上司の方へ部下との関わり
上司と部下が二人で飲むのは問題ないか
先に答え
上司と部下が二人で飲むことが問題になるかどうかは、会社の決まりや二人の状況によって異なるため、一律には言えません。誘う前に就業規則や社内の指針を確認し、迷うときは人事の担当に相談してください。上司が気を配れるのは、誘い方、断りやすさ、勤務時間の中で話せる形の3つです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で、評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない人が9.3%いました。面談についての数字ですが、評価をする立場の上司との間では、部下が評価への影響を気にすることがあると考えられます。人前で誘わず、断ってよいことを先に伝え、仕事の話は勤務時間の中の1on1で進めることをおすすめします。
数字で見る
上司との面談で、評価や見られ方を気にして本音を控える人がいます。また、1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1の多くが日中の時間帯に始められています。上司と部下が二人で飲むことの判断は会社の決まりと人事に委ねたうえで、断りやすい誘い方と、勤務時間の中で話せる形を先に用意しておくことをおすすめします。
- 9.3%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)として、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人の割合
- 自分への評価や見られ方を気にして、上司との面談で本音を控えている人がいるということです。面談についての数字ですが、評価をする立場の上司との間では、部下が評価への影響を気にすることがあると考えられます。
- 94%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- Kakeai AI 1on1で1on1が始められた時刻のうち、9時台から17時台までだった回の割合
- 午後の14時台と15時台が多く、昼の12時台は3.4%でした。Kakeai AI 1on1で行われた1on1の多くは、日中の時間帯に行われているということです。
1万人調査は上司との定期的な面談について尋ねたもので、飲み会や食事については尋ねていません。利用データの割合は、1on1が始められた時刻を集計したもので、それぞれの職場の勤務時間とは照らし合わせていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
上司と部下が二人で飲むのは問題ないか: 会社の決まりを確かめてから考える
上司と部下が二人で飲むことが問題になるかどうかは、会社の決まりや二人の状況によって異なるため、一律には言えません。判断に迷うときは、就業規則や社内の指針を確認し、人事の担当に相談してください。ハラスメントに当たるかどうかの判断も、上司が一人で決めず、人事の担当や社内の相談窓口に委ねます。
そのうえで、上司が自分で気を配れることが3つあります。誘い方、断りやすさ、そして勤務時間の中で話せる形を先に用意しておくことです。
| 確認しておきたいこと | 主な確認先 | 確認しておく理由 |
|---|---|---|
| 勤務時間外の | 就業規則、 | 会社によって |
| 飲食の | 経理の | 誰が |
| ハラスメントや | 人事の | 部下から |
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。つまり、自分への評価や見られ方を気にして、上司との面談で本音を控えている人がいるということです。面談についての数字ですが、評価をする立場の上司との間では、部下が評価への影響を気にすることがあると考えられます。
「異性の部下と二人で飲んでよいか」「既婚の上司が部下と飲むのは問題か」と迷う方もいます。部下の性別や、上司が結婚しているかどうかで、誘ってよいかが決まるわけではありません。ただ、二人きりで夜に飲む席を、本人やほかのメンバーがどう受け取るかは、上司の側からは見通しにくいものです。気になる場合は、昼の食事にする、チームの数人で行くといった形を選ぶ方法もあります。
ここからは、店舗の開店準備を一緒に進めている部下を、準備が一段落したところで誘う場面を例にします。
部下と二人で飲みに行く前に: 話したいことは勤務時間の中で話せないか
部下と飲みに行きたい理由が仕事の話なら、まず勤務時間の中の1on1や打ち合わせで話せないかを考えてみてください。大事な話を飲みの席に回すと、その話に加わりにくくなる人が出るからです。お酒を飲まない人や、夜に家庭や通院などの予定がある人、二人きりの席が苦手な人です。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1が始められた時刻のうち、9時台から17時台までが94%でした。つまり、Kakeai AI 1on1で行われた1on1の多くは、日中の時間帯に行われているということです。
「まずは飲みに行って打ち解け、仕事の話はそのあとで」という助言もあります。KAKEAIは、このように関係づくりを先に置く順番を決めておくことをおすすめしません。関係は、仕事の話を前に進める中でできていくからです。ただし、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。
| 話したいこと | 合う場 | 最初の一言の例 |
|---|---|---|
| 仕事の | 1on1、 | 「開店準備で |
| 評価の | 1on1 | 「次の |
| 準備の | 昼の | 「開店の |
仕事の話を1on1で先に済ませておくと、飲みの席では、仕事の外の話を気楽にできます。
- 開店準備のことで、○○さんの考えを聞きたいと思っています。来週の1on1を、30分から45分に延ばしてもいいですか。
- 売場の配置について、迷っているところがあれば教えてください。私の意見がほしいのか、一緒に考えたいのかも教えてもらえると、準備しておくものを決めやすいです。
部下を飲みに誘うときの言い方: 断りやすさを先に伝える
誘うと決めたら、断ってよいこと・日にちや時間を選べること・代金をどうするかの3つを、誘う言葉の中で先に伝えてください。部下が返事を決めるのに必要なことを、最初の一言でそろえておくためです。誘うのは、ほかのメンバーの前ではなく、二人で話しているときかチャットにします。人前で誘われると、断る理由を周りに聞かれる形になるからです。
- 開店準備が一段落したら、一度食事でもどうですか。お店の場所と日にちは、○○さんの都合に合わせます。
- 夜が難しければ、昼の食事でも大丈夫です。もちろん、断ってもらってもかまいません。
- 返事は急ぎません。行けそうかどうかだけ、来週中に教えてもらえますか。
行くことが決まったら、代金と終わる時間を、当日より前に伝えておくとよいでしょう。
- 今回は私から誘ったので、代金は私が持ちます。気を遣わないでくださいね。
- お酒は飲まなくても大丈夫です。食事だけのつもりで来てください。
- 明日も朝から売場の準備があるので、夜9時頃には店を出るようにしましょう。
部下のほうから二人で飲みに誘われることもあります。まずは誘ってくれたことにお礼を伝え、仕事の相談が目的なら、勤務時間の中でも時間を取れることを伝えて、部下に選んでもらう方法があります。
- 誘ってくれてありがとうございます。声をかけてもらえて、うれしいです。
- もし仕事のことで相談したいことがあるなら、明日の昼間にも時間を取れます。○○さんは、どちらが話しやすいですか。
断られたとき、飲みの席で大事な話が出たとき: 翌日に勤務時間の中で続ける
誘いを断られたら、理由を尋ねず、1回で引いてください。理由を聞かれると、部下は断った事情を説明しなければならなくなります。仕事の話は、予定していた1on1で続ければ十分です。
- わかりました。気にしないでください。開店準備の相談は、木曜の1on1でしましょう。
- 了解です。また機会があれば、そのときはぜひ。
飲みの席では、異動の希望や体調のこと、職場の人間関係の困りごとなど、勤務時間の中では出なかった話が出ることがあります。その場で約束や判断をせず、話してくれたことにお礼を伝えたうえで、翌日以降に勤務時間の中で改めて話す時間を取ります。
- 大事な話をしてくれて、ありがとうございます。今日はお酒の席なので、明日の午後に改めて時間を取ってもいいですか。
- 異動の希望は、私の一存では決められません。まず私が人事に進め方を確認して、来週お伝えします。
- 今日の話を誰に伝えるかは、○○さんと相談してから決めます。○○さんの知らないところで話を進めることはしません。
体調の不安や、ハラスメントに当たるかもしれない出来事の相談だった場合は、会社の決まりに沿って、人事の担当や産業医につなぐことを考えます。どう進めるかは、本人の意向を聞いたうえで、人事の担当と相談して決めてください。
飲みの席で仕事の進め方を決めた場合も、翌日に勤務時間の中で確認し直します。お酒の席での話は、二人の記憶が食い違いやすいからです。
- 昨日の席で、売場の配置を見直す話をしましたね。お酒の席の話だったので、進め方を今日の打ち合わせで改めて決めませんか。
上司と部下が二人で飲むときに避けたいこと
避けたいのは、誘い方や席での言動によって、部下が断れなかったり帰れなかったり、言い出せなかったりする状態をつくってしまうことです。一方で、誘うことを避けるあまり、二人で話す時間そのものを取らなくなることも避けたい点です。
- ほかのメンバーの前で誘う。断る理由を周りに聞かれる形になり、断りにくくなります。
- 断られても、日を変えて何度も誘う。一度断られたら、次は部下から声がかかるのを待つほうが、部下は気を遣わずに済みます。
- お酒をすすめる、遅くまで引き留める。飲む量と帰る時間は、部下が自分で決められるようにします。
- 評価や異動、昇給について、その場で約束する。どれも上司の一存では決められないので、果たせない約束になりがちです。
- 特定の部下だけを繰り返し誘い、そこで仕事の情報を伝える。飲みの席で話した仕事の情報は、翌日にチームの全員に伝えましょう。
- 逆に、誘いを控えるあまり、勤務時間の中でも二人で話す時間を取らない。飲みに行かなくても、1on1で仕事の話を前に進めることはできます。
二人で話す時間が仕事の助けになっているかを、 どう振り返るか
二人で飲みに行ったかどうかより、そのあとの仕事の話がどう進んだかで振り返ってみてください。1か月ほどたったところで、次の点を思い返すとよいでしょう。
- 飲みの席で出た仕事の話を、翌日に勤務時間の中で確認できたら、次は、その話を最初から1on1の議題として取り上げてみましょう。
- 誘いを断られたあとも、話し方や仕事の頼み方をそれまでと変えずにいられたなら、それで十分です。次の1on1も、部下が話したいことと上司に期待することを尋ねることから、いつも通りに始めましょう。
- 飲みの席でしか出なかった話題があったと気づいたら、次は、その話を勤務時間の中で話せる時間の取り方を考えてみましょう。
- 誘う相手が特定の部下に偏っていると気づいたら、次は、チームでの昼の食事など、全員が加わりやすい形を選んでみるのも1つの方法です。
飲みの席は、仕事の話を進めるための場所ではなく、区切りを祝ったり労をねぎらったりする場の1つです。仕事の話は勤務時間の中で進め、飲みに行くかどうかは、部下が自由に選べる形にしておきましょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
呼び方や食事の誘い、LINEのやりとりといった日ごろの付き合い方とは別に、1on1の場で部下の話を聞きたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。
その回にどう関わってほしいかを、 言葉で確かめるところから1on1を始められます。
Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。期待する対応は、部下の側だけが選べます。
長谷部さん、このテーマを今日はどう関わってほしいですか?話を聞いてほしいのか、一緒に考えてほしいのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、一言教えていただけますか?
1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。
相談を待つだけでなく、 その回に決まった仕事の話から、 部下が困りごとを言い出しやすい問いを用意できます。
「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、困りごとを広く尋ねた問いに部下が短く返した場面があると、その回に決まった仕事に結びつけて尋ね直す一言の案が書かれることがあります。部下には別の内容が表示されます。
次回、同じ問いをもう少し絞って出してみることが一手になります。たとえば「仕様書の番号の件、石田さんと話した後で、長谷部さんが動きにくいことが出てきたら教えてください」のように、今日決まった動きに紐づけた形で聞くと…
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よくある質問
上司と部下のサシ飲みはハラスメントになりますか。
上司と部下のサシ飲みがハラスメントに当たるかどうかは、誘い方や断ったあとの扱い、その場での言動などによって変わるため、一律には言えません。判断は、会社の就業規則や指針に沿って、人事の担当や社内の相談窓口に委ねてください。上司が自分でできるのは、人前で誘わないこと、断ってよいことを先に伝えること、断られたら理由を尋ねずに引くことです。
異性の部下と二人で飲みに行ってもよいですか。
異性の部下と二人で飲みに行ってよいかどうかは、性別だけでは決まりません。会社によっては、勤務時間外の付き合いについて決まりや指針があるので、迷うときは人事の担当に確認してください。二人きりの夜の席を、本人やほかのメンバーがどう受け取るかは、上司の側からは見通しにくいものです。昼の食事にする、チームの数人で行くといった形を選ぶ方法もあります。
既婚の上司が部下と二人で飲むのは問題ですか。
既婚の上司が部下と二人で飲むことが問題になるかどうかは、結婚しているかどうかだけでは決まらず、会社の決まりや二人の状況によって異なります。迷うときは、就業規則を確認し、人事の担当に相談してください。上司と部下のどちらにも夜の予定が立てにくい事情がありえるので、誘うときは日にちの候補を複数出し、昼の食事も選べるようにするとよいでしょう。
部下から二人で飲みに誘われたら、 上司はどうすればよいですか。
部下から二人で飲みに誘われたら、まず誘ってくれたことにお礼を伝えます。仕事の相談が目的なら、勤務時間の中でも話す時間を取れることを伝え、どちらが話しやすいかを部下に選んでもらう方法があります。行く場合は、代金の扱いと終わる時間を先に決めておくと、二人とも気を遣わずに済みます。会社に決まりがあれば、それに沿ってください。
部下と二人で飲むとき、 代金は上司が持つべきですか。
部下と二人で飲むときの代金を上司が持つかどうかに、決まった答えはありません。会社の経費にできるかどうかは経理の規程によるので、先に確認してください。上司から誘った場合は、誘う時点で「代金は私が持ちます」と伝えておくと、部下が当日に迷わずに済みます。割り勘にするなら、そのことも先に伝えておきましょう。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-one-on-one-drinks-with-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: