上司の方へ1on1
1on1で業務の話や進捗確認をしてよいか
先に答え
1on1で、業務の話や業務報告、進捗確認をしてもかまいません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人の33.8%が、面談が成果につながっていると感じていました。仕事の話をしていない人よりも高い割合です。気をつけたいのは、上司が進み具合を尋ねて、状況を把握しただけで終えることです。進み具合は、最初の3分ほどで聞けば十分です。そのあとに、仕事がどこで滞っているのか、上司が何を引き受け、部下が次に何に取り組むのかまでを二人で話すとよいでしょう。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間の半分近くが、「具体的な仕事」の話に充てられていました。仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じています。面談がその後の行動につながっているかどうかで比べると、差はさらに大きくなります。業務の話は避けずに、進み具合を聞いたあと、次に取り組むことまで二人で話すことをおすすめします。
- 47.2%
- 1万人調査
- 上司との面談の時間のうち、「具体的な仕事」の話が占める割合(回答者本人の答えの平均)
- 「具体的な仕事」の話は、話題の中で最も大きな割合です。2番目に大きいのは「人事評価」の話で、14.0%でした。
- 25.9%
- 1万人調査
- 上司との面談が2週間〜1か月に1回で、「具体的な仕事」の話をしていない人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 同じ頻度で「具体的な仕事」の話をしている人では、35.1%でした。回答者全体で比べても、話をしている人は33.8%、していない人は25.4%で、仕事の話をしている人のほうが高くなっています。
- 12.7%
- 1万人調査
- 面談が週1回以上で、その後の行動につながっていない人のうち、面談が成果につながっていると感じる人の割合
- 同じ週1回以上でも、面談が行動につながっている人では67.3%でした。仕事の話をするかどうかによる差よりも、面談がその後の行動につながっているかどうかによる差のほうが、はるかに大きくなっています。
「具体的な仕事」の話をしているかどうかは、面談の話題を複数回答で尋ねた結果です。進捗確認をしているかどうかや、その進め方を直接尋ねた調査ではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
1on1で業務の話や進捗確認をしてよいのか: 1万人調査の結果
1on1は、上司と部下が1対1で定期的に行う面談で、1on1ミーティングとも呼ばれます。この1on1で、業務の話や業務報告、進捗確認をしてもかまいません。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査で、上司と面談をしている一番の理由として最も多かったのは、「自分の仕事を進めるため」(34.5%)でした。「上司との関係性を維持・向上させるため」は8.5%です。面談の時間のうち「具体的な仕事」の話が占める割合も、回答者本人の答えの平均で47.2%と、半分近くに上ります。1on1から業務の話を外すと、仕事を進めるために面談に臨んでいる人は、その目的を果たしにくくなります。
同じ調査では、面談が成果につながっていると感じている人の割合(成果の実感)は、「具体的な仕事」の話をしている人のほうが高くなっていました。次の表の通り、面談の頻度が同じ人どうしで比べても、この傾向は変わりません。
| 上司との面談の頻度 | 仕事の話をしている人の成果の実感 | 仕事の話をしていない人の成果の実感 |
|---|---|---|
| 週1回以上 | 43.9% | 37.1% |
| 2週間〜1か月に1回 | 35.1% | 25.9% |
| 2〜3か月に1回 | 28.4% | 24.0% |
| 半年〜1年に1回 | 21.6% | 15.8% |
「1on1では業務の話をしない」「進捗確認は別の場で行う」という助言もありますが、KAKEAIはおすすめしません。KAKEAIは、1on1を、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいと考えています。1on1が上司のための報告会になることは、業務の話をやめなくても、進み具合を聞いたあとの進め方を見直せば防げます。
1on1の進捗確認が、 上司のためだけの時間になるとき
1on1の進捗確認が上司のためだけの時間になるのは、上司が進み具合を尋ねて、状況を把握しただけで終えるときです。上司は安心できますが、部下の仕事は尋ねられる前と何も変わっていません。
進捗確認では、仕事がどこまで進んでいるかに加えて、上司が何をすれば仕事が先へ進むかもわかります。そこまで話せば、進捗確認は二人で仕事を前に進める時間になります。
KAKEAIの1万人調査では、面談が週1回以上の人の中でも、面談がその後の行動につながっているかどうかで大きな差がありました。面談が成果につながっていると感じている人の割合は、行動につながっている人では67.3%、つながっていない人では12.7%です。行動につながっている人のほうが、成果を感じています。仕事の話をしているかどうかによる差(同じ週1回以上の人で43.9%と37.1%)と比べても、はるかに大きな差です。「業務の話をしてよいか」で迷うよりも、「進み具合を聞いたあとに何をするか」を先に考えておくとよいでしょう。
1on1で進捗を聞いたあと、 次に取り組むことまで話を進める順番
1on1で進捗を聞いたあとは、仕事が進めにくくなっているところ、部下が上司に期待すること、二人がそれぞれ次に取り組むことの順に話を進めてみてください。すべての案件で行う必要はなく、1回の1on1で1件か2件を取り上げれば十分です。順番は、相手や仕事の内容に合わせて入れ替えてかまいません。
進み具合を尋ねる理由は、最初に一度、上司から話しておいてください。
- 進み具合も聞かせてください。私が一番知りたいのは、○○さんの仕事を進めるために、私に何ができるかです。
1. 進み具合は、最初の3分ほどで聞く
進捗表や日報の内容を、部下が1on1の場で読み上げる必要はありません。上司が事前に目を通しておき、進み具合が気になった案件から話を始めます。
- 進捗表は先に読んできました。○○の件は、先週から進めにくくなっているようですね。今日は、そこから話しませんか。
事前に読めなかった週は、そのことを率直に話し、要点だけを尋ねます。
- すみません、今週は進捗表を読めていません。進めている案件の状況を、一言ずつ教えてもらえますか。
2. 進めにくくなっているところと、足りないものを尋ねる
「遅れています」と自分から切り出すのは、誰にとっても気が重いものです。そこで、遅れそのものではなく、遅れそうな案件と、仕事を進めるうえで足りないものを尋ねてみてください。
- 期限に間に合わないかもしれない、と感じているものはありますか。
- その件は、どのあたりで進めにくくなっていますか。
- 情報、時間、決める権限で、足りないものはありますか。
KAKEAIの1万人調査では、面談がその後の行動につながるのは半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、その理由を5つまで選んでもらいました。「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%、「時間やコストの制約で動けない」は15.4%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%です。情報を提供する、仕事の優先順位を一緒に決める、判断を引き受けるという形で、この3つの理由には上司が力になれます。進み具合は、上司自身にできることを見つけるつもりで聞いてみてください。
3. 部下が上司に期待することを尋ねる
報告を聞くだけでよいのか、意見が必要なのかは、上司が決めずに部下に尋ねるとよいでしょう。
- この件は、報告として聞いておけばいいですか。一緒に考えたほうがいいですか。それとも、私の意見も伝えたほうがいいですか。
同じ調査では、面談で上司に一番期待することとして「報告したい」を選んだ人は9.4%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は36.8%で、回答者全体(31.9%)より高い割合です。部下が報告だけを望んでいるときは、聞いて受け止めれば十分でしょう。一方、「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のいずれかを一番に選んだ人は、合わせて45.6%でした。上司に期待することは、人によって異なります。
聞くだけでよい報告に助言を重ねることも、意見を求められてうなずくだけで終えることも、部下の期待を知らないと起こります。意見を求められたら、まず部下自身の考えを尋ね、そのうえで上司の意見を理由とともに具体的に話してください。
- 私の意見を言う前に、○○さんの考えを聞かせてもらえますか。
- 私なら、先にA社の見積もりを仕上げます。月末を過ぎると、先方の決裁が止まってしまうからです。
4. 上司が引き受けることと、 部下が次に取り組むことを決めて終える
上司が引き受けることは、「何を、いつまでに」まで具体的に約束しましょう。
- △△部には、私から話しておきます。木曜までに返事をもらって、お知らせしますね。
- 次の1on1までに、どこまで進められそうですか。
上司が引き受けたことの結果は、次回の1on1の冒頭で、部下に尋ねられる前に上司から報告します。
- 前回引き受けた△△部の件です。金曜に返事があり、今の進め方で問題ないとのことでした。
1on1の業務報告・進捗確認で、 場面ごとにそのまま使える言い方
1on1で業務の話をするときの最初の一言は、場面によって変わります。
| 1on1の場面 | 上司の最初の一言 | そのあとに話すこと |
|---|---|---|
| 部下が | ○○ | その案件で、 |
| 進捗が | 状況は | 期限、 |
| 進捗会議や | 会議の | 大勢の |
| 上司自身が、 | 先に | 残りの |
部下が業務報告を順に読み上げ始めたとき
部下に一言断って、順調ではない案件から先に聞くとよいでしょう。30分で5件を順に聞くと、1件に使えるのは数分で、滞っている理由までは話せないからです。
- 一覧は、あとで読んでおきます。今日は、順調ではない案件から聞いてもいいですか。
- 報告ありがとうございます。この中に、私が決めたほうがよいことはありますか。
- 順調な案件は、「順調です」の一言で大丈夫ですよ。
進捗が予定より遅れているとき
「なぜ遅れたのですか」という問いから始めると、部下は残りの時間を理由の説明に使うことになります。原因を振り返る前に、今からできることを二人で話し合うのが有効です。
- 今の時点で教えてくれて助かります。金曜に間に合わせるには、何があればよさそうですか。
- 期限を延ばす、範囲を絞る、人手を増やす。この中で、現実的なのはどれでしょうか。
- 先方への連絡は、私からしましょうか。それとも、○○さんからのほうがよいですか。
遅れを話すと評価に響くのではないかと心配して、言い出しにくい人もいます。評価の結果は上司の一存では約束できませんが、早めに知らせてもらえると助かることは、言葉で伝えられます。
- 早めに教えてもらえると打てる手が増えるので、私はとても助かります。
- 次に遅れそうだと感じたら、1on1を待たずに、その日のうちに一声かけてもらえますか。
同じ仕事で遅れが続いているときは、その事実をぼかさずに本人に話したうえで、進め方を二人で見直します。
- この仕事は、今月に入ってから遅れが続いていますね。進め方に無理があるのかもしれません。○○さんは、どう感じていますか。
進捗会議や日報で、 既に進み具合を把握しているとき
会議や日報の続きとして、大勢の前では話しにくかったことを聞くとよいでしょう。
- 会議で聞いた数字は把握しています。今日は、数字に表れていないことを聞かせてください。
- 会議では順調とのことでしたが、気がかりな点があれば、ここで聞かせてもらえますか。
- △△さんとの分担で、やりにくいと感じていることはありませんか。
上司自身が数字の報告を求められているとき
上司自身が、部長や役員から数字の報告を求められている週もあります。その事情を部下に隠さず話し、時間を区切って尋ねます。
- 木曜に部長へ報告する数字を、先に3分だけ聞かせてください。私の都合で申し訳ありません。
- ありがとうございます、数字はこれで十分です。○○さんのほうで、気になっていることはありますか。
数字の確認だけで時間がなくなった回は、続きを話す時間を改めて取ります。
- 今日は数字の確認だけで終わってしまい、すみません。○○さんの話を聞く時間を、明日15分ほどもらえますか。
1on1で業務の話や進捗確認をするときに、 避けたいこと
1on1で業務の話をするときに避けたいのは、業務の話そのものではなく、次の3つです。
- 「業務の話はここまでです。ここからは○○さんの時間にしましょう」と区切ること。業務の話を、上司のための前置きとして扱うことになるからです。滞っている仕事を二人で前に進める時間は、部下のための時間でもあります。
- 上司の一存では決められないことを、その場で約束すること。人員の追加や締め切りの延長といった話は、「関係者に相談して、火曜までにお返事します」と答えて持ち帰ります。
- 毎回、業務の話だけで終えること。部下が今後の仕事や体調について話したい回は、その話を優先しましょう。仕事で困っていることがないかは、終わりの5分で尋ねるだけにします。
1on1の業務の話と進捗確認がうまくいったかどうかは、 何で判断するか
1on1の業務の話がうまくいったかどうかは、話した量ではなく、次の行動につながったかどうかで判断します。振り返る点は、次の3つです。
- 進捗を聞いた案件について、次に取り組むことが部下自身の言葉になっていたか。
- 上司が次回までに引き受けることが、少なくとも1つ決まっていたか。
- 遅れそうな案件を、期限が迫る前に二人で話せていたか。
上司が引き受けることが決まらない回が3回ほど続いたら、状況を把握しただけで終えていないかを振り返ってみてください。次の1on1を、足りないものを尋ねるところから始めるのも1つの方法です。
KAKEAIの1万人調査では、面談が「毎回」その後の行動につながっていると答えた人は9.4%でした。面談が成果につながっていると感じている人は、この人たちでは75.5%、最も多かった「半分くらいの回で」と答えた人(全体の40.9%)では15.7%です。面談が行動につながる回が多い人ほど、成果を感じています。次の行動まで話が進んだ回がどれくらいあったかを、ときどき二人で振り返ることをおすすめします。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
進み具合を聞くだけで1on1が終わってしまうという困りごとに対して、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
メモの
事前共有 話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。
テーマと
期待する 対応の選択 1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。
1on1の実施中
次の
一歩の 候補を 会話から 抽出・ 決定ガイド 会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。
日常
MOVE
(次の 一歩と 目標の一覧) 「MOVE」の画面で、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧で管理できます。目標を「継続テーマ」にしておくと、1on1の準備のときに、テーマの候補として表示されます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
ご利用企業 累計600社以上/
よくある質問
1on1の時間のうち、 業務の話は何割くらいにすればよいですか。
1on1の時間に占める業務の話の割合に、決まった目安はありません。参考までに、KAKEAIの1万人調査では、面談の時間のうち「具体的な仕事」の話が占める割合は、回答者本人の答えの平均で47.2%でした。また、面談で話している話題が多い人ほど、面談が成果につながっていると感じていました(話題が1つの人で27.6%、6つ以上の人で43.3%)。業務の話を土台に、評価や今後の仕事、体調などにも話題を広げていくとよいでしょう。
1on1と、チームの進捗会議や定例ミーティングは、 何が違いますか。
チームの進捗会議は、全員が知っておくべき進み具合を共有する場です。一方、1on1は、部下一人ひとりの仕事で滞っているところを、上司と部下が二人で解決していく場です。1on1でも上司は進み具合を尋ねますが、そのあとに、仕事を進めるうえで足りないものと上司が引き受けることまで話す点が、進捗会議とは異なります。
1on1で、上司から業務の指示や仕事の依頼をしてもよいですか。
1on1で、上司から業務の指示や仕事の依頼をしてもかまいません。依頼するときは、まず「今日は私から1つ、お願いしたい仕事があります。その前に、今抱えている仕事の状況を聞かせてもらえますか」と尋ねます。新しい仕事を引き受ける代わりにどの仕事を後回しにするのかも、その場で部下と二人で決めておくことをおすすめします。
会社の研修で「1on1では業務の話をしない」と教わりました。 上司は1on1で業務の話をしてもよいですか。
会社の方針として「1on1では業務の話をしない」と決まっている場合は、まず、何を防ぐための決まりなのかを人事の担当者に確認することをおすすめします。1on1を上司のための報告の場にしない、という趣旨であれば、何を話すかを部下が選ぶ形にすると、その趣旨を守ったまま仕事の話もできます。上司から「今日は何について話しましょうか。仕事の話でもかまいません」と尋ねてみてください。
上司と部下の1on1は、 業務として勤務時間の中で行うものですか。
会社の制度や上司からの声かけで行う1on1は、勤務時間の中に予定を入れて行うことをおすすめします。1on1は、仕事を前に進めるための時間だからです。勤務時間の外に行う場合に、その時間がどう扱われるのかは、会社の就業規則を読むか、人事の担当者に問い合わせて確認してください。時間を取りにくい週は、1on1を15分に短縮し、滞っている案件を1つだけ取り上げる方法もあります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-work-talk-progress-check
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: