上司の方へそのほかの面談
部下と初めて面談するときはどうすればよいか
先に答え
部下と初めて面談するときは、部下のことを尋ねる前に、上司が自分のことを伝えるところから始めるのがおすすめです。伝えるのは、仕事で大事にしていること、自分の判断で決められること、早めに知らせてほしいことの3つです。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回は10.4%でした。1on1の中で部下が上司のことを知るのは、それだけ難しいことです。自分のことを伝えたあとは、誰かの判断を待って止まっている仕事を1つ尋ね、上司が引き受けることを期限と一緒に伝えて面談を終えます。
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1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、46.2%で「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていました。「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回は10.4%です。1on1の中で部下が上司のことを知るのは、それだけ難しいことだといえます。初めての面談では、部下のことを尋ねる前に、上司が仕事で大事にしていることと、自分の判断で決められることを伝えるところから始めるとよいでしょう。
- 10.4%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回の割合
- 「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた回は46.2%でした。部下にとって、1on1の中で上司のことを知るのは、自分のことを知ってもらうよりも難しいことだといえます。
- 15.8%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている一番の理由として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
- 「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人は8.5%でした。面談の一番の理由には、上司との関係性の維持・向上よりも、会社や組織の考えや状況の理解を挙げる人のほうが多くなっています。
- 39.3%
- 1万人調査
- 面談で上司に期待することがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 上司に期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」「一緒に考えてほしい」などを選んだ人の数字です。「期待していることは特にない」を選んだ人では8.4%で、上司に期待することがある人のほうが、面談の成果を感じています。
利用データの感想の数字は、初めての1on1に限らず、部下が感想を送ったすべての回を集計したものです(感想は複数回答)。1万人調査の数字も、上司との定期的な面談全般について尋ねた結果で、初めての面談に限ったものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下と初めて面談するとき、 上司と部下の間で起きていること
部下との初めての面談(初回面談、着任後の顔合わせの面談とも呼ばれます)に、上司は部下のことを知ろうとして臨みます。しかし、相手を知らないのは部下も同じです。新しい上司が仕事で何を大事にし、何を決められる人なのかを、部下はまだ知りません。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データには、1on1のあとに部下が送る感想の記録があります。感想が送られた回のうち、46.2%で「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていました。「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回は10.4%です。初回に限った数字ではありませんが、1on1の中で部下が上司のことを知るのは、それだけ難しいことだといえます。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている一番の理由として、15.8%の人が「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選びました。「上司との関係性を維持・向上させるため」を選んだ人は8.5%です。上司との関係性の維持・向上よりも、会社や組織の考えや状況の理解を挙げた人のほうが多くなっています。
初めての面談では、新しい上司が何を考えているのかも、部下が知りたいことの1つだと考えられます。
部下と初めて面談するときの進め方(30分の例)
部下との初めての面談は、次の順に進めてみてください。相手や場面に合わせて、順番を入れ替えてかまいません。
面談の前に: 自分の権限を確認し、 部下の報告に目を通す
納期の変更や残業、費用について、どこまでを自分の判断で決めてよいのかを、自分の上司に確認します。権限の範囲がわからないままでは、「ここまでは私が決められます」と部下に伝えられないからです。部下が先週提出した報告も、1つ読んでおくとよいでしょう。
面談の予定を入れるときは、何のための時間なのかを一言添えてください。新しい上司から目的のわからない予定が届くと、部下は身構えてしまいます。
- 来週の火曜に、30分ほどお時間をいただけますか。最初に、私が仕事で大事にしていることをお話しします。そのあとで、誰かの判断を待って止まっている仕事があれば、1つ聞かせてください。
最初の3分: 上司が、自分のことを3つ伝える
経歴や趣味よりも先に、仕事のうえでの自分のことを伝えましょう。仕事で大事にしていること、自分の判断で決められること、早めに知らせてほしいことの3つです。
- 納品では、納期を守ることと、遅れそうだとわかった時点で取引先に連絡することを、特に大事にしています。
- 取引先に納期の延長をお願いするかどうかは、私の判断で決められます。値引きと人員の追加は、部長の判断になります。
- 納期に遅れそうなときは、遅れが確定する前に教えてもらえると、一緒に手を打てるので助かります。チャットで一言もらえれば十分です。
次の15分: 判断を待って止まっている仕事を、 1つ尋ねる
仕事の全体像ではなく、誰かの判断を待って止まっている仕事を尋ねます。上司がその場で動ける話だからです。
- 今担当している仕事の中に、誰かの判断を待って止まっているものはありますか。
- その件は、私が判断すれば進みそうですか。それとも、まず一緒に考えたほうがよさそうですか。
部下がすぐに思い当たらない様子なら、読んでおいた報告を話題にしてみてください。
- 先週のB社への納品の報告を読みました。検品で差し戻しが2件あったそうですね。私にできることがないか考えたいので、状況を教えてもらえますか。
新しい上司に何を頼めるのかは、部下にはまだわかりません。「この上司にはこれを相談できる」と部下が思えることが、初回に1つあれば十分です。
KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待することがある人の39.3%が、面談が成果につながっていると感じていました。「期待していることは特にない」を選んだ人では8.4%です。上司に期待することがある人のほうが、面談の成果を感じています。
そのあと:上司に期待することを、 具体的に尋ねる
「私に期待することはありますか」という質問は範囲が広く、部下はどこまで話してよいのか迷ってしまいます。答えやすいように、質問を具体的にしましょう。
- 前の課長にお願いしていたことで、今は頼む相手がいなくて困っていることはありますか。
- 私の進め方で、やりにくくなりそうなことがあれば、今のうちに教えてもらえますか。
最後の5分: 上司が引き受けることを、 期限と一緒に伝える
新しい上司がどんな人なのかは、面談での言葉よりも、その後の行動で部下に伝わります。そこで、まず上司が引き受けることを、期限と一緒に伝えましょう。部下が次回までに取り組むことも、二人で1つ決めます。
- B社の納期の件は、明日の午前中に私から取引先へ電話します。結果は、明日中にチャットでお知らせします。
- ○○さんは、次回までに何から進めてみますか。
- 次回は、再来週の火曜でいかがですか。最初に、今日決めた2つがどうなったかを、一緒に振り返りましょう。
初めての面談で部下がまだ知らないことと、 場面ごとの最初の一言
部下がまだ知らないことは、場面によって異なります。4つの場面に分けて紹介します。
| 場面 | 部下がまだ知らないこと | 最初の一言 |
|---|---|---|
| 上司になって | 上司になった | 昨日まで |
| 着任した | 新しい | 着任して |
| 入社や | 最初の | 最初の |
| 着任して | 新しい | 今日お伝えする |
上司になって初めて面談する
同僚や先輩だった相手は、上司の人柄を既に知っています。やりにくさは隠さずに言葉にし、上司として判断することを先に伝えるとよいでしょう。
- この仕事は○○さんのほうが経験が長いので、進め方はこれまで通りお任せしたいと思っています。私が判断するのは、仕事の優先順位と、納期を変更するかどうかです。
- 同僚だった頃に私も要望していた検品の人手の件は、私から部長に相談します。通るかどうかはまだわかりませんが、経過は次の面談でお伝えします。
着任した職場で初めて面談する
職場の仕事や事情は、部下のほうがよく知っています。知らないことは、知らないと率直に伝えましょう。前の上司と決めたことがどうなるのかは、部下からは聞きにくいので、上司から話題にしましょう。
- 前の課長と決めていたことで、途中になっているものがあれば教えてください。私が引き継げるかどうかを確認して、次の面談でお返事します。
- 検品の手順は、私はまだよくわかっていません。早く理解したいので、来週一度、作業を隣で見せてもらえますか。
入社や異動で加わった部下と初めて面談する
加わったばかりの部下は、まだ仕事をほとんど抱えていません。判断を待っている仕事の代わりに、最初の1か月について話しましょう。
- 困ったときは、まず隣の席の△△さんに聞いてみてください。△△さんにもお願いしてあります。それでも解決しなければ、私に声をかけてください。
- 前の職場のやり方のほうがよいと感じることがあれば、ぜひ教えてください。取り入れるかどうかは、私から必ずお返事します。
着任してすぐ、 評価や目標の面談が初めての面談になる
期の変わり目に着任すると、初めての面談が、着任前の期間の評価を伝える場になることがあります。評価の話を避ける必要はありません。ただし、自分が見ていないことを、見てきたかのように話さないでください。
- 評価の理由は、引き継ぎで聞いている範囲でお伝えします。納得しにくい点があれば、前の課長に確認して、来週お返事します。○○さんご自身は、この半年をどう感じていますか。
- 次の半年で特に大事にしたいと考えているのは、納期を守ることと、遅れそうなときに早めに連絡を取り合うことです。月に1回、この2つを一緒に振り返りませんか。
部下と初めて面談するとき、 やらないほうがよいこと
部下と初めて面談するときに避けたいのは、質問の一覧を用意して、30分を上司からの質問だけで終えることです。それでは、部下は新しい上司のことを知らないままです。反対に、上司が自分の話で時間を使い切ることも避けましょう。
- 経歴からキャリアの希望、私生活までを、初回に聞いておこうとすること。このやり方を勧める助言もありますが、このページではおすすめしません。上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。関係が始まったばかりの時期は、話した内容がどう扱われるのかが部下にはわからず、当たり障りのない答えになりやすいと考えられます。キャリアや私生活の話は、部下が話題にしたときに取り上げるとよいでしょう。
- 部下の希望を聞いて、「考えておきます」とだけ答えること。異動や担当替えの希望を話した部下は、上司からの返事を待つことになります。上司だけでは決められないことは、誰が決めるのかと、上司がいつまでに何をするのかを、その場で部下に伝えてください。
- 異動の希望は、私だけでは決められません。人事に手続きを確認して、わかったことを次の面談でお伝えします。
初めての面談で尋ねる希望は、次の面談までに返事ができる数にとどめるとよいでしょう。
KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。このうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。
- 聞き役に徹すると決めておくこと。「初めての面談では、上司は聞き役に徹して部下を知る」という助言があります。KAKEAIは、そう決めておくことをおすすめしません。上司がどんな考えで仕事をし、何を決められる人なのかは、上司が話さないかぎり、部下にはわからないからです。ただし、部下が家庭の事情や体調のことを話し始めたら、まず最後まで聞いてください。その回は、聞くだけで終わってもかまいません。体調の不安が続いているようであれば、産業医や人事の担当者への相談を勧めてください。
- 仕事の話は2回目から、と順番を決めておくこと。「初めての面談は自己紹介と雑談にして、仕事の話は2回目から」という助言もあります。KAKEAIは、この順番の決め方もおすすめしません。雑談や自己紹介が不要だということではありません。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査から、初めての面談でも、関係は仕事の話を前に進める中でできていくと考えています。
部下との初めての面談がうまくいったかどうかは、 何で判断するか
部下との初めての面談がうまくいったかどうかは、当日に話が弾んだかどうかよりも、2回目の面談までに何が起きたかでわかります。2回目は、初回から2週間以内に行うことをおすすめします。そのときに、次の3つの点から、二人の時間を振り返ってみてください。
- 上司が引き受けたことを、約束した期限までに終え、結果を部下に伝えられたか。
- 2回目の面談までに、判断を待っている仕事や遅れそうな仕事の相談が、部下から1つでもあったか。
- 2回目の面談を、初回に二人で決めたことの結果から始められたか。
KAKEAIの1万人調査では、面談が毎回またはほぼ毎回その後の行動につながっていると答えた人の61.3%が、面談が成果につながっていると感じていました。ほぼ、または全くつながっていないと答えた人では7.0%です。面談が行動につながっている人ほど、面談の成果を感じています。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
初めての面談で、上司と部下がお互いのことをまだよく知らないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
メモの
事前共有 話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。
テーマと
期待する 対応の選択 1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。
伝えたいことの
切り出し方や ポイントアドバイス 部下に切り出したいことを「メンバーに伝えたいこと」の欄に入力して保存すると、「1on1前のAIアドバイス」が、その内容を踏まえて書き直されます。入力した内容は、部下の画面には表示されません。
日常
要約や
次の 一歩の 一元管理 1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
ご利用企業 累計600社以上/
よくある質問
初めて管理職になり、 部下が8人います。 全員との初めての面談は、 どの順番で、いつまでに行えばよいですか。
初めて管理職になった方は、上司になってから2週間以内を目安に、部下全員と1人30分ずつ面談するとよいでしょう。順番は名簿順や席順にして、特別な意味を持たせないことをおすすめします。呼ばれた順番から、自分がどう扱われているのかを推し量る人もいるからです。仕事で大事にしていることなど、上司が自分について伝える3つの内容は、全員に同じ言葉で話しましょう。
部下との初めての面談で、 評価の話をしてもよいですか。
部下との初めての面談で、評価の話をしてもかまいません。新しい上司が評価にあたって何を大事にするのかは、部下が早く知りたいことの1つだからです。「今期は、検品での差し戻しを減らすことと、差し戻しがあったときに早く直すことを特に大事にしたいと考えています」のように伝えます。ただし、評価の結果そのものを、その場で約束することは避けましょう。
初めての面談で、 部下から前の上司への不満や異動の希望が出たら、 上司はどう答えればよいですか。
初めての面談で前の上司への不満が出たら、上司は同調も否定もせず、まず話してくれたことにお礼を伝えます。続けて、「これから変えていきたいことを、1つ教えてもらえますか」と、今後の話に移るとよいでしょう。異動の希望は、上司だけでは決められません。「考えておきます」で終わらせず、誰が決めることなのかと、上司がいつまでに何を確認するのかを、その場で部下に伝えてください。
部下との初めての面談で、 部下がほとんど話さなかったら、 失敗でしょうか。
部下との初めての面談で部下がほとんど話さなくても、失敗ではありません。上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。初回は、上司が仕事で大事にしていることと決められることを伝え、判断を待っている仕事を1つ聞ければ十分です。うまくいったかどうかは、上司が引き受けたことの結果を伝えたあと、2回目に部下からどんな話が出るかでわかります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/first-meeting-with-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
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