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上司と部下の相談は、どう進めればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司と部下の相談は、部下が「相談したいこと」「上司に期待すること」「いつまでに決めたいか」の3つを添えて切り出すところから始めます。上司はまず何に困っているのかを把握して期待に合わせて応え、終わりに二人で誰が何をいつまでにするかを決めます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に期待することが具体的にある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は39.3%でした。「期待していることは特にない」人では8.4%です。面談についての数字ですが、相談でも、意見がほしいのか一緒に考えてほしいのかを部下が言葉にすることが、相談を役立つものにすると考えられます。上司が引き受けたことの結果は、約束した期限に上司から伝えます。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待することが具体的にある人のほうが、面談が成果につながっていると感じていました。上司に期待することはその時々によって違う、と答えた人は28.7%で、面談で話したことが毎回行動につながっている人は1割に届きません。相談でも、上司に期待することをそのたびに言葉にして始め、誰が何をいつまでにするかを決めて終えることをおすすめします。

39.3%
1万人調査
上司との面談で上司に期待することが具体的にある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「具体的なアドバイスがほしい」「一緒に考えてほしい」などを選んだ人の数字です。「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%で、39.3%はその約4.7倍でした。上司に何を期待しているかがはっきりしている人のほうが、面談の成果を実感しています。
28.7%
1万人調査
上司に期待すること(5つまで選択)として、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
選べる答えの中で4番目に多く、「意見を聞きたい」33.6%、「具体的なアドバイスがほしい」32.0%、「一緒に考えてほしい」29.4%に続きます。上司に期待することは、人によって決まったものがある一方、その時々によって違うという人もいる、ということです。
40.9%
1万人調査
上司との面談がそのあとの行動につながるのは「半分くらいの回でそうなっている」と答えた人の割合
5つの答えの中で最も多く、「毎回そうなっている」は9.4%でした。上司と話した内容が毎回行動につながっている人は1割に届かず、半分くらいの回で終わっている人が最も多いということです。

この調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、相談そのものについては尋ねていません。「その時々によって違う」28.7%は5つまで選べる設問での割合で、最も当てはまるものを1つ選ぶ設問では20.9%です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

上司と部下の相談は、上司に期待することを決めて始め、誰が何をするかを決めて終える

上司と部下の相談は、部下が「相談したいこと」「上司に期待すること」「いつまでに決めたいか」の3つを添えて切り出すところから始めます。上司はまず何に困っているのかを把握して期待に合わせて応え、終わりに二人で誰が何をいつまでにするかを決めます。この流れで進めることをおすすめします。相談は、部下が話して上司が聞くだけの時間ではなく、仕事を前に進めるための二人の仕事です。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待することが具体的にある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は39.3%でした。「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%で、39.3%はその約4.7倍です。つまり、上司に何を期待しているかがはっきりしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。

KAKEAIの1万人調査では、上司に期待すること(5つまで選択)として「その時々によって違う」を選んだ人が28.7%いました。選べる答えの中で4番目に多い答えです。上司に期待することが決まっている人だけでなく、その時々によって違うという人もいる、ということです。

このページの数字は、上司との定期的な面談について尋ねたものです。面談についての数字ですが、相談でも、部下が上司に何を期待しているかをそのたびに言葉にすることが、相談を仕事に役立つものにすると考えられます。意見がほしいのか、一緒に考えてほしいのか、聞いてほしいだけなのかは相談ごとに違い、言わなければ上司には分かりません。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、相談がうまくいったかどうかは、そのあとの行動で見るものだと考えています。話せたかどうかではなく、相談のあとに二人のどちらかが動いたかどうかで振り返ります。

以下では、営業の部下が、新しい取引先から支払いの期日を30日から60日に延ばしてほしいと求められ、上司に相談する場面を例にします。先方への返事は、来週の火曜までと約束しています。

部下の立場で:相談の切り出し方と、添える3つのこと

部下から相談するときは、相談したいこと、上司に期待すること、いつまでに決めたいかの3つを最初に伝えます。考えがまとまっていなくてもかまいません。何に困っているかが言えれば、相談は始められます。

  • 新しい取引先の支払いの条件について、ご相談したいことがあります。15分ほどお時間をいただけますか。
  • 先方から、支払いの期日を30日から60日に延ばしてほしいと言われています。来週の火曜までに返事をする約束です。

上司に期待することは、次の表のように、相談の中身に合わせて言い分けます。

上司に期待すること部下の切り出し方の例
意見を聞きたい「私の考えでは、初回の取引なので30日のままにしたいのですが、課長のご意見を伺いたいです」
一緒に考えてほしい「60日に延ばした場合に、うちの資金の面で問題がないかが分からないので、一緒に考えていただきたいです」
具体的なアドバイスがほしい「先方に30日のままでお願いするとき、どう伝えればよいか、具体的に教えていただきたいです」
報告したい「この話は、報告だけです。先方には30日のままでお願いしたいと伝え、了承いただきました」
話を聞いてほしい「先方から急かされていて、どう返せばよいか困っています。今は、まず聞いていただきたいです」

判断の材料になるものがあれば、相談のときに一緒に出します。上司が知らないことを部下が知っている場合もあり、材料がそろうほど、その場で決められることが増えます。

  • 判断の材料として、先方のこれまでの支払いの状況を調べました。資料をお見せしてよいですか。
  • 私が分かっていないのは、60日にした場合に、うちの側で何が困るかです。そこを教えていただけると助かります。

上司の立場で:相談を受けたときの応じ方

上司が相談を受けたときは、まず部下が何に困っていて、どうしたいのかを把握します。そのうえで、部下が期待していることに合わせて応えます。最初から聞き役と決めることも、すぐに答えを出すと決めることも、どちらも避けます。

  • 相談ありがとうございます。今日は、私の意見がほしいですか。それとも、一緒に考えたいですか。
  • まず、○○さんはどうしたいと考えていますか。

意見を求められたときは、部下にも考えがあることが多いので、まずその考えを尋ね、そのうえで上司の意見を理由とともに具体的に伝えます。

  • 私の意見としては、初回は30日のままにして、半年後に見直す約束を添えたいです。理由は、入金が遅れたときの影響を小さくしたいからです。○○さんの考えと違うところはありますか。

一緒に考えてほしいと言われたときは、部下の案を先に聞く手順にせず、何に困っているのかを二人で把握し、真剣に一緒に考えます。

  • 60日にした場合の資金の面は、私も今は分かりません。経理に確認が要りますね。先方が60日を希望する理由は、聞いていますか。
  • 私から経理に確認する前に、○○さんが知っていることはほかにありますか。

聞いてほしいと言われた回は、聞くことに集中してかまいません。聞くだけで終わる相談があってもよいのです。

KAKEAIは、相談を受けた上司は聞き役に徹する、答えを教えず質問で本人に気づかせる、と決めておくことをおすすめしません。部下の期待は相談ごとに違い、決めておいた応じ方が合わない回が出るからです。

手が離せないときは、聞けるふりをせず、聞ける時刻を伝えます。

  • これから会議なので、16時に15分取りましょう。それまでに、先方が60日を希望する理由が分かれば教えてください。

相談の終わり方:誰が何をいつまでにするかを二人で決める

相談の終わりには、話した内容をまとめるだけでなく、誰が何をいつまでにするかを二人で決めます。上司が引き受けたことの結果は、約束した期限に上司から伝えます。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねると、最も多い答えは「半分くらいの回でそうなっている」で40.9%でした。「毎回そうなっている」は9.4%です。つまり、上司と話した内容が毎回行動につながっている人は1割に届かず、半分くらいの回で終わっている人が最も多いということです。相談も、話して終わりにしないために、終わりの数分を次の動きを決める時間に充てるとよいでしょう。

  • では、整理しますね。経理への確認は私が今日中に、先方への返事の文面は○○さんが明日の午前中に、という分け方でよいですか。
  • 火曜の返事の前に、月曜の夕方にもう一度5分だけ話しましょう。私から声をかけます。

部下の側からも、決まったことを言葉にして終えると、食い違いが残りません。

  • ありがとうございます。経理への確認は課長にお願いして、私は明日の午前中に返事の文面を作ります。月曜の夕方に、もう一度お時間をいただきます。

次に話すときは、相談の結果から始めます。上司が引き受けたことは、聞かれる前に上司から伝えます。

  • 経理に確認しました。60日でも資金の面では問題ないそうです。ただ、初回は30日でお願いしたいという私の考えは変わっていません。文面は、どうなりましたか。
  • 先週ご相談した支払いの条件ですが、先方は30日で了承してくれました。半年後の見直しの約束も、文面に入れています。

相談は、1on1のときだけにする必要はありません。火曜までの返事のように期限が近いことは、その日のうちに立ち話やチャットで切り出し、時間が要るときに改めて場を取ります。

上司と部下の相談で、避けたいこと

避けたいのは、相談を「部下が案を持ってくる場」か「上司が答えを出す場」のどちらかに決めてしまうことです。

  • 相談は自分の案を持ってから、と部下に求める。案を作る前に困っている相談ほど、早く話したほうが手が打てます。案がなくても、何に困っているかが言えれば十分です。
  • 上司は聞き役に徹する、質問で気づかせる、と決めておく。意見やアドバイスを求めている回に、その期待に応えられません。
  • 反対に、上司がすぐ答えを出すと決めておく。部下の考えや、部下しか知らない事情を聞かないまま決めると、外れることがあります。
  • 話がまとまったところで終える。誰が何をいつまでにするかを決めないと、相談のあとに誰も動かないことがあります。
  • 相談を1on1まで取っておく。期限が近いことは、その日のうちに短く切り出すほうが、取れる手が増えます。

相談がうまくいったかを、二人でどう振り返るか

相談がうまくいったかどうかは、話がまとまったかではなく、相談のあとに二人のどちらかが動いたかで振り返ります。次のような点を見てみてください。

  • 相談の最初に、上司に期待することが言葉になっていたでしょうか。なっていれば、次は、相談の終わりに誰が何をいつまでにするかを決めるところまで進めてみます。
  • 上司が引き受けたことの結果は、約束した期限に、上司から部下に伝えられていたでしょうか。
  • 次に話したとき、前の相談の結果から話を始められたでしょうか。
  • 期限が近い相談を、1on1を待たずにその日のうちに切り出せたでしょうか。

次の相談では、部下は最初に上司に期待することを一言添え、上司は終わりに「誰が何をいつまでに」を一緒に決めるところから試してみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司と部下の話がすれ違ったり、一度崩れた信頼関係を立て直したりしたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

行き違いを話した1on1の後に、「1on1のAI要約」で。

すれ違いの原因を片方だけに置かず、二人がそれぞれ認めたことを同じ記録として残せます。

Kakeai AI が、二人が話したことを、どちらが何を述べ、何を認めたかという形で要約にします。評価や採点の言葉ではなく、事実の言葉で書くように作られています。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

入社5ヶ月を経て、長谷部さんが社内の意思決定の手順(関係者への根回し)に最初戸惑ったことを振り返りました。3月の件については柳瀬さんも説明不足を認めています。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

関係の立て直しを上司だけ、部下だけの努力にせず、二人がそれぞれ次の1on1で試すことを持てます。

上司と部下のそれぞれに、その回のご自身の発言を踏まえた「今回よかった点」と「次の1on1や日常へ向けて」が書かれ、それぞれ本人にだけ表示されます。部下の側にも、次の1on1で自分から一言添えてみる、といった案が書かれることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、西村さんのレポートを見せてもらう場面で、「社内の評価の場面だと緊張の種類が違うので、レポートを書きながら少し慣らしていきたいです」と一言添えてみませんか。自分の言葉で伝えておくと、西村さんも見せ方を考えやすくなります。

次の1on1の前に、「概要」の画面で。

どちらが動く番になっている話なのかを、二人が同じ文章で確かめられます。

「概要」の画面のダイジェストには、いま途中になっている話と、それが誰の確認待ちになっているかが書かれます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

石田さんの返答が出るまで長谷部さんは仕様書側を動かさない方針で、現在は柳瀬さんの確認待ちの状態です。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
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  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

部下から上司に相談するときは、何を伝えればよいですか。

部下から上司に相談するときは、「相談したいこと」「上司に期待すること」「いつまでに決めたいか」の3つを最初に伝えてください。上司に期待することは、「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」「具体的なアドバイスがほしい」「報告したい」「話を聞いてほしい」のどれかを一言で添えます。考えがまとまっていなくても、何に困っているかが言えれば相談は始められます。判断の材料になる資料があれば、一緒に出すとその場で決められることが増えます。

上司は、部下から相談されたらまず何をすればよいですか。

上司が部下から相談されたときは、まず部下が何に困っていて、どうしたいのかを把握してください。「今日は、私の意見がほしいですか。それとも一緒に考えたいですか」と尋ねる方法もあります。意見を求められたときは、部下の考えを先に聞いてから、理由とともに具体的に伝えます。聞いてほしいと言われた回は、聞くことに集中してかまいません。手が離せないときは、聞けるふりをせず、聞ける時刻を伝えます。

相談は、自分の案を持ってからでないとしてはいけませんか。

相談は、自分の案を持ってからでなくてもかまいません。案を作る前に困っている相談ほど、早く上司に話したほうが、取れる手が増えます。「何に困っているか」と「上司に何を期待するか」が言えれば十分です。上司の側も、「案を作ってから相談して」と求めるのではなく、何に困っているのかを一緒に把握することから始めるとよいでしょう。

上司と部下の相談は、1on1のときだけにしたほうがよいですか。

上司と部下の相談を、1on1のときだけにする必要はありません。返事の期限が近いことや、仕事が止まっていることは、その日のうちに立ち話やチャットで短く切り出し、時間が要るときに改めて場を取ります。1on1は、急ぎではないが考えたいことや、前の相談の結果を伝え合うことに使うと、二人の時間を生かせます。

上司と部下の相談がうまくいったかどうかは、何で分かりますか。

上司と部下の相談がうまくいったかどうかは、話がまとまったかではなく、相談のあとに二人のどちらかが動いたかで分かります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねると、「半分くらいの回でそうなっている」が40.9%で最も多く、「毎回そうなっている」は9.4%でした。相談の終わりに誰が何をいつまでにするかを決め、次に話すときに結果から始められているかを見てください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-boss-and-subordinate-consult-each-other

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: