上司の方へ1on1

1on1で評価の話をしてよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司は、1on1で評価の話をしてかまいません。評価の基準と期の途中での評価は、むしろ普段の1on1で少しずつ伝えておくことをおすすめします。評価面談に回すのは、確定した評価の結果と、昇給・昇格の話だけです。KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回以上面談し、人事評価の話もしている人の50.8%が、面談が成果につながっていると感じていました。同じ頻度で評価の話をしていない人よりも高い割合です。期末まで評価の話をしないでいると、部下は改善する時間のないまま結果を知ることになります。

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面談の頻度が同じ人どうしで比べると、どの頻度でも、人事評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感している人の割合が高くなっています。一方、半年に1回の面談では、評価の話をしている人が多くなっています。面談が半年に1回の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合は、回答者全体の割合を下回っていました。評価の基準と期の途中での評価は、期末まで持ち越さずに、普段の1on1で少しずつ伝えていきましょう。

50.8%
1万人調査
上司と週1回以上面談し、人事評価の話もしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
同じ週1回以上でも、評価の話をしていない人では39.7%でした。面談の頻度が同じ人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、成果を実感している人の割合が高くなっています。
67.6%
1万人調査
上司との面談が半年〜1年に1回の人のうち、面談で人事評価の話をしている人の割合
週1回以上面談している人では25.8%でした。評価の話は、頻度の低い面談に集まっています。そのため、回答者全体で比べると、面談が成果につながっていると感じている人の割合は、評価の話の有無で差が見えにくくなります。
20.3%
1万人調査
上司との面談が半年に1回の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体では31.9%です。半年に1回の人の69.8%は面談で人事評価の話をしており、評価の話は、成果の実感が低い面談に集まっていることがわかります。

「人事評価の話をしている人」は、面談で話している話題を複数回答で尋ね、人事評価を選んだ人です。回答者全体で比べると、面談が成果につながっていると感じている人の割合は、評価の話をしている人で31.7%、していない人で32.0%です。ほぼ同じ割合ですが、これは評価の話が頻度の低い面談に多いためです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1で評価の話はしてよく、普段から少しずつ伝えるほうがよい

1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)で、上司は評価の話をしてかまいません。評価面談に回すのは、確定した評価の結果と昇給・昇格の話だけです。評価の基準や今の時点での評価は、むしろ普段の1on1で少しずつ伝えておきたい話です。

「1on1は評価の場ではない」という助言に従って評価の話を一切しないと、部下は、上司が自分の仕事ぶりをどう見ているのかを期末の評価面談で初めて知ることになります。評価は給与にも関わるのに、その場で初めて指摘されても、改善する時間はもう残っていません。

上司の側にも、評価の話を避けたくなる事情があります。期の途中で足りない点を伝えるのは気が重く、最終的な評価が上位の評価者や人事の調整で変わることもあります。「1on1は評価の場ではない」という考え方は、伝えにくいことを先送りする理由にもなりがちです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で人事評価の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は31.7%でした。していない人では32.0%で、一見するとほぼ同じです。ところが、評価の話をしている人の割合は、面談が週1回以上の人では25.8%なのに対し、半年〜1年に1回の人では67.6%にのぼります。評価の話は頻度の低い面談に集まっており、そうした面談では成果の実感も低いため、全体で比べると差が見えにくくなるのです。

面談の頻度が同じ人どうしで比べたのが、次の表です。どの頻度でも、評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている人の割合が高くなっています。

上司との面談の頻度評価の話をしている人評価の話をしていない人
週1回以上50.8%39.7%
2週間〜1か月に1回37.4%30.8%
2〜3か月に1回28.4%26.0%
半年〜1年に1回20.9%17.8%

同じ調査では、面談が半年に1回の人の69.8%が、面談で人事評価の話をしていました。半年に1回の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は20.3%で、回答者全体の31.9%を下回ります。成果の実感の低さは、評価の話をしていることよりも、面談の頻度の低さと結びついていると考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査から、評価の話を半年に1回の面談に閉じ込めず、普段の1on1で少しずつ扱うほうがよいと考えています。同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている人の割合が高いと言えます。

1on1で扱う評価の話と、評価面談に回す話

1on1で話すのは、評価の基準と期の途中での評価です。「評価の話」には、中身の違う次の4つがあります。

評価の話の中身1on1での扱い上司の一言の例
評価の基準(評価で何を重視するか)期の初めと、仕事の分担が変わったときに、上司から伝える今期の評価で私が重視する点を、先にお話ししておきますね。
期の途中での評価(基準を満たしているかどうか)月に1回を目安に、仕事の話のあとの5分ほどで伝える最後に少し、評価について今の私の考えをお話ししますね。
確定した評価の結果、昇給、昇格1on1では扱わず、評価面談で伝える。見込みも約束しない最終的な結果は、評価面談の場でお伝えします。
ほかの人の評価尋ねられても話さないほかの方の評価は、私からはお話しできないんです。

評価の基準や期の途中での評価は、評価シートなどを一緒に見ながら話すとよいでしょう。

期の途中に、A・Bといった評価の段階の見込みまで伝えてよいかは、会社の制度によって異なります。迷うときは上司が人事の担当者に確認し、それまでは段階に触れずに、基準を満たしている点とまだ満たしていない点を伝えてください。

1on1で評価の話を切り出す、場面ごとの言い方

1on1での評価の話は、仕事の話の続きとして、上司から切り出すことをおすすめします。部下からは、自分を評価する上司に「私の評価はどうですか」とは尋ねにくいからです。

これまで評価の話をしてこなかった場合の切り出し方

  • これまで、この1on1では評価の話をほとんどしてきませんでした。期末になって初めてお伝えするのでは遅いので、これからは月に1回、評価について今の私の考えをお伝えしようと思います。
  • 気になることがあれば、私からの話を待たずに、いつでも聞いてください。

期の初めの1on1:評価の基準を上司から先に伝える

何を評価されるのかがわからないと、部下は、どの仕事に力を入れるかを自分で決められません。期の初めに、評価で重視する点を上司から具体的に伝え、二人の理解に食い違いがないかを確認しておきましょう。

  • 今期の評価で私が重視する点を、先にお話ししておきますね。評価シートのこの項目を、一緒に見てもらえますか。
  • 特に大事にしたいと考えているのは○○の件数で、次が△△を期限通りに提出することです。「主体性」の項目は、頼まれる前に自分から動いた場面をもとに考えるつもりです。
  • ここまでで、思っていたことと違う点はありますか。

月に1回の1on1:期の途中での評価を5分ほどで伝える

仕事の話で次に取り組むことまで決めたら、残りの時間で、基準を満たしている点とまだ満たしていない点を話します。満たしていない点は、気づいた月のうちに伝えましょう。

  • 最後に5分ほど、評価に関わる話をさせてください。評価シートを見ながら話しましょう。
  • △△の項目は、先月の案件の進め方から、基準を満たしていると考えています。□□の項目は、先月、提出が期限に間に合わなかったことが2回あり、このままだと基準に届かないかもしれません。期末まで3か月ある今のうちに、お伝えしておきますね。
  • 期末の結果は私一人では決まらないので、今の時点での私の考えとして聞いてください。○○さん自身は、どう感じていますか。
  • 来月までに何から取り組むか、相談しましょうか。

部下から「私の評価はどうなりそうですか」と尋ねられたとき

上司は、尋ねられたその場で、今の時点での考えを答えるとよいでしょう。「まだわかりません」「期末にお話しします」で終えると、部下は次に同じことを尋ねにくくなります。

KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%でした。「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」を選んだ人は、合わせて45.6%です。この3つを選んだ人は、「話を聞いてほしい」を選んだ人よりずっと多くなっています。これは上司との面談についての調査の結果で、部下から評価について聞かれた場面を直接尋ねたものではありません。「自分ではどう思いますか」と問い返すだけで終えず、上司としての考えも具体的に伝えてください。

  • 聞いてくれてありがとうございます。最終的にAかBかは私一人では決められないので、お約束できません。ただ、基準を満たしている点と、まだ満たしていない点ならお話しできます。
  • △△の項目は、基準を満たしていると考えています。□□の項目は、あと数件、実績が増えれば基準に届きそうです。○○さん自身は、どう感じていますか。
  • どこから手をつけるか、今ここで一緒に決めましょうか。

期末まであと1か月の1on1

期末の前の月の1on1は、基準をまだ満たしていない点について、残りの1か月をどう使うかを二人で話し合える最後の機会です。

  • 期末まで、あと1か月になりましたね。評価について今考えていることを、今日すべてお伝えしておきます。
  • 残りの1か月で、どこまで取り組めそうですか。私が手伝えることがあれば、遠慮なく言ってください。

部下から見ると、1on1の相手は自分を評価する人でもある

評価の話をしないと決めても、上司が部下を評価する立場であることは変わりません。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。20代の回答者に限ると14.4%で、回答者全体より高くなっています。何を話すと評価に影響するのかがわからなければ、部下がうまくいっていない仕事の話を控えたくなるのも自然なことでしょう。評価の話を避けるのではなく、評価で何を重視するのかを、上司から先に伝えておきましょう。

部下から「この話は評価に影響しますか」と尋ねられたとき

上司は、「影響しません」とは約束しないほうがよいでしょう。評価は上司が一人で決められるものではなく、1on1で聞いた仕事の遅れを、評価のときだけ聞かなかったことにもできないからです。上司が伝えられるのは、自分が何を基準に評価するのかです。

  • 正直にお話しすると、影響しないとはお約束できません。私は○○さんを評価する立場でもあるからです。
  • 私が評価で見るのは、期の初めに一緒に決めた目標の結果と、そこに至るまでの進め方です。仕事が進まなくなったときに早めに相談してもらえたら、一緒に手を打てますし、私はそれも進め方のよい点だと考えます。

1on1で聞いた体調や家庭の事情を評価でどう扱うかは、上司が一人で判断せず、就業規則を確認したうえで人事の担当者に相談してください。

1on1で評価の話をするときに避けたいこと

評価の話は、避けすぎても多すぎても、うまくいきません。気をつけたいのは、次の5つです。

  • 「1on1では評価の話をしない」と決めてしまう。KAKEAIは、1on1から評価の話を外すことをおすすめしません。期末になって初めて、部下が評価をまとめて聞くことになるからです。評価面談のほかに話す場がないなら、評価面談までの間に月1回、15分ほどの1on1を設けるのも1つの方法です。
  • 1on1を毎回、評価の時間にしてしまう。KAKEAIの1万人調査では、面談の時間のうち人事評価の話が占める割合は平均14.0%、具体的な仕事の話は47.2%でした。面談の時間は、人事評価の話よりも具体的な仕事の話に多く使われています。1on1の中心は仕事の話のままにして、評価の話は、その続きに5分ほど加える程度で十分です。
  • 評価を引き合いに出して、プレッシャーをかける。「これをやらないと評価が下がりますよ」とは言わないでください。そう言われると、部下は、うまくいっていない仕事の話を1on1に持ち込みにくくなります。
  • 「これができたら評価を上げます」と約束する。評価は期の結果と会社の制度で決まり、上司が一人で約束できるものではありません。伝えられるのは、「私はこの点を見て評価します」というところまでです。
  • 期末が近い1on1を、目的を伝えないまま評価のための聞き取りに変える。評価をつけるために確認したいことがあるときは、最初にその目的を伝えておきましょう。
  • 今日の後半は、評価シートを書く前に、いくつか確認させてください。この半年で一番力を入れた仕事と、その結果を教えてもらえますか。私が見落としていることも、ぜひ聞かせてください。

1on1での評価の話がうまくいったかを振り返る

評価の話がうまくいったかどうかは、次の3つを振り返るとわかります。

  • 評価の話をした回の終わりに、次に取り組むことが、部下自身の言葉になっていたか。
  • 評価で何を重視するのかについて、上司と部下の受け止め方がそろっているか。期の半ばの1on1で、お互いの理解を話してみるとわかります。
  • 期末の評価面談で、部下にとって初めて聞く話がなかったか。評価面談の終わりに、上司から尋ねると確かめられます。
  • 今期の評価で大事にしている点について、私の伝え方でわかりにくかったところはありませんか。
  • 今日お伝えした中に、初めて聞いた話はありましたか。あれば、私の説明不足なので教えてください。

KAKEAIの1万人調査では、面談がその後の行動につながっているかも尋ねています。「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%で、そのうち75.5%が、面談が成果につながっていると感じていました。「全くそうなっていない」と答えた人では、成果を実感している人は6.0%にとどまります。行動につながっている人ほど、成果を実感しているのです。評価の話をした回も、次に取り組むことを二人で決めて終えるようにしましょう。

評価を伝えたあとに部下が黙ってしまったときは、その評価の理由になった出来事を1つ、いつのことかも添えて伝えてみてください。次に取り組むことがすぐに出てこないときは、選択肢を示して一緒に選ぶ方法もあります。

  • たとえば、○○の進め方を変えてみるか、△△を週に1つ増やしてみるか。どちらから始めるのがよさそうですか。ほかの案でもかまいません。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

評価についての考えを、期末を待たずに普段の1on1で伝えていきたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • 伝えたいことの切り出し方やポイントアドバイス

    部下に切り出したいことを「メンバーに伝えたいこと」の欄に入力して保存すると、「1on1前のAIアドバイス」が、その内容を踏まえて書き直されます。入力した内容は、部下の画面には表示されません。

日常

  • MOVE(次の一歩と目標の一覧)

    「MOVE」の画面で、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧で管理できます。目標を「継続テーマ」にしておくと、1on1の準備のときに、テーマの候補として表示されます。

  • 要約や次の一歩の一元管理

    1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。

1on1の前

  • テーマや話題ごとの対話履歴ダイジェスト

    お相手ごとの「概要」の画面で、この半年の1on1をKakeai AIが文章にまとめたダイジェストと、テーマごとに話してきた内容を見返せます。お二人に同じものが表示されます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

1on1と評価面談は何が違うのですか。

評価面談は、期末に、確定した評価の結果とその理由を上司が部下に伝える場です。1on1は、仕事で進めにくくなっていることや評価の基準、今の時点での評価について、期の途中に上司と部下が話し合う場です。上司は、2つの場を分けたうえで、話の中身をつなげておくようにしましょう。1on1で期の途中の評価を伝えておけば、評価面談で伝える結果は、部下がすでに聞いている話の続きになります。

1on1で部下が話した内容を、人事評価に使ってもよいですか。

上司は、1on1で聞いた仕事の進み具合や結果を、評価のときだけ知らなかったことにはできません。そのため、「1on1で話したことは評価に使いません」と約束するのではなく、期の初めに、評価で何を重視するのかを部下に伝えておくとよいでしょう。1on1で聞いた体調や家庭の事情を評価でどう扱うかは、上司が一人で決めず、就業規則を確認したうえで人事の担当者に相談してください。

1on1のたびに評価の話をしたほうがよいですか。

1on1のたびに評価の話をする必要はありません。上司は、評価の基準を期の初めに伝え、期の途中での評価は月に1回を目安に、仕事の話のあとの5分ほどで伝えれば十分です。ただし、基準をまだ満たしていない点に気づいたときは、その月の1on1で伝えてください。期末まで持ち越すと、部下が改善に使える時間がなくなってしまうからです。

1on1で評価の話をすると、部下が本音を話しにくくなりませんか。

1on1で評価の話をしなくても、上司が部下を評価する立場であることは変わりません。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。部下が本音を話しにくくなるのは、何を話すと評価に影響するのかがわからないときだと考えられます。評価の話を避けるより、評価で何を重視するのかを先に伝えることをおすすめします。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-talking-about-evaluation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: