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人事・経営の方へ評価の面談

人事評価のウエイト(配点)の決め方と計算方法

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

人事評価のウエイト(配点)は評価項目ごとの重みで、計算は、項目ごとの点にウエイトをかけて合計します。架空の例では、成果50・行動30・能力20のウエイトで成果4点・行動3点・能力5点なら、合計は390(満点500)です。決め方で先に決めるのは数字ではなく、等級と職種ごとに「何に重みを置くか」という会社の考えです。面談についての数字ですが、KAKEAIの1万人調査では、面談をしている理由(5つまで選択)に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人が38.5%いました。会社の考えを知る場として面談を使う人は少なくありません。表と式は本人にも渡し、期初に上司が本人の仕事の言葉で伝える機会を設けるとよいでしょう。

数字で見る

ウエイトは、会社が何を重視するかを数字で表したものです。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、会社の考えを知るために面談をしている人が少なくありませんでした。また、面談で評価の話をしている人の割合は、面談の頻度が高い人ほど低くなっていました。どちらも評価制度について尋ねた数字ではありませんが、ウエイトを本人に伝える場を考えるときの手がかりになります。

38.5%
1万人調査
上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
最も多い「自分の仕事を進めるため」(52.8%)に次ぐ、2番目に多い答えでした。会社の考えを知る場として、面談を使っている人が少なくないことを示しています。
25.8%
1万人調査
上司と週1回以上面談している人のうち、面談で人事評価の話をしている人の割合
半年〜1年に一度の人では67.6%でした。面談の頻度が高い人ほど、面談で評価の話が出ている割合は低くなっています。つまり、評価の話は、頻度の低い面談に集まりやすいということです。

この調査は、人事評価のウエイトや評価制度について尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談について、面談をしている理由と、面談で人事評価が話題になっているかを集計したものです。本文の計算の例の数字は、説明のために作った架空の値です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

人事評価のウエイト(配点)とは何か

人事評価のウエイトとは、評価項目ごとの重みのことです。配点・比重・係数と呼ぶ会社もあります。成果・行動・能力といった項目を同じ重さで足すのではなく、「この等級のこの職種では、成果を重視する」といった会社の考えを数字で表したものです。ウエイトをどう置くかは会社の制度で決まり、評価者が自分で変えるものではありません。

ウエイトの形には、大きく3つあります。

形書き方の例向いている場面
配点で書く成果50・行動30・能力20(合計100)項目ごとの重さを本人に説明しやすい
係数(倍率)で書く成果1.5・行動1.0・能力0.5基準の重さ(1.0)より重い項目と軽い項目を示したいとき
目標ごとに書く目標Aに60・目標Bに40個人目標の達成度で成果を評価するとき

どの形でも、計算の仕組みは同じです。項目ごとに付けた点にウエイトをかけ、合計します。以下の数字はすべて説明のために作った架空の例で、調査の数字ではありません。

人事評価のウエイトの計算方法:項目ごとの点にウエイトをかけて足す

ウエイトの計算は、項目ごとの点にウエイトをかけて合計するだけです。式が複雑に見えるのは、等級や職種ごとにウエイトが違い、最後に満点をそろえる換算が入るからです。手順は次の通りです。

  1. 評価項目ごとに、段階の点を決めます(たとえば5段階なら1〜5点)。
  2. 項目ごとに、点にウエイトをかけます。
  3. 項目の結果を合計します。
  4. 必要なら、合計を満点で割って、100点満点などに換算します。

架空の例です。等級3の設計担当で、項目が成果・行動・能力の3つ、ウエイトが成果50・行動30・能力20(合計100)、各項目を5段階で付ける場合を考えます。

項目ウエイト(架空)付けた点(架空)点×ウエイト
成果504点200
行動303点90
能力205点100
合計100390(満点は500)

合計は390で、満点の500に対する割合を100点に換算すると78点になります。係数で書く会社では、ウエイト50・30・20の代わりに0.5・0.3・0.2のような倍率をかけ、同じように合計します(この例では合計が3.9、満点は5です)。目標ごとにウエイトを置く会社では、目標Aの達成度の点に60を、目標Bの達成度の点に40をかけて足します。

計算そのものより大事なのは、計算の前の点が、項目ごとの事実で付いているかどうかです。先に「この人は合計で80点くらい」と総合の印象を決め、そこに合うように各項目の点を動かすと、ウエイトは意味を失います。項目ごとの点を付ける時点では合計を見ない、という決まりを評価者の手引きに書いておくとよいでしょう。

人事評価のウエイトの決め方:等級と職種ごとに、何を重視するかを先に言葉にする

ウエイトの決め方で先に決めるのは、数字ではなく、「この等級のこの職種の人について、今期は何に重みを置くか」という会社の考えです。数字は、その考えを後から配分に置き換えたものです。決め方の手順は次の4つです。

  1. 等級ごとに、成果・行動・能力の重さの向きを決めます。等級が上がるほど成果の重みを大きく、経験の浅い等級ほど行動と能力の重みを大きくする、という置き方がありますが、これも会社の考えで決めることです。
  2. 職種ごとに、成果の中身を決めます。設計なら図面の納期と手戻りの件数、営業なら受注、といった具合です。ウエイトを置く項目が、その職種の仕事の言葉で書けるかを確かめます。
  3. 配点は、大きな区分で3〜4項目にとどめます。10項目に5ずつ配るような細かさでは、評価者が点を付け分けにくく、本人にも何が重いのか伝わりにくくなります。
  4. ウエイトの表と計算の式を、評価者だけでなく本人にも渡します。期初の面談で上司が説明できる形にしておきます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%でした。「自分の仕事を進めるため」(52.8%)に次いで、2番目に多い答えです。つまり、会社が何を考えているのかを知る場として、面談を使っている人が少なくないということです。面談についての数字で、ウエイトへの関心を尋ねたものではありません。ただ、ウエイトは会社が何を重視するかを数字で表したものなので、面談で会社の考えを伝えるときの材料として使えます。

一方、KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回以上面談している人のうち、面談で人事評価の話をしている人は25.8%でした。半年〜1年に一度の人では67.6%です。つまり、普段よく面談している人ほど、面談で評価の話をしている割合は低いということです。

ウエイトを決めて表を配っても、普段の面談で「今期はこの項目の重みが大きい」という話が出ていなければ、本人には伝わりにくいでしょう。ウエイトを決める作業と同じ重さで、期初と期中に上司が本人に伝える機会を、制度の中に置くことをおすすめします。

ウエイトを決めたあと、面談で上司と部下はどう話すか

ウエイトは、期初に上司が本人の仕事の言葉に置き換えて伝え、期の途中に、重い項目についての自分の考えを話す材料にします。以下では、機械部品の設計を担当している等級3の部下と、その上司の面談を例にします。人事から評価者に伝える言葉の例も添えます。

人事から評価者に伝えるとき

  • 今期のウエイトの表と計算の式を配ります。評価者の皆さんだけでなく、本人にも同じものが渡っています。期初の面談で、本人の仕事の言葉に置き換えて説明をお願いします。
  • 項目ごとの点は、合計を見ずに付けてください。先に総合の印象を決めて各項目の点を合わせると、ウエイトを置いた意味がなくなります。
  • 面談で何を話したかを人事が確認することはありません。人事が確認するのは、点の分布と、点の根拠の欄が書かれているかどうかまでです。

期初に、上司がウエイトを本人の仕事の言葉で伝えるとき

  • 今期の評価のウエイトを、一緒に見てもらえますか。○○さんの等級では成果が50、行動が30、能力が20です。成果の項目は、設計の仕事で言うと、図面の納期と、手戻りの件数のことだと私は考えています。
  • 成果の重さが大きいのは、この等級では一人で図面を仕上げることが期待されているからです。○○さんは、この置き方をどう感じますか。
  • 行動の項目では、図面を出す前に製造の担当と仕様をすり合わせることを大事にしたいと考えています。○○さんが行動の項目で大事にしたいことがあれば、教えてください。

期の途中に、上司が重い項目についての考えを伝えるとき

  • 成果の項目について、今の時点での私の考えをお伝えします。納期は守れていて、手戻りが今期は2件ありました。今のところ、成果の項目は4点に当たると考えています。
  • 手戻りの2件は、どちらも仕様の確認が後になったものでした。私からの仕様の伝え方にも、足りないところがあったと思っています。○○さんは、どう感じていますか。
  • 能力の項目は、ウエイトは小さいですが、新しい設計のソフトに早く慣れてくれたことを私は評価しています。

部下の側から尋ねるとき

  • 自分の等級のウエイトは、成果と行動と能力でどのくらいの重さになっていますか。期初に知っておきたいです。
  • 成果の項目は、私の設計の仕事では何で見られるのでしょうか。図面の納期と手戻りの件数、という理解で合っていますか。
  • 今の時点で、ウエイトの大きい成果の項目について、課長のお考えを伺えますか。期末まで待たずに知りたいです。
  • 計算の式を見ると、行動の項目の点が1つ変わると合計が30変わるようです。行動の項目で、今期どの場面を見ていただけるのかを教えていただけますか。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、評価の話は半年に一度の面談に閉じ込めないものだと考えています。ウエイトの表は、期末に点を計算するための式であると同時に、期の途中に上司と部下が同じものを見ながら「今、重い項目はどうなっているか」を話すための材料です。

人事評価のウエイトの決め方で、おすすめしないこと

おすすめしないのは、ウエイトを精密にすることで評価の納得を得ようとすることです。

  • 項目を細かく分けて、ウエイトを小刻みに配る。10項目に5ずつ、のような配点では、評価者が付け分けにくく、本人にも何が重いのかが伝わりにくくなります。大きな区分で3〜4項目にとどめます。
  • 計算の式とウエイトを、評価者だけが知っている。本人に渡っていないウエイトは、期末に合計点だけが届く形になり、部下は自分の仕事のどこに重みが置かれていたのかを知ることができません。
  • 評価者が、狙った合計点になるように各項目の点を動かす。項目ごとの点を事実で付けてから計算する、という順番を手引きに書きます。
  • ウエイトを毎期大きく変える。期ごとに重さが大きく変わると、部下は何に力を入れればよいのかを見通しにくくなりがちです。変えるときは期初に理由と一緒に伝え、期の途中では変えないようにします。
  • ウエイトが正しく使われているかを、人事が面談の記録を読んで確かめる。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしません。人事が見るのは、点の分布と、根拠の欄が書かれているかどうかまでです。

ウエイトをどう置くかは会社の制度の判断で、処遇への反映や労働条件に関わる決め方は、就業規則と人事の責任の範囲です。

ウエイトの運用を振り返るときに見ること

ウエイトの運用がうまくいったかどうかは、計算が合っているかではなく、上司と部下が重い項目について期の途中に話せていたかで分かります。次の点を振り返り、次の期にすることを決めるとよいでしょう。

  • 期初の面談でウエイトの話が出ていなかったなら、次の期はウエイトの表を本人の仕事の言葉(図面の納期、手戻りの件数など)に置き換える例を、人事が評価者と一緒に作るところから始めてみてください。
  • 期の途中にウエイトの大きい項目について話す機会がなかったなら、次の期は、期の中ほどの1on1で、その項目についての上司の考えを伝える回を設けます。
  • 期末に本人に届いたのが合計点だけなら、次の期からは、項目ごとの点とその根拠も一緒に伝えます。
  • 項目ごとの点を付けてから合計する順番が守られていなかったなら、評価者の手引きにその順番を書き、評価者の研修で説明します。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

評価の根拠を期の途中の事実に置きたいが、1on1の記録を人事が読む運用にはしたくないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

導入の前に、記録の見え方を確かめるとき。

1on1の記録が誰に見えるかを、上司と部下に前もって伝えられます。

文字起こし、「1on1のAI要約」、ダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)は、1on1をするお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。要約やアドバイスの文章は、人を評価・採点する言葉を使わず、話された事実の言葉で書くように作られています。

評価の時期に、上司へ案内を出すとき。

上司が、期末の記憶ではなく期の途中の1on1の記録をもとに評価をつける運用を、人事が記録の中身を読まずに進められます。

上司は、部下ごとに、履歴のカードの「1on1のAI要約」、「概要」の画面のダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)で、その期に二人で話したことと、決めた次の一歩とその実行を見返せます。これらはシステム管理者には表示されないため、人事が中身を読まずに、見返してから評価をつけるよう勧められます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

決まった一歩は2件、実行済みは1件です。…小野寺さんが海外仕様の要件表…を6月15日までに作成することが決まり、6月15日に実行済みとなっています。…

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よくある質問

人事評価のウエイトとは何ですか。

人事評価のウエイトとは、成果・行動・能力といった評価項目ごとの重みのことで、配点・比重・係数と呼ぶ会社もあります。項目を同じ重さで足すのではなく、「この等級のこの職種では成果を重視する」といった会社の考えを数字で表したものです。配点(成果50・行動30・能力20など)で書く形、係数(1.5・1.0・0.5など)で書く形、目標ごとに配る形があります。どう置くかは会社の制度で決まります。

人事評価のウエイトの計算方法を教えてください。

人事評価のウエイトの計算は、項目ごとに付けた点にウエイトをかけて合計し、必要なら満点で割って100点などに換算します。架空の例で、ウエイトが成果50・行動30・能力20で、付けた点が成果4点・行動3点・能力5点なら、200と90と100を足して390になります(満点は500)。係数で書く会社では、点に1.5や1.0といった倍率をかけて同じように足します。項目ごとの点は、合計を見ずに事実で付けてから計算することが大切です。

人事評価のウエイトは、どう決めればよいですか。

人事評価のウエイトは、数字より先に、等級と職種ごとに「何に重みを置くか」という会社の考えを言葉にして決めます。等級が上がるほど成果の重みを大きくする、という置き方がありますが、これも会社の考えで決めることです。配点は大きな区分で3〜4項目にとどめ、細かく配りません。決めた表と計算の式は、評価者だけでなく本人にも渡し、期初の面談で上司が本人の仕事の言葉に置き換えて説明できるようにしておきます。

人事評価の係数とは、ウエイトと同じものですか。

人事評価の係数は、ウエイトを倍率の形で書いたもので、意味はウエイトと同じです。配点で成果50・行動30・能力20と書く代わりに、成果0.5・行動0.3・能力0.2のような倍率を点にかけて合計します。会社によっては、目標の難しさに応じてかける数字を係数と呼ぶこともあります。自分の会社で係数が何を指しているかは、評価制度の資料で確認し、分からなければ人事の担当に尋ねてください。

ウエイトは、本人(部下)に公開するべきですか。

ウエイトと計算の式は、本人にも渡すことをおすすめします。本人に渡っていないウエイトは、期末に合計点だけが届く形になります。そのため、部下は自分の仕事のどこに重みが置かれていたのかを、期の途中に知ることができません。表を配るだけでなく、期初に上司が本人の仕事の言葉で説明する機会を置くとよいでしょう。公開の範囲は、就業規則と人事の判断です。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/performance-evaluation-weighting-and-calculation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: