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上司の方へ部下との関わり

部下が突然来なくなった・連絡が取れないとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下が突然来なくなり連絡が取れないときは、理由を考える前に、本人の安全の確認と会社の決まりに沿った連絡(人事の担当への報告と緊急連絡先への連絡)を先に行います。上司が一人で抱えず、人事と相談しながら進めてください。本人への連絡は、安否を気にかけていることと次にいつこちらから連絡するかだけを書いた短い文にし、回数を重ねません。連絡が取れたら、聞くのは無事かどうか・今日どうするか・次にいつ連絡を取るかの3つまでにし、理由は本人が話した範囲だけを受け取ります。体調や心の状態、転職の意思を上司が推し量って言い切らないことが大切です。休みの扱いや評価は、人事に確認して伝えます。

数字で見る

1万人調査も利用データも、部下が出社しなくなった場面を直接尋ねたものではありません。ただ、数字に表れていることが2つあります。上司と話す場があっても本音を言えないという困りごとを挙げた人が5人に1人を超えること、体調や心の話では部下が上司に期待することを何も選ばなかった回が他のテーマより多いことです。来なくなった理由を上司が推し量らず、本人が話せる範囲で受け取ることをおすすめします。

21.8%
1万人調査
上司との面談で困っていること(複数回答)として、本音を言えない3つの困りごとのどれかを選んだ人の割合
切り出せない、評価や見られ方が気になる、信頼関係がなく安心して話せない、のどれかを選んだ人です。上司と話す場があっても、本音を言えないことを困りごとに挙げた人が、5人に1人を超えているということです。
40.9%
Kakeai AI 1on1 利用データ
「心身の状態」のテーマのうち、部下が上司に期待することを何も選んでいなかった割合
初めから用意されているテーマの中で最も高く、「業務の進捗や進め方」のテーマでは22.2%でした。体調や心の話では、部下が上司に期待することを選ばずに1on1に入る回が、他のテーマより多いということです。

1万人調査は上司との定期的な面談について尋ねたもので、欠勤や連絡が取れない場面は尋ねていません。利用データの割合は、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が選んだ上司への期待を集計したものです。会話の内容を示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下が突然来なくなったとき、上司が最初にすること

部下が突然出社せず、電話にもメッセージにも応答がないとき、上司が最初にすることは理由の推測ではありません。本人の安全の確認と、会社の決まりに沿った連絡です。無断欠勤の扱いや、緊急連絡先に連絡する手順は、会社ごとに就業規則や社内の決まりで定められています。上司が一人で判断せず、その日のうちに人事の担当に状況を伝え、次に何をするかを一緒に決めます。

その時点で上司の手元にある事実は、「今日来ていない」「連絡がつかない」の2つだけです。体調を崩したのか、心の不調なのか、家庭の事情なのか、あるいは辞めるつもりなのか。それは本人と話すまで分かりません。周りの人に「何か聞いていませんか」と尋ねるときも、上司の推測は口にしないようにします。

当日の動きを、順に書きます。

  1. 始業から1時間ほど経っても連絡がなければ、本人の携帯電話に1回かけ、つながらなければ短いメッセージを1通送ります。
  2. 人事の担当に、「出社していない」「何時に電話とメッセージを送った」という事実だけを伝え、緊急連絡先への連絡を誰がいつ行うかを決めます。
  3. 本人が担当している仕事のうち、今日と明日に期限があるものを書き出し、周りのメンバーに割り振ります。事情は話しません。
  4. 夕方までに連絡がなければ、人事と相談して翌日の動き(緊急連絡先への再連絡、自宅への訪問を行うかどうか、誰が行くか)を決めます。

自宅を訪ねるかどうかは、会社の決まりと人事の判断に従います。上司が一人で行くことは避け、行く場合も、人事の担当や別の社員と2人以上で行くのがよいでしょう。

  • (人事の担当に)○○さんが今日出社しておらず、9時半に電話、10時にメッセージを送りましたが、まだ返事がありません。緊急連絡先への連絡を、どう進めればよいか相談させてください。

以下では、月末の請求書の発行を担当している部下が来なくなった場面を例に書きます。

連絡が取れない部下へ、電話やメッセージをどう送るか

本人への連絡は、安否を気にかけていることと、次にいつこちらから連絡するかの2つだけを書いた短い文にします。何度も電話をかけたり、返事を求める文を重ねたりすると、本人がかえって返しにくくなるおそれがあります。仕事の話や、「どうしたのですか」という問いは、この段階では入れません。

  • ○○さん、課長の△△です。今日まだ連絡が取れていないので、少し心配しています。無事かどうかだけ、一言返してもらえると助かります。
  • 急いで返事をしなくて大丈夫です。明日の朝10時に、もう一度こちらから連絡します。
  • 仕事のことは、こちらで対応しています。気にしないでください。

電話に本人が出たときも、同じ順番で話します。安否、今日の予定、次の連絡の3つまでにして、理由は本人が話した範囲だけを受け取ります。

  • 声が聞けて安心しました。今日はゆっくり休んでください。手続きのことは、あとで一緒に考えましょう。
  • 事情は、話せるようになってからで大丈夫です。明日の夕方、もう一度私から電話してもいいですか。

部下と連絡が取れたとき、場面ごとの最初の一言

連絡が取れたあとの対応は、本人が何を話したかで分かれます。どの場面でも、上司の一存で約束できないこと(休みの扱い・評価・処分)は口にしません。「人事に確認して伝える」と言うようにしましょう。

本人の様子上司の最初の一言上司が次にすること
体調を崩していると話した「教えてくれてありがとうございます。今は休むことを先にしてください」受診や休みの手続きを人事に確認し、本人に伝える
理由を言わない、言いにくそうにしている「理由は今でなくて大丈夫です。無事なら、それで十分です」次に連絡する日時を決め、人事に状況を共有する
「辞めたい」と口にした「話してくれてありがとうございます。まず、会って話す時間を取りたいです」引き止めも承諾もその場で言わず、面談の日を決める
連絡はあるが、出てこられないと言う「無理をしないでください。仕事はこちらで対応していますし、休みの扱いは人事に確認してお伝えします」休みの扱いを人事に確認し、本人に伝える

心の不調ではないかと感じても、上司が「うつではないか」「無理をしていたのでは」と言い切らないようにします。受診を促すかどうかや、産業医につなぐかどうかは、人事と相談して決めます。上司が本人に言えるのは、「相談できる窓口がある」ということまでです。

  • 会社には、産業医に相談できる仕組みがあります。使いたいときは、私から人事に取り次ぎます。
  • 休みの扱いは、私の一存では決められません。人事に確認して、分かったことをそのままお伝えします。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)にも、手がかりがあります。「心身の状態」のテーマのうち、部下が上司に期待することを何も選んでいなかった割合は40.9%でした。初めから用意されているテーマの中で、最も高い割合です。体調や心の話では、部下が上司に期待することを選ばずに1on1に入る回が、他のテーマより多いということです。

「どうしてほしいですか」と尋ねるだけでは、本人も答えに迷うかもしれません。上司のほうから、今できることをいくつか挙げて、選んでもらうのも1つの方法です。

  • 今の時点で私にできるのは、休みの手続きを人事に確認すること、仕事を誰かに引き継ぐこと、ただ話を聞くことです。この中で、必要なものはありますか。

部下が戻ってきた日の面談で、何を話し、何を聞かないか

戻ってきた日の面談は、仕事の調整の前に、受け止める言葉から始めます。「どうして連絡をくれなかったのですか」という問いは、本人を責める形になるので避けましょう。理由を全部聞くことを面談の目的にせず、今日からの働き方と、困ったときの連絡の仕方を二人で決めることを目的にします。

  • 戻ってきてくれて、ありがとうございます。会えてほっとしました。
  • 事情を全部話す必要はありません。今日からの仕事の進め方だけ、一緒に決めさせてください。
  • 請求書の発行は、今月は△△さんにお願いしています。来月からどう戻すかは、○○さんと相談しながら決めたいです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていることとして、本音を言えない3つの困りごとのどれかを挙げた人が21.8%いました。3つとは、「話したいこと、話すべきことを切り出せない」「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」「上司との信頼関係がなく安心して話せない」です。つまり、上司と話す場があっても、本音を言えないことを困りごとに挙げた人が、5人に1人を超えているということです。面談についての数字ですが、言いにくいことを上司に言えないまま抱えている人は、珍しくないと考えられます。「なぜ言ってくれなかったのか」ではなく、「次に困ったときに、どう知らせてもらうか」を話すとよいでしょう。

  • 次に出てこられない日があったら、事情を詳しく書かなくて大丈夫です。「今日は休みます」の一言をもらえれば、私はそれで十分です。
  • 私のほうで、気づけたことがあったかもしれません。働き方で負担になっていたことがあれば、いつでも教えてください。

評価や処分について本人から聞かれても、上司の一存で答えないようにします。

  • 休んだ分の扱いは、就業規則に沿って人事が判断します。私からは、分かったことをそのままお伝えします。

周りのメンバーへの説明と、仕事の引き継ぎ

周りのメンバーには、本人の事情を話しません。伝えるのは、「当面休んでいる」という事実と、仕事を誰に引き継ぐかだけです。本人が戻ってきたあとに、周りが事情を知っていると、本人が居づらくなることがあります。

  • ○○さんは、しばらくお休みです。事情は私から話せませんが、心配してくれてありがとうございます。
  • 月末の請求書の発行を、今月は△△さんにお願いしたいです。手順は、私が一緒に確認します。
  • 増えた分の仕事は、優先順位を私が見直します。間に合わないものがあれば、早めに教えてください。

引き継いだメンバーに負担が集中しているときは、上司がその人の仕事の一部を引き取るか、期限を動かすかを決めます。本人が戻ってきたあと、引き継いだ仕事をいつどう戻すかも、本人に無理のない範囲で二人で相談して決めます。

連絡が取れなくなった部下との時間を、どこで振り返るか

この出来事がうまく収まったかどうかは、本人が理由を話したかではなく、その後の二人のやり取りで振り返ります。見るのは、次の5つです。

  • 連絡が取れない間、上司からの連絡は、安否と次の連絡の予定だけに絞れていたでしょうか。
  • 戻ってきた日の面談を、受け止める言葉から始められたでしょうか。
  • 休みの扱いや評価について、上司の一存で答えずに、人事に確認して伝えられたでしょうか。
  • 困ったときの知らせ方を、本人と一緒に決められたでしょうか。
  • その後の1on1で、仕事以外の話も出せる雰囲気を、上司の側から作れているでしょうか。

KAKEAIは、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。来なくなったことを部下だけの問題にせず、上司の側の仕事の割り振りや、相談の受け方にも目を向けてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

会社の決まりに沿った対応や人事への相談を先にしたうえで、1on1で本人にどう伝え、どう話を聞くかを準備するときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前に、「メンバーに伝えたいこと」に入力して。

決まりについて伝えたいことを、どの話題の流れで切り出すかを、1on1の前に考えておけます。

マネジャー権限でご自身のメンバーと行う1on1では、「予定・履歴」の次の1on1のカードの「メンバーに伝えたいこと」に、切り出したいことを入力できます。保存すると「1on1前のAIアドバイス」が書き直され、どの話題の流れの中で切り出すと自然かが示されます。入力した内容は部下には表示されず、ご自身向けのアドバイスにだけ使われます。

話す1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

伝えたいことを先に示したうえで、部下の事情を聞く一言を用意して1on1に臨めます。

Kakeai AI が、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1をもとに、今回どう切り出すとよいかと、最初の一言の案を書きます。ご自身向けの内容で、部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

注意したあとも、部下の事情を聞き直すきっかけを次の1on1に持てます。

部下の返事が短いまま次の話に移った場面があると、次の1on1でどう声をかけ直すかの一言の案が書かれることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、業務の確認に入る前に「最近、どう?」と一言置いてみると、小野寺さんが自分から話す余地が生まれます。

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よくある質問

部下が無断欠勤して連絡が取れないとき、上司は最初に何をすればよいですか。

部下が無断欠勤して連絡が取れないときは、上司が最初に本人の携帯電話に1回連絡し、短いメッセージを1通送ります。そのうえで、その日のうちに人事の担当に事実を伝えます。緊急連絡先への連絡や自宅への訪問を行うかどうかは、会社の就業規則や社内の決まりに沿って、人事と一緒に決めます。理由を推測して動くより、安全の確認と会社への連絡を先にすることが大切です。

連絡が取れない部下に、電話やメッセージを何回まで送ってよいですか。

連絡が取れない部下への電話やメッセージは、回数を重ねないほうがよいでしょう。上司からは、安否を気にかけていることと、次にいつこちらから連絡するかだけを書いた短い文を送り、返事を催促する文は重ねません。何度も連絡が届くと、本人がかえって返しにくくなるおそれがあります。その後の連絡の頻度や方法は、人事と相談して決めてください。

来なくなった部下と連絡が取れたとき、理由を聞いてよいですか。

来なくなった部下と連絡が取れたとき、理由を問い詰める必要はありません。上司が聞くのは、無事かどうか・今日どうするか・次にいつ連絡を取るかの3つまでにし、理由は本人が話した範囲だけを受け取ります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で本音を言えないという困りごとを挙げた人が21.8%いました。言いにくいことを抱えている人は珍しくないので、「話せるようになってからで大丈夫です」と伝えるとよいでしょう。

突然来なくなった部下の分の仕事を、周りのメンバーにどう頼めばよいですか。

突然来なくなった部下の仕事は、上司が今日と明日に期限があるものから書き出し、周りのメンバーに割り振ります。頼むときは、本人の事情は話さず、「しばらく休んでいる」という事実と、引き継ぐ仕事の内容だけを伝えます。引き継いだメンバーに負担が集中するときは、上司がその人の仕事の一部を引き取るか、期限を動かすかを決めます。

休んでいた部下が戻ってきた日、上司は何を話せばよいですか。

休んでいた部下が戻ってきた日は、上司は仕事の調整の前に、「戻ってきてくれてありがとうございます」と受け止める言葉から始めます。理由を全部聞くことを目的にせず、今日からの仕事の進め方と、次に困ったときの知らせ方を二人で決めます。休んだ分の扱いや評価については、上司の一存で答えず、就業規則に沿って人事に確認したうえで、分かったことをそのまま伝えてください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/staff-suddenly-absent-no-contact

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: