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管理職・マネージャー自身の目標の立て方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職・マネージャー自身の目標は、チームの成果の目標と、マネジメントの目標の2段に分けて立てることをおすすめします。マネジメントの目標は、「1on1を全員と月1回実施する」のような上司の行動の回数ではなく、面談の終わりに次に取り組むことを二人で決めて終えた回のように、上司と部下の間で起きることで書きます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人は39.3%でした。つまり、面談を実施していても、そのあとの行動につながっているとは限りません。チームの成果の目標には、部下一人ひとりに分けたあとに上司の手元に残る仕事(判断や調整、割り当て)も書きます。

数字で見る

上司と定期的に面談をしている人の中でも、面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人は4割弱です。また、面談が毎回行動につながっている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%で、回答者全体の26.7%を大きく上回っています。管理職の目標は、面談を実施した回数ではなく、面談のあとに二人で決めたことが動いているかで立てることをおすすめします。

39.3%
1万人調査
上司との面談が「毎回」または「ほぼ毎回」そのあとの行動につながっていると答えた人の割合
「毎回そうなっている」が9.4%、「ほぼ毎回そうなっている」が29.8%です。残りの60.7%は、行動につながるのが「半分くらいの回」か、それより少ないと答えています。面談を実施していても、部下の側で行動につながっているとは限りません。
68.1%
1万人調査
面談が「毎回」そのあとの行動につながっている人のうち、面談が成長につながっていると感じている人の割合
回答者全体では26.7%でした。面談が毎回行動につながっている人では、面談が成長につながっているという実感も、はっきり高くなっています。

この調査は、管理職の目標の立て方や、管理職が実施率を目標にしているかどうかを尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談がそのあとの行動につながっているかと、成長につながっているかの実感を、部下の立場で答えたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職の目標は2段で立てる:チームの成果の目標と、マネジメントの目標

管理職・マネージャー自身の目標は、チームの成果の目標と、マネジメントの目標の2段に分けて立てることをおすすめします。2つは性質が違うので、同じ書き方では立てられません。

段何についての目標かよくある書き方このページがおすすめする書き方
チームの成果の目標部署として出す結果(納期、品質、売上、件数など)部下の目標を合計した数字部下一人ひとりに分けた目標と、分けたあとに上司の手元に残る仕事(判断、調整、他部署との交渉)を分けて書く
マネジメントの目標部下の成長や定着、面談や育成への取り組み「1on1を全員と月1回実施する」「面談を年4回行う」上司がしたことの回数ではなく、上司と部下の間で起きること(面談で決めたことがそのあと動いた回、問題が大きくなる前に二人で手を打てた回)で書く

2段のうち、立て方に迷うのはマネジメントの目標でしょう。チームの成果は数字で書けますが、マネジメントの目標は、つい上司自身の行動の回数で書きがちです。以下では、この書き方を見直すところから始めます。例として、システム開発チームの課長が、部下5人と一緒に、リリースの遅れを減らすことを目標にしている場面を使います。

マネジメントの目標を「1on1の実施率」で書くと、何を表しているのか

マネジメントの目標を「1on1を全員と月1回実施する」のように書くと、表しているのは上司がしたことで、部下の側に何が起きたかは表していません。

面談についての数字ですが、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談がそのあとの行動につながっているかを尋ねています。「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%、「ほぼ毎回そうなっている」は29.8%で、合わせて39.3%でした。残りの60.7%は、行動につながるのが「半分くらいの回」か、それより少ないと答えています。つまり、面談を実施していても、そのあとの行動に毎回またはほぼ毎回つながっている人は4割弱にとどまります。

一方で、面談が「毎回」行動につながっていると答えた人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は68.1%でした。回答者全体では26.7%です。面談が毎回行動につながっている人では、成長の実感もはっきり高くなっています。

面談の実施率を管理職の目標にすることを、KAKEAIはおすすめしません。実施率は上司が面談をしたことを表すだけで、面談のあとに二人で決めたことが動いたかどうかは表さないからです。目標として追うなら、面談の回数ではなく、面談のあとに決めたことが動いたかどうかにすることをおすすめします。

マネジメントの目標の書き方:二人の間で起きることで書く

マネジメントの目標は、上司の行動の回数ではなく、上司と部下の間で起きることで書きます。部下の発言や行動を上司が点検する項目にはせず、二人の時間がどうだったかを表す書き方にするのがよいでしょう。

上司の行動で書いた目標二人の間で起きることで書き直した目標
1on1を全員と月1回実施する1on1の終わりに、次に取り組むことを二人で決めて終える回を増やす
面談で部下の話をよく聞く1on1の前に部下から届いた、話したいことと上司に期待することに沿って進める回を増やす
部下を育成する部下に任せる仕事の範囲を、半年で1つずつ広げる(仕事の名前で書く)
部下の相談に乗る問題が大きくなる前に、相談を受けて二人で手を打てる回を増やす

書き直した目標は、どれも上司一人では達成できません。だからこそ、上司の目標でありながら、二人の時間がどうだったかを表す目標になります。

自分の上司(部長)に、この形の目標を説明する言い方の例です。

  • 来期のマネジメントの目標は、1on1の回数ではなく、1on1で決めたことがそのあと実際に動いたかで見たいと考えています。
  • 具体的には、1on1の終わりに次に取り組むことを二人で決めて終える回を、半年後には毎回に近づけたいです。
  • 回数は月1回を続けますが、目標にするのは回数ではなく、そのあとの動きです。この立て方で問題がないか、ご意見をいただけますか。

部下に、自分の目標を話す言い方の例です。上司の目標は、部下に隠すものではありません。

  • 私の今期の目標の1つは、1on1の終わりに、次に取り組むことを二人で決めて終える回を増やすことです。
  • そのために、1on1の終わりの5分は、次に取り組むことを一緒に決める時間にしたいと思っています。○○さんは、どう思いますか。
  • 1on1の前に、話したいことと、私に期待することを一言送ってもらえると、その回の進め方を合わせられるので助かります。
  • 私の目標の進み具合は、半年の途中で皆さんにも話します。うまくいっていないときは、率直に言ってください。

チームの成果の目標と、部下一人ひとりの目標をつなぐ

チームの成果の目標は、部下の目標を合計した数字では終わりません。部下一人ひとりに目標を分けたあとに上司の手元に残る仕事を、上司自身の目標に書きます。

システム開発チームの例では、リリースの遅れを減らすという目標を、担当する機能ごとに分けて、部下一人ひとりと相談して決めていきます。分けたあとに上司の手元に残るのは、機能どうしの優先順位の判断、仕様の変更を求めてくる他部署との調整、人の割り当ての変更です。こうした仕事の遅れが、チーム全体の遅れにつながることもあります。上司の目標には、この残った仕事を書きます。

  • 私の目標は、仕様の変更依頼を受けてから、やるかやらないかを3営業日以内に決めることです。遅れの原因で一番多いのが、この判断待ちだからです。
  • 担当している機能の納期は、皆さんそれぞれの目標に入っています。ただ、私の判断待ちで止まった時間は、私の目標の側に入れます。

部下一人ひとりの目標とチームの目標のつながりは、目標を決めるときに一度話すだけでなく、1on1で続けて話します。

  • ○○さんの担当の機能は、チームの目標のうち、納期の部分に一番関わっています。今の進み具合で、私が先に判断したほうがいいことはありますか。
  • 先週の仕様の変更は、私が受けるかどうかを決めるのに5日かかりました。○○さんの作業を止めてしまったので、次からは3日以内に決めます。
  • チームの目標の数字は、来月の1on1で、一度一緒に見ませんか。○○さんの仕事がどこに効いているかを、私からも話したいです。

部下の目標を上司が決めて伝えるだけにせず、決める前に部下の考えを聞きます。

  • 来期、○○さんの担当にしたいと考えている機能があります。決める前に、○○さんがやりたいと思っている仕事を教えてもらえますか。
  • この目標の水準は、○○さんから見てどう感じますか。無理がありそうなところがあれば、教えてください。
  • ○○さんの目標の中で、私の判断や他部署との調整が要るものがあれば、今のうちに教えてもらえますか。私の目標に入れておきます。

管理職・マネージャーの目標の立て方で、やらないほうがよいこと

避けたいのは、上司自身の目標を、上司の行動の回数か、部下の目標の合計のどちらかだけで書くことです。

  • マネジメントの目標を、実施率や回数だけで書く。回数は守れても、部下の側で何が起きたかは分かりません。
  • 部下の目標を合計して、チームの目標とする。部下一人ひとりに分けたあとに上司の手元に残る仕事(判断、調整、割り当て)が、目標から消えます。遅れの原因が、残った仕事にあることもあります。
  • 部下の成長の目標を、仕事の名前のない言葉で書く。「部下の自主性を高める」のような目標は、仕事の名前がなく、期末に確かめられません。「○○の機能の設計を一人で進められる」のように、仕事の名前で書きます。
  • 上司の目標を部下に隠す。上司の目標が見えていると、部下は上司の判断の理由を推し量りやすくなります。
  • 目標を期初に立てて、期末まで見ない。月1回の1on1で、チームの目標と部下の目標のつながりを一度は話題にします。
  • 部下の目標を、上司が決めて伝えるだけにする。決める前に、部下自身がやりたいと思っている仕事を聞きます。

管理職の目標が役に立っているかを振り返る

管理職の目標が役に立っているかどうかは、期末の達成率より、期の途中に、目標が二人の会話に出てきているかで振り返ります。

  • 1on1の終わりに、次に取り組むことを二人で決めて終える回は、期初より増えているでしょうか。
  • 1on1の前に、部下から話したいことと上司に期待することが届く回は、増えているでしょうか。
  • 上司の判断待ちで部下の仕事が止まった時間を、上司自身が把握しているでしょうか。
  • チームの目標と部下の目標のつながりを、この1か月の1on1で一度は話したでしょうか。

期末に自分の目標の達成率を眺めるより、月1回の1on1でこの4つを見直すほうが、目標は役に立つでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

管理職としての自分の目標を、部下との1on1で決めたことがその後どう動いたかから考えたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

目標を考えるとき、部下との「概要」の画面で。

1on1を何回行ったかではなく、1on1で決めたことがその後どれだけ動いたかを、部下と同じ画面で振り返れます。

直近6か月にその部下との1on1で会話されたテーマ、生まれたテーマ、生まれた次の一歩、実行された一歩の数が表示されます。この数はKakeai AIではなくシステムが数えたものです。ダイジェストには、決まった一歩とそのうち実行されたものが文章で書かれます。お二人に同じものが表示され、システム管理者には表示されません。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…6月11日の競合比較の話から生まれた一歩として、藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…

ホームの「この先1週間のポイント」で。

自分の上司との1on1で決めたことを、部下との1on1の当日に思い出して始められます。

ホームには、部下との1on1と自分の上司との1on1の両方から、期限の近い一歩や予定が並びます。上司との1on1で決めた一歩が、部下との1on1の予定と結びつけて示されることもあります。ホームはご自身だけに表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

あなたと田所さんの1on1で引き取った…が6月29日期限で未完了です。今日の小野寺さんとの1on1が15分枠で入っているので、この回から15分固定を実際に始める形で確認できそうです。

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

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よくある質問

管理職の目標には、何を書けばよいですか。

管理職の目標は、チームの成果の目標と、マネジメントの目標の2段で書きます。チームの成果の目標には、部下一人ひとりに分けた目標のほかに、分けたあとに上司の手元に残る仕事(優先順位の判断や他部署との調整、人の割り当て)を書きます。マネジメントの目標には、1on1の実施回数ではなく、上司と部下の間で起きることを書きます。たとえば、1on1の終わりに次に取り組むことを二人で決めて終えた回や、問題が大きくなる前に二人で手を打てた回です。

マネジメントの目標を「1on1を月1回実施する」と書いてはいけませんか。

マネジメントの目標を「1on1を月1回実施する」と書くことを、KAKEAIはおすすめしません。表しているのが上司のしたことだけで、部下の側に何が起きたかを表していないからです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人は39.3%で、面談を実施していても行動につながっているとは限りません。月1回の1on1を続けることはそのままにして、目標には、1on1で決めたことがそのあと動いた回を書くことをおすすめします。

チームの目標は、部下の目標を合計したものでよいですか。

チームの目標を部下の目標の合計だけにすると、部下一人ひとりに目標を分けたあとに上司の手元に残る仕事が、目標から消えてしまいます。残る仕事とは、機能や案件どうしの優先順位の判断、仕様の変更を求めてくる他部署との調整、人の割り当ての変更などです。納期の遅れの原因が、この残った仕事にあることもあります。上司の目標には、たとえば「仕様の変更依頼を受けてから3営業日以内に判断する」のように、残った仕事を書くことをおすすめします。

管理職の目標は、部下に見せてもよいですか。

管理職の目標は、部下に見せることをおすすめします。上司の目標が見えていると、部下は上司の判断の理由を推し量りやすくなり、1on1の前に話したいことと上司に期待することを送ってほしい、という上司からのお願いの意味も伝わります。「私の今期の目標の1つは、1on1の終わりに次に取り組むことを二人で決めて終える回を増やすことです」のように、1on1で自分の言葉で話すとよいでしょう。

部下の育成に関する目標は、どう書けばよいですか。

部下の育成に関する管理職の目標は、「部下の自主性を高める」のような抽象的な言葉ではなく、具体的な仕事の名前で書きます。たとえば「○○の機能の設計を、本人が一人で進められる」のように、半年後に一人でできるようになっている仕事を1つ書きます。抽象的な言葉で書いた目標は、期末に確かめられず、普段の1on1の話題にもなりません。仕事の名前で書いた目標は、1on1のたびに今どこまで任せられているかを二人で話せます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/goal-setting-for-managers-themselves-and-team

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: