上司の方へ部下との関わり
部下との信頼関係が崩れたとき、 どう立て直すか
先に答え
部下との信頼関係が崩れたきっかけに心当たりがあるなら、謝るのは1回にとどめ、その後の1か月は約束したことを約束した日に実行し続けて、関係を立て直しましょう。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がその後の行動につながる回が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じていました。行動につながるのは半分くらいの回だと答えた人のうち、成果を感じている人は15.7%にとどまります。このページでは、謝ったあとの約束を守ったり守らなかったりでは、信頼の立て直しにつながりにくいと考えています。まずは期日を決めた小さな約束を1つ伝え、その日に実行するところから始めてみてください。
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信頼関係が崩れたあとは、謝罪を重ねるよりも、期日を決めた小さな約束を1つずつ守りながら、仕事の話を続けていくことをおすすめします。上司との面談全般を尋ねたKAKEAIの1万人調査では、面談がその後の行動につながる回が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じていました。また、面談をしている一番の理由に仕事を進めることを挙げた人は、上司との関係性を挙げた人よりも、成果を実感している割合が高くなっていました。
- 15.7%
- 1万人調査
- 面談がその後の行動につながるのは半分くらいの回だと答えた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- ほぼ毎回つながっていると答えた人では56.7%、回答者全体では31.9%でした。面談がその後の行動につながる回が多い人ほど、面談の成果を実感しています。
- 33.0%
- 1万人調査
- 面談をしている一番の理由が「上司との関係性を維持・向上させるため」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%でした。仕事を進めることを一番の理由に挙げた人のほうが、面談が成果につながっていると感じる割合が高くなっています。
- 0.5%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1のあとに部下が「すっきり度」(0〜5の6段階で付ける点数)を送信した回のうち、2以下だった回の割合
- 4以上の回は60.8%でした。低い点数が付くことはごくまれです。
1万人調査の数字は上司との面談全般について尋ねた結果で、信頼関係が崩れた場面そのものを尋ねたものではありません。「すっきり度」の数字は普段の1on1全体のもので、部下が点数を送信した回だけを集計しています。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下との信頼関係が崩れたとき、 何が起きているのか
信頼関係が崩れたとき、部下は上司の言うことを、以前のようには当てにできなくなっていると考えられます。上司から見ると、返事が短くなる、相談が来なくなる、面談で「特にありません」という答えが増えるといった変化として表れがちです。
このページでは、上司自身に心当たりのあるきっかけで信頼を損ねた場合を取り上げます。きっかけは、「約束を破った」「強く言いすぎた」「他の人の前で指摘した」「評価の伝え方が適切でなかった」の4つです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司との信頼関係がなく安心して話せない」を挙げた人が8.0%いました。「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人も6.2%います。この6.2%の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回りました。この困りごとを挙げた人は、面談の成果も実感しにくい傾向があります。
崩れた信頼関係は、 謝ったあとの1か月の行動で立て直す
崩れた信頼関係は、謝罪を重ねるのではなく、謝ったあとの行動で立て直していきましょう。謝るのは1回にとどめ、その後の1か月は、約束したことを約束した日に実行し続けてください。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がその後の行動につながっているかも尋ねています。「ほぼ毎回そうなっている」と答えた人の56.7%が、面談が成果につながっていると感じていました。「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人では15.7%にとどまり、回答者全体の31.9%も下回ります。行動につながる回が多い人ほど、面談の成果を実感しています。
このページでは、謝ったあとの約束を守ったり守らなかったりでは、立て直しにつながりにくいと考えています。約束は、確実に守れるように小さくするとよいでしょう。「これからは気をつけます」「二度としません」といった約束は、守られたかどうかを部下が確かめにくく、上司が守り切れるとも限りません。期日を決めた約束を、守り切れる数だけ伝えて、その日に実行してください。
最初の面談は15分ほどで十分です。上司から、次の順で話してみてください。
- 自分が何をしたのかを、日付と出来事を挙げて伝えます。
- 事情の説明を加えずに、自分が間違っていたと伝えます。
- 次に何を、いつするのかを伝えます。
- この件で上司に望むことがあるかを、部下に尋ねます。「今は話したくない」という答えでもよいと言い添えます。
- この件で、私にしてほしいことがあれば教えてください。今は話したくない、ということでもかまいません。
最初の面談で言わないことと、その後に続けることは、きっかけによって変わります。
| 信頼関係が崩れたきっかけ | 最初の面談で言わないこと | その後の1か月に続けること |
|---|---|---|
| 約束を破った | 忙しかった | 止めていた |
| 強く | 「あなたのためを | 指摘は、 |
| 他の | 「皆にも | 個人への |
| 評価の | 「来期は | 月に |
信頼関係が崩れたきっかけごとの、 謝り方の例
例はすべて、出荷の手配を担当している部下との場面です。
約束を破ったとき
先月の1on1で「出荷の手配が一人では回らない」と相談を受け、部長に話してみると答えたまま、3週間がたってしまった場面です。
- 先月、手配の人手について部長に相談すると言ったのに、3週間そのままにしていました。繁忙期の手配を一人で担ってもらうことになってしまい、申し訳ありません。今日の午後に部長へ相談して、結果は木曜の朝にお伝えします。
増員は部長の判断なので、約束しません。約束するのは、上司自身がいつ動き、いつ結果を伝えるかです。
強く言いすぎたとき
出荷先の間違いに気づき、部下の席で「何回言えばわかるんですか」と言ってしまった場面です。
- 火曜日に出荷先の間違いを見つけたとき、「何回言えばわかるんですか」と言ってしまいました。あの言い方は、私が間違っていました。申し訳ありません。
指摘の内容は取り下げず、変えるのは言い方だと伝えます。
- 出荷の前に宛先をもう一度確認することは、引き続きお願いしたいんです。これからは、どの伝票のどこが違うのかを具体的に伝えるようにします。また言い方がきつくなっていたら、その場で教えてもらえると助かります。
他の人の前で指摘したとき
朝礼で名前を挙げて、納期回答の遅れを指摘した場面です。全員の前での指摘を二人だけの場で謝っても、聞いていた人たちには伝わりません。ただ、全員の前でもう一度触れられたくない人もいます。朝礼で話してよいかを、先に本人に尋ねてください。
- 月曜の朝礼で、名前を出して納期回答の遅れを指摘してしまい、申し訳ありません。あれは、二人で話すべきことでした。明日の朝礼で、私の言い方が適切でなかったと皆さんに伝えたいのですが、○○さんはどう思いますか。
部下が望まなければ、朝礼では触れません。
評価の伝え方で信頼関係が崩れたとき
期末の面談で、出荷ミスの件数を理由に、低い評価を初めて伝えた場面です。部下にとって納得しにくいのは、評価の結果そのものよりも、期の途中で一度も知らされなかったことではないでしょうか。
- 期末の面談で出荷ミスの件数を評価の理由に挙げましたが、期の途中では一度もお伝えしていませんでした。まず、そのことをお詫びします。
続けて、これからの伝え方を提案します。
- 評価の結果は私の一存では変えられませんが、伝え方は変えられます。これからは毎月の1on1で評価シートを一緒に見ながら、その時点での私の考えをお伝えして、○○さんの見方も聞かせてほしいんです。どうでしょうか。
評価についての考えは、普段の面談でも伝えていくことをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談が半年〜1年に1回の人の67.6%が、面談で人事評価について話していました。週1回以上の人では25.8%です。面談の頻度が低い人のほうが、面談で人事評価について話している割合が高いと言えます。
ハラスメントに当たるかもしれない言動があったとき
人格を否定する言葉を口にした、長時間叱り続けた、同じ指摘を人前で繰り返した、といった言動があった場合です。思い当たるとき、または部下から指摘されたときは、ハラスメントに当たるかどうかを自分で判断しないでください。就業規則を確認し、人事担当者に相談します。部下には、会社の相談窓口を利用できることを伝えておきましょう。「大ごとにしないでほしい」と頼んではいけません。
- 私の言動については、私からも人事に報告します。相談窓口は、私を通さずに使えます。
信頼関係を立て直す1か月に、 上司と部下がすること
謝ったあとの1か月は、期日を決めた小さな約束を守りながら、普段通りに仕事の話を続けます。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、同じ上司と部下が続けて行った1on1の間隔のうち、月1回程度(21〜45日)が51.3%で最も多くなっていました。定例の1on1が月1回の場合、謝ったあとの1か月に、定例の場は1回しかありません。定例の1on1とは別に5分ほどの時間を取り、約束を1つずつ果たしていきます。
- 週に1つ、期日を決めた約束をして、その日に実行します。結果が出ていなくても、約束した日に途中経過を伝えてください。
- 5分だけいいですか。木曜にお伝えすると言っていた、人手の件です。部長からの返事はまだなので、金曜の昼にもう一度確認して、その日のうちにお伝えします。
- 守れなくなりそうなときは、期日の前に上司から知らせます。期日を過ぎてから部下に尋ねられると、守れなかった約束が1つ増えてしまいます。
- 仕事上の指摘はやめません。事実と、直してほしい点だけを具体的に伝えます。
- この伝票は、出荷先の郵便番号が違っているようです。出荷の前に直してもらえますか。
- 部下にも、1つお願いをします。立て直しは、二人で進めるものです。上司の対応が漏れていたら教えてほしいと、頼んでおくとよいでしょう。
- 私が約束したことを忘れているようなら、遠慮なく声をかけてください。その日のうちに対応します。
上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。まだ身構えている段階と、困りごとをためずに言える段階とでは、同じ一言の届き方が違います。謝ってからしばらくは、部下がまだ身構えていると考え、長い面談は求めないほうがよいでしょう。
部下との信頼関係が崩れたとき、 やらないほうがよいこと
立て直そうとするときに、逆効果になりやすい対応が5つあります。
- 信頼関係が戻るまで、仕事上の指摘を控えること そう勧める助言もありますが、KAKEAIは、この対応をおすすめしません。指摘をやめると部下の仕事が前に進みにくくなり、上司が約束を守る場面も減ってしまうからです。
- 食事や雑談で埋め合わせをすること 食事や雑談が不要だということではありません。ただ、きっかけになった出来事の話より先にすると、うやむやにしていると受け取られかねません。
- 何度も謝ること 謝られた側は、そのたびに返事をしなければなりません。2回目以降の謝罪は、部下が「もう大丈夫です」と上司を気遣う時間になりがちです。かといって、謝らずに時間がたつのを待つのも、よい方法とは言えません。
- 謝ったあとは聞き役に徹する、とあらかじめ決めておくこと KAKEAIは、この決め方もおすすめしません。部下が求めているのが、話を聞いてもらうことなのか、止まっている件が動くことなのかは、尋ねてみないとわからないからです。聞くだけで終わる回があってもかまいません。
- 他の部下に、様子を探ってもらうこと 本人のいないところで話が進むと、信頼を損ねるきっかけが増えるおそれがあります。
KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由に「上司との関係性を維持・向上させるため」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は33.0%でした。「自分の仕事を進めるため」を挙げた人では41.2%です。仕事を進めることを挙げた人のほうが、成果を実感している割合が高くなっています。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、部下との信頼関係が崩れたあとも、関係は仕事の話を前に進める中でできていくと考えています。
部下との信頼関係を立て直せたかを、 何で判断するか
信頼関係を立て直せたかどうかは、その後の二人の行動で判断します。
「大丈夫です」「気にしていません」という言葉は、上司への気遣いから出ていることもあります。そこで、次の3つを目安にします。
- 上司がこの1か月に約束したことを、約束した日に実行できています。
- 悪い知らせや、決める前の相談が、部下から上司に届くようになっています。
- 上司の対応が漏れていたときに、部下がそれを教えてくれます。
1つ目は上司が自分で振り返れますが、2つ目と3つ目は部下が決めることです。部下から「もういいです」と言われたら、きっかけの話はそこで終え、あとは約束を守り続けます。
- わかりました。この話は、ここまでにしますね。木曜の件は、私からお伝えします。
1か月たっても、部下からの相談が戻らないことはあります。もう一度信頼するかどうかを決めるのは部下です。上司にできるのは、約束したことをその日に実行することと、仕事の話を続けることです。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
部下との信頼関係を、約束を1つずつ守ることで立て直したいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
伝えたいことの
切り出し方や ポイントアドバイス 部下に切り出したいことを「メンバーに伝えたいこと」の欄に入力して保存すると、「1on1前のAIアドバイス」が、その内容を踏まえて書き直されます。入力した内容は、部下の画面には表示されません。
テーマと
期待する 対応の選択 1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。
1on1の実施中
次の
一歩の 候補を 会話から 抽出・ 決定ガイド 会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。
日常
要約や
次の 一歩の 一元管理 1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
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よくある質問
部下との信頼関係が崩れたとき、 上司はチャットやメールで謝ってもよいですか。
部下が二人で話すこと自体を避けている様子であれば、上司がチャットやメールで謝ってもかまいません。書く内容は、自分が何をしたのか、それが間違いだったこと、次に何をいつするのかの3つです。最後は「返信は気にしないでください。木曜の朝に結果をお伝えします」のように結びます。そして約束の日に、口頭で短く結果を伝えてください。
部下との信頼関係を修復するには、 どのくらいの期間がかかりますか。
部下との信頼関係の修復にかかる期間は、上司の側では決められません。もう一度信頼するかどうかを決めるのは、部下だからです。上司にできるのは、最初の1か月に、期日を決めた約束を守り切れる数だけ伝え、その日に実行することです。1か月たったら、伝えた約束を書き出して、守れたかどうかを振り返ってみてください。
自分の言動がパワハラに当たるかもしれないとき、 上司は部下との信頼関係を立て直す前に何をすればよいですか。
自分の言動がハラスメントに当たるかもしれないと感じた上司は、自分で判断せず、就業規則を確認したうえで、人事担当者に相談してください。部下には会社の相談窓口を利用できることを伝え、「大ごとにしないでほしい」とは頼みません。信頼関係を立て直すための二人での面談は、人事担当者に相談してから設定します。
部下との信頼関係が崩壊したと感じますが、 きっかけに心当たりがありません。 上司は何から始めればよいですか。
きっかけに心当たりがない上司は、その部下から受けた相談や依頼のうち、まだ返事をしていないものを書き出してみてください。見つかれば、その件に先に対応します。見つからなければ、最近の仕事を例に挙げて、具体的に尋ねるのも1つの方法です。たとえば「この件で、私の返事が遅い、言い方がきつい、といったことで困らせていませんか。他のことでも、教えてもらえると助かります」と聞いてみます。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/rebuild-trust-with-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: