部下の方へキャリア・退職・目標設定ほか
目標面談が嫌い・苦手・意味がないと感じるとき
先に答え
目標面談が嫌いで意味がないと感じるときは、その面談が、会社の方針を聞いて目標の欄を埋める時間になっていないかを振り返ってみてください。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由が「会社や組織の考えや状況を理解するため」の人のうち、面談が成果につながっていると感じる人は30.7%でした。「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%です。つまり、面談を受ける一番の理由によって、成果の実感には差があります。目標の文言より、今の仕事で変えたいことを自分の言葉で上司に伝え、意見を聞くことをおすすめします。期中の1on1で目標を話題にする約束も、部下の側から頼めます。
数字で見る
面談を、会社の方針を理解するために受けている人は、自分の仕事を進めるために受けている人より、面談が成果につながっていると感じる割合が低くなっています。また、面談が行動につながらない理由としては、「スキルが不足していてできない」「裁量や権限がなくできない」のどちらよりも、「ありたい状態が定まっていない」を挙げる人のほうが多くなっています。
- 30.7%
- 1万人調査
- 面談の一番の理由が「会社や組織の考えや状況を理解するため」の人のうち、成果を実感している人の割合
- この理由の人は回答者の15.8%でした。一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人(34.5%)では41.2%です。面談を自分の仕事を進めるために受けている人のほうが、成果につながっていると感じる割合が高いという結果です。
- 16.3%
- 1万人調査
- 面談のあと行動につながるのが半分くらいの回かそれより少ない人のうち、「ありたい状態が定まっていない」を挙げた割合
- 「スキルが不足していてできない」は9.1%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%でした(5つまで選択)。面談のあと行動につながらない理由としては、スキルの不足や裁量・権限がないことのどちらよりも、ありたい状態が定まっていないことが多く挙げられています。
1万人調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、目標面談や目標設定の制度については尋ねていません。「ありたい状態が定まっていない」は、面談のあとに行動につながらない理由として選ばれた選択肢で、目標があるかどうかを尋ねたものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
目標面談が嫌い・意味がないと感じるのはなぜか: 3つの理由に分ける
目標面談が嫌いで意味がないと感じるときは、その面談が、会社の方針を聞いて目標の欄を埋める時間になっていないかを振り返ってみてください。嫌いな理由は、大きく3つに分かれます。形だけで期中に使われないこと、会社の数字を割り振られるだけで終わること、目標の文言を直されて自分の言葉でなくなることです。理由によって、部下の側からできることが違います。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている一番の理由が「会社や組織の考えや状況を理解するため」の人は15.8%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.7%です。一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人(34.5%)では41.2%です。つまり、面談を自分の仕事を進めるために受けている人のほうが、会社や組織の考えを理解するために受けている人より、成果につながっていると感じる割合が高いということです。面談全般についての数字ですが、目標面談を自分の仕事を進める時間として使えているかを見直す手がかりにはなるでしょう。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談の目的は、仕事と成長を前に進めることだと考えています。目標面談も、目標シートを完成させる時間ではなく、今の仕事で続けることと変えることを二人で決める時間として使えます。
以下では、製造ラインの設備の保全(点検と修理)を担当している人が、半年に一度の目標面談を課長と行う場面を例にします。部署には「設備の停止時間を前年より減らす」という数字の目標があります。
| 嫌いな理由 | 面談で起きていること | 部下の側からできること |
|---|---|---|
| 形だけで、 | 半年に | 毎月の |
| 会社の | 部署の | 数字を |
| 文言を | 「主体的に」 | 自分の |
形だけの目標面談を、 期中に使われる目標に変える頼み方
目標面談が形だけに感じられる理由の1つは、目標が半年に一度しか話題に上らないことにあると考えられます。期中の1on1で目標を話題にする約束は、部下の側から頼めます。
- この目標を、半年に一度の面談だけでなく、毎月の1on1で一度は話題にしていただけますか。
- 目標のうち、次の1on1で進み具合を見るのはどれにしましょうか。
- 目標シートの文言を整える前に、今の保全の仕事で変えたいことを先にお話ししてもよいでしょうか。
- 期の途中で状況が変わったら、目標を見直す相談をしてもよいですか。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に理由を尋ねています。「ありたい状態が定まっていない」を挙げた人は16.3%でした。「スキルが不足していてできない」は9.1%、「裁量や権限がなくできない」は9.4%です。つまり、行動につながらない理由としては、スキルの不足や裁量・権限がないことのどちらよりも、ありたい状態が定まっていないことが多く挙げられているということです。
目標を期中に使うには、目標の文言より先に、自分がどうなりたいかを、自分の言葉で言えるようにしておくことをおすすめします。「設備の停止時間を前年より減らす」という文言の裏に、「予定外の停止で呼び出される夜勤を減らしたい」という自分の言葉があれば、毎月の1on1で話す中身ができます。
会社の数字を割り振られるだけの目標面談を、 自分の仕事の話に変える
部署の数字がそのまま自分の目標になるとき、意味がないと感じるのは、その数字を自分の仕事のどこで動かせるのかが見えないからだと考えられます。数字を否定する必要はありません。数字と自分の工程とのつながりを、上司の意見を聞きながら作ることをおすすめします。
- 設備の停止時間を前年より減らす、という部署の目標は分かりました。私の点検の工程で、どこを変えれば効くか、課長のご意見を伺いたいです。
- 停止の原因を振り返ると、私の担当では○○ラインの搬送部の故障が最も多いです。ここに絞った目標にしてもよいでしょうか。
- 数字の目標とは別に、点検の記録の様式を整えることを目標に入れたいです。ほかの担当者も使えるようにしたいからです。
- この数字は、私一人で動かせる範囲と、設備の更新など課長の判断が要る範囲があります。どこまでを私の目標にするか、一緒に決めていただけますか。
上司の側にも事情があります。部署の数字は上司にも割り振られていて、目標面談の書式や期限は、上司にも変えられないことがあります。上司も、部下が自分の仕事で何を変えたいと考えているかを知らなければ、部署の数字から目標を考えるしかなくなりがちです。自分の工程の話を部下の側から出すと、上司にとっても、目標を具体的にしやすくなります。
目標の文言を直されて、 自分の言葉でなくなるとき
目標シートの文言が「主体的に」「〜を推進する」のような言葉に書き換えられると、目標が自分のものではなくなったように感じるものです。文言は、会社の制度に合わせて整えられることがあります。シートの文言を元に戻してもらうより、自分の言葉で言い直した目標をメモに残し、文言のあいまいな部分を具体的にする相談を上司にするとよいでしょう。
- 直していただいた文言で評価されることは分かりました。私の言葉で言うと「ラインが止まる前に故障の兆しを見つける」なのですが、この理解で合っているでしょうか。
- 「主体的に取り組む」の部分を、具体的に何をすることか、一緒に決めていただけますか。たとえば、点検の予定を自分で組んで月初に共有する、のような形です。
- この文言で、期末に何ができていれば達成と見ていただけるのか、今のうちに伺っておきたいです。
達成しやすい低い目標を書いて済ませることは、おすすめしません。低い目標は面談をやり過ごす助けにはなりますが、期中に自分の仕事を進める材料にならず、半年後にまた意味のない面談を迎えることになりかねないからです。
目標面談が嫌いなときに、 避けたいこと
避けたいのは、形だけだからと適当に埋めて終えることと、逆に、制度への不満を面談の場で上司にぶつけることです。
- 形だけだからと、適当に埋めて終える。半年の間、使われない目標が残るだけです。1つでよいので、自分の仕事で変えたいことを入れます。
- 達成しやすい低い目標を書く。面談はやり過ごせますが、期中に自分の仕事を進める材料にはなりません。
- 会社の数字を、そのまま自分の目標にして終える。数字を自分の工程のどこで動かすかまで、上司と話します。
- 目標は上司が書いてくれるのを待つ。部下が何を変えたいかを話さなければ、上司も部署の数字から目標を考えるしかなくなりがちです。
- 目標面談を、人事評価の交渉の場にする。評価の基準を確認することは必要ですが、目標を低く交渉する場にすると、面談から得るものが少なくなります。
- 制度への不満を、上司にぶつける。書式や期限は、上司にも変えられないことがあります。不満があるなら、制度そのものの話は人事に、自分の仕事の話は上司に、と分けて伝えます。
目標面談のあとに振り返りたいこと
目標面談がうまくいったかどうかは、シートが期限までに埋まったかではなく、面談のあとに目標が自分の仕事の中で使われているかを振り返るとわかります。次の点を、自分に問いかけてみてください。
- 面談のあと、目標シートを見なくても、自分の目標を自分の言葉で言えるでしょうか。
- 目標のうち、次の1on1で進み具合を話すものが、1つ決まっているでしょうか。
- 部署の数字と、自分の工程で変えることとのつながりを、上司と確認できたでしょうか。
- 半年の間に、目標が面談の話題に上った回があったでしょうか。
目標面談が嫌いなままでも、かまいません。嫌いな理由を1つ選び、次の面談で部下の側から頼めることを1つ試してみてください。面談の中で、自分の仕事の話ができる時間を少しずつ増やしていけるかもしれません。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
目標が思いつかない、目標面談が欄を埋めるだけの時間になっていると感じるときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。
目標が決まっていなくても、 上司に一緒に考えてほしいと伝えたうえで目標の話を始められます。
期待する対応(「一緒に考えてほしい」など)は、部下の側から選べ、選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」は、ご自身向けに、上司にどう関わってほしいかを最初に伝える一言の案を書きます。上司には別の内容が表示されます。
…期待する対応はまだ選んでいないので、聞いてほしいのか・一緒に考えてほしいのか・アドバイスが欲しいのかを、この一言に添えて自分から伝えると、西村さんも関わり方を決めやすくなります。…
目標の話をする1on1の実施中、「1on1実施中」の画面で。
大きな目標が決めきれなくても、 次の回までにやることを一つ、 自分の担当として決められます。
会話の中から次に取り組むことが出てくると、Kakeai AIがその発言をもとに次の一歩の候補を作り、文言・担当・期限を埋めていきます。候補は上司と同じ画面に表示され、決めるのはお二人です。決めた一歩は「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に追加されます。
市場規模の試算の方法を決める(何を掛けるか・割合をどう置くか・理由を書く)
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
ご利用企業 累計600社以上/
無料の資料
この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
目標面談は意味がないと思うのですが、 どうすればよいですか。
目標面談が意味がないと感じるときは、嫌いな理由を3つ(形だけで期中に使われない/会社の数字を割り振られるだけ/文言を直されて自分の言葉でなくなる)から1つ選んでみてください。理由ごとに、部下の側からできる頼み方があります。たとえば形だけになっているなら、「この目標を毎月の1on1で一度は話題にしていただけますか」と頼んでみてください。期中にも目標を話題にする機会ができ、目標を自分の仕事に使いやすくなります。
目標面談が苦手で、 何を話せばよいか分かりません。
目標面談で話すことに迷うときは、目標の文言を考える前に、今の自分の仕事で続けたいことと変えたいことを、1つずつ言葉にしておくことをおすすめします。「予定外の停止で呼び出されることを減らしたい」のような、自分の言葉で十分です。それを上司に伝えて「私の工程のどこを変えれば効くか、ご意見を伺いたいです」と尋ねると、面談が目標シートの話から自分の仕事の話に移りやすくなります。
目標面談で、会社の数字をそのまま目標にされます。 自分の目標はどう書けばよいですか。
部署の数字がそのまま自分の目標になるときは、数字を否定せず、その数字を自分の工程のどこで動かせるかを上司と話してください。「停止の原因では○○ラインの故障が最も多いので、ここに絞った目標にしてもよいでしょうか」のように、自分の担当に引き寄せた形を提案します。部署の数字は上司にも割り振られているので、部下が自分の仕事の話を出すと、上司も目標を具体的にしやすくなります。
目標面談で、達成しやすい低い目標を書いてもよいですか。
目標面談で達成しやすい低い目標を書いて済ませることは、おすすめしません。低い目標は面談をやり過ごす助けにはなりますが、期中に自分の仕事を進める材料にならず、半年後にまた意味のない面談を迎えることになりかねないからです。目標の高さを調整するより、自分の仕事で変えたいことを1つ入れ、毎月の1on1で進み具合を話す約束を上司と決めるほうが、面談から得るものが増えるでしょう。
目標面談で上司に文言を直されて、 自分の目標ではなくなった気がします。
目標シートの文言が「主体的に」「〜を推進する」のような言葉に書き換えられたときは、文言を元に戻してもらうことより、目標を自分の言葉で言い直したものをメモに残しておくことをおすすめします。あわせて、「『主体的に取り組む』の部分を、具体的に何をすることか一緒に決めていただけますか」と頼み、あいまいな部分を具体的にします。文言は会社の制度に合わせて整えられることがあり、上司にも変えられない場合があります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/goal-interview-dislike-pointless
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: