上司の方へ部下との関わり

仕事ができない部下への指導と対応

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下を「仕事ができない」と感じたときは、能力の問題だと決める前に、上司の側から変えられることを1つずつ変えて、結果を見ることをおすすめします。変えられるのは、頼み方、仕事の量と優先順位、教え方などです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が行動につながるのは半分以下の回だと答えた人のうち、理由に「スキルが不足していてできない」を挙げた人は9.1%にとどまりました。本人に尋ねるときは、「なぜできないのか」ではなく、「どこで手が止まったのか」を聞きます。3回変えても結果が同じなら、期末を待たずに、評価と担当について本人と率直に話しましょう。

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KAKEAIの1万人調査で、上司との面談が行動につながるのは半分以下の回だと答えた人に、その理由を尋ねました。最も多かったのは「その時々によって違う」で、「スキルが不足していてできない」を挙げた人は少数でした。

9.1%
1万人調査
面談が行動につながるのは半分以下の回だと答えた人のうち、理由に「スキルが不足していてできない」を挙げた人の割合
「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「時間やコストの制約で動けない」は15.4%でした。スキルの不足を挙げた人は、情報の不足や時間の制約を挙げた人より少数です。
26.1%
1万人調査
面談が行動につながるのは半分以下の回だと答えた人のうち、理由に「その時々によって違う」を挙げた人の割合(最多)
次に多かったのは「特にない」の23.4%でした。上位の2つは、どちらも特定の理由を挙げない回答でした。
60.7%
1万人調査
回答者全体のうち、上司との面談がその後の行動につながるのは「半分くらいの回」か、それより少ないと答えた人の割合
「毎回」または「ほぼ毎回」行動につながっていると答えた人は39.3%でした。「毎回」「ほぼ毎回」と答えた人より、「半分くらいの回」か、それより少ないと答えた人のほうが多くなっています。

行動につながらない理由は、上司との面談がその後の行動につながるのは「半分くらいの回」か、それより少ないと答えた6,074人に尋ねたものです(5つまで選択)。面談で話したことが行動に移らない理由を尋ねた質問で、仕事の能力や、日々の仕事が進まない理由を調べたものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下を「仕事ができない」と感じるとき、何が起きているのか

何度伝えても部下が同じところで行き詰まるとき、その理由は、本人にもはっきりしていないことがあります。やり直しが続けば、上司がいら立つのも自然なことです。ただ、原因が部下の能力にあるとは限りません。まずは上司の側から変えられることを1つ変え、結果を見てみましょう。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談がその後の行動につながるのは「半分くらいの回」か、それより少ないと答えた人が60.7%いました。この人たちにその理由を尋ねると(5つまで選択)、最も多かったのは「その時々によって違う」の26.1%で、次が「特にない」の23.4%です。「スキルが不足していてできない」は9.1%で、「行動するために必要な情報が揃っていない」の15.9%や、「時間やコストの制約で動けない」の15.4%を下回りました。行動に移れない理由は1つに決まらず、スキルの不足を挙げた人は一部にとどまります。

日々の仕事が進まないときに「なぜできないの」と尋ねても、答えが返ってくるとは限りません。上司の側で1つ変えて仕事が進んだなら、原因はそこにあったと考えてよいでしょう。

部下の能力を疑う前に、上司の側から変えられる6つのこと

最近うまくいかなかった仕事を1つ選び、次の表から近い状況を探してください。変えるのは、その行の「先に変えること」だけです。2つ同時に変えると、どちらの効果だったのかがわからなくなります。迷うときは、1から順に試すとよいでしょう。

表の右の列は、KAKEAIの1万人調査で、面談が行動につながるのは半分以下の回だと答えた人が挙げた理由です。それぞれの状況に近い回答と、その割合を並べました。表にない回答には、「ありたい状態が定まっていない」の16.3%などがあります。

上司から見た状況先に変えること調査の回答で近いもの
頼んだものと違うものが出てくる。やり直しが多い1. 頼み方「行動するために必要な情報が揃っていない」15.9%
内容は悪くないのに遅れる。抜けや漏れが増える2. 仕事の量と優先順位「時間やコストの制約で動けない」15.4%
特定の仕事だけが後回しになる3. 仕事の目的の伝え方「今動く必要性を感じていない(緊急度が低い)」13.4%
質問がなく、期限の間際に進んでいないとわかる4. 途中経過を一緒に見る日「判断材料はあるが確信がもてない(不安・恐れ・迷い)」11.0%
細かいことまで確認に来る。または、聞けずに手が止まっている5. 本人の判断で進めてよい範囲「裁量や権限がなくできない」9.4%
初めての仕事は進まないが、慣れた仕事は進む6. 教え方「スキルが不足していてできない」9.1%

以前はできていた仕事がある時期から進まなくなった場合は、6つを試す前に、気づいた変化を事実として本人に伝えます。上司は理由を推測せず、心配が残るときは人事の担当者や産業医に相談しましょう。

1. 頼み方を変える

仕事を頼むときは、「何を」「いつまでに」「どの程度まで仕上げるか」の3つを言葉にして伝えます。伝えた直後に、どう進めるつもりかを部下に尋ねると、受け取り方のずれにその場で気づけます。

  • 金曜の15時までに、A社向けの見積もりを1枚にまとめてもらえますか。数字は仮のものでかまいません。
  • 私の説明に抜けがあるかもしれないので、どう進めるつもりか、聞かせてもらえますか。
  • 前回は、どこまで仕上げるかを私が伝えていませんでした。今回は下書きで十分です。

頼み方を変えた効果は、最初に提出されたものが依頼の内容と合っているかどうかでわかります。

2. 仕事の量と優先順位を見直す

部下が今抱えている仕事を一覧にして、二人で見ながら優先順位を決めます。すべてが急ぎだと言われると、部下は着手する順番を自分で選ぶしかありません。その順番が上司の想定と違えば、上司の目には「遅い」と映ります。量は減らせなくても、優先順位は決められます。

  • 優先順位を一緒に決めたいので、今抱えている仕事を、思いつく範囲で書き出してもらえますか。
  • 私は、1番がこれ、2番がこれだと考えていますが、どうでしょうか。3番以降は、今週は遅れても大丈夫です。遅れることは、私から先方に伝えておきますね。
  • どれも期限は動かせないんです。その代わり、社内向けの2つは、数字が合っていれば体裁にはこだわりません。

二人で1番に決めた仕事が期限に間に合えば、見直しの効果があったと言えます。

3. その仕事が何に使われるのかを伝える

その仕事を誰が何に使うのか、遅れるとどこに影響が出るのかを伝えましょう。目的を知らなければ、部下にはその仕事を優先する理由がありません。

  • この集計は、来月の発注数を決めるのに使います。木曜に間に合わないと、発注が1週間遅れてしまうんです。
  • 状況を知りたいだけなので、今この仕事より先に進めているものがあれば、教えてください。

目的が伝わったかどうかは、次に同じ仕事を頼んだときの着手の早さが目安になります。

4. 途中経過を一緒に見る日を、頼むときに決める

質問が出ないからといって、依頼の内容が伝わっているとは限りません。途中経過を一緒に見る日を、仕事を頼む時点で二人で決めておくことをおすすめします。

KAKEAIの1万人調査では、面談での話しにくさに関する3つの困りごとのいずれかを挙げた人が、回答者全体の21.8%でした。3つの困りごとは、「話したいこと、話すべきことを切り出せない」「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」「上司との信頼関係がなく安心して話せない」です。

部下にとって、仕事の途中で「わかりません」と言い出しにくいこともあります。「わからなかったら聞いて」と声をかけるだけでは、十分とは言えません。

  • 明日の昼に、途中のものを一緒に見ませんか。方向が合っているかを早めに確かめたいので、半分ほどの出来でかまいません。
  • 15分考えても進まなかったら、その時点で声をかけてください。早めに相談してもらえると、私も助かります。
  • ここまで、方向は合っていますね。この先も、同じやり方でお願いします。

質問されたときに「前にも言ったよね」と返すと、相手は次から質問しにくくなりがちです。まず質問に答え、同じ質問が続いていることは、そのあとで話しましょう。

決めた日に途中経過を二人で見られたなら、この方法が合っています。

5. 本人の判断で進めてよい範囲を伝える

どこまで自分で判断してよいのかがわからないと、部下は細かいことまで確認するか、聞けないまま手を止めてしまいがちです。自分の判断で進めて、あとで注意されるのは避けたいからです。判断を任せる範囲は、上司から先に伝えましょう。

  • 日程の変更は、先方と直接決めてもらって大丈夫です。金額が変わるときだけ、事前に私に相談してください。
  • 資料の体裁はお任せします。数字と結論だけは、間違いがないように、提出の前に二人で見ましょう。

伝えた範囲のことが上司への確認なしに進むようになれば、範囲は伝わっています。

6. 教え方を変える

やり方を知らない段階で「自分で考えて」と言われても、考える材料がないので手は動きません。やり方がわからずに手が止まっているなら、先に教えましょう。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1の前に、部下がテーマごとに上司に期待することを選べます。その利用データで「スキルや力の向上」のテーマを見ると、「具体的なアドバイスがほしい」が選ばれていた割合は19.2%でした。「その他」を除く5つの選択肢の中で最も多く、「話を聞いてほしい」は6.9%です。スキルの向上がテーマの1on1では、話を聞くことより、具体的なアドバイスが期待されやすいと言えます。

最初の1件は上司がやって見せ、2件目は部下が進めるのを隣で手伝い、3件目から任せる教え方がおすすめです。

  • 先に私が1件やって見せましょうか。それとも、まず自分でやってみますか。
  • 最初の1件は私がやるので、隣で見ていてください。2件目は○○さんにお願いします。私も隣にいますね。
  • 今の手順をメモにしておくと、次が楽になると思います。抜けているところは、私が補いますね。

3件目が部下一人で最後まで進めば、教え方が合っていたと言えます。

部下の仕事が進まないときの、15分の話し合いの進め方

うまくいかなかった仕事があったら、その週のうちに15分だけ時間を取り、次に何を1つ変えるかを二人で決めましょう。会議室やオンラインなど、周りの人に話が聞こえない場を選びます。

進め方の一例を示します。順番は、相手や状況に合わせて変えられます。

  1. 最初に、何のための時間なのかを伝えます。
  2. いつの、どの仕事の話なのかを、1つに絞って伝えます。
  3. 「なぜ」よりも先に、「どこで手が止まったのか」を尋ねます。
  4. 上司の側で変えることがあれば、1つ伝えます。なければ、聞くだけにします。
  5. 次に取り組むことと期限を、部下の考えを聞きながら二人で決めます。
  6. 次に進み具合を一緒に見る日を決めます。当日は、上司から声をかけます。
  • 上司:昨日の報告書のことで、15分ほど時間をもらえますか。責めたいわけではなく、次にどこを変えるかを一緒に決めたいんです。
  • 上司:昨日の夕方の時点で、報告書は半分ほどでしたね。どのあたりで手が止まりましたか。
  • 部下:グラフの作り方がわからなくて、そこで止まっていました。すみません、気をつけます。
  • 上司:数字の集め方は合っていたので、そこはこのまま続けてください。グラフは、私が見本を渡していませんでしたね。このあと10分ほどで、1つ一緒に作りましょう。
  • 上司:残りのグラフは、どう進めましょうか。いつ頃までなら、できそうですか。
  • 部下:残りの3つは見本に合わせて作って、明日の15時までに提出します。
  • 上司:では、明日の11時に5分だけ、途中のものを一緒に見ましょう。私から声をかけますね。

返事が「気をつけます」だけで終わりそうなときは、次に何をいつまでに進めるかまで話しましょう。手が止まった理由を部下が言いにくそうなときは、選択肢を挙げて尋ねるとよいでしょう。

  • 手が止まったのは、何を作るのかがはっきりしなかったからでしょうか。それとも、作り方や、時間の問題でしたか。

3回変えても同じところで行き詰まるとき、上司が伝えること

6つの項目を替えながら、目安として3回は試します。それでも結果が変わらないなら、言いにくい話でも、期末を待たずに本人と率直に話しましょう。ここからは、上司が変えることに加えて、部下自身が変えること1つとその期限を、話し合って決めます。

  • ○○の仕事について、言いにくい話をさせてください。この1か月、頼み方や、途中経過を見る日を変えてみましたが、3回とも同じところで止まってしまいました。
  • 評価シートのこの項目を、一緒に見てもらえますか。私は今のところ、ここは期待する水準に届いていないと考えています。このまま続くようなら、担当の見直しも○○さんと相談させてください。
  • ○○さんは、どう感じていますか。私の進め方でやりにくかったところも、聞かせてください。
  • 今日は、これから何を変えるかを二人で決めたいんです。期末までに変わったことは、私の評価コメントにもきちんと書きます。

KAKEAIは、評価の話は半年に一度の面談に閉じ込めず、普段の面談でするべきだと考えています。期末に初めて知らされても、本人には改善する時間が残っていないからです。評価の基準が書かれた資料を、二人で見ながら話しましょう。評価への反映のしかたは会社によって異なるため、上司は事前に、人事の担当者と自分の上司に確認しておきます。

仕事の割り当てを見直す

教え方を変えても特定の種類の仕事だけが進まないなら、その仕事と本人の得意なことが合っていない可能性があります。担当を交代できる人がいないときは、進みにくい工程だけを上司か他のメンバーが受け持つのも1つの方法です。

  • これまでの仕事で、進めやすかったものと、進めにくかったものはどれでしたか。
  • ○○の確認は、いつも正確で助かっています。そちらを増やして、△△はAさんと交代する案を考えているのですが、どう思いますか。

指導の記録を持って、人事と自分の上司に相談する

3回試した時点で、人事の担当者と自分の上司に相談しましょう。事実をもとに話せるよう、上司自身が「いつ」「どの仕事で」「何を変え」「どうなったか」の4点を書き留めておきます。「やる気がない」といった印象や推測は書きません。配置の変更やその先の処遇は上司一人で決めず、就業規則を確認し、人事の担当者と相談しながら進めます。

「仕事ができない」と感じる部下への指導で、避けたいこと

  • どの部下にも「自分で考えて」で通すこと。「答えは教えず、本人に考えさせる」という助言もありますが、KAKEAIは、どの部下にもそうすると決めておくことをおすすめしません。やり方がわからずに困っているなら、先に教えます。反対に、自分で進められる人に手順を細かく教え続けることも避けましょう。
  • 同じ説明を、同じ形で繰り返すこと。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は8.2%でした。回答者全体の31.9%を大きく下回っています。口頭で伝わらなかったときは、紙に書く、やって見せるなど、伝え方を変えるとよいでしょう。
  • 声をかける回数だけを増やすこと。同じ調査では、上司と週1回以上面談していても、面談が行動につながっていない人では、「面談が成果につながっている」と感じている人は12.7%にとどまりました。面談でも声かけでも、回数を増やす前に、1回ごとに次に取り組むことを二人で決めましょう。
  • 関係づくりを理由に、仕事の話を後回しにすること。「まずは関係づくりから」という助言もありますが、KAKEAIは、仕事の話は関係ができてからにすると順番を決めてしまうことをおすすめしません。関係は、滞っている仕事を一緒に前へ進める中で築かれていくと考えているからです。雑談や食事で関係を築くことも大切ですが、依頼の説明不足は雑談では補えません。上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。相手がまだ身構えている段階では、責める話ではないと最初に伝えてから、仕事の話に入ります。
  • 「やる気がない」「向いていない」と、人柄や能力を決めつける言葉で伝えること。何を直せばよいのかが伝わらないうえ、言い方によってはハラスメントに当たるおそれがあります。判断に迷うときは、就業規則を確認し、人事の担当者に相談してください。

部下への指導と対応がうまくいったかを、どう振り返るか

部下への指導と対応がうまくいったかどうかは、話し合いのあとに仕事の進み方が変わったかどうかでわかります。次の3つから、二人のやり取りを振り返ってみてください。

  • 話し合いの終わりに、次に取り組むことと期限は、部下自身の言葉になっていたでしょうか。
  • 進み具合を見る日に、同じ行き詰まりが繰り返されていませんでしたか。
  • 困っていることは、期限の間際ではなく、早い段階で二人の話題になっていましたか。

KAKEAIの1万人調査では、面談が「毎回」その後の行動につながっていると答えた人の75.5%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。行動につながるのは「半分くらいの回」だと答えた人では、15.7%です。面談が行動につながっている人ほど、面談の成果を実感しています。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

上司と部下で話し合ったことが次の行動につながらないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • 伝えたいことの切り出し方やポイントアドバイス

    部下に切り出したいことを「メンバーに伝えたいこと」の欄に入力して保存すると、「1on1前のAIアドバイス」が、その内容を踏まえて書き直されます。入力した内容は、部下の画面には表示されません。

1on1の実施中

  • 次の一歩の候補を会話から抽出・決定ガイド

    会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。

日常

  • 要約や次の一歩の一元管理

    1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

仕事ができないと感じる部下は、やる気がないだけなのでしょうか。上司はどう判断すればよいですか。

部下にやる気があるかどうかは、外から見ただけでは判断できません。特定の仕事だけが後回しになっているなら、その仕事を優先する理由が部下に伝わっていない可能性があります。まず、その仕事を誰が何に使い、遅れるとどこに影響するのかを伝えましょう。あわせて、今どの仕事を先に進めているのかを尋ねてみてください。目的が伝わったかどうかは、次に同じ仕事を頼んだときの進み方が目安になります。

仕事ができないと感じる部下に任せるより、上司が自分でやったほうが早いときは、どうすればよいですか。

上司が自分でやったほうが早い仕事でも、急ぎのものを除いて、部下に任せることをおすすめします。上司が引き取ると、部下がその仕事を覚える機会がなくなり、次も上司が引き受けることになるからです。まず、期限に余裕のある仕事を1つ選び、取りかかりの10分だけ隣で一緒に進めます。そのあと、途中経過を一緒に見る日を決めて任せてみてください。

部下の仕事が進まないことにいら立って、きつい言葉が出そうなとき、上司はどうすればよいですか。

部下にいら立ちを感じたときは、その場で話すのをやめ、「あとで15分ほど時間をもらえますか」とだけ伝えましょう。話すまでの間に、落ち着いて事実から話せるよう、いつのどの仕事がどこで止まったのかを1行で書き出します。話し合いでは、書き出した事実と、次に変えることだけを話題にするとよいでしょう。人柄や能力を決めつける言葉は使いません。

仕事ができないと感じる部下のやり直しを、他の部下に頼んでいます。このまま続けてよいでしょうか。

部下の仕事のやり直しを他の部下に頼む場合は、何も言わずに続けるのではなく、元に戻す日を決めて、二人それぞれと話しましょう。引き受ける側は、いつまで続くのかがわからないと負担を感じやすいからです。引き受ける部下には「今月末まで最終確認をお願いできますか。来月からは○○さんに戻します。その分、△△は私が引き取ります」と相談します。元の担当者とは、戻す日までに何を変えるかを二人で決めておきます。

以前はできていた仕事が、ある時期からできなくなった部下には、上司はどう対応すればよいですか。

以前はできていた仕事が進まなくなった部下には、頼み方や教え方を変える前に、変化そのものについて尋ねてください。上司は理由を推測せず、「この1か月、提出が遅れることが続いていますね。以前はなかったことなので、少し心配しています」と気づいた事実を伝え、本人が話せる範囲で聞きます。心配が残るときは、一人で抱え込まず、人事の担当者や産業医に相談しましょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-struggling-with-work

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: