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AIを使った目標設定

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

AIを使った目標設定では、目標の候補を広げることと文を整えることはAIに任せるのがよいでしょう。部署の方針とのつながり・目標の難易度・上司が手を貸せることは、上司との面談で決めます。部下はAIで候補を3つまで作り、「どれが方針に近いか、意見を聞きたい」と面談で上司に尋ねてみてください。上司はAIで部下の目標を書かず、部下の考えを先に聞いてから方針と自分の見方を足すとよいでしょう。部署の方針や上司の見方はAIの手元にないので、面談で話して目標に加えていきます。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている理由として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」が2番目に多く選ばれていました。面談のあとに動けない理由の1つには、情報の不足が挙がっています。どちらも面談についての数字で、AIを使った目標設定について尋ねたものではありません。目標設定に当てはめると、部署の方針や上司の見方のようにAIが持っていない情報は、面談で上司から聞いて補うことになります。

38.5%
1万人調査
上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
「自分の仕事を進めるため」(52.8%)に次いで2番目に多い答えでした。上司との面談は、会社や組織の考えや状況を理解する場としても使われているということです。
15.9%
1万人調査
面談が行動につながるのが半分以下の人のうち、理由に「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人の割合
10個の理由のうち4番目に多く、面談のあとに動けない理由の1つとして、情報の不足が挙がっています。

この調査は、AIを使った目標設定について尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談をしている理由と、面談が行動につながらない理由を集計したものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

AIを使った目標設定で、AIが得意なことと、AIにはできないこと

AI(文章を作る生成AI)を使った目標設定では、目標の文を整えることと候補を広げることはAIに任せ、目標の中身を決めることは上司との面談で行うのがよいでしょう。AIは、ぼんやりした目標を「何を・どこまで・いつまでに」のそろった文に数秒で書き直し、候補をいくつも出し、手順に分けてくれます。一方で、その人の部署が今期に何を求められているかや、上司が今の仕事をどう見ているかは、AIの手元にありません。上司がどこまで手を貸せるかも同じです。

AIを使った目標設定AIに任せられること上司との面談で決めること
目標の候補今の仕事から候補を広げる部署の方針に近いのはどれか
目標の文「何を・どこまで・いつまでに」の形に整える難易度が今の仕事の量に合っているか
進め方目標を月ごとの手順に分ける上司が引き受けること、他の仕事の調整
面談の準備上司に聞きたいことを文にする聞いた答えを目標に反映すること

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人が38.5%いました。「自分の仕事を進めるため」(52.8%)に次いで、2番目に多い答えです。つまり、上司との面談は、会社や組織の考えや状況を理解する場としても使われています。

目標設定について尋ねた数字ではありませんが、AIに尋ねても分からない部署の方針も、面談で知ることができます。AIで目標の候補を作るときは、方針とのつながりの部分を空けておき、面談で上司に尋ねて埋めます。

1万人調査で、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に理由を尋ねると、「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人が15.9%いました。面談のあとに動けない理由の1つとして、情報の不足が挙がっています。

面談についての数字を目標に当てはめると、AIで整えた文がきれいでも、評価の基準や他の部署の予定が分からなければ、動き出しにくいかもしれません。目標の文を整えたら、足りない情報は何かを、面談で上司に尋ねておくとよいでしょう。

部下がAIを使って目標を考える手順(面談の前)

部下の側は、面談の前にAIで目標の候補を3つまで作り、どれがよいかを面談で上司に尋ねるのがおすすめです。完成した目標をAIに書いてもらって提出するのではなく、下書きを作る道具として使います。以下では、問い合わせ対応を担当している人が、「問い合わせへの返事を早くしたい」という目標を考える場面を例にします。

  1. 今の仕事の名前で、AIに状況を伝えます。「問い合わせ対応の担当で、一次回答に平均2日かかっている。難しい問い合わせは上司に確認している」のように、自分の仕事の言葉で書きます。
  2. 候補を3つ出してもらいます。「今期の目標の候補を、違う方向で3つ」と頼むと、1つの文を磨くより選びやすくなります。
  3. 選んだ候補の文を、「何を・どこまで・いつまでに」がそろった形に整えてもらいます。
  4. 上司に聞きたいことを、3つまでに絞ります。方針とのつながり、目標の難易度、上司に期待することの3つを軸にすると、絞りやすくなります。

AIに頼む文の例です。

  • 問い合わせ対応の担当です。一次回答までに平均2日かかっていて、難しい問い合わせは上司に確認してから返しています。今期の目標の候補を、違う方向で3つ出してください。
  • 2つ目の候補を、何を・どこまで・いつまでにがはっきりした一文に直してください。途中で進み具合を見る時期も入れてください。
  • この目標について、上司に確認しておくべきことを3つ挙げてください。

AIが出す候補は、たとえば「一次回答を当日中に返す」「よくある問い合わせの回答の定型文を10種類整える」「上司に確認する問い合わせの基準を文書にする」のような文になります。どれも整った文ですが、部署が今期に求められていることや、どこまでの問い合わせなら部下の判断で返してよいと上司が考えているかは、入っていません。そこを面談で尋ねます。

  • AIで目標の候補を3つ作ってみました。部署の方針に近いのはどれか、意見を聞きたいです。
  • 「一次回答を当日中に」は、今の問い合わせの量だと難しい月もあると思っています。難易度について、○○さんの見方を教えてください。
  • 難しい問い合わせを私が判断して返してよい範囲を、この目標の中で広げていただけますか。
  • 評価の基準で、問い合わせ対応のどこを見ていただけるのかも知りたいです。目標の難易度を決める材料にしたいと思っています。

AIに業務の情報をどこまで入力してよいかは、会社ごとに決まりがあります。お客様の名前や契約の内容、社外に出していない数字は入力せず、仕事の種類と状況だけで候補を作るのが安全です。迷うときは、情報システムや人事の担当の案内を先に見てください。

上司がAIを使うときの進め方

上司の側では、AIを部下の目標を書く道具にせず、自分の説明と質問を用意する道具として使うのがおすすめです。部下の目標をAIで書いて部下に渡すと、部下は読んで直す側になり、自分で考えた目標として納得しにくくなるからです。上司がAIに頼むとよいのは、次の3つです。

  • 部署の方針を、部下に説明する短い文にすること。方針の文書は長いことが多く、面談で読み上げられる長さにしておくと、最初の2分で伝えられます。
  • 部下が持ってきた目標について、面談で尋ねる質問を用意すること。「この目標で確認しておくべき点は何か」と頼むと、上司の思いつきで漏れる点が減ります。
  • 部下全員の目標を並べて、重なりや抜けを見ること。同じ仕事に二人が目標を立てていないか、部署の方針のうち誰も触れていない項目がないかを見ます。

部下が目標を立てる前に、上司からAIの使い方を話しておくと、部下は迷わずに使えます。

  • 目標の候補を考えるときに、AIを使ってもらってかまいません。ただ、AIの文をそのまま出すのではなく、○○さんがその候補を選んだ理由を教えてもらえると助かります。
  • 部署の方針は、私からお話しします。AIは知らないことなので、そこは私の仕事だと思っています。
  • AIに入力してよい情報の範囲は、総務の案内に書いてあります。迷ったら、入力する前に私に聞いてください。

面談の中では、まず部下の考えを聞いてから、上司の意見を伝えます。

  • AIが出した3つの中で、○○さんが一番やってみたいのはどれですか。理由も教えてください。
  • 私の意見では、今期の部署の方針に一番近いのは、回答の定型文を整える案です。問い合わせの数が増える見込みなので、先に定型文があると、当日中の回答にもつながりやすいと考えています。
  • 「当日中に返す」は、私も目指したい形です。ただ、今の量で毎日は難しいと思うので、まず定型文がある問い合わせだけを当日中に、というところから始めるのはどうでしょうか。
  • 上司に確認する基準の文書は、私も一緒に作りたいです。どこまで○○さんの判断で返してよいかは、私の判断も要るところなので、相談しながら決めましょう。
  • 途中の進み具合は、毎月の1on1で定型文の数と一次回答の日数を一緒に見ましょう。思うように進まない月があれば、そのときに目標の難易度を見直しましょう。

AIで作った目標を、面談でどう扱うか:場面ごとの最初の一言

AIで作った目標の扱いに迷う場面は、おおむね4つです。どの場面でも、AIの文のよしあしを判定するのではなく、二人で目標の中身を考え直すつもりで話すとよいでしょう。

場面上司の最初の一言部下の最初の一言
部下がAIで作った文をそのまま持ってきた「AIで整えてくれたんですね。この目標で、○○さんが特にやってみたいのはどのあたりですか」「AIで整えた文です。中身は私の考えなので、そこを見ていただきたいです」
AIの文が部署の方針とずれている「方針を私が伝えていなかったので、ずれているのは当然です。今期の方針からお話しします」「部署の方針を知らずに作りました。方針を教えていただいて、直したいです」
AIの文の目標が高すぎる、または低すぎる「今の仕事の量で、この難易度はどう感じていますか。私の見方もお話しします」「この目標は、今の私には難しいと感じています。どこまでなら届くか、一緒に考えていただけますか」
AIが出した手順に、上司の判断が要るところがある「ここは私が判断する部分ですね。来週までに決めてお伝えします」「この手順の2番は、○○さんの判断が要ると思います。お願いできますか」

部下の目標をAIが出した文のままにしないのは、上司と部下のどちらの立場でも同じです。部署の方針と上司の見方は上司から、今の仕事の実感とやってみたいことは部下から足して、はじめて二人の目標になります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。AIが目標の候補を出せる時代でも、本人の「いま」を分かっている人が、方針と見方を足す役割は変わりません。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。AIの文に自分が足せることが思い浮かばないときは、部下の仕事をまず見ることから始めてください。

AIを使った目標設定で、避けたいこと

AIを使った目標設定で避けたいのは、AIの文を完成した目標として扱うことです。上司と部下のどちらの側にも、避けたい形があります。

  • AIの文を、そのまま目標として提出する。文は整っていても、方針とのつながりと難易度が決まっていません。面談で決める部分を残したまま持ち込んでください。
  • 上司がAIで部下の目標を書いて渡す。部下の考えを聞く前にAIの文があると、部下はその文を直す側になります。部下の考えを先に聞いてから上司の意見とAIの候補を出すと、部下は自分の目標として考えやすくなります。
  • AIが作ったから客観的だと考える。AIが知っているのは、入力した情報だけです。入力にない事情は、文に入りません。
  • 業務の情報を、会社の決まりを見ずに入力する。入力してよい範囲は会社ごとに違います。情報システムや人事の担当の案内を先に見ます。
  • AIが出した手順を、面談で確認せずに進める。手順の中に、上司の判断や他の部署の協力が要る工程が混ざっていることがあります。

AIを使って立てた目標がうまくいっているかを振り返るには

AIを使って立てた目標がうまくいっているかは、文の出来ではなく、立てたあとの面談と行動で振り返ってみてください。振り返ったあとに次にすることは、上司と部下のどちらの立場でも同じです。

  • 目標の文に部署の方針と部下自身がやってみたいことの両方が入ったら、次は月ごとの手順に分けます。
  • 方針とのつながりと難易度について上司の意見を聞けたら、次はそれを目標の文に反映します。
  • 上司が引き受ける工程が決まったら、次はその期限を二人の予定に入れます。
  • 途中で進み具合を見る日が決まったら、次の面談の予定として入れておくとよいでしょう。

AIは候補を早く出すのに役立ちます。部署の方針や上司の見方、二人で決めたことは、面談で話して目標に加えていくものです。次の面談では、AIの文を読み合わせるより、足りない情報を1つ尋ねるところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

面談で立てた目標が期の途中で見返されず、途中で確認すると決めた日も流れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

目標面談や1on1の実施中、「1on1実施中」の画面で。

目標を、期限と担当のついた次の一歩に分けて、二人で同じ一覧で追えます。

会話の中から次に取り組むことが出てくると、Kakeai AIがその発言をもとに次の一歩の候補を作り、文言・担当・期限を埋めていきます。決めるのはお二人で、決定した一歩は「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に追加されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

中間面談前に上期の達成度欄を埋める(変更前・変更後の目標を両方記載)

期の途中の1on1のあと、「予定・履歴」の履歴のカードで。

期初に立てた目標と今の仕事のずれに期の途中で気づき、中間の面談の前に、二人で同じ記録を見ながら話せます。

目標についての話が出た回は、「1on1のAI要約」の話のまとまりごとの見出しの下に、その内容が要点として残ります。目標と実際の仕事が合わなくなっていることのように、期の途中で分かったことも残り、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

上期シートは営業分は記入済みだが、プロジェクト分は4月時点の目標に入っていない(5月発令のため)。

期の途中に、ホームの「この先1週間のポイント」で。

期限が近い一歩に、次の1on1を待たずに気づけます。

Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)の期限の7日前には、メールでもお知らせが届きます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんとの一歩「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」の期限が6月17日に迫っています。…更新状況と稟議の進み具合を確認してみませんか。

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よくある質問

仕事の目標設定にAIを使ってもよいですか。

仕事の目標設定にAIを使うことは、目標の候補を広げる段階と、文を「何を・どこまで・いつまでに」の形に整える段階では役に立ちます。ただし、部署の方針とのつながり・目標の難易度・上司が手を貸せることは、AIには分かりません。AIで作った文は下書きとして上司との面談に持ち込み、方針と上司の見方を聞いて仕上げることをおすすめします。

AIに目標の候補を作ってもらうとき、何を入力すればよいですか。

AIに目標の候補を作ってもらうときは、自分の仕事の名前と今の状況を、仕事の言葉で入力します。たとえば「問い合わせ対応の担当で、一次回答に平均2日かかっている」のような書き方です。そのうえで「今期の目標の候補を、違う方向で3つ」と頼むと選びやすくなります。お客様の名前や契約の内容、社外に出していない数字は入力せず、会社の決まりを先に見てください。

上司が、部下の目標をAIで作ってもよいですか。

上司が部下の目標をAIで作って渡すことは、おすすめしません。部下の考えを聞く前にAIの文があると、部下はその文を直す側になり、自分で考えた目標として納得しにくくなるからです。上司がAIを使うなら、部署の方針を部下に説明する短い文を作ること、部下の目標について面談で尋ねる質問を用意すること、部下全員の目標の重なりや抜けを見ることに使うとよいでしょう。

AIで作った目標の文を、上司にどう見せればよいですか。

AIで作った目標の文を上司に見せるときは、完成した目標ではなく候補として出し、上司に期待することを添えます。「AIで候補を3つ作りました。部署の方針に近いのはどれか、意見を聞きたいです」のように言うと、上司は方針と自分の見方を話しやすくなります。完成した文として出すと、上司は文の直しから話すことになりがちです。

AIで目標の文を整えたのに、期の途中で動けなくなるのはなぜですか。

AIで目標の文を整えても期の途中で動けなくなる理由の1つとして、文に入っていない情報が足りないことが考えられます。KAKEAIの1万人調査では、面談が行動につながるのが半分くらいの回かそれより少ない人のうち、理由に「行動するために必要な情報が揃っていない」を挙げた人が15.9%いました。面談についての数字ですが、目標でも、評価の基準や上司がどこまで判断を任せるかといった情報は、面談で上司に尋ねて補っておくとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/goal-setting-with-ai-and-manager

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: