資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ部下との関わり

管理職として部下をマネジメントし育成するには

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職として部下をマネジメントし育成するには、2つを別の時間に分けず、今ある仕事の話に育成の一言を重ねることをおすすめします。管理職だけが持っている3つ(仕事を決める・方針を伝える・評価の見通しを言う)は、そのまま部下の成長の材料になります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で話している話題が6つ以上の人の43.3%が、面談が成果につながっていると感じていました。話題が1つの人では27.6%です。面談で話している話題の数が多い人ほど、面談の成果を実感しています。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話している話題の数が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じていました。また、面談をしている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人でも、面談が成長につながっていると感じる人の割合は、回答者全体を上回っていました。育成の時間を別に作るより、今の仕事・方針・評価の話に育成の一言を重ねるほうが始めやすいでしょう。

43.3%
1万人調査
上司との面談で話している話題が6つ以上の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
話題が1つの人では27.6%、5つの人では36.9%でした。面談で話している話題の数が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じている割合が高くなっています。
33.4%
1万人調査
面談をしている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
回答者全体では26.7%、一番の理由が「成長のため」の人では40.0%でした。一番の理由が仕事を進めることである人でも、面談が成長につながっていると感じる割合は、回答者全体を上回っているということです。
22.2%
1万人調査
上司との面談の話題(複数回答)として、「スキルや力の向上」を挙げた人の割合
「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%、「キャリア」は27.7%でした。力を伸ばす話は、仕事の話と比べて面談の話題になりにくいことがうかがえます。なお、この話題を話している人の成果の実感は39.6%で、話していない人の29.7%より高くなっています。

この調査は、上司との定期的な面談について部下の立場で答えたものです。管理職の育成の方法や、育成に使った時間は尋ねていません。話題の数は、面談で話している話題(複数回答)を数えたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職として部下をマネジメントし育成するとき、何が起きているのか

管理職の仕事は、チームとして今期の成果を出すマネジメントと、部下が次にできる仕事を増やす育成の2つです。2つを別の時間に分けて考えると、期限に追われる日々の中で育成の時間は後回しになり、気がつけば半年がたっている、ということが起きがちです。分けないことをおすすめします。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話している話題の数と、面談が成果につながっているという実感に関係が見られました。話題が1つの人では27.6%、5つの人では36.9%、6つ以上の人では43.3%です。つまり、面談で話している話題の数が多い人ほど、面談の成果を実感している割合が高いということです。

一方で、話されている話題には偏りがあります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題として「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%で最も多く、「キャリア」は27.7%、「スキルや力の向上」は22.2%でした。育成に直接関わる話題は、仕事の話に比べて面談の中に出てきにくいことがうかがえます。

管理職が持っていて、ほかの人が持っていないものは3つあります。部下の仕事を決めること、部署の方針を部下に伝えること、評価の見通しを言うことです。この3つはどれもマネジメントの仕事であると同時に、育成の材料でもあります。たとえば、任せる範囲を決めるときには、次に一人でできるようにすることを1つ加えます。方針を伝えるときには、本人の仕事との結びつきを話します。評価の見通しを伝えるときには、何を伸ばせば見方が変わるかを言います。こうすれば、育成のための時間を別に取らなくても、育成を始められます。

管理職だけが持っているものマネジメントとしてすること重ねる育成の一言
部下の仕事を決める誰に、何を、いつまでに任せるかを決める「この仕事で、次は○○を一人で仕上げるところまでお願いしたいです」
部署の方針を伝える今期の方針と優先順位を説明する「この方針の中で、○○さんの仕事はどこに関わってくると思いますか」
評価の見通しを言う期の途中で、今の時点の評価の考えを伝える「今の時点では、こう考えています。ここが変わると、私の見方も変わります」

マネジメントと育成を、同じ仕事の中で進める3つの場面

以下では、営業企画の部下に、各店の販売実績をまとめる月次レポートの作成を任せている場面を例にします。集計は既に一人でできていて、部長への説明はまだ上司が行っている、という段階です。

1. 仕事を任せるとき:今期の成果と、次に一人でできることを一緒に決める

任せる範囲を決めるときは、今期の成果として必要なことと、本人が次に一人でできるようにすることを、一緒に話します。

  • 来月の月次レポートは、集計から部長への説明まで、○○さんにお願いしたいと考えています。集計はもう一人で進められているので、今回は説明の部分を一緒にやってみませんか。
  • 期限は、これまで通り毎月5日です。説明の前日に、一度二人で中身を見る時間を取りましょう。
  • 任せる範囲を広げたいのですが、○○さんはどう感じていますか。無理があれば、そこは調整します。

2. 方針を伝えるとき:部下の仕事との結びつきを一緒に考える

部署の方針は、伝えて終わりにせず、本人の仕事のどこに関わるかを一緒に考えます。方針を自分の仕事の言葉に置き換える経験が、次に方針が出たときに自分で読み解く力につながると考えられます。

  • 今期は、新規のお客様より既存のお客様の継続を優先する方針になりました。月次レポートで言えば、継続率の数字を前に出したいと考えています。
  • この方針の中で、○○さんの仕事はどこに関わってくると思いますか。私の考えも伝えますが、先に○○さんの考えを教えてもらえますか。
  • 方針が変わった理由は、私の分かっている範囲でお話しします。分からないところは、部長に確認して来週お伝えします。

3. 評価の見通しを伝えるとき:何を伸ばすと見方が変わるかを言葉にする

評価の見通しは、期末まで取っておかず、期の途中で上司の考えとして伝えます。伸ばしてほしいことを評価シートの項目と仕事の事実で言えば、それがそのまま育成の目標になります。

  • 今の時点で、私は○○さんの評価をこう考えています。レポートの集計は正確で、期限を外したことがありません。説明の部分では、相手の質問に答えきれない回がありました。
  • 評価シートのこの項目を一緒に見てもらえますか。ここが変わると、私の見方も変わります。
  • ここまで聞いて、○○さんはどう感じていますか。私に見えていない仕事があれば教えてください。

KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由として「自分の仕事を進めるため」を選んだ人が34.5%で最も多く、「成長のため」は8.1%でした。一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は33.4%で、回答者全体の26.7%を上回っています。「成長のため」の人では40.0%です。つまり、一番の理由が仕事を進めることである人でも、面談が成長につながっていると感じる割合は、回答者全体を上回っているということです。

育成のための時間を部下に別に求めなくても、仕事の話の中で成長を支えることはできると考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。育成も同じで、部下の仕事を自分の目で見ている管理職が、仕事の話の中で進めるのが近道です。

管理職として部下を育成しながら率いるときの、場面ごとの最初の一言

期限が迫り、育成より成果を優先しなければならないとき

成果を優先してかまいません。ただし、今日は上司が決めて進めることと、その理由を伝え、終わったあとに考え方を話す時間を約束します。

  • 今日は時間がないので、手順は私が決めて進めます。理由は、明日の提出に間に合わせるためです。
  • 終わったあとに、なぜこの手順にしたかを15分ほど話す時間を取らせてください。次回は○○さんが決められるようにしたいです。

管理職自身の仕事が重なり、部下の仕事を見る時間がないとき

部下の仕事を見ていない期間が続いたら、取り繕わずにそのことを伝え、途中の仕事を一緒に見る時間を1回だけ先に決めます。

  • 今月は私が○○さんの仕事をほとんど見られていませんでした。レポートの途中の版を1回、一緒に見る時間をもらえますか。見ていないまま、評価や次に任せる仕事を決めたくないからです。
  • 私の予定が詰まっているときは、○○さんから声をかけてもらえると助かります。

一緒に仕事をしている部下が多く、一人ひとりに時間が取れないとき

全員と同じ長さ、同じ頻度で話す必要はありません。新しい範囲を任せた直後の部下と話す時間を増やし、そのことを本人にも伝えます。

  • ○○さんには今月、月次レポートの説明を初めて任せたので、今月は2回話す時間を取りたいと考えています。来月からは1回に戻すつもりですが、○○さんはどう思いますか。
  • 足りないと感じたら、その時点で言ってもらえると助かります。

管理職として部下をマネジメントし育成するとき、おすすめしないこと

おすすめしないのは、育成を今の仕事から切り離すことと、関わり方を先に1つに決めることです。

  • 育成の時間がまとまって取れるまで待つ。管理職の予定に、まとまった時間は空きにくいものです。今の仕事に一言を重ねるほうが、始めやすく、続けやすいものです。
  • 育成を研修や人事、メンターに任せきりにする。KAKEAIは、人事やメンターなど直属の上司ではない人が1on1を担当するほうがよい、という助言をおすすめしません。部下の仕事を決め、途中を見ている人でなければ、仕事を材料にした育成は進めにくいからです。
  • 教えるか、質問して気づかせるかを先に決める。KAKEAIは、上司の関わり方をあらかじめ1つに決めておくこともおすすめしません。部下がその回に上司に期待することは、人と回によって異なります。
  • 育成の成果を、評価や昇格の約束で示す。評価の結果や昇格は、上司の一存では決められません。言えるのは、今の時点の上司の考えと、何が変わると見方が変わるかまでです。
  • 性格や世代で育て方を決める。「若い人には」「慎重な人には」と決めると、本人の仕事を見ずに関わることになります。見るのは仕事の途中です。

マネジメントと育成が両方進んでいるかを、どこで見るか

マネジメントと育成の両方が進んでいるかどうかは、育成の時間を何時間取れたかではなく、仕事の話の中で次の点が起きていたかで振り返ります。

  • この1か月、仕事を任せるときに、次に本人が一人でできるようにすることを1つ言葉にできたでしょうか。言えていなければ、次に仕事を頼むときの一言から始めます。
  • 方針を伝えたあと、本人の仕事との結びつきを、部下自身の言葉で聞けたでしょうか。聞けていなければ、次の面談で「あの方針は、今の仕事にどう関わっていますか」と尋ねます。
  • 評価の見通しを、期末を待たずに伝えられたでしょうか。伝えていなければ、次の面談で評価シートを一緒に見る時間を取ります。
  • 部下の仕事の途中を、自分の目で見た回があったでしょうか。なければ、見る時間を先に予定に入れます。

4つのうち1つでも始まっていれば、育成は進んでいます。全部を一度にそろえる必要はありません。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下の育成を計画しても、日々の仕事の中で何に挑戦し、どこまで進んだのかが二人の間で見えなくなるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

任せた仕事を話す1on1の実施中に、話題の提案で。

新しく任せた仕事の範囲と期限を、1on1が終わる前に二人で決めておけます。

右の列の下の球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)か、下のバーの「サイコロをふる」をクリックすると、Kakeai AI が、その回の会話とこれまでの1on1を踏まえて話題を1つ提案します。まだ決まっていない話があると、いつまでに何をするかを二人で決める提案になることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り5分ほどです。今日話した「市場規模の試算」の件がまだ決まっていません。いつまでにどこまで仕上げるかを、お二人でここで一つ確かめておきませんか。

次の1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

前回の1on1のあとに勧められた関わり方を、次の1on1で続けて試せます。

前回のふりかえりで勧められた一言があると、今回の1on1のどこで使うとよいかと一緒に書かれます。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

前回(6月9日)のふりかえりでお伝えした「対象国、4か国で進めてもらって大丈夫だった?」という確認を、今日の冒頭に一言入れてみてください。

育成の振り返りや評価の前に、「概要」の画面で。

評価コメントを書く前に、部下がどの仕事で何に取り組んできたかを、二人の記録で見返せます。

「概要」の画面のダイジェストは、この半年の二人の1on1を、Kakeai AI がこれまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に文章にしたものです。仕事の広がりのような変わり目が、日付と一緒に書かれることもあります。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月25日の2回目では、藤本さんが比較表を持ち寄り内容を確認しました。…比較表を作る仕事が、売り方を考える仕事へと踏み込んだ回でした。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

管理職はマネジメントと部下の育成のどちらを優先すべきですか。

管理職は、マネジメントと部下の育成のどちらかを選ぶ必要はありません。仕事を任せる・方針を伝える・評価の見通しを言うという管理職の仕事に育成の一言を重ねれば、2つは同時に進みます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で話している話題が6つ以上の人の43.3%が面談の成果を実感していて、話題が1つの人の27.6%を上回っていました。面談で話す話題を広げることは、部下の側の実感とも向きが合っていると考えられます。

部下の育成に時間が取れない管理職は、何から始めればよいですか。

部下の育成に時間が取れない管理職は、新しい時間を作るのではなく、次に仕事を任せるときの一言から始めるのが近道です。任せる範囲を決めるときに、「次は○○を一人で仕上げるところまでお願いしたい」と、本人が次にできるようにすることを1つ加えます。あわせて、途中の仕事を一緒に見る時間を1回だけ先に決めます。これだけで、育成は今の仕事の中で始まります。

部下の育成は、人事やメンター制度に任せてもよいですか。

部下の育成を、人事やメンターに任せきりにすることはおすすめしません。研修やメンターは育成の一部を補えますが、部下の仕事を決め、途中を見て、評価の見通しを言えるのは直属の上司だけです。仕事を材料にした育成は、その3つを持っている人でなければ進めにくいものです。まず、部下の仕事の途中を自分の目で見る時間を取り、次に任せる範囲を本人と決めるところから始めてください。

成長に関心が薄く、仕事を進めることだけを考えている部下も育成できますか。

成長に関心が薄く見える部下でも、仕事の話の中で成長を支えることはできます。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は33.4%でした。回答者全体の26.7%を上回っています。「成長してほしい」と言葉で伝えるより、今の仕事で次に一人でできるようにすることを一緒に決めるほうが、本人の目的ともかみ合いやすくなります。

管理職が部下の評価の見通しを期の途中で伝えると、育成にどう関わりますか。

評価の見通しを期の途中で伝えると、何を伸ばせば評価の見方が変わるかが、そのまま育成の目標になります。伝え方は、評価シートの項目を二人で見ながら「今の時点では、私はこう考えています」と上司の考えとして言い、部下の見方を尋ねる形にします。評価の結果は上司の一存で決まらないので、約束はしません。期末に初めて評価を聞かされるより、途中で聞くほうが、部下は次に取り組むことを決めやすくなります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/managing-and-developing-staff-as-a-manager

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: