上司の方へそのほかの面談
部下との面談で何を聞けばよいか、 質問の例
先に答え
部下との面談では、半年の総括や将来の展望といった大きな質問よりも先に、今担当している仕事を1つに絞って尋ねることをおすすめします。たとえば、「今、一番手間がかかっている仕事はどれですか」と聞きます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年に1回の人の25.6%が、上司に期待することを尋ねた質問で「期待していることは特にない」を選びました。部下の答えを聞いたら上司の考えも伝え、次の面談までに取り組むことを二人で決めて終えるとよいでしょう。
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上司との面談が半年に1回の人では、面談で人事評価の話をしている人と、上司に期待することが特にない人の割合が、どちらも回答者全体より高くなっていました。一方で、面談が半年〜1年に1回の人でも、具体的な仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合は高くなっています。間隔が空く面談ほど、「何かありますか」と広く尋ねるのではなく、仕事を1つに絞って尋ねてみてください。
- 25.6%
- 1万人調査
- 面談が半年に1回の人のうち、上司への期待を尋ねる質問で「期待していることは特にない」を選んだ人の割合
- 回答者全体では15.6%でした。半年に1回の面談では、上司に期待することが特にないと答えた人の割合が、回答者全体より高くなっています。
- 69.8%
- 1万人調査
- 上司との面談が半年に1回の人のうち、面談で人事評価の話をしている人の割合
- 回答者全体では43.4%です。面談が半年に1回の人は、回答者全体と比べて、面談で人事評価の話をしている割合が高くなっています。
- 21.6%
- 1万人調査
- 面談が半年〜1年に1回で「具体的な仕事」の話をしている人のうち、面談の成果を実感している人の割合
- 同じ頻度で、具体的な仕事の話をしていない人では15.8%でした。面談の間隔が空いていても、仕事の話をしている人のほうが、成果を実感している割合は高くなっています。
25.6%と69.8%は面談が半年に1回の人、21.6%は半年〜1年に1回の人についての数字で、対象の範囲が少し異なります。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下との面談で何を聞くかは、 面談の間隔に合わせて変える
部下との面談(個人面談、定期面談、1on1など)で何を聞くかは、面談の間隔に合わせて変えることをおすすめします。半年に1回や四半期に1回の面談ほど、質問の範囲を広げず、今担当している仕事を1つに絞って尋ねてみてください。
面談の間隔が空くと、「この半年、どうでしたか」「何か困っていることはありますか」と広く尋ねたくなるものです。しかし、部下が半年分を一言で答えようとすると細かな出来事は省かれ、「おおむね順調でした」「特にありません」という答えになりがちです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が半年に1回の人の69.8%が、面談で人事評価の話をしていました。回答者全体では43.4%です。上司に期待することを尋ねた質問で「期待していることは特にない」を選んだ人は、半年に1回の人では25.6%、回答者全体では15.6%でした。半年に1回の人は、評価の話をしている割合も、上司に期待することが特にない割合も、回答者全体より高いということです。一方、面談が成果につながっていると感じている人は、半年に1回の人では20.3%で、回答者全体の31.9%を下回っています。
同じ調査では、面談が半年〜1年に1回の人でも、「具体的な仕事」の話をしている人の21.6%が、面談の成果を実感していました。話していない人では15.8%です。2〜3か月に1回の人では、仕事の話をしている人が28.4%、話していない人が24.0%でした。面談の間隔が空いていても、仕事の話をしている人のほうが、成果を実感している割合は高くなっています。
| 面談の間隔 | 質問の範囲 | 最初の質問の例 |
|---|---|---|
| 半年に1回 | この半年の | 4月からの |
| 四半期に1回 | この3か月の | この3か月で、 |
| 月1回以上 | 前回の | 前回 |
部下との面談で聞く4つのことと、 質問の例
部下との面談で聞くことは、大きく4つあります。進めにくくなっている仕事、この期間に最も力を入れた仕事、次の期間に取り組みたいこと、そして働き方と上司への要望です。30分の面談なら、このうち2つをじっくり聞ければ十分でしょう。なお、KAKEAIの1万人調査では、上司との面談1回あたりの時間は30分が最も多く、41.7%でした。
どの質問も、答えを聞いたあとに上司が何をするのかを決めてから尋ねましょう。次の面談が半年先だと、聞いただけで終わったことは半年間そのままになります。同じ調査では、面談の困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っていました。
聞く順番と数は、相手や時期に合わせて変えてください。以下は、経理の担当者との半年に1回の面談を想定した例です。
1. 今、進めにくくなっている仕事
「順調ですか」と広く聞くのではなく、具体的な仕事に絞って尋ねましょう。
- 今担当している仕事の中で、一番手間がかかっているのはどれですか。
- 月次の締めで、毎月特に時間がかかるのは、どの作業でしょうか。
- 経費精算の差し戻しは、どの部署の分が多いですか。
- その件で、私から相手の部署の部長に話したほうがよいことはありますか。
答えを聞いたら、上司に何を期待しているのかを尋ねてみてください。意見を求められたら、まず部下自身の考えを聞き、そのうえで上司の考えを具体的に伝えます。一緒に考えてほしいと言われたら、何に困っていて、どうしたいのかを把握するところから始めます。
- 今の話は、まず聞いてほしい、一緒に考えてほしい、私の意見がほしい、のどれに近いですか。
- ○○さん自身は、どこから手をつけたいと考えていますか。
- 私は、差し戻しの理由で一番多いものから対策するのがよいと思います。
2. この期間に、部下が最も力を入れた仕事
この期間に部下が力を入れた仕事を尋ねるのは、上司が把握できていなかった仕事を知るためです。
- 4月からの半年で、一番力を入れた仕事はどれですか。
- その仕事で、前の半年と比べて変えたことはありますか。
- もう一度取り組むとしたら、進め方を変えたい仕事はありますか。
- 私が把握できていない仕事があれば、ぜひ教えてください。
答えを聞いたら、上司が気づいていたことを具体的に伝えましょう。評価の結果は上司だけでは決められませんが、評価のコメントに何を書くかは伝えられます。
- 7月から請求書の発行が2日早くなったことには、私も気づいていました。評価のコメントにも、そのことを書いて提出しますね。
3. 次の期間に取り組みたい仕事と、 伸ばしたい力
「5年後にどうなりたいですか」という質問は、その場では答えにくいものです。次の面談までの期間に区切って尋ねると、答えやすくなります。
- 次の半年で、できるようになりたいことを1つ挙げるとしたら、何でしょうか。
- 今の担当の中で、もっと取り組みたい仕事や、負担に感じている仕事はありますか。
- 10月からの精算システムの切り替えでは、どこまで担当してみたいですか。
- そのために、私のほうで用意できることはありますか。
部下の希望を聞いたら、上司からも、お願いしたい仕事とその理由を伝えてみてください。ただし、部下が上司に期待することは人や回によって異なるので、聞くだけで終わる回があってもかまいません。
- 私は、切り替えの手順書づくりを○○さんにお願いしたいと考えています。月次の締めの流れを一番よく知っているからです。○○さんは、どう思いますか。
4. 働き方と体調、 上司への要望
働き方と体調については、仕事に関わる範囲で尋ねます。上司への要望は、1つに絞って尋ねると答えやすくなります。
- 今の仕事の量は、多い、ちょうどよい、まだ余裕がある、のどれに近いですか。
- この3か月で、帰りが特に遅くなったのは、どの時期でしたか。
- 私の仕事の頼み方で、やりにくいことがあれば、1つ教えてもらえますか。
- 私の返事が遅くて、困ったことはありませんでしたか。
体調や私生活の話が出たときは、すぐに助言をせず、まず聞くことをおすすめします。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、「プライベート」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだものは21.8%でした。「心身の状態」のテーマでは17.4%、「業務の進捗や進め方」のテーマでは7.5%です。「プライベート」と「心身の状態」のテーマでは、「業務の進捗や進め方」のテーマより、「話を聞いてほしい」が選ばれる割合が高くなっています。
心身の不調が話題になったら、面談の場で上司が一人で判断しないでください。休みや働き方の配慮は、上司が就業規則を確かめ、人事の担当者に相談します。不調そのものについては、産業医や医療の専門家への相談を勧めてください。
- 話してくれてありがとうございます。休みの取り方は私から人事に確認して、金曜までにわかったことをお伝えしますね。
上司への要望を聞いたら、その場で、上司自身が変えることを1つ約束しましょう。
- 教えてくれて助かります。承認の依頼には、受け取った日のうちに返事をするようにします。
面談の終わりに聞く1問
最後の5分は、次の面談までに取り組むことを二人で決める時間にします。次の面談が半年先なら、途中で進み具合を一緒に確認する日も決めておきましょう。
- 次の面談までに、何から始めてみましょうか。
- 次の面談は半年後なので、11月の締めのあとに一度、15分ほど一緒に進み具合を確認しませんか。
部下との面談でそのまま使える、 場面別の質問の例
面談の場面を5つに分けて、最初の一言の例を紹介します。
面談の3日前に、 質問を送るとき
面談の間隔が空くときは、聞きたいことを2つ、上司から先に送っておくとよいでしょう。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1の予定を作る時点でテーマが入っていたのは、およそ4回に1回でした。
- 来週の面談で、うかがいたいことが2つあります。今担当している仕事で一番手間がかかっているものと、4月からの半年で一番力を入れた仕事です。
- ○○さんから話したいことや、私に期待することがあれば、それも教えてください。書いて提出する必要はありません。
面談で「特にありません」と返ってきたとき
- では、私から1つうかがってもいいですか。先月の締めが1日延びたとき、どの作業に時間がかかりましたか。
- 困りごとでなくてもかまいません。今、一番時間を使っている仕事を教えてもらえますか。
- 今日は、私からも1つ相談させてください。
評価の時期の面談で聞くとき
- 自己評価を読ませてもらいました。○○さんが一番迷ったのは、どの項目でしたか。
- その項目で、私が把握できていない出来事があれば、教えてもらえますか。
月末で、面談に20分しか取れないとき
- 今日は20分しか取れず、申し訳ありません。今、進めにくくなっている仕事と、次の面談までに取り組むことの2つに絞ってもいいですか。
会議室が取れず、 近くに人がいるとき
- 今日は周りに人がいるので、仕事の話だけにしましょうか。体調や評価のことは、会議室が取れる日に改めて話しましょう。
部下との面談の質問で、 避けたほうがよいこと
部下との面談の質問で避けたいことは、次の4つです。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査から、部下との面談での質問は、仕事と成長を前に進めるためのものだと考えています。部下に長く話してもらうこと自体は、目的ではありません。
- 面談シートの項目を、上から順にすべて尋ねる。一問一答が続くと、面談は口頭のアンケートのようになります。質問が増えるほど上司が対応することも増えるので、次の面談までに対応できる数にとどめます。
- 「面談では仕事の話をしない」と決める。「面談は仕事の進捗を確認する場ではない」という助言もありますが、KAKEAIは、面談で仕事の話を避けることをおすすめしません。進み具合を聞いたら、次に取り組むことまで話し合ってください。
- 質問に徹して、上司の意見を言わない。「上司は質問に徹し、答えは部下自身が出すのを待つ」という助言もありますが、KAKEAIは、上司の関わり方をそのように決めておくことをおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、上司に期待すること(5つまで選択)として、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のいずれかを選んだ人が59.8%いました。反対に、部下の答えを聞き終える前に上司が話し始めることも避けたいところです。
- 答えを決めたうえで質問する。「もっと早く相談できたと思いませんか」は、質問の形をした指摘です。改めてほしいことは、質問にせず、理由と一緒に率直に伝えます。
- 先月の件は、遅れそうだとわかった日に教えてもらえていたら、私も一緒に手を打てたと思います。次からは、その日のうちに一言もらえますか。
部下との面談の質問がうまくいったかは、 面談後の行動でわかる
部下との面談の質問がうまくいったかどうかは、面談中に部下がどれだけ話したかではなく、面談後の行動を振り返るとわかります。二人で振り返りたい点は、次の3つです。
- 面談の終わりに、次の面談までに取り組むことが、部下自身の言葉になっていたか。
- 上司が引き受けたことを、1週間以内に1つ実行し、その結果を部下に知らせたか。
- 途中の確認の日に、「精算の切り替えは、その後いかがですか」と前回の続きから話を始められたか。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が2か月に1回より少なくても、面談がその後の行動につながっている人では、52.8%が面談の成果を実感していました。週1回以上面談していても、行動につながっていない人では12.7%です。面談の回数が少なくても、その後の行動につながっている人のほうが、成果を実感している割合は高くなっています。
半年に1回の面談でも、部下と上司がそれぞれ次に取り組むことを1つずつ決めて終えるとよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
部下との面談で何を聞けばよいか迷うときや、面談で決めたことを次の面談につなげたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
テーマと
期待する 対応の選択 1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。
メモの
事前共有 話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。
テーマや
話題ごとの 対話履歴ダイジェスト お相手ごとの「概要」の画面で、この半年の1on1をKakeai AIが文章にまとめたダイジェストと、テーマごとに話してきた内容を見返せます。お二人に同じものが表示されます。
日常
要約や
次の 一歩の 一元管理 1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
ご利用企業 累計600社以上/
よくある質問
部下との個人面談では、 質問をいくつ用意すればよいですか。
部下との個人面談で用意する質問は、じっくり聞きたいものを2つと、時間に余裕があれば聞くものを2つ、合わせて4つあれば十分です。1つの質問について、答えを聞いてから次に取り組むことを二人で決めるまでには、10分ほどかかります。30分の面談であれば、深く話せるのは2つまでと考えておくのが現実的です。
半年に1回の面談で、 上司は部下に最初に何を聞けばよいですか。
半年に1回の面談で上司が最初に聞くとよいのは、「4月からの半年で、一番手間がかかった仕事はどれですか」のように、仕事を1つ選んでもらう質問です。「この半年はどうでしたか」と広く尋ねると、半年分をまとめた短い答えになりがちです。仕事を1つに絞ると、進めにくかった点や、上司が力になれることが話題に上りやすくなります。
面談で聞く質問は、 前もって部下に伝えたほうがよいですか。 回答を書いて提出してもらう必要はありますか。
面談で聞く質問は、3日前までに2つほど、上司から部下に伝えておくことをおすすめします。部下が話したいことと上司に期待することも、あわせて尋ねておきましょう。回答を書いて提出してもらう必要はありません。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人が12.6%いました。
面談で部下の体調やプライベートのことを聞いてもよいですか。
面談で部下の体調やプライベートについて尋ねるときは、仕事の量や働き方に関わる範囲にとどめ、「答えたくないことは、答えなくてかまいません」と先に伝えてください。不調の話が出た場合は、上司が一人で判断しないことが大切です。休みや配慮については上司が就業規則を確かめて人事の担当者に相談し、不調そのものについては産業医や医療の専門家への相談を勧めます。
面談で部下にキャリアや将来のことを聞くとき、 どんな質問がよいですか。
面談で部下にキャリアについて尋ねるときは、次の面談までの期間に区切って質問するのが有効です。「5年後にどうなりたいですか」よりも、「次の半年で、できるようになりたいことを1つ挙げるとしたら何でしょうか」のほうが、その場で答えやすいからです。部下の希望を聞いたあとは、上司からも、お願いしたい仕事とその理由を伝えます。聞くだけで終わる回があってもかまいません。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-interview-questions-examples
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: