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1on1について学べるおすすめの本

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1について学べる本は、特定の1冊を探すより、5つの観点で選ぶことをおすすめします。1つ目は上司の関わり方を1つに決めていないか、2つ目は面談のあとまで書いてあるか、3つ目は仕事と評価の話を遠ざけていないかです。4つ目は上司と部下のどちらの立場でも読めるか、5つ目は試して直す形になっているかです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に「その時々によって違う」を選んだ人が28.7%いました。回によって変わる人がこれだけいるので、関わり方を1つの型に決めている本は、合わない回が出やすいと考えられます。読んだあとは1冊から1つだけ選び、相手に伝えてから3回試してみてください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司に期待することが回によって変わると答えた人が3割近くいました。また、面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成果につながっていると感じていました。実際の面談の話題は、仕事の話が最も多くなっています。1on1の本は、上司の関わり方を1つに決めていないか、面談のあとまで書いてあるか、仕事の話を遠ざけていないかを見て選ぶとよいでしょう。

28.7%
1万人調査
上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
最も多く選ばれたのは「意見を聞きたい」の33.6%で、「話を聞いてほしい」は20.8%でした。部下が上司に期待することは聞くことに限らず、回によって変わると答えた人も3割近くいます。
56.7%
1万人調査
上司との面談が「ほぼ毎回」そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
最も多い答えだった「半分くらいの回で」つながっている人(40.9%)では15.7%でした。面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成果につながっていると感じています。
76.7%
1万人調査
上司との面談で話している話題(複数回答)として、「具体的な仕事」を挙げた人の割合
「人事評価」を挙げた人は43.4%でした。実際の面談では仕事の話が最も多く、評価の話も4割を超える人がしています。

この調査は、1on1の本を読んだかどうかや、本のやり方を試したかどうかを尋ねたものではありません。数字は、回答者の面談の状況ごとに成果の実感などを比べたもので、本を選ぶ観点の根拠として引いています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1の本を選ぶ前に、本の名前より見る観点を決める

1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談。1on1ミーティングとも呼ばれます)について学べる本は、ここ数年で多く出ています。多くは上司に向けて書かれ、聞き方、質問の仕方、進め方の型を解説しています。このページでは、特定の本の名前は挙げません。版が変わるうえ、合う本は読む人の立場と職場の状況で変わるからです。その代わりに、書店や通販の紹介文と目次を見た時点で判断できる、5つの観点を書きます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1に万能のやり方はないと考えています。本に書いてあるやり方も、目の前の相手に合うかどうかを試して確かめる仮説の1つです。その前提で、仮説として使いやすい本を選ぶための観点が、次の5つです。

本を選ぶ観点合わない回が出やすい本目次や紹介文で見るところ
上司の関わり方を1つに決めていないか「上司は聞き役に徹する」「答えを言わず質問で気づかせる」と最初に決めている聞く、意見を言う、一緒に考える、の使い分けに触れているか
面談のあとまで書いてあるか面談の最中の進め方で終わっている終わり方、次回までに取り組むこと、次回の始め方の章があるか
仕事と評価の話を遠ざけていないか「1on1では業務の話をしない」「評価とは切り離す」と書いてある仕事の進め方や評価の基準を1on1でどう扱うかが書いてあるか
どちらの立場で読めるか上司の技術だけで、部下が何を期待してよいかが書いていない部下の側の準備や、上司への伝え方に触れているか
試して直す形になっているか1つの手順をそのまま守ることを勧めている合わなかったときにどう変えるかが書いてあるか

以下では、観点を1つずつ説明します。

観点1:上司の関わり方を1つに決めていない本か

1on1の本を選ぶときに最初に見たいのは、上司の関わり方を1つに決めていないかどうかです。「上司は話さず聞き役に徹する」「答えを教えず質問で本人に気づかせる」と最初に決めている本は、読みやすい一方で、合わない回が出ることがあります。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、最も多く選ばれたのは「意見を聞きたい」で33.6%でした。「話を聞いてほしい」は20.8%、「その時々によって違う」は28.7%です。つまり、部下が上司に期待することは聞くことに限りません。回によって変わると答えた人も、3割近くいます。関わり方を1つに決めている本のやり方は、部下がその関わり方を期待している回には合いますが、別のことを期待している回には合わないことがあります。

KAKEAIは、上司の関わり方をあらかじめ1つに決めておくことをおすすめしません。聞き方を教える本も、質問の技術を教える本も、それぞれ役に立ちます。ただし、使う場面を本に決めてもらわず、その回に部下が期待していることで決めてください。

  • 今日は、話を聞くのがいいですか。それとも、一緒に考えたり、私の意見を言ったりしたほうがいいですか。
  • 今日は、まず○○さんの話を聞くことに専念してみようと思っています。途中で私の意見がほしくなったら、言ってもらえると助かります。

観点2:面談の最中だけでなく、面談のあとまで書いてある本か

次に見たいのは、面談の最中の進め方だけで終わらず、面談のあとに何が残るかまで書いてあるかどうかです。1on1の本の多くは、冒頭の雑談や聞き方、質問の仕方に紙面を使い、終わり方と次回までの間については短いことがあります。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が「ほぼ毎回」そのあとの行動につながっていると答えた人は29.8%で、この人たちのうち56.7%が「面談が成果につながっている」と感じていました。「半分くらいの回で」つながっていると答えた人は40.9%と最も多く、この人たちでは15.7%です。つまり、面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成果につながっていると感じています。

面談についての数字ですが、本を選ぶときの手がかりにもなります。面談の最中の進め方だけでなく、終わり方と次回までの間をどう扱っているかに目を向けてください。目次に、終わり方、次回までに取り組むことの決め方、次回の始め方に当たる章があるかを確認するとよいでしょう。章がなくても、面談の進め方の中に「残り時間で何をするか」が書いてあれば、読む価値はあります。

  • 本に、終わりの5分で次に取り組むことを決める、と書いてありました。今日から試してみませんか。
  • 次回は、前回決めたことがどうなったかから始めたいと思っています。私が引き受けた分も、最初に報告します。

観点3:仕事の話と評価の話を遠ざけていない本か

3つ目に見たいのは、1on1で仕事の話と評価の話を扱うことを、避けるべきことのように書いていないかどうかです。「1on1では業務の話をしない」「評価とは切り離した時間にする」という助言は、本によく出てきます。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で話している話題(複数回答)として「具体的な仕事」を挙げた人は76.7%、「人事評価」を挙げた人は43.4%でした。つまり、実際の面談では、仕事の話が最も多く、評価の話も4割を超える人がしています。同じ調査で、具体的な仕事の話をしている人のうち面談が成果につながっていると感じる人は33.8%で、していない人では25.4%でした。仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じています。

KAKEAIは、1on1で仕事の話を避けることをおすすめしません。このページでは、評価の話も、半年に一度の面談のときだけでなく、普段の1on1で基準を一緒に見ながら話してよいと考えています。本を選ぶときは、仕事の進め方と評価の基準を1on1でどう扱うかが書いてあるかを見てください。「仕事の話はしない」と書いてある本を読む場合は、その部分を職場の実態と照らして読み替えるとよいでしょう。

  • 読んだ本には、仕事の話は別の場でするように書いてありました。ただ私は、この時間で今の仕事を前に進めたいと考えています。○○さんは、どう思いますか。
  • 評価の基準は、期末ではなく、この時間で一緒に見ていきたいと思っています。

観点4と5:どちらの立場でも読め、試して直せる本か

残る2つの観点は、その本を誰が読めるかと、読んだあとにどう使えるかです。

観点4:上司と部下のどちらの立場でも読める本か

4つ目に見たいのは、その本が上司だけに向けて書かれているか、部下の立場でも読めるかです。1on1の本の大半は上司向けですが、1on1は上司と部下の両方が当事者です。部下の側が読んで、自分が何を期待してよいのか、上司に何をどう伝えればよいのかがわかる本は、二人で使えます。

部下の立場で本を選ぶとき

部下の立場で1on1の本を読む価値は、上司が何をしようとしているのかがわかることと、上司への伝え方の言葉が得られることの2つです。上司向けの本でも、「部下にこう尋ねる」と書いてある箇所を裏返せば、自分から先に言える内容になります。たとえば、「今日は何を期待していますか」と尋ねることを勧める本なら、尋ねられる前に自分から伝えられます。

  • 今日は、見積書の進め方について、ご意見をいただきたいです。
  • 1on1の本を読んでいて、次回から、話したいことを前日にお送りしてみたいのですが、よろしいでしょうか。

上司の立場で本を選ぶとき

上司の立場では、部下の側の事情が書いてある本を1冊は含めるとよいでしょう。部下が面談に来る理由、面談で困っていること、上司に期待していることが書いてあれば、自分のやり方を相手に合わせて変える手がかりになります。読んだ本の内容を、部下にそのまま伝えるのも1つの方法です。

  • 1on1の本を1冊読んで、やり方を1つ変えてみようと思っています。合わないと感じたら、言ってもらえると助かります。

観点5:読んだあとに試して直す形になっている本か

5つ目に見たいのは、その本のやり方を試して、合わなければ直すことを前提にしているかどうかです。手順をそのまま守ることを勧める本は、最初の数回は進めやすい一方で、相手に合わなかったときに次の手がなくなりがちです。合わなかったときにどう変えるか、相手によって何を変えるかが書いてある本を選んでください。

読んだあとの使い方として、次の3つをおすすめします。

  1. 1冊から試すことを1つだけ選び、3回続けます。1回で判断せず、3回目のあとに続けるかどうかを決めます。
  2. 試すことを相手に伝えます。黙ってやり方を変えると、相手は何が起きたのかがわかりません。
  3. 二人で同じ本、または同じ章を読むのも1つの方法です。同じ言葉で1on1について話せるようになります。
  • この本の第3章が、私たちの1on1の参考になりそうでした。次回、この進め方を一緒に試してみませんか。興味があれば、本もお貸しします。
  • 前回から試している進め方、○○さんの側ではどう感じていますか。合わなければ、元に戻します。
  • 本に書いてあった進め方を試してみたいです。次回、一緒にやってみていただけますか。

本で学んだことが役に立ったかを、どこで見るか

本で学んだことが1on1に役立ったかどうかは、読み終えた満足感ではなく、そのあとの1on1の終わり方と次回の始まり方で判断します。3回試したあとに、次の点を二人で振り返ってみてください。

  • 1on1の終わりに、次に取り組むことが二人の言葉になっていたでしょうか。
  • 次回の1on1を、前回決めたことの続きから始められたでしょうか。
  • 本で読んだ関わり方が、その回に相手が期待していたことと合っていたでしょうか。
  • 本を読む前と比べて、二人のやり取りで変わったことを、お互いに1つ挙げられるでしょうか。

変わったことが挙がらなければ、本が悪いのではなく、試したやり方がこの二人に合っていなかったと考えて、別の1つを試してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

自分の1on1のどこを見直せばよいのかが一人ではわかりにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

その相手との前回までの流れを踏まえた入り方を、1on1の前に短い文章で確認できます。

見出しと短い本文。前回までの1on1での相手の発言や決まった一歩を引いて、今日の狙いと、入り方の工夫(最初に言う一言の案など)を書きます。ご自身向けの内容で、最も近い日程の1on1にだけ表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

加藤さんの2案、今日確認する …前回のふりかえりでお伝えした「社内の評価の場面って、具体的にどんなときが一番きつい?」という問いも、今日の昇格試験の話の流れで自然に返せる場面があるかもしれません。…今日最初に言う一言はこちらです。 「2案、見ました。今日はA案とB案の数字を一緒に確認しながら、ハンセンさんに出す前に詰めておきたいところを教えてもらえますか。」…

1on1を終了した直後、「1on1後のAIアドバイス」で。

1on1の振り返りを、記憶や印象ではなく、その回の実際の場面と言葉をもとに行えます。

その回の実際の場面と発言を取り上げて、よかった関わりを伝える文と、次の1on1で試せることの文。相手の返事が短く止まった場面などを引いて、ご自身が次に置く問いかけの案を添えることがあります。言い換えの案は、ご自身の発言についてだけ書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

「次の1on1や日常へ向けて」の一部「…次回、同じ場面に戻るとしたら、「大丈夫」の一言で終わらせず、「月曜の午前が取られると、週の動き出しはどう変わってる?」のように、具体の場面を一つ挙げて聞いてみると、小野寺さんが答えやすくなるかもしれません。…」

右上の「Get Advice」で(マネジャー権限の方)。

自分の1on1のどこに強みがあり、次に何を試すとよいかを、自分の1on1をもとにした言葉で受け取れます。

マネジャーご自身の1on1をふりかえる画面。直近1か月の1on1のまとめと変化、Kakeai AI が挙げる「1on1をよりよくするための3つのポイント」、テーマや関わり方ごとの「強み」と「伸び代」が表示されます。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

1on1の本は、何を基準に選べばよいですか。

1on1の本は、5つの観点で選ぶことをおすすめします。1つ目は上司の関わり方を1つに決めていないか、2つ目は面談のあとまで書いてあるか、3つ目は仕事と評価の話を遠ざけていないかです。4つ目は上司と部下のどちらの立場でも読めるか、5つ目は試して直す形になっているかで、どれも目次と紹介文から、買う前におおよそ判断できます。

1on1の本に「上司は聞き役に徹する」と書いてありますが、その通りにすればよいですか。

「上司は聞き役に徹する」という本の助言は、部下が話を聞いてほしいと期待している回には合いますが、意見や一緒に考えることを期待している回には合わないことがあります。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)の最多は「意見を聞きたい」33.6%で、「話を聞いてほしい」は20.8%でした。聞き方の本で学んだことは、その回に部下が期待していることを最初に尋ねたうえで使うとよいでしょう。

部下の立場でも、1on1の本を読む意味はありますか。

部下の立場で1on1の本を読む意味は2つあります。1つは、上司が1on1で何をしようとしているのかがわかることです。もう1つは、上司向けの本に書いてある「部下にこう尋ねる」という箇所を裏返せば、自分から上司に伝える言葉になることです。たとえば「今日は何を期待していますか」と尋ねるよう勧める本なら、尋ねられる前に「今日はご意見をいただきたいです」と自分から伝えられます。

1on1の本を読んだあと、どう実践すればよいですか。

1on1の本を読んだあとは、1冊から試すことを1つだけ選び、相手に伝えてから3回続けてみてください。1回で判断せず、3回目のあとに続けるかどうかを二人で決めます。黙ってやり方を変えると、相手は何が起きたのかがわかりません。二人で同じ本や同じ章を読んで、同じ言葉で1on1について話せるようにするのも1つの方法です。役に立ったかどうかは、終わり方と次回の始まり方が変わったかで判断します。

1on1の本に「業務の話はしない」と書いてありますが、本当ですか。

「1on1では業務の話をしない」という助言は、調査から見える職場の実態とは合わない面があります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題として「具体的な仕事」を挙げた人が76.7%と最も多く、仕事の話をしている人のほうが面談の成果を感じていました(33.8%と25.4%)。KAKEAIは、1on1で仕事の話を避けることをおすすめしません。そう書いてある本は、その部分を読み替えるとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-choose-1on1-books

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: