すべての方へ評価の面談
人事評価の段階(5段階・ABC)の意味を知りたい
先に答え
人事評価の段階(5段階・ABC)の記号には、どの会社でも通じる決まった意味はありません。よく使われる5段階は、上から「期待を大きく上回る」「期待を上回る」「期待通り」「やや不十分」「不十分」の順で、S〜Dや5〜1の記号で表します。この並びのBは「期待通り」ですが、同じBを「やや不十分」の意味で使う会社もあります。「E」も、最下位に使う会社と最上位に使う会社があります。まず、自社の評価制度の資料を見るか人事の担当に尋ねて、各記号の定義を確認しましょう。そのうえで、面談では記号がどの項目のどの事実を指すのかを上司と確認します。記号の意味は、基準と根拠になった事実を見てはじめてわかります。
数字で見る
上司との面談で人事評価を話題にしている人は少なくないものの、面談の時間のうち人事評価の話が占める割合は、回答者全体の平均で見ると、具体的な仕事の話よりずっと小さくなっています。記号を聞いた側は、どの項目のどの事実を指すのかを尋ね、伝える側は、記号と一緒にその事実を話すことをおすすめします。
- 43.4%
- 1万人調査
- 上司との面談で「人事評価」を話題にしている人の割合(複数回答)
- 「具体的な仕事」の76.7%に続いて、2番目に多い話題でした。上司との面談で人事評価の話をしている人は、少なくありません。
- 14.0%
- 1万人調査
- 面談の時間のうち、人事評価の話が占める割合(本人の答えの平均)
- 具体的な仕事の話は47.2%でした。回答者全体の平均で見ると、面談の時間の多くは具体的な仕事の話に使われ、人事評価の話に使われる時間は、それよりずっと短くなっています。
1万人調査は、人事評価の段階の意味や、会社の評価制度の仕組みは尋ねていません。数字は、上司との定期的な面談の話題と、話題ごとの時間の割合についての回答です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
人事評価の段階(5段階・ABC)とは何か: 記号の意味は会社ごとに決まっている
人事評価の段階とは、評価の結果を、SABCDや5〜1のような数個の記号で表したものです。記号そのものに、どの会社でも通じる決まった意味はありません。同じ「B」でも、「期待通り」という意味で使う会社と、「やや不十分」という意味で使う会社があります。段階の意味を知りたいときに最初に確認したいのは、自分の会社の評価制度で、それぞれの記号がどんな状態を指すと決められているかです。
よく使われる5段階の読み方を、一例として表にします。あくまで一例で、会社によって記号も意味も異なります。
| 段階(一例) | よくある意味 | 面談で確認したいこと |
|---|---|---|
| S、5 | 期待を | この等級で、 |
| A、4 | 期待を上回る | 真ん中との |
| B、3 | 期待通り。 | 「普通」なのか |
| C、2 | やや不十分。 | どの項目の、 |
| D、1 | 不十分 | 次の |
「E」という記号は、6段階の最下位として使う会社もあれば、Excellentの頭文字として最上位に使う会社もあり、正反対の意味になることがあります。「やや不十分」のような言葉も、どの段階に当てるかは会社ごとに違います。記号や言葉だけで判断せず、会社の定義を確認するのが確かです。
段階・グレード・ランクの違い
人事評価の言葉には、似ていて指すものが違うものがあります。混ざると、面談での話が食い違いやすくなります。
- 評価の段階は、ある期の仕事の結果を記号で表したものです。期ごとに変わります。
- グレード(等級)は、社員の職位や役割の階層です。給与の表と結びついていることが多く、評価の結果が積み重なって上がったり下がったりします。期ごとの評価の記号そのものではありません。
- ランクは、会社によって、評価の段階を指す場合も、等級を指す場合もあります。ランキングは、同じグレードや部署の中で順位をつけたもので、相対評価の仕組みで使われ、各段階の人数があらかじめ決められている場合があります。
評価が「B」でも、グレードが上がる会社も、上がらない会社もあります。段階と処遇のつながりは、上司の一存では決まらない部分が多いので、面談で上司に尋ねるより、人事の担当に確認したほうが正確にわかります。
自分の会社の段階の意味を、 どこで確認するか
段階の意味を確認する先は、評価制度の資料・就業規則や人事の規程・人事の担当、そして上司との面談です。資料に「期待通り」「やや不十分」といった言葉で定義が書かれていても、自分の仕事に置き換えると何を指すのかは、上司と話さないとわかりません。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で「人事評価」を話題にしている人は43.4%で、「具体的な仕事」の76.7%に続いて2番目に多い話題でした。一方、面談の時間のうち人事評価の話が占める割合は、本人の答えの平均で14.0%です。具体的な仕事の話は47.2%でした。つまり、人事評価は面談の話題としてよく挙がるものの、回答者全体の平均で見ると面談の時間の多くは具体的な仕事の話に使われている、ということです。
面談の時間の多くが仕事の話に使われるなら、段階の意味を確認するために何を聞くかは、先に決めておくとよいでしょう。面談で評価の記号を聞いたら、部下はその記号がどの項目のどの事実を指しているのかを、その場で上司に尋ねておくことをおすすめします。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、評価の段階は半年に一度の面談で記号として告げるものではないと考えています。普段の面談で、具体的な基準を上司と部下が一緒に見ながら話すものです。記号は結果を短く表したもので、その意味は、基準と根拠になった事実を見てはじめてわかります。
段階の意味を、 面談で上司と部下はどう確認するか
段階の意味を確認する言い方を、上司の側と部下の側に分けて示します。以下では、月次の報告資料の作成を担当している人の評価を例にします。
上司の側から
評価の段階を伝えるときは、記号だけを告げず、会社での定義と、どの項目のどの事実を見たかを一緒に話します。
- 評価シートのこの項目を、一緒に見てもらえますか。私は今のところBだと考えています。うちの会社のBは「期待通り」で、この等級で求められていることはできている、という意味です。
- Aとの違いは、この基準で言うと、私の確認なしで報告資料をそのまま役員会に出せるかどうかです。○○さんは、どう感じていますか。
- この項目は、今のところCだと考えています。Cの「やや不十分」は○○さん自身への評価ではなく、この項目のこの期の結果についての言葉です。次の期に何を変えるとよいかを、一緒に考えたいです。
- 私の理解では、Bは「この等級で求められることができている」という意味です。○○さんは、Bをどう受け取っていますか。違っていたら教えてください。
段階の意味を上司自身がはっきり説明できていなかったときは、そのことを認めて、期の初めに基準を一緒に読む時間を取ります。
- 段階の意味を、私もこれまではっきり説明できていなかったと思います。来期の初めに、基準の文書を一緒に読む時間を取りませんか。
- 段階の人数に決まりがある部分は、私の考えだけでは決まりません。どこまでが私の考えで、どこからが調整なのかは、わかる範囲でお伝えします。
部下の側から
部下の側からは、記号の定義と、自分の仕事に置き換えた意味を尋ねます。
- うちの会社の5段階は、それぞれどんな状態を指すのかを教えていただけますか。Bが「期待通り」という意味なのか、「やや不十分」という意味なのかも、教えていただきたいです。
- 私の等級でAに当たるのは、報告資料の仕事で言うとどんな状態でしょうか。
- 今回のBは、私の報告資料のどの点を見て決まったのか、教えていただけますか。
- Cの「やや不十分」は、どの項目のどの点を指しているのかを、具体的に伺いたいです。
- 期の途中で、今の時点ではどの段階に近いかを伺ってもよいでしょうか。
- 段階の人数に決まりがある場合、今回の評価はその調整で変わった部分がありますか。わかる範囲で教えていただけますか。
- 評価の段階とグレードの関係がよくわかっていません。人事に確認する前に、課長のお考えを伺ってもよいでしょうか。
- この評価の段階が、昇給や賞与にどう反映されるのかは、人事に確認したほうがよいでしょうか。
部下は「Bは普通だから悪くない」と受け取り、上司は「求められることはできているが、Aに向けて変えてほしいところがある」と考えている、という食い違いも起きます。記号の受け取り方が同じかどうかを、一度言葉にして確かめておくとよいでしょう。
人事評価の段階の記号で起きやすい行き違い
段階の記号で起きやすい行き違いは、次の4つです。どれも、記号の定義と、記号の根拠になった事実を二人で確認すると小さくなります。
- 真ん中の記号の意味が、二人で違う。同じBでも、「期待通り」と受け取った人は安心し、「やや不十分」と受け取った人は不満を持ちます。
- 人数の決まりで段階が動く。相対評価で各段階の人数が決まっている会社では、上司の考えがBでも、調整で変わることがあります。上司は、どこまでが自分の考えかを伝え、部下は調整の有無を尋ねてかまいません。
- 段階だけが伝わり、理由が伝わらない。記号を聞いただけでは、次の期に何を変えればよいのかがわかりません。
- グレードと評価の段階が混ざる。「評価はAなのに等級が上がらない」という疑問は、2つを分けて考えると整理しやすくなります。処遇の仕組みは、人事の担当に確認しておきましょう。
「やや不十分」「不十分」のような言葉は、人物への評価ではなく、その項目のその期の結果を表す言葉です。上司はそのことを言葉にして伝え、部下はどの項目のどの事実かを尋ねることで、記号が人物への評価として受け取られることを防ぎやすくなります。
段階の意味が二人の間でそろったかを、 どこで見るか
段階の意味がそろったかどうかは、評価の面談のあとの二人の会話で振り返ってみてください。
- 「Bとはどんな状態か」の説明が、上司と部下で同じになっていたでしょうか。
- 記号の次に、どの項目のどの事実かの話ができたでしょうか。
- 期の途中で、今の段階の見通しを話す機会があったでしょうか。
- 「やや不十分」のような言葉が、人物ではなく項目の結果として受け取られていたでしょうか。
4つのうち1つも当てはまらないなら、次の面談で、基準の文書を二人で開いて、真ん中の記号の定義を読むところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
評価の基準や段階の意味を、普段の1on1で上司と部下が確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
普段の1on1の準備をするとき。
評価について話したことのうち、 まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。
「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。
残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?
普段の1on1で評価の話をしたとき。
評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、 あとから二人とも同じ記録で見返せます。
Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。
課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
ご利用企業 累計600社以上/
無料の資料
この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。
よくある質問
人事評価の5段階は、 それぞれどんな意味ですか。
人事評価の5段階は、よく使われる例では、上から「期待を大きく上回る」「期待を上回る」「期待通り」「やや不十分」「不十分」の順で、S〜Dや5〜1の記号で表します。ただし、これは一例で、記号も意味も会社ごとに決められています。この例では真ん中のBが「期待通り」ですが、同じBを「やや不十分」の意味で使う会社もあるので、自分の会社の評価制度の資料を見るか人事の担当に尋ねて、各記号の定義を確認しておきましょう。
人事評価のBは普通ですか、 悪いですか。
人事評価のBが普通なのか悪いのかは、会社の定義によって違います。「期待通り。この等級で求められていることができている」という意味で使う会社では、Bは標準の評価です。一方、「やや不十分」の意味で使う会社もあります。記号だけで判断せず、上司との面談で「うちの会社のBはどんな状態を指すのか」と、「どの項目のどの事実でBになったのか」の2つを確認するとよいでしょう。
人事評価のEとは何ですか。
人事評価の「E」は、会社によって意味が正反対になることがある記号です。SABCDEのように6段階の最下位として使う会社もあれば、Excellentの頭文字として最上位に使う会社もあります。「やや不十分」「不十分」のような言葉をどの段階に当てるかも会社ごとに違うので、自分の会社の評価制度の資料を見るか、人事の担当に尋ねて定義を確認するのが確かです。
人事評価のグレードと評価の段階は、 何が違いますか。
人事評価の段階は、ある期の仕事の結果を記号で表したもので、期ごとに変わります。グレード(等級)は、社員の職位や役割の階層で、給与の表と結びついていることが多く、評価の結果が積み重なって上がったり下がったりします。「評価はAなのに等級が上がらない」という疑問は、2つを分けて考えると整理しやすくなります。段階と処遇のつながりは、人事の担当に確認するとよいでしょう。
人事評価のランクやランキングは、 何段階が一般的ですか。
人事評価のランクやランキングを何段階にするかは、会社が決めています。5段階や3段階、7段階などがあり、会社ごとに違います。「ランク」が評価の段階を指すのか等級を指すのかも、会社によって違います。ランキングは、同じグレードや部署の中で順位をつける相対評価の仕組みで使われ、各段階の人数があらかじめ決められている場合があります。自分の会社の段階の数と人数の決まりは、評価制度の資料で、または人事の担当に尋ねて確認できます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/performance-review-rating-scale-meaning
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: