資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ部下との関わり

業務目標と部下の育成を、どう結びつけるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

業務目標と部下の育成を結びつけるには、目標までの進め方を部下と一緒にいくつかの工程に分け、今の力では一人で進めにくいところを、育成の中身として決めることをおすすめします。業務目標と別に育成目標を立てると、普段の1on1は業務目標の報告に使われ、育成の話が出てこなくなることがあるからです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することが「報告したい」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は28.5%でした。一番の期待が「一緒に考えてほしい」の人では40.9%です。進み具合の話は、迷ったところを一緒に考える時間にしましょう。

数字で見る

KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に報告を一番に期待している人より、一緒に考えることや具体的なアドバイスを期待している人のほうが、面談が成長につながっていると感じていました。また、面談が成長につながっているかを尋ねた質問では、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人が最も多くいました。

28.5%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「報告したい」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「一緒に考えてほしい」の人では40.9%、「具体的なアドバイスがほしい」の人では38.2%でした。報告を一番に期待している人は、上司の考えや関わりを期待している人より、成長の実感の割合が低いという結果です。
41.0%
1万人調査
面談が成長につながっているかを尋ねた質問で、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人の割合
6つの答えの中で最も多く、「とてもそう感じる」と「そう感じる」は合わせて26.7%でした。面談が成長につながっているとはっきり感じている人より、「どちらかといえば」と答えた人のほうが多いということです。
7.4%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に選ばれたすべてのテーマのうち、「業務の進捗や進め方」のテーマで「一緒に考えてほしい」が選ばれていた割合
同じテーマで「報告したい」が選ばれていたものは6.3%でした。業務の進み具合の話でも、部下が上司に期待することとしては、報告より一緒に考えることのほうがやや多く選ばれているという意味です。

1万人調査は、業務目標や育成目標について直接尋ねたものではありません。利用データの割合は、期待することが選ばれていないテーマも含めた、すべてのテーマに対する割合です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

業務目標と部下の育成は、目標までの道筋の中で結びつける

業務目標と部下の育成を結びつけるには、目標までの進め方を部下と一緒にいくつかの工程に分け、その中で今の力では一人で進めにくいところを、育成の中身として決めることをおすすめします。育成のために別の仕事を用意しなくても、業務目標の中に、力をつける場面はすでにあると考えられるからです。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。業務目標と育成目標を別々に立てると、普段の1on1では業務目標の進み具合の話が中心になり、育成目標は期末まで取り上げられないことがあります。2つを1つの道筋の中で考えれば、業務目標の話をするたびに、育成の話もしやすくなります。

以下では、購買の部署で、取引先との仕入れ価格の見直しによって材料費を下げるという業務目標を持つ部下を例にします。

業務目標までの道筋一人で進められそうか(部下の考え)育成の中身にできること
取引先ごとの仕入れ価格と、市場の価格を比べる進められそう任せて、結果を一緒に見る
見直す取引先の順番を決め、製造部門に説明する一部は難しそう数字の根拠をそろえて、製造部門の納得を得る説明
取引先と価格の交渉をする初めての取引先では難しそう交渉の準備(譲れる条件と譲れない条件の整理)と、交渉の場での進め方

表の左の列は業務目標そのもので、右の列が育成の中身です。真ん中の列は、上司が判断するのではなく、部下に尋ねて書きます。育成の中身は「交渉力」「調整力」のような力の名前だけで書かず、どの仕事の、どの場面でできるようになりたいかまで書いておくと、1on1で話題にしやすくなります。

業務目標を立てるときに、育成の中身を部下と一緒に決める

業務目標を立てる面談では、目標の数字を決めたあとに、道筋のうち一人で進めにくそうなところを部下に尋ねます。上司が先に決めず、まず部下がどこに不安を感じているのか、どこを伸ばしたいと考えているのかを聞くことから始めましょう。

  • 今期の目標は、材料費の見直しでしたね。目標までの進め方を、いくつかの工程に分けてみませんか。
  • その中で、一人で進めるのが難しそうだと感じるのは、どのあたりですか。
  • 逆に、今期は自分でやり切ってみたいところはありますか。
  • 初めての取引先との交渉も、○○さんにお願いしたいと考えています。○○さんは、どう思いますか。

育成の中身を決めたら、上司がどう関わるかも、二人で決めておくとよいでしょう。任せきりにも、上司が全部を引き取る形にもならないように、関わり方を言葉にしておくと、あとで二人の認識が食い違いにくくなります。

  • 最初の交渉は、私も同席します。2回目の交渉からは○○さんが進めて、終わったあとに一緒に振り返るのはどうでしょう。
  • 製造部門への説明の資料は、出す前に一度、一緒に見ませんか。先方から聞かれそうな点を、二人で洗い出しておきたいです。

業務目標の進み具合の話を、報告で終えずに一緒に考える

普段の1on1で業務目標の進み具合を話すときは、報告を聞いて終えず、決めておいた育成の中身のところを一緒に考える時間を取ることをおすすめします。報告だけでは、どこで迷い、どう判断したのかが話題になりにくいからです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することが「報告したい」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は28.5%でした。「一緒に考えてほしい」の人では40.9%、「具体的なアドバイスがほしい」の人では38.2%です。上司の考えや関わりを一番に期待している人のほうが、面談が成長につながっていると感じる割合が高いということです。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1の前に部下がテーマを選び、テーマごとに上司に期待することを選びます。その利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、選ばれたすべてのテーマのうち、「業務の進捗や進め方」のテーマで「一緒に考えてほしい」が選ばれていたものが7.4%でした。同じテーマで「報告したい」が選ばれていたものは6.3%です。業務の進み具合の話でも、報告よりも、一緒に考えることのほうがやや多く選ばれています。

  • 報告ありがとうございます。目標まで、予定通りに進んでいますね。
  • 今回の交渉の準備で、一番迷ったのはどこでしたか。
  • 譲れない条件を納期にした理由を、もう少し教えてもらえますか。そこを一緒に考えたいです。
  • 私なら、先に取引先の在庫の状況を伺ってから、価格の話に入ります。この取引先に合いそうかどうか、○○さんの考えを教えてください。

進み具合が予定より遅れているときも、遅れた理由を問い詰めず、どこで止まっているのかを一緒に確かめましょう。

  • 予定より少し遅れているようですね。何か引っかかっていることはありますか。
  • 製造部門との調整で止まっているなら、製造部門の部長には私から話しておきます。

業務目標を通じて、何ができるようになったかを二人で言葉にする

業務目標の振り返りでは、数字が達成できたかどうかに加えて、期の初めと比べて何ができるようになったかを、二人で言葉にしておきましょう。できるようになったことがはっきりすると、次の期にどこを伸ばすかを二人で考えやすくなります。

KAKEAIの1万人調査で、面談が成長につながっているかを尋ねた質問では、最も多い答えは「どちらかといえばそう感じる」で、41.0%でした。「とてもそう感じる」と「そう感じる」は、合わせて26.7%です。成長につながっているとはっきり感じている人より、「どちらかといえば」と答えた人のほうが多いということです。

  • 期の初めは、交渉の前に私と一緒に準備をしていましたが、この2つの取引先とは、一人で準備して交渉を進めてくれましたね。
  • 製造部門への説明で、数字の根拠を先に示してくれたのは、先方の納得につながったと思います。
  • ○○さん自身は、この半年でできるようになったと感じることはありますか。
  • 次の期は、どこを伸ばしたいですか。業務目標の案と一緒に考えましょう。

評価の話も、期末まで待たずに普段の1on1でしてかまいません。評価シートの項目を二人で見ながら、今の時点での上司の考えとして伝え、部下の見方を尋ねます。

  • 評価シートの「交渉・調整」の項目を、一緒に見てもらえますか。私は今の時点で、この項目は期待している水準に近づいていると考えています。○○さんは、どう感じていますか。

最終的な評価の結果は、上司の一存では決められません。伝えられるのは、今の時点での上司の考えと、その理由までです。

業務目標と育成を結びつけるときに、避けたいこと

避けたいのは、業務目標と育成を別々に扱うことと、育成の中身をあいまいなまま置くことです。上司の関わり方も、任せきりと引き取りすぎの両方を避けましょう。

  • 業務目標と育成目標を別々に立て、育成目標は期末にだけ見る。普段の1on1で、育成の話をする機会がなくなります。
  • 育成の中身を、力の名前だけで書く。どの仕事のどの場面で何ができればよいのかがわからず、1on1で話題にしにくくなります。
  • 難しい目標を立てて、あとは本人に任せきる。一人で進めにくいところで止まったときに、相談する場がなくなります。
  • 逆に、難しいところを全部上司が引き取る。業務目標は達成できても、部下が力をつける場面がなくなります。
  • 進み具合を、報告として聞くだけで終える。どこで迷い、どう判断したのかを話す時間を、1on1の中に取りましょう。

業務目標と育成の結びつきの振り返り方

業務目標と育成が結びついているかどうかは、目標の数字の進み具合だけでなく、1on1で何が話されているかで振り返ります。

  • 業務目標の進み具合の話が報告だけで終わった回があれば、次の1on1は、決めておいた育成の中身のところから話し始めてみてください。
  • 一人で進めにくいところを上司が先に決めていたと気づいたら、次の1on1で、部下がどこに不安を感じているのかを改めて尋ねます。
  • 交渉への同席など、上司が関わると決めたところで約束通りに関われなかったときは、そのことを部下に伝え、関わり方を二人で決め直します。
  • 期の途中で、何ができるようになったかを話す時間が取れていなければ、次の1on1の終わりの10分をその話に使うとよいでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下の育成を計画しても、日々の仕事の中で何に挑戦し、どこまで進んだのかが二人の間で見えなくなるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

任せた仕事を話す1on1の実施中に、話題の提案で。

新しく任せた仕事の範囲と期限を、1on1が終わる前に二人で決めておけます。

右の列の下の球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)か、下のバーの「サイコロをふる」をクリックすると、Kakeai AI が、その回の会話とこれまでの1on1を踏まえて話題を1つ提案します。まだ決まっていない話があると、いつまでに何をするかを二人で決める提案になることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り5分ほどです。今日話した「市場規模の試算」の件がまだ決まっていません。いつまでにどこまで仕上げるかを、お二人でここで一つ確かめておきませんか。

次の1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

前回の1on1のあとに勧められた関わり方を、次の1on1で続けて試せます。

前回のふりかえりで勧められた一言があると、今回の1on1のどこで使うとよいかと一緒に書かれます。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

前回(6月9日)のふりかえりでお伝えした「対象国、4か国で進めてもらって大丈夫だった?」という確認を、今日の冒頭に一言入れてみてください。

育成の振り返りや評価の前に、「概要」の画面で。

評価コメントを書く前に、部下がどの仕事で何に取り組んできたかを、二人の記録で見返せます。

「概要」の画面のダイジェストは、この半年の二人の1on1を、Kakeai AI がこれまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に文章にしたものです。仕事の広がりのような変わり目が、日付と一緒に書かれることもあります。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

6月25日の2回目では、藤本さんが比較表を持ち寄り内容を確認しました。…比較表を作る仕事が、売り方を考える仕事へと踏み込んだ回でした。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

業務目標と育成目標は、別々に立てたほうがよいですか。

業務目標と育成目標は、別々に立てるより、業務目標を達成するまでの道筋の中に育成の中身を置くほうがよいでしょう。別々に立てると、普段の1on1では業務目標の進み具合の話が中心になり、育成目標は期末まで取り上げられないことがあるからです。道筋の中で、今の力では一人で進めにくいところを、部下と一緒に育成の中身として決めましょう。

業務目標が数字だけのとき、育成の中身はどう決めればよいですか。

業務目標が数字だけで書かれているときは、その数字に届くまでの進め方を、部下と一緒にいくつかの工程に分けます。そのあとで、一人で進めにくそうな工程を部下に尋ね、そこで何ができるようになりたいかを、仕事の場面の言葉で決めます。「初めての取引先との価格の交渉を、一人で準備できる」のように書くと、1on1で話題にしやすくなります。

業務目標が未達になりそうなときも、育成の話をしてよいですか。

業務目標が未達になりそうなときも、育成の話と切り離さずに話してかまいません。止まっているところは、部下が今の力では一人で進めにくいところかもしれないからです。上司は遅れた理由を問い詰めず、どこで止まっているのかを一緒に確かめ、上司が引き受けられること(他部署への説明など)は引き受けましょう。目標に向けた話と育成の話を、同じ時間の中でできます。

部下の成長を、業務目標の振り返りでどう伝えればよいですか。

業務目標の振り返りでは、数字が達成できたかどうかに加えて、期の初めと比べて何ができるようになったかを、具体的な仕事の場面で伝えます。「交渉の準備を一人で進められるようになった」のように言葉にしておくと、次の期にどこを伸ばすかを二人で考えやすくなります。上司から見えた変化を伝えたうえで、部下自身の感じ方も尋ねましょう。

業務目標と育成の話は、評価の面談のときだけにしたほうがよいですか。

業務目標と育成の話は、評価の面談だけでなく、普段の1on1でしてかまいません。評価シートの項目を二人で見ながら、今の時点での上司の考えとして伝え、部下の見方を尋ねます。最終的な評価の結果は上司の一存では決められないため、伝えられるのは、今の時点での上司の考えと、その理由までです。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/link-work-goals-and-staff-growth

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: