の仕事は進み、相談が必要な場面や期限が訪れます。月1回の30分だけで、必要な話をすべて済ませるのは難しいでしょう。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、部下と話す回数や機会を増やすこと自体は目的にならないと考えています。目的は、仕事と成長を前に進めることです。

部下とのコミュニケーションの3つの場面と、それぞれで話すこと

部下と話す場面は、日々のやり取り、仕事の依頼と受け取り、定期の面談の3つに分けられます。仕事の話はどの場面でもしますが、その場で済む話か、時間を取って考える話かによって、話す場面を変えます。確認事項まで面談にためておくと、評価や今後のことを話す時間が足りなくなりがちだからです。

来月に契約の更新を迎えるお客様へ、案内を送る仕事を例に説明します。

場面話すこと最初の一言の例
日々のやり取り(席での会話、チャット)その場で答えられる用件。報告を受け取ったこと、上司としての判断、いつ返事をするか「読みました。料金の説明は、この書き方で進めてください」
仕事の依頼と受け取り(依頼するとき、成果物を受け取るとき)何を、いつまでに行うか。依頼する理由、任せる範囲、途中で一緒に確認する時期「来月に更新を迎えるお客様への案内を、12件お願いしたいんです。20日までにできそうですか」
定期の面談(1on1)止まっている仕事、評価の基準、スキルを伸ばすこと、今後の仕事やキャリアのこと「更新の案内で、お客様から返事がなく止まっている案件はありますか」

改善してほしいことや評価に関わる話をするときは、部下も事情や考えを話せるだけの時間がある場面を選びましょう。次の面談まで待てない話なら、面談とは別に時間を取ります。

  • その話は立ち話で済ませたくないので、今日の16時から15分ほど時間をもらえますか。
  • 次の面談は再来週なので、それを待たずに、明日の朝に少し話しませんか。

どの話をどの場面でするかは、上司だけで決めずに、部下の意見も聞いて決めるとよいでしょう。

  • 急ぎの確認はチャットで、じっくり考えたい話は面談で、と分けたいのですが、やりにくい点はありませんか。

日々のやり取りと仕事の依頼で、上司が部下に伝えること

日々のやり取りと仕事の依頼の場面で上司が伝えたいのは、部下が仕事を進めるのに必要な返事や情報です。

日々のやり取りでは、その場で返事をする

部下から報告や確認があったときは、受け取ったことと上司としての判断を、その場で伝えます。すぐに判断できないときは、いつ返事をするかを伝えてください。

  • 受け取りました、ありがとうございます。A社への案内は、更新日の書き方もこのままで大丈夫です。
  • (チャットで)読みました。値引きについては部長に確認して、17時までに、わかった範囲でお伝えします。

チャットにリアクションを付けるだけでは、進めてよいのかどうかが部下に伝わらないことがあります。会議が続く日でも、読んだことと、いつ返事をするかだけは先に伝えておきましょう。

上司から声をかけるときは、部下の仕事で実際に目にしたことを1つ挙げると、具体的な話がしやすくなります。

  • B社から、もう返事が来ていましたね。どんな内容でしたか。

仕事を依頼するとき、受け取るときに伝えること

仕事を依頼するときは、何をいつまでに行うかに加えて、依頼する理由と任せる範囲、途中で進み具合を一緒に確認する時期を伝えます。

KAKEAIの1万人調査では、面談が行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、行動につながらない理由を5つまで選択してもらいました。「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「時間やコストの制約で動けない」は15.4%、「今動く必要性を感じていない(緊急度が低い)」は13.4%でした。

「何を、いつまでに」に続けて、必要な情報や時間の確保、急ぐ理由についても、次のような一言を添えてみてください。

  • 去年は、料金の説明に質問が集中しました。そこだけ、送る前に一緒に確認させてもらえますか。
  • そのほかの文面はお任せします。5件ほど送った時点で、お客様の反応を教えてもらえますか。
  • 今週は月末の請求業務も重なりますね。どちらを先に進めるか、ここで一緒に決めましょうか。

部下から成果物を受け取ったときは、受け取ったことと、よかった点や直してほしい点を伝えます。何も伝えなければ、提出した仕事がどう扱われたのかが、部下にはわかりません。

  • 12件の案内、すべて受け取りました。期限の2日前に仕上げてもらえて、助かりました。
  • B社への文面はわかりやすかったので、次回の更新でも見本として使わせてください。
  • C社への案内だけ、更新日が去年の日付になっていました。今日中に修正して、送り直しをお願いできますか。

依頼や受け取りの場面で仕事を実際に見ていると、面談でも評価や今後の話を具体的にしやすくなります。

定期の面談(1on1)で部下と話すこと

定期の面談(1on1)では、止まっている仕事に加えて、日々のやり取りでは出にくい話をします。席では周りに人がいて時間も短く、評価や今後のことは、上司からも部下からも切り出しにくいからです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で話している話題が1つの人の27.6%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。話題が3つの人では32.4%、6つ以上の人では43.3%です。話題の数が多い人ほど、この割合が高くなっています。

ただし、話題を増やすこと自体が目的ではありません。仕事の話を軸に、評価やスキルの話へ広げていくとよいでしょう。

Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1の前に選ばれたテーマのうち、「業務の進捗や進め方」が43.7%、「スキルや力の向上」は6.5%でした。「スキルや力の向上」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んでいたものは19.2%で、「その他」を除く5つの選択肢の中で最多です。スキルの話は、テーマに選ばれることは少ないものの、選ばれたときには具体的なアドバイスが最も多く期待されています。

スキルを伸ばす話は、部下がテーマに挙げるのを待つだけでなく、上司からも話題にしましょう。次の4つは面談の進め方の一例で、相手や回に合わせて順番を入れ替えてかまいません。

止まっている仕事から尋ねる

  • D社からは、2週間ほど返事がないようですね。私から先方の部長に電話することもできますが、どう進めましょうか。

部下が上司に何を期待しているのかがわからないときは、尋ねてみるのも1つの方法です。

  • 今の話は、まず聞いてほしい、一緒に考えてほしい、私の意見がほしい、のどれに近いですか。

話の様子から期待がわかるときは、あえて尋ねる必要はありません。話を聞くだけで終わる回があってもよいのです。

評価の基準と、今の時点での上司の考えを話す

評価の話は、期末の評価面談まで待たずに、普段の面談でも取り上げましょう。評価の基準を先に示し、今どこまでできているかを、二人で同じ資料を見ながら話します。

  • 今期、この仕事で特に大事にしたいのは、期限を守ることと、お客様の質問に当日中に答えることの2つです。評価シートでは、この項目にあたります。
  • 送付の記録を一緒に見てもらえますか。期限は12件とも守れていて、返事が翌日になった質問が2件ありました。
  • 期限については、十分にできていると私は考えています。翌日になった2件について、○○さんはどう感じていますか。

スキルを伸ばす話と、今後の話をする

  • 料金に関する質問に、○○さんの判断で答えられる範囲を広げていきませんか。次の更新では、値上げの説明もお任せしたいのですが、どうでしょうか。
  • これからの1年で、挑戦してみたい仕事はありますか。私の考えも、あとでお話しさせてください。

部下から体調や家庭の事情の話が出たときは、まず話を聞いてください。心配な点が残る場合は、上司一人で判断せず、人事の担当者や産業医に相談します。

次に取り組むことを決め、面談のあとにも声をかける

  • 次の面談までに、何から進めてみましょうか。私のほうで引き受けることがあれば、それも決めておきたいです。

面談で決めたことについては、次の面談を待たずに、日々のやり取りの中で上司から声をかけます。

  • 先週の面談で話したD社の件は、その後いかがですか。手伝えることがあれば言ってください。

部下とのコミュニケーションで避けたいこと

部下とのコミュニケーションで避けたいのは、話す回数や順番を先に決めることと、内容に合わない場面で話すことです。

  • 話しかける回数や雑談の量を目標にすること。声をかける回数を増やしても、報告への返事や、止まっている仕事についての判断がなければ、部下は仕事を進めにくいままです。
  • 「まず雑談で関係をつくり、仕事の話はそのあとで」と順番を決めること。よく聞く助言ですが、KAKEAIは、雑談から始めるとあらかじめ決めておくことをおすすめしません。関係づくりが不要だからではなく、関係は仕事の話を前に進める中でできていくと考えるからです。上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。雑談から入るほうが話しやすい相手であれば、雑談から始めてかまいません。
  • 「面談では仕事の話をしない。進捗の確認は別の場で」と分けること。こうした助言もありますが、KAKEAIは、面談から仕事の話を外すことをおすすめしません。3つの場面で話すことを分けるのは、その場で答えられる用件を先に済ませ、止まっている仕事を面談で一緒に考えるためです。KAKEAIの1万人調査では、面談で「具体的な仕事」の話をしている人の33.8%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。話していない人では25.4%です。面談で仕事の話をしている人のほうが、この割合が高い傾向があります。
  • 用件を次の面談までためること。面談が月1回の場合、「それは次の1on1で」という返事は、部下を最長で1か月待たせることになります。反対に、時間をかけたい話を立ち話で済ませるのも避けましょう。

部下とのコミュニケーションがうまくいっているかを振り返る

部下とのコミュニケーションがうまくいっているかどうかは、話した回数や時間よりも、そのあとに仕事が進んだかどうかでわかります。

KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回以上面談していても、面談が行動につながっていない人のうち、「面談が成果につながっている」と感じていたのは12.7%でした。面談が2か月に1回より少なくても、行動につながっている人では52.8%です。成果の実感は、面談の頻度よりも、行動につながっているかどうかで大きく違っています。

次回の面談のあとに、二人のやり取りを次の3つの点から振り返ってみてください。

  • 面談の中に、席やチャットで済ませられた確認はどのくらいありましたか。前回より減っていれば、日々のやり取りがうまくいっていると考えられます。
  • 依頼のときに決めた時期に、進み具合を二人で確認できましたか。
  • 面談の終わりに、次に取り組むことは部下自身の言葉になっていたでしょうか。次の面談までに、上司から声をかけましたか。

3回ほど振り返っても変化が感じられないときは、部下に直接尋ねてみましょう。

  • 席での会話、チャット、面談の中で、話しにくいと感じるものはありますか。私のほうで変えられることがあれば、教えてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

部下と何をどの場面で話すかを整理しきれないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • テーマと期待する対応の選択

    1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。

  • メモの事前共有

    話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。

日常

  • 要約や次の一歩の一元管理

    1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

部下とのコミュニケーションが不足していると感じます。雑談を増やせばよいのでしょうか。

部下とのコミュニケーションが不足していると感じたときに、上司が雑談を増やすことから始める必要はありません。まずは、部下からの報告や確認に対して、受け取ったことと上司としての判断を、その日のうちに伝えるようにしてみてください。雑談や関係づくりが不要というわけではありません。KAKEAIは、関係は仕事の話を前に進める中でできていくと考えています。

席で毎日話せている部下とも、定期の面談(1on1)は行ったほうがよいですか。

席で毎日話せている部下とは、改まった面談の場を設けなくてもよい場合があります。ただし、面談は不要だと上司だけで決めてしまうと、判断を誤ることがあります。上司からは見えていなくても、部下が伝えたいことを抱えているかもしれないからです。「席では話しにくいことはありませんか」と部下に尋ねたうえで、二人で決めるとよいでしょう。

リモートワークで部下と顔を合わせる機会がありません。コミュニケーションはどう取ればよいですか。

リモートワークで部下と顔を合わせる機会がない場合は、チャットを日々のやり取りの場として使います。部下からの報告や確認には、読んだことと、いつ返事をするかを文字で伝えてください。込み入った話は、チャットで済ませずに、通話や定期の面談(1on1)で時間を取って話すとよいでしょう。

忙しくて部下と話す時間が取れません。何から始めればよいですか。

上司が部下と話す時間を取れないときは、新しく時間をつくる前に、今あるやり取りの中身を変えることから始めるのがおすすめです。部下が報告に来たときは、受け取ったことと上司としての判断を、その場で伝えます。仕事を依頼するときは、依頼する理由と任せる範囲を一言添えてみてください。どちらも新しい予定を入れる必要はありません。その場で済まない話にだけ、あらためて時間を取りましょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-communicate-with-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: