資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ部下との関わり

部下をランチや食事に誘う・おごるときの注意点

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下をランチや食事に誘ってかまいません。ただし、誘いは断れる形にし、特定の部下だけを続けて誘わず、食事の場で指導や評価の話をしないことが注意点です。おごるなら職場の慣習に合わせ、全員に同じ条件にして、見返りを期待しないでください。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人は30.3%で、8つの答えの中で3番目でした。最も多いのは「自分の仕事を進めるため」です。面談についての数字ですが、食事は関係づくりの助けになっても、仕事の相談を聞く面談の代わりにはなりにくいと考えられます。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下が上司との面談をしている理由として、関係づくりは3番目で、最も多いのは自分の仕事を進めるためでした。また、面談で評価が気になって本音を話せない人が、1割近くいます。面談についての数字ですが、食事に誘うことは関係づくりの助けになっても、仕事の相談を聞く場の代わりにはなりにくいと考えられます。誘いは、断れる形にすることをおすすめします。

30.3%
1万人調査
上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人の割合
最も多いのは「自分の仕事を進めるため」の52.8%、次が「会社や組織の考えや状況を理解するため」の38.5%で、関係性は3番目でした。面談の理由として、関係づくりより仕事を進めることを挙げる人のほうが多いということです。
9.3%
1万人調査
上司との面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人の割合
20代の回答では14.4%でした。上司との面談で、評価や見られ方が気になって本音を話せない人が1割近くいて、20代の回答ではさらに多いということです。

この調査は、上司と部下の食事やランチについて尋ねていません。数字は上司との定期的な面談について答えたもので、このページでは、部下が上司との時間に何を求めているかと、本音の言いにくさの参考として使っています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下をランチや食事に誘ってよいか:誘ってよいが、断れる形で、全員に同じ条件で

部下をランチや食事に誘うこと自体は、かまいません。注意したいのは、誘い方と、その場で何を話すかの2つです。誘いは部下が断れる形にし、特定の部下だけを続けて誘わず、食事の場に指導や評価の話を持ち込まないようにします。

上司からの誘いは、部下にとって断りにくいことが多いようです。断ったことが評価や見られ方に響くのではないかと考える人もいるからでしょう。誘うときは、その前提で言葉を選んでください。

ここでは、総務の部署に異動してきて、社内行事の手配を担当することになった部下を、上司がランチに誘う場面を例にします。

上司との面談の理由として多いのは、関係づくりより仕事を進めること

食事に誘う目的として、関係づくりや、本音を聞くことを思い浮かべる上司は多いでしょう。ただ、部下が上司との面談をしている理由を見ると、関係づくりは最も多い理由ではありません。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人は30.3%でした。最も多いのは「自分の仕事を進めるため」の52.8%、次が「会社や組織の考えや状況を理解するため」の38.5%で、関係性は3番目です。つまり、面談の理由として、関係づくりより仕事を進めることを挙げる人のほうが多い、ということです。

面談についての数字ですが、部下が上司との時間に仕事の話を求めているのであれば、食事で関係ができることはあっても、仕事の相談や上司の意見を聞く場の代わりにはなりにくいと考えられます。関係づくりそのものが要らないという意味ではなく、仕事の相談は面談の場で聞き、食事はそれとは別の時間として分けておく、という意味です。

同じ調査では、上司との面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人は9.3%でした。20代の回答では14.4%です。上司との面談で、評価が気になって本音を話せない人が1割近くいるということです。

食事の場でも、部下の目の前にいるのは同じ上司です。そのため、食事なら本音が聞けるとは考えにくいでしょう。

部下を食事に誘うとき、おごるときの注意点と言い方

誘うとき:断れる形にする

誘うときは、日を1つに決めず、断っても理由を聞かないと先に伝えます。異動してきた部下なら、歓迎の意味を言葉にし、ほかのメンバーも一緒に誘うとよいでしょう。

  • ○○さん、異動してきて1週間ですね。歓迎の意味で、今週か来週、チームの皆でランチに行きませんか。都合の悪い日は、気にせず言ってください。
  • お昼は一人で過ごしたい人もいるので、無理に合わせなくて大丈夫です。行きたいときだけ、声をかけてください。
  • 食べられないものや、避けたい店があれば教えてください。それに合わせて店を選びますので。

二人で食事に行くときは、目的を先に言い、仕事の相談は面談で聞くと分けておきます。

  • 今日のお昼、よければ一緒にどうですか。仕事の相談があれば、それは午後の面談で聞くので、お昼は気楽に行きましょう。
  • 手配の仕事で分からないところは、午後にまとめて聞きます。お昼は、異動してきてどうですか、くらいの話にしましょう。

断られたとき

断られたときは、理由を聞かず、次の約束も取り付けません。

  • 分かりました。また、気が向いたときに声をかけてください。
  • 今日は難しいんですね。了解です。お昼はゆっくり休んでください。

おごるとき:職場の慣習に合わせ、全員に同じ条件で

おごるかどうかは、職場の慣習に合わせてください。上司がおごるのが普通の職場なら、そうしてかまいません。ただし、避けたいことが3つあります。特定の部下だけにおごること、金額が大きい店に連れていくこと、おごったことを引き合いに出すことです。

  • 今日は私が払います。歓迎のつもりなので、気にしないでください。
  • 皆で行くときは、いつも私が出すことにしています。○○さんだけ特別というわけではないので、遠慮なくどうぞ。
  • 割り勘にしましょう。毎回私が出すと、お互いに誘いにくくなるので。

おごられると、部下は何かを返さなければならないと感じることがあります。「おごったのだから」という気持ちが上司の側に残らないよう、見返りを期待しないことを自分に言い聞かせておくとよいでしょう。経費で処理できるかどうかは、会社の決まりに従います。

食事の場で仕事の相談や私生活の話が出たときの対応

食事の場で部下から仕事の相談が出たときは、その場で結論を出さず、面談の時間に改めて聞くと伝えます。食事の場の話は記録に残らず、二人で決めたことがあとで食い違いやすいからです。

  • その件、大事な話ですね。ここで中途半端に答えるより、明日の面談で時間を取って、きちんと聞きたいです。それまでに、私も考えておきます。
  • 今の話、聞いて終わりにしたくないので、午後に15分だけ時間をもらえますか。

私生活の話が出たときは、聞く側にとどまり、詳しく尋ねず、ほかの人に話しません。本人から意見を求められたときは分かる範囲で答え、仕事の調整が要るなら面談で改めて相談します。

  • 話してくれて、ありがとうございます。ここで聞いたことは、私からほかの人に話しません。
  • そうだったんですね。無理に話さなくて大丈夫ですし、話したければ聞きます。
  • 仕事の調整が必要になったら、いつでも言ってください。そのときは、面談で改めて相談しましょう。

食事の場で、指導や評価の話はしません。本人はその場を離れられず、ほかの人の目もある中では、言い分を言いにくいからです。

  • その話は、午後に二人で時間を取って聞きたいです。ここでは、ゆっくり食べましょう。
  • お昼に少し出た案内文の話は、午後に二人で改めて話しましょう。食事の場で話す内容ではないと思ったので、あの場では触れませんでした。

部下をランチや食事に誘うときに避けたいこと

避けたいのは、食事を、本音を聞く場や指導の場として使うことです。

  • 飲みに誘って本音を聞こうとする。上司の前では、酒の席でも評価が気になる人はいます。本音は、面談の場で、話した内容をどう扱うかを先に伝えてから聞くほうが、本人も話しやすくなります。
  • 特定の部下だけを、続けて二人で誘う。誘われない部下は、差を感じるかもしれません。誘うなら、全員に同じ条件にします。
  • 食事の場で、直してほしいことや評価の話をする。本人が言い分を言いにくい場で、重い話をしないでください。
  • おごったことを、あとで引き合いに出す。「あのとき、おごったのに」という言葉は、一度で関係を損ねかねません。
  • 逆に、誘うのが怖いからと、特定の部下だけ誘わない。ほかの部下は誘うのに本人だけ誘わない形になると、本人には距離を置かれていると映るかもしれません。誘わないなら、それも全員同じにします。

食事に誘ったことがうまくいったかを、どこで見るか

食事に誘ったことがうまくいったかは、その場が盛り上がったかではなく、そのあとの仕事の場で、二人のやり取りが変わったかで振り返ります。次の点を、しばらくあとに自分に問いかけてみてください。

  • 食事のあとの仕事の場で、本人との相談や質問のやり取りが、以前よりしやすくなったでしょうか。
  • 食事の場で聞いた私生活の話を、ほかの人に話さずにいられたでしょうか。
  • 誘ったとき、本人が断りやすい言い方になっていたでしょうか。断られたときに、理由を聞かずにすませたでしょうか。
  • 仕事の相談が食事の場で出たとき、面談の場に持ち帰って、きちんと聞いたでしょうか。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係は、仕事の話を前に進める中でできていくものだと考えています。食事の時間は、その助けにはなっても、代わりにはなりにくいものです。関係づくりのために食事に誘うなら、それとは別に、仕事の相談を聞く面談の時間も確保してください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

呼び方や食事の誘い、LINEのやりとりといった日ごろの付き合い方とは別に、1on1の場で部下の話を聞きたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。

その回にどう関わってほしいかを、言葉で確かめるところから1on1を始められます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。期待する対応は、部下の側だけが選べます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

長谷部さん、このテーマを今日はどう関わってほしいですか?話を聞いてほしいのか、一緒に考えてほしいのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、一言教えていただけますか?

1on1の終了後に、「次の1on1や日常へ向けて」で。

相談を待つだけでなく、その回に決まった仕事の話から、部下が困りごとを言い出しやすい問いを用意できます。

「1on1後のAIアドバイス」のご自身向けの欄に、困りごとを広く尋ねた問いに部下が短く返した場面があると、その回に決まった仕事に結びつけて尋ね直す一言の案が書かれることがあります。部下には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ問いをもう少し絞って出してみることが一手になります。たとえば「仕様書の番号の件、石田さんと話した後で、長谷部さんが動きにくいことが出てきたら教えてください」のように、今日決まった動きに紐づけた形で聞くと…

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

上司が部下をランチに誘うのは、迷惑ですか。

上司が部下をランチに誘ってかまいません。ただし、上司からの誘いは部下にとって断りにくいので、日を1つに決めず、断っても理由を聞かないと先に伝えてください。特定の部下だけを続けて誘わないことも注意点です。お昼を一人で過ごしたい人もいるので、「無理に合わせなくて大丈夫です」と添え、行きたいときに声をかけてもらう形にするとよいでしょう。

上司は部下にランチをおごるべきですか。

上司が部下にランチをおごるべきかどうかは、職場の慣習に合わせてかまいません。おごるなら、特定の部下だけにせず全員に同じ条件にし、金額の大きい店は避け、おごったことをあとで引き合いに出さないことが注意点です。割り勘にする職場なら、「毎回私が出すと、お互いに誘いにくくなるので」と言って割り勘にしても問題ありません。経費で処理できるかどうかは、会社の決まりに従ってください。

部下を二人きりの食事に誘ってもよいですか。

部下を二人きりの食事に誘うこと自体は、かまいません。ただし、特定の部下だけを続けて二人で誘うと、ほかの部下は差を感じるかもしれず、本人も断りにくくなります。二人で行くなら、目的を先に伝え、仕事の相談は面談で聞くと分けておきます。ほかのメンバーも一緒に誘う形にすれば、本人が断りやすく、差も生まれにくくなります。

部下に食事を断られたときは、どうすればよいですか。

部下に食事を断られたときは、理由を聞かず、「分かりました。また、気が向いたときに声をかけてください」とだけ返してください。次の約束を取り付けたり、断ったことに触れたりしないことが大切です。断られたことで、その部下との仕事上のやり取りを変える必要はありません。仕事の相談や上司の意見を聞きたいという部下の期待には、食事ではなく面談の場で応えてください。

飲み会で部下の本音を聞くのは、よい方法ですか。

飲み会で部下の本音を聞くことを、本音を知る主な方法にすることはおすすめしません。酒の席でも、部下の目の前にいるのは評価をする同じ上司なので、面談より本音が話しやすくなるとは考えにくいからです。本音は、面談の場で、話した内容をどう扱うかを先に伝えてから聞くほうが、本人も話しやすくなります。飲み会は、関係づくりの助けとして、断れる形で誘うにとどめるとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/inviting-subordinates-to-lunch-and-paying

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: