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部下を育成するための面談はどう進めるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下を育成するための面談は、育成の話と仕事の話を分けず、部下が今担当している仕事を1つ取り上げて進めることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談を行っている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人でも、33.4%が「面談が成長につながっている」と感じていました。この割合は、回答者全体を上回っています。面談では、その仕事について部下の振り返りを聞き、上司の考えも伝えます。そのうえで、次の仕事で試すことを二人で1つ決めましょう。次の面談は、試した結果を振り返るところから始めます。

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KAKEAIの1万人調査では、上司との面談を行っている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人も、回答者全体より高い割合で、面談が成長につながっていると感じていました。面談がその後の行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じている人の割合も高くなっています。育成面談では、部下が今担当している仕事を1つ取り上げ、次の仕事で試すことを二人で決めましょう。その結果は、次の面談で振り返ることをおすすめします。

33.4%
1万人調査
面談を行う一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
回答者全体では26.7%、一番の理由が「成長のため」の人では40.0%でした。仕事を進めるために面談をしている人も、回答者全体より高い割合で、面談が成長につながっていると感じています。「成長のため」を一番の理由に挙げた人は、回答者全体の8.1%です。
27.9%
1万人調査
上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「具体的な仕事」の話をしていない人では22.8%でした。面談で仕事の話をしている人のほうが、面談が成長につながっていると感じている割合が高くなっています。
68.1%
1万人調査
面談が毎回その後の行動につながっていると答えた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人では12.8%でした。面談がその後の行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じている人の割合が高くなっています。毎回つながっていると答えた人は、回答者全体の9.4%です。

1万人調査の数字は、上司との定期的な面談全般について尋ねた結果で、育成面談だけを取り出した数字ではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下を育成するための面談がかみ合わないのはなぜか

部下を育成するための面談(育成面談とも呼ばれます)がかみ合わない理由としてまず考えられるのは、面談の目的が上司と部下とで違っていることです。上司は部下の成長について話すつもりで臨みますが、部下が面談に求めているものは、成長とは限りません。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との定期的な面談を行っている一番の理由として「成長のため」を選んだ人は8.1%でした。最も多かったのは「自分の仕事を進めるため」で、34.5%です。成長よりも、仕事を進めることを一番の理由に挙げた人のほうが多くなっています。

かみ合わない面談の一例が、育成計画のシートを埋めて終わる面談です。期初に人事からシートが届き、上司は業務の合間の30分で、「伸ばしたい力」と「3年後の姿」の欄を、部下に質問しながら埋めます。部下がその場で考えた答えは、どの仕事にも当てはまる言葉になりがちです。

シートは提出できても、翌週に部下が担当する仕事は変わりません。新しい力は、実際の仕事で試す機会があると身につきやすくなります。担当する仕事が同じままでは、その機会は増えません。

上司と部下の目的が違っていても、育成面談は進められます。1万人調査では、面談を行っている一番の理由が「自分の仕事を進めるため」だった人の33.4%が、面談が成長につながっていると感じていました。回答者全体では26.7%、一番の理由が「成長のため」だった人では40.0%です。仕事を進めるために面談をしている人も、回答者全体より高い割合で、面談が成長につながっていると感じています。

部下を育成するための面談は、今の仕事を1つ取り上げて進める

育成面談は、部下が今担当している仕事を1つ取り上げ、次の5つの手順で進めることをおすすめします。順番は、相手や状況に合わせて変えてかまいません。毎月の面談のうち15分ほどで進められます。ここでは、上司が進行役を務め、部下も同席しているA社との月1回の定例会を例にします。

1. 面談の前に、部下の仕事を1つ思い返しておく

部下の仕事ぶりを実際に見ていなければ、育成面談で上司が具体的に話せることはほとんどありません。すべての仕事を見る時間はないので、対象を1つに絞ります。面談の前日までに、定例会での部下の受け答えを思い返し、うまくいっていた場面と、次に伸ばせそうだと感じた場面を1つずつ書き出しておきましょう。

2. 最初に、今日取り上げる仕事を伝える

面談の初めに、どの仕事について話したいのかを部下に伝えます。

  • 今日は、A社の定例会について話したいと思っています。次回は、進行の一部を○○さんにお願いしたいと考えているんです。先に話しておきたいことがあれば、そちらからうかがいます。

3. 部下の振り返りを聞き、上司の考えを伝える

先に部下の振り返りを聞きます。そのあと上司から、できている点を具体的な事実とともに伝え、伸ばしたい点は1つに絞って話します。

  • 先週の定例会を振り返って、うまくいったと感じたところと、難しかったところを聞かせてもらえますか。
  • 議事メモと確認事項の回収は、毎回抜けがなく、助かっています。
  • 先方の部長から納期を聞かれた場面は、答えるのが難しかったと思います。あの場で、答えられる範囲だけでもお伝えできると、先方も次の準備を進めやすくなると私は考えています。○○さんは、どう感じていますか。

上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。まだ互いに身構えている段階では、同じ一言が「だめ出し」のように聞こえることもあるので、できている点を先に2つ伝えるとよいでしょう。

4. アドバイスがほしいか、自分で考えたいかを尋ねる

  • この場面で私が普段どうしているかを、お話ししましょうか。それとも、まず○○さん自身で考えてみたいですか。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データには、1on1の前に選ばれたテーマと、部下が選んだ、上司に期待することが記録されています。「スキルや力の向上」のテーマのうち、「具体的なアドバイスがほしい」が選ばれていたのは19.2%で、選択肢の中で最も多い割合でした。「話を聞いてほしい」は6.9%です。スキルや力を伸ばす話では、話を聞いてもらうことより、具体的なアドバイスのほうが多く期待されています。

アドバイスを求められたら、自分が実際にどうしているのかを具体的に話してください。

  • 私は定例会の前日に、先方から聞かれそうなことを3つ書き出して、どこまで答えられるかを先に決めています。
  • 納期であれば、「来週の水曜日でしたら、お約束できます。それより早められるかどうかは、工場に確認します」と分けてお答えしています。

自分で考えたいと言われたら、アドバイスを重ねずに待ちましょう。話を聞くだけで十分な回もあります。

5. 次の仕事で試すことを、二人で1つ決める

仕事の割り振りを決められる直属の上司だからこそできるのが、部下に任せる仕事を変えることです。次の仕事のどの部分をどこまで任せるのか、そのとき上司は何をするのかを、二人で決めましょう。

  • 来週の定例会では、納期の議題だけ、進行をお願いできますか。私も隣にいるので、困ったときはすぐに代わります。
  • 前日の夕方に15分ほど、聞かれそうなことを一緒に書き出しましょう。
  • 定例会のあとに10分ほど、やってみてどうだったかを聞かせてください。
  • 進め方で気になることがあれば、遠慮なく言ってください。

部下を育成するための面談で、場面ごとに取り上げる仕事と最初の一言

育成面談では、場面によって、取り上げる仕事と最初の一言が変わります。

場面取り上げる仕事最初の一言
毎月の面談の中で、育成の話をするときその月に部下が担当した仕事の1つ「先週の定例会について、15分ほど進め方の話をしてもいいですか。」
会社で定められた育成計画の面談(期初・半期)のときシートの項目に当てはまる、今の仕事「シートにある『折衝力』は、A社の定例会でのやり取りに当たると私は考えています。○○さんの考えも聞かせてください。」
部下から「特に伸ばしたいことはありません」と言われたとき上司が次に任せたいと考えている仕事「来月から、A社の定例会の進行をお願いしたいと考えています。○○さんは、どう思いますか。」
部下が今の仕事を一人で進められているとき今より一段広い範囲の仕事「A社の定例会は、○○さんに安心してお任せできています。次に担当してほしい仕事について、相談させてください。」

会社で定められた育成計画の面談で、シートを記入するとき

シートの「伸ばしたい力」の欄に「折衝力を高める」とだけ書くと、半年後に、できるようになったかどうかを二人で振り返りにくくなります。欄には、具体的な仕事の名前と、その仕事でできるようになりたいことを書きましょう。

  • 「折衝力を高める」だけだと、半年後に振り返りにくいと思うんです。「A社の定例会を、一人で進行できる」と書くのはどうでしょうか。
  • 半年後の面談では、この定例会のことを二人で振り返りましょう。

「特に伸ばしたいことはありません」と言われたとき

「特にありません」という答えは、今の仕事が順調で困っていない、という意味の場合もあります。伸ばしたいことを無理に聞き出そうとせず、任せたい仕事とその理由を、上司のほうから伝えてみてください。

  • 伸ばしたいことを、無理に挙げなくても大丈夫ですよ。私のほうから、お願いしたい仕事の話をしてもいいですか。
  • 進行をお願いしたいのは、先方の部長と直接やり取りする機会を、○○さんに持ってほしいからです。
  • やってみて合わないと感じたら、次の面談で、お願いする範囲を一緒に見直しましょう。

今の仕事を一人で進められているとき、部下のほうが経験が長いとき

上司から教えることが思い当たらない場合は、上司が今判断していることの一部を任せてみてください。仕事の進め方を他の人に教える役を頼むのも1つの方法です。

  • B社との取引の立ち上げを、最初から担当してもらえませんか。今は私が決めていることのうち、どこまでを○○さんの判断で進めたいですか。
  • 来月加わる人に、定例会の進め方を教える役をお願いしたいんです。教える内容は、○○さんにお任せします。

先に改善をお願いしたいことがあるとき

期限の遅れや同じミスの繰り返しなど、改善してほしいことがある場合は、その話を先に、他の話と分けて伝えてください。伸ばしたい点の話と一度に伝えると、どちらが本題なのかが部下にわかりにくくなります。

  • 今日は先に1つ、改善をお願いしたいことがあります。進行の話は、そのあとでさせてください。

部下を育成するための面談で避けたいこと

  • 答えは教えないと決めておくこと:「上司は答えを教えず、質問で本人に気づかせるものだ」という助言がありますが、KAKEAIは、上司の関わり方をそのように決めておくことをおすすめしません。部下がやり方を知りたい回に質問だけを返すと、部下は何も得られないまま面談を終えることになりかねません。反対に、部下が自分で考えたい回に、上司が答えを並べることも避けましょう。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごととして「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は4.7%でした。回答者全体の26.7%を大きく下回っています。
  • 育成面談では仕事の話をしないと決めること:KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査から、仕事は、成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。同じ調査では、面談で「具体的な仕事」の話をしている人の27.9%が、面談が成長につながっていると感じていました。話していない人の22.8%を上回っています。
  • 将来像を尋ねる質問から始めること:「3年後にどうなりたいですか」という質問から始めるのは、避けたほうがよいでしょう。答えを既に持っている人には合いますが、将来像がまだ定まっていない人は、その場で考えた答えを話すことになりがちです。将来の話は、部下から出たときに広げるとよいでしょう。
  • 育成の話を評価と切り離すこと:育成面談を評価と切り離し、「評価とは関係のない場です」と伝えるよう勧める助言もありますが、KAKEAIは、そのように切り離すことをおすすめしません。伸ばしたい点が評価のどの項目に当たるのかがわからないと、部下は、何にどこまで取り組めばよいのかを判断しにくくなります。評価シートを二人で見ながら、どの仕事がその項目に当たると上司が考えているのかを伝えてください。
  • 評価シートの「顧客との折衝」の項目を、一緒に見てもらえますか。私は、定例会の進行がこの項目に当たると考えています。違うと感じるところがあれば、教えてください。

部下を育成するための面談がうまくいったかを、どう振り返るか

育成面談がうまくいったかどうかは、面談中の雰囲気よりも、その後の仕事に表れます。次の面談を終えた頃に、3つの点を振り返ってみてください。

  • 面談の終わりに、次の仕事で試すことが、部下自身も納得できる内容で1つ決まっていたか。
  • 上司は、決めた範囲を実際に部下に任せ、約束した準備と同席ができたか。
  • 次の面談が、試した結果を二人で振り返るところから始まったか。

次の面談の最初の一言の例です。

  • 納期の話の進行、やってみていかがでしたか。次は、どこまで広げてみましょうか。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がその後の行動につながっているかという質問に、「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。この人たちの68.1%が、面談が成長につながっていると感じています。「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人では、そう感じている人は12.8%でした。面談がその後の行動につながっている人ほど、面談が成長につながっていると感じている人の割合が高くなっています。

育成計画を細かく作り込むことよりも、決めたことを次の仕事で試し、その結果を次の面談で一緒に振り返ることを優先しましょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

育成面談で決めたことが、次の面談までにうやむやになってしまうという困りごとに対して、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • テーマと期待する対応の選択

    1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。

1on1の実施中

  • 次の一歩の候補を会話から抽出・決定ガイド

    会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。

日常

  • MOVE(次の一歩と目標の一覧)

    「MOVE」の画面で、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧で管理できます。目標を「継続テーマ」にしておくと、1on1の準備のときに、テーマの候補として表示されます。

  • 1on1で生まれた会話と前進の集約

    「概要」の画面に、直近6か月の1on1で会話されたテーマ、生まれたテーマ、生まれた次の一歩、実行された一歩の数が表示されます。お二人に同じものが表示されます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

部下の育成面談は、普段の1on1や定期面談とは別に行ったほうがよいですか。

部下の育成面談は、普段の1on1や定期面談とは別に設けなくてもかまいません。毎月の面談のうち15分ほどで、その月に部下が担当した仕事を1つ取り上げ、次に任せる範囲を二人で決めるとよいでしょう。会社で育成計画の面談が定められている場合は、シートの項目を今の具体的な仕事に当てはめて話すと、面談後の仕事につながりやすくなります。

育成面談で部下に「特に伸ばしたいことはありません」と言われたら、上司はどう対応すればよいですか。

育成面談で部下から「特に伸ばしたいことはありません」と言われたら、上司は無理に聞き出そうとせず、次にお願いしたい仕事とその理由を自分から伝えてみてください。そのうえで、その仕事を始める日までに準備しておくことを、二人で1つ決めましょう。伸ばしたいことがまだ言葉になっていない人も、具体的な仕事の話であれば、引き受けるかどうかを答えやすくなります。

部下の育成面談では、上司は答えを言わずに、質問をして部下に考えてもらうほうがよいですか。

部下の育成面談で、上司が答えを言わないとあらかじめ決めておく必要はありません。部下がやり方を知りたいときは、上司が実際にどうしているのかを具体的に話します。部下が自分で考えたいときは、アドバイスを控えて待ちましょう。どちらを望んでいるのかがわからなければ、「私のやり方をお話ししましょうか。それとも、まず自分で考えてみたいですか」と尋ねてみるとよいでしょう。

育成面談で、人事評価の話をしてもよいですか。

育成面談で人事評価の話をしてもかまいません。評価シートを二人で見ながら、伸ばしたい点がどの項目に当たるのかを話しましょう。評価の結果を約束することは避けてください。KAKEAIの1万人調査では、上司と2週間〜1か月に1回面談している人のうち、評価の話をしている人の37.4%が、面談が成果につながっていると感じていました。この割合は、同じ頻度で面談していて評価の話をしていない人の30.8%を上回っています。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/development-meeting-with-subordinate

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: