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人事・経営の方へ評価の面談

エクセルやスプレッドシートで人事評価を管理する

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

人事評価は、表計算ソフト(エクセルやスプレッドシート)と回答フォームでも管理できます。シートは1人1行の一覧表にして、等級・評価項目・期の途中の記録・自己評価・上司の評価・根拠の列を作り、自己評価と上司の評価はフォームで集めます。足りなくなりがちなのは、期の途中に上司が何を見て何を伝えたかの記録です。上司が自分のために書く記録の列を、期末の点の列より先に作っておくとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人の26.4%が、面談が成果につながっていると感じていました。回答者全体の31.9%より低い割合です。

数字で見る

面談が成果につながっていると感じる人の割合は、会社の規模でほとんど変わりませんでした。一方、面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人では、成果の実感が回答者全体より低くなっています。

32.1%
1万人調査
従業員10〜99名の会社で働く人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
100〜299名の会社でも32.1%、5,000名以上の会社では32.0%でした。会社の大きさでは、面談の成果の実感はほとんど変わりません。小さな会社だから面談が成果につながりにくい、ということはありません。
26.4%
1万人調査
面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、成果の実感がある人の割合
回答者全体では31.9%で、この困りごとを挙げた人は回答者の6.2%です。つまり、上司が以前の会話を覚えていないと感じている人では、面談が成果につながっていると感じる割合が低い、ということです。

この調査は、人事評価をどの道具で管理しているかを尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談についての実感を、会社の規模や困りごとごとに比べたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

エクセルやスプレッドシートで人事評価を管理できるか:できることと、足りなくなること

人事評価は、表計算ソフト(エクセルやスプレッドシート)と回答フォームでも管理できます。評価する人数が数十人までの会社なら、専用のシステムを入れる前に、まず表計算で仕組みを回してみることをおすすめします。

表計算でできることは、評価の点とコメントを1枚に集めること、評価者ごとの点の分布を見ること、過去の期と並べることです。足りなくなるのは、期の途中に上司が何を見て何を伝えたかが残らないことです。期末の点とコメントの欄だけで作られたシートは、半年に一度だけ開かれる書類になりがちです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査で、「面談が成果につながっている」と感じる人の割合を会社の規模ごとに比べました。従業員10〜99名の会社で32.1%、5,000名以上の会社で32.0%です。つまり、会社の大きさでは、面談の成果の実感はほとんど変わりません。

面談についての数字ですが、評価の運用でも、会社が小さいことは、それだけで不利になるとは限らないと考えられます。そのうえで、どの道具を使うかより、期の途中に上司と部下が何を話し、それがシートに残っているかに目を向けることをおすすめします。

人事評価のシートの作り方:1人1行で、列の並びを決める

評価のシートは、1人1シートではなく、1人1行の一覧表にすることをおすすめします。1人1シートは見た目が整いますが、評価者ごとの分布や、前の期との比較ができません。一覧表を1枚作り、本人に見せる表はそこから印刷や差し込みで作ります。

列何を書くか誰が書くか
氏名・所属・等級・一次評価者・二次評価者期の初めに固定する人事
評価項目と目標項目ごとに1列。成果の項目は本人の目標の文人事と上司
期の途中の記録日付、見た仕事、部下に伝えたこと、部下と話して決めたこと。月に1行上司が、自分のために
自己評価と根拠点と、根拠にした仕事本人
一次評価と根拠点と、どの仕事をどの基準で見たか直属の上司
二次評価・調整後の評価調整会議で変わった場合の点と、変わった理由の区分二次評価者・人事
本人に伝えた日・次の期に取り組むこと評価面談の日付と、二人で決めたこと上司

列の並びは、期の流れの順にします。期の途中の記録の列を、自己評価や一次評価の列より左に置くのは、期末の点より先に埋まる列だからです。この列が空のまま期末を迎えると、上司は期末に思い出せることだけを頼りに点を付けることになりがちです。

フォームで自己評価や上司の評価を集めるときの注意

自己評価と上司の評価を回答フォームで集めると、転記の手間と転記の誤りが減ります。注意するのは、権限、締め切り、版の3つです。

  • 権限。評価のシートには、本人の処遇に関わる情報が入ります。閲覧できる人を人事と該当の評価者に限り、共有の設定を期ごとに見直します。記録の欄は上司が自分のために書くものなので、上司ごとの別のシートに分け、一覧表には記録の有無だけを表示するとよいでしょう。本人に見せるのは、本人の行だけです。
  • 締め切り。自己評価の締め切りを上司の評価の締め切りより前に置き、上司が自己評価を読んでから自分の評価を書けるようにします。順番が逆になると、上司が自己評価を読まないまま点を付けることになりかねません。
  • 版。調整会議の前と後で、点が変わります。会議前のシートを別の版として残し、何がどう変わったかを人事が説明できるようにしておきます。

フォームの質問には、点の欄の隣に、必ず「根拠にした仕事」を書く欄を置いてください。点だけが集まるフォームは、分布の確認には使えますが、本人に根拠を伝えるときには使えません。

  • 人事から上司の皆さんへ。評価のフォームには、点の隣に「根拠にした仕事」の欄があります。本人に伝える面談では、この欄の内容を一緒に見ながら話していただけますか。

表計算の限界:期の途中の記録が残らない

表計算で評価を管理するときに一番足りなくなるのは、期の途中の記録です。期末の点とコメントは集まりますが、上司が期の途中に何を見て、部下に何を伝えたかは、期末の欄だけのシートには残りません。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)に「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.4%で、回答者全体の31.9%より低くなっています。つまり、上司が以前の会話を覚えていないと感じている人では、面談が成果につながっていると感じる割合が低い、ということです。

期末のシートだけで評価を管理していると、期の途中の会話は、上司が覚えている範囲でしか評価に生かされません。そこで、シートに「期の途中の記録」の列を作ることをおすすめします。この列は、人事に提出するためではなく、上司が自分の評価の根拠を忘れないために書く列です。月に一度の面談のあとに1行、日付と見た仕事、部下に伝えたこと、部下と話して決めたことを書きます。以下では、倉庫の在庫の棚卸しを担当している部下の例で示します。

  • 5月の面談。棚卸しの差異が前月より減っていた。差異の原因を自分で調べて手順を変えた点を、今の時点で評価していると伝えた。入荷時の確認の手順も同じように見直すことを、二人で決めた。
  • 7月の面談。棚卸しの報告書の提出が2回遅れた。遅れた理由は人手の不足で、本人の進め方の問題ではないと伝えた。来月の応援の手配を私が引き受けた。

こうした記録があれば、期末の面談で上司が伝える言葉も変わります。

  • 評価シートを一緒に見てもらえますか。5月の時点で、差異を減らした点は評価していると話しましたね。その見方は変わっていません。
  • 報告書の提出が遅れた月は、人手の不足が理由だと私も記録しています。この点は、評価には入れていません。
  • 今の時点で、私は今期の評価をAだと考えています。○○さんは、どう感じていますか。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、評価の話は半年に一度の面談に閉じ込めず、普段の面談でもするほうがよいと考えています。その際に大事なのは、具体的な基準に照らして、上司と部下が同じものを見ながら話すことです。記録の列は、そのための道具に当たります。

人事評価をエクセルで管理するときに、おすすめしないこと

  • 点だけを集めて、分布を直す。点の分布だけを見て評価者ごとの甘辛を調整すると、本人は調整後の点の理由を聞けません。調整の前に、根拠の欄を読みます。
  • 人事が、上司と部下の面談の記録の中身を読む。記録の列は、上司が自分のために書く欄です。人事が見るのは、記録があるかどうかまでにしてください。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしません。記録が人事に読まれると知ると、上司も部下も、面談で話す内容を控えるようになると考えられます。
  • 共有の設定を、期をまたいでそのままにする。評価者が替わったあとも前の評価者が閲覧できる状態は、避けます。
  • 専用のシステムに替えれば、評価が機能すると考える。期の途中の会話が記録に残らない運用は、道具を替えても変わりません。シートの段階で記録の列が埋まるようになってから、システムに移すことをおすすめします。

専用のシステムに移るのは、いつか

表計算から専用のシステムに移る目安は、人数ではなく、運用の中身です。移る時期は3つの場面で判断します。記録が増えてシートで追えなくなったとき、評価者が替わるたびに引き継ぎが手作業になったとき、権限の管理に人事の時間が取られるようになったときです。記録が残っていない運用のまま道具を替えても、期末の点の置き場所が変わるだけになりがちです。

人事評価の管理がうまくいっているかどうかの振り返り方

人事評価の管理がうまくいっているかどうかは、シートの点が期限通りにそろったかではなく、期の途中の列が埋まり、評価面談で根拠が本人に伝わっているかで見るとよいでしょう。人事と上司が、次の点を振り返ってみてください。

  • 一覧表の行のうち、記録の列に毎月書き込みがある行は、どのくらいあったでしょうか。
  • 根拠の欄に、点の理由になる具体的な仕事が書かれていたでしょうか。
  • 評価面談で、上司は根拠の欄を部下と一緒に見ながら話せたでしょうか。
  • 調整会議で点が変わった行について、上司は本人に、調整があったことと相談先を伝えられたでしょうか。

記録の列が空のままの行が多ければ、道具を替える前に、月に一度の面談で評価の話をしているかどうかを、上司と一緒に見直してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

評価の根拠を期の途中の事実に置きたいが、1on1の記録を人事が読む運用にはしたくないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

導入の前に、記録の見え方を確かめるとき。

1on1の記録が誰に見えるかを、上司と部下に前もって伝えられます。

文字起こし、「1on1のAI要約」、ダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)は、1on1をするお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。要約やアドバイスの文章は、人を評価・採点する言葉を使わず、話された事実の言葉で書くように作られています。

評価の時期に、上司へ案内を出すとき。

上司が、期末の記憶ではなく期の途中の1on1の記録をもとに評価をつける運用を、人事が記録の中身を読まずに進められます。

上司は、部下ごとに、履歴のカードの「1on1のAI要約」、「概要」の画面のダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)で、その期に二人で話したことと、決めた次の一歩とその実行を見返せます。これらはシステム管理者には表示されないため、人事が中身を読まずに、見返してから評価をつけるよう勧められます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

決まった一歩は2件、実行済みは1件です。…小野寺さんが海外仕様の要件表…を6月15日までに作成することが決まり、6月15日に実行済みとなっています。…

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よくある質問

人事評価は、エクセルやスプレッドシートで管理できますか。

人事評価は、表計算ソフト(エクセルやスプレッドシート)で管理できます。1人1行の一覧表を作り、等級・評価項目・期の途中の記録・自己評価・一次評価・二次評価・調整後の評価・根拠の列を並べます。足りなくなるのは、期の途中に上司が何を見て何を伝えたかが残らないことなので、上司が自分のために書く記録の列を、期末の点の列より先に作ることをおすすめします。

人事評価の自己評価を、フォームで集めてもよいですか。

人事評価の自己評価や上司の評価を回答フォームで集めることは、転記の手間と誤りを減らすのでおすすめします。注意するのは、閲覧できる人を限る権限の設定、自己評価の締め切りを上司の評価より前に置くこと、調整会議の前と後の版を分けて残すことの3つです。点の欄の隣には、必ず「根拠にした仕事」を書く欄を置きます。

人事評価のシートは、1人1シートと1人1行のどちらがよいですか。

人事評価のシートは、1人1行の一覧表にすることをおすすめします。1人1シートは本人に見せるときに整いますが、評価者ごとの点の分布や、前の期との比較ができません。一覧表を1枚作り、本人に見せる表はそこから本人の行だけを印刷や差し込みで作ると、両方の用途に使えます。

表計算での人事評価の管理から、専用のシステムに移るのはいつがよいですか。

表計算から専用のシステムに移る目安は、人数ではなく運用の中身です。記録の列が埋まるようになって量がシートで追えなくなったとき、評価者の交代のたびに引き継ぎが手作業になったとき、権限の管理に人事の時間が取られるようになったときが、移る時期です。期の途中の会話が記録に残っていない運用のまま道具を替えても、期末の点の置き場所が変わるだけです。

人事は、評価シートの期の途中の記録を読んでよいですか。

評価シートの期の途中の記録の列は、上司が自分の評価の根拠を忘れないために書く欄で、人事が中身を読むことはおすすめしません。人事が見るのは、記録があるかどうかまでにするとよいでしょう。記録が人事に読まれると知ると、上司も部下も、面談で話す内容を控えるようになると考えられるためです。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manage-performance-review-with-spreadsheets

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: