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1on1をうまく進めるコツ

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1をうまく進めるコツは、あれもこれもと手を広げず、成果の実感と関係の強いものから始めることです。まず、終わりの5分は、次回までに取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間に充てましょう。次に、最初の2分で、今日話したいことと上司に期待することを部下に尋ねます。KAKEAIの1万人調査では、面談が毎回またはほぼ毎回、その後の行動につながっている人の61.3%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。調べた項目の中で、成果の実感と最も強く関係していたのが、面談が行動につながっているかどうかでした。面談の長さや質問の型は、後回しでかまいません。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談がその後の行動につながっている人や、上司に期待することがある人のほうが、面談が成果につながっていると感じていました。1回の面談の長さによる差は、それに比べると小さなものでした。コツの数を増やすよりも、1on1の終わりの5分と最初の2分の使い方から見直すことをおすすめします。

61.3%
1万人調査
毎回またはほぼ毎回、面談が行動につながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
面談が行動につながっているかという問いに、「ほぼそうなっていない」「全くそうなっていない」と答えた人では7.0%でした。61.3%は、その約8.8倍です。調べた項目の中で、成果の実感と最も強く関係していたのが、面談がその後の行動につながっているかどうかでした。
39.3%
1万人調査
面談で上司に期待することがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「具体的なアドバイスがほしい」「話を聞いてほしい」など、上司への期待を具体的に選んだ人の数字です。「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%で、39.3%はその約4.7倍でした。上司に期待することがある人のほうが、面談の成果を実感しています。
11.3ポイント
1万人調査
1回の面談が10分の人と60分の人とで比べた、面談が成果につながっていると感じている人の割合の差
10分の人では26.0%、60分の人では37.3%でした。面談が長い人のほうが高いものの、行動につながっているかどうかや、上司に期待することがあるかどうかによる差と比べると、小さな差です。

この調査は、1on1のコツを実践しているかどうかを尋ねたものではありません。数字は、面談が行動につながっているか、上司に期待することがあるかなど、回答者の今の面談の状況ごとに成果の実感を比べたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1のコツの優先順位:成果の実感と関係の強いものから始める

1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談。1on1ミーティングとも呼ばれます)のコツには、優先したいものと、後回しでよいものがあります。聞き方、質問の仕方、座る位置などのすべてを、30分ほどの1on1で意識するのは現実的ではありません。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査から、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合を、コツに関係する項目ごとに比べ、差が大きい順に並べました。

1on1のコツ面談の成果を実感している人の割合(KAKEAIの1万人調査)次の1on1ですること
終わりに、次に取り組むことを二人で決める毎回またはほぼ毎回、面談が行動につながっている人では61.3%。ほぼ、または全くつながっていない人(7.0%)の約8.8倍終わりの5分を、この話に充てる
最初に、話したいことと上司に期待することを尋ねる上司に期待することがある人では39.3%。「期待していることは特にない」と答えた人(8.4%)の約4.7倍最初の2分で尋ねる
何のための時間かを伝える自分の仕事や成長のためなど、自発的な理由で面談をしている人では40.8%。会社や上司に言われたから、周りがしているからという人(12.2%)の約3倍上司が自分の言葉で一度伝える
1回の時間を長くする1回10分の人では26.0%。60分の人では37.3%(差は11.3ポイント)後回しでよい
頻度・時間・場所・話題を整える4つを合わせても、成果の実感の差のうち説明がつくのは約5%だけ。大半は、これら以外のことで決まる後回しでよい

上位3つは、聞き方や話し方の技術ではなく、1on1の最初と最後に二人で何を話し、何を決めるかに関わるものです。コツを10個覚えるよりも、まずこの3つから始めることをおすすめします。

なお、表の数字は、コツを実践した結果ではなく、回答者の今の面談の状況ごとに成果の実感を比べたものです。

優先したい3つの1on1のコツ:進め方と最初の一言

3つのコツは、表の順に1つずつ取り入れてください。余裕がなければ、1つ目だけで十分です。

1. 終わりの5分で、次に取り組むことを二人で決める

残り5分になったら、話の途中でも、次回までに取り組むことの話に移りましょう。

  • 話の途中ですが、残り5分になりました。次回までに取り組むことを、一緒に考えませんか。
  • いつ頃までに、どのあたりまで進められそうですか。

次に取り組むことは上司がまとめず、部下が自分の言葉で話す時間を取ってください。本人が言葉にすれば、二人の認識のずれにその場で気づけるうえ、取り組むことも本人が決めたものになります。上司が引き受けたことも、何をいつまでにするのかを部下に伝えましょう。

  • 私は、木曜までに△△さんに確認して、結果をお伝えします。

次回の1on1は、上司が引き受けたことの報告と、前回決めたことの続きから始めましょう。

  • 私が引き受けていた件は、△△さんに確認が取れました。○○さんが話していた□□は、その後いかがですか。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。このうち、面談の成果を実感している人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。1on1での約束は、まず上司自身が果たしてください。

2. 最初の2分で、話したいことと上司に期待することを尋ねる

1on1の冒頭で、部下に次のように尋ねてみてください。

  • 今日は何を話しましょうか。聞いてほしい、一緒に考えてほしい、意見を聞きたいなど、私に期待することがあれば教えてください。

1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「その時々によって違う」が最も多く選ばれました(20.9%)。その回の期待は、冒頭で尋ねるとよいでしょう。事前に聞いている回は、省いてかまいません。

「聞いてほしい」と言われた回は、最後まで聞きます。「一緒に考えてほしい」であれば、部下が何に困り、どうしたいのかを把握することから始めます。「特にありません」という答えでも、話したいことがないとは限らないので、上司から話題を出しましょう。

  • では、私から1つ聞かせてください。○○は、今どんな状況ですか。
  • 今日は私から1つ、相談したいことがあります。

3. 何のための時間かを、上司が自分の言葉で一度伝える

1on1を何のための時間にしたいのかは、上司が自分の言葉で一度伝え、部下の考えも尋ねましょう。「会社で決まったので」としか聞いていなければ、部下にとって1on1は決まりだから行うものになります。

1万人調査では、面談をしている一番の理由として、会社や上司から言われているためと答えた人が20.5%(およそ5人に1人)いました。この人たちに、周りがしているからという理由の人を加えたグループでは、面談の成果を実感している人は12.2%でした。自分の仕事を進めるため、成長のためといった自発的な理由の人では40.8%で、その約3倍でした。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は仕事と成長を前に進めるための時間だと考えています。話す場を持つこと自体は、目的ではありません。

  • この30分は、○○さんの仕事を前に進めるための時間にしたいと考えています。私が決めたり動いたりしたほうがいいことも、遠慮なく持ってきてください。○○さんは、どんな時間にしたいですか。

既に1on1を続けている相手にも、改めて伝えましょう。

  • 今さらかもしれませんが、この時間を何のために使いたいのか、一度話させてください。

1on1の本題のコツ:聞き役と決めず、上司も考えや情報を出す

1on1の本題では、部下の話を聞いたうえで、上司からも考えや情報を出し、仕事を前に進める助けにしましょう。出すのは、意見・判断・情報・改善してほしい点のうち、その回に合うものです。

聞くだけで終わる回があってもかまいません。避けたいのは、相手の話や自分への期待を知る前に、関わり方を1つに決めてしまうことです。求められていないのに話し続けることも、意見を求められているのにうなずくだけで終えることも、そこから起こります。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人は8.2%でした。一方、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人では44.6%で、回答者全体の31.9%を上回っています。成果の実感は、「上司の話が役に立たない」を挙げた人のほうが低い傾向があります。時間を取りにくくても、取れた時間の中で上司が何を話すかは変えられます。

意見を伝える

意見を求められたときは、部下自身にも考えがあることが多いので、まずそれを尋ねます。そのうえで、上司の意見を理由とともに具体的に伝え、役に立ちそうかどうかも尋ねるとよいでしょう。

  • 私の意見を言う前に、○○さんの考えを聞かせてもらえますか。
  • 私なら、先に□□を進めます。△△の期限に間に合わせやすいからです。
  • 今の話は、役に立ちそうですか。的外れだったら、遠慮なく言ってください。

判断を引き受ける

上司にしか決められないことは、その場で判断を引き受けましょう。

  • その件は、納期を考えてA案で進めましょう。部長には、私から話しておきます。
  • それなら、△△は来週に回して、今週は○○を優先しませんか。

情報を伝える

会社や部署で決まったことは早めに話し、その場で答えられないことは、いつ答えるかを伝えます。

  • その件は、来月から進め方が変わる予定です。決まっている範囲でお話しします。
  • その点は、今は私もわかりません。金曜までに調べてお伝えします。

改善してほしい点を伝える

部下に改善してほしい点は、理由を添えて率直に伝えます。

  • 期限に間に合いそうにないときは、わかった時点で声をかけてもらえますか。早くわかれば、一緒に打てる手が増えるからです。

今の1on1の状況別:最初に取り組むコツ

今の1on1に近い状況を以下から1つ選び、その進め方を次回試してみてください。

報告を聞くだけで終わっている

進み具合を聞くこと自体は、問題ありません。報告のあとに、進めにくい仕事や判断に迷う点がないかも尋ねてみましょう。

  • 報告ありがとうございます。この中で、私が判断したほうがいいことはありますか。
  • 一番進めにくいと感じているのは、どの仕事ですか。

雑談で時間が終わってしまう

雑談から始めてかまいません。ただ、残り10分で仕事の話に移り、終わりの5分は確保しましょう。

  • 残り10分ほどですね。ここからは、仕事の話を1つさせてもらえますか。

上司ばかりが話している

話す量を減らすことを目標にする必要はありません。意識したいのは、部下が求めている話かどうかです。

  • 私ばかり話してしまいました。今の話は、○○さんが聞きたかったことでしたか。

月末や期末で30分が取れない

1on1は取りやめず、15分に短縮します。冒頭の質問と終わりの5分は残しましょう。

  • 今週は15分しか取れず、すみません。一番話したいことと、次回までに取り組むことだけは話しましょう。

決めたことが次回までに進んでいない

理由を決めつけず、何が妨げになっているのかを尋ねます。

  • 何か引っかかっていることはありますか。時間や情報、誰かの判断など、足りないものがあれば聞かせてください。
  • 私が先に動いたほうが早いことはありますか。

1on1のコツのうち、後回しでよいことと、おすすめしないこと

1on1のコツのうち、おすすめしないのは、聞き役に徹すると決めておくことと、仕事の話を避けることです。面談の時間や回数、質問の型は、後回しでかまいません。

  • 「上司は聞き役に徹する」という助言。KAKEAIは、上司の関わり方をあらかじめそう決めておくことをおすすめしません。部下が意見やアドバイスを求めている回に、その期待に応えられないからです。
  • 「1on1では仕事の話をしない」という助言。KAKEAIは、仕事の話を避けることもおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、面談で「具体的な仕事」の話をしている人の33.8%が、面談の成果を実感していました。していない人の25.4%を上回っています。
  • 時間を長くすることと、回数を増やすこと。同じ調査では、面談の頻度が高い人ほど成果を実感していました。ただし、週1回以上の人でも、面談が行動につながっていない場合、成果を実感している人は12.7%です。つながっている場合は67.3%でした。週1回以上の人どうしでも、面談が行動につながっている人のほうが、成果を実感しています。回数や時間を増やす前に、終わりの5分の使い方を見直すとよいでしょう。
  • 質問の型を覚えて、その通りに進めること。型は最初の手がかりです。型通りに進めることは、目的ではありません。

1on1のコツの効果は、何で判断するか

1on1のコツの効果は、話が弾んだかではなく、1on1のあとの行動と次回の始まり方で判断します。振り返る点は、次の3つです。

  • 1on1の終わりに、次に取り組むことが部下自身の言葉になっていたか。
  • 次回の1on1を、上司が引き受けたことの報告と、前回決めたことの続きから始められたか。
  • 3回ほど続けるうちに、冒頭で、話したいことと上司に期待することが具体的に挙がるようになったか。

前回の1on1で二人が何を決めたのかをすぐに思い出せないなら、まずは次回の終わりの5分の使い方から変えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

話したいことと上司に期待することを部下に尋ねそびれる、次に取り組むことを決めないまま1on1が終わるといった困りごとに対して、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • テーマと期待する対応の選択

    1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。

1on1の実施中

  • 次の一歩の候補を会話から抽出・決定ガイド

    会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。

日常

  • 要約や次の一歩の一元管理

    1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。

1on1の直後

  • 最終要約と、1on1でのよかった点・改善点、次回の1on1や日常への接続のアドバイス

    1on1を終了すると、Kakeai AIが最終の要約と「1on1後のAIアドバイス」を作ります。アドバイスはご自身向けの内容で、今回よかった点と、次の1on1や日常で試せることが表示されます。お相手には、お相手向けの別の内容が表示されます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

1on1のコツを1つだけ挙げるとしたら、何ですか。

1on1のコツを1つだけ挙げるなら、終わりの5分の使い方です。この5分は、次回までに取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間に充てます。KAKEAIの1万人調査では、面談が「毎回」その後の行動につながっていると答えた人の75.5%が、面談が成果につながっていると感じていました。「全くそうなっていない」と答えた人では6.0%で、大きく下回っています。なお、「毎回」と答えた人は回答者全体の9.4%でした。

1on1をうまく進めるには、上司はコーチングや質問のスキルを先に学ぶ必要がありますか。

1on1をうまく進めるために、上司がコーチングや質問のスキルを先に学ぶ必要はありません。まずは冒頭で、話したいことと上司に期待することを部下に尋ね、終わりには次に取り組むことを二人で決めるところから始めるのがおすすめです。KAKEAIの1万人調査によると、上司に期待することがある人の39.3%が、面談が成果につながっていると感じていました。「期待していることは特にない」と答えた人の8.4%を、大きく上回っています。

1on1では、上司と部下のどちらが多く話すのがよいですか。

1on1で上司と部下のどちらが多く話すのがよいかは、その回の部下の期待によって変わります。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%でした。「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人は、合わせて45.6%です。避けたいのは、求められていないのに話し続けることと、意見を求められているのにうなずくだけで終えることです。

1on1を有意義な時間にするために、上司から部下に頼めることはありますか。

1on1を有意義な時間にするために上司から部下に頼めるのは、話したいことと上司に期待することを、前日までに1行で送ってもらうことです。「明日は○○について、意見を聞きたいです」という程度で十分です。KAKEAIの1万人調査で、面談の困りごととして「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人は12.6%でした。お願いは、1行までにとどめるとよいでしょう。

1on1のコツを試しても部下の反応が変わらないときは、どうすればよいですか。

1on1のコツを試しても部下の反応が変わらないときは、コツを増やさず、同じ進め方を3回ほど続けたうえで、部下の考えを聞いてみてください。「この時間で役に立っていることと、変えたほうがよいことを、1つずつ教えてもらえますか」と尋ね、挙がった点を次回から1つ改めます。合う進め方は相手によって異なるので、二人で話して決めるのが近道です。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-tips-what-to-do-first

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: