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フィードバックと添削はどう違うのか
先に答え
添削は、文書や資料といった成果物そのものに手を入れて直すことです。フィードバックは、仕事や行動について、見た事実と自分の見方を本人に伝え、次にどうするかを本人が考えられるようにすることです。添削では直った成果物が残り、フィードバックでは本人の中に、次に何を変えるかの判断が残ります。2つは期限と、本人の経験の量で使い分けます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている一番の理由は「自分の仕事を進めるため」が34.5%で最も多く、「成長のため」の8.1%を上回っています。添削を頼まれた場面でも、直した箇所のうち1つか2つは理由を伝え、次に本人が自分で見る点を一緒に決めることをおすすめします。
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KAKEAIの1万人調査では、部下が上司との面談をしている一番の理由は、成長のためより、自分の仕事を進めるためが多くなっています。一方で、仕事を進めるために面談をしている人では、面談が成長につながっていると感じている人の割合が、回答者全体より高くなっています。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1のあとに気づきがあったと感じる回は多くありません。添削を頼まれた場面でフィードバックを一言添え、同じ観点を繰り返し伝えることをおすすめします。
- 34.5%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている一番の理由として「自分の仕事を進めるため」を選んだ人の割合
- 8つの答えの中で最も多く、「成長のため」は8.1%でした。この人たちのうち面談が成長につながっていると感じている人は33.4%で、回答者全体の26.7%より高い割合です。目の前の仕事を進める話の中で、成長を感じている人がいるということです。
- 12.7%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1のあとに部下が送った感想のうち、「気づきがありました」が選ばれていた回の割合
- 感想は複数選べる形で、最も多かったのは「自分のことや状況を知ってもらえました」46.2%でした。部下が気づきを得たと感じる回は多くなく、本人の気づきにつながる伝え方は、それだけ難しいことだと言えます。
1万人調査は、添削やフィードバックについて直接は尋ねていません。数字は、上司との面談をしている理由と、成長の実感を尋ねた結果です。利用データの感想は、部下が感想を送った回だけの数字で、送らなかった回のことは分かりません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
フィードバックと添削の違い: 直すのは成果物か、 本人の次の判断か
添削は、文書や資料といった成果物そのものに手を入れて直すことです。フィードバックは、仕事や行動について、見た事実と自分の見方を本人に伝え、次にどうするかを本人が考えられるようにすることです。添削では直った成果物が残り、フィードバックでは本人の中に、次に何を変えるかの判断が残ります。一般的な使われ方では、添削は書かれたものに対して、フィードバックは仕事や行動の全体に対して使われます。
| 比べる点 | 添削 | フィードバック |
|---|---|---|
| 手を | 文書や | 本人の |
| 直す人 | 上司や | 本人が、 |
| 残るもの | 直った成果物 | 次に |
| 向く場面 | 期限が | 同じ種類の |
| 相手に | どこが | なぜ直すのか、 |
どちらが正しいということではなく、2つは役目が違います。KAKEAIは、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。添削は成果物を期限までに仕上げるための手段で、フィードバックは、その仕事を本人の成長の材料にするための手段です。
添削だけ、フィードバックだけで起きること
添削だけが続くと、本人は直った結果を見るだけで、なぜ直されたのかを知りません。次の文書でも同じ箇所を直すことになり、二人とも同じ手間を繰り返します。逆にフィードバックだけで添削をしないと、期限に間に合わないことや、本人がまだ直し方を知らないために進まないことが起きます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている一番の理由として「自分の仕事を進めるため」を選んだ人が34.5%で最も多く、「成長のため」は8.1%でした。つまり、面談の一番の理由として最も多く選ばれているのは、成長より、目の前の仕事を進めることだということです。提案書の原稿を見てほしいという頼みも、その1つです。1万人調査では、一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人のうち、面談が成長につながっていると感じている人は33.4%で、回答者全体の26.7%より高い割合でした。目の前の仕事を進める話の中で、成長を感じている人がいるということです。面談についての数字ですが、添削を頼まれた場面も、フィードバックを添える機会になると考えられます。
上司の立場で: 添削するときに、フィードバックを一言添える
添削が要る場面では添削をし、そのうえで、直した箇所のうち1つか2つだけ、理由を伝えます。全部の箇所に理由を付けるより、1つか2つに絞ったほうが、本人が次の文書で使えます。お客様への提案書の原稿を部下が持ってきた場面で考えます。
- 期限が明日なので、今回は私が直して戻します。そのうえで、直した箇所のうち2つだけ、理由を話させてください。
- 金額の根拠を、結論の前に持ってきました。読むのは先方の決裁者なので、金額を見た瞬間に根拠が目に入る順番にしています。
- 「ご検討ください」を「○日までにご返答をお願いします」に変えました。先方に次の動きを決めてもらうためです。
理由を伝えたら、次の文書で本人が自分で確かめる点を、一緒に決めます。上司が点検する項目ではなく、本人が出す前に見る点として言葉にします。
- 次の提案書は、金額の根拠の位置と、結びの一文の2点を自分で見てから、私に回してもらえますか。その2点は、私は直さずに読みます。
- 今回の直しで、納得できないところや、自分ならこうすると思ったところはありますか。
- 数字の転記の誤りだけは、その場で直しておきました。それ以外は手を入れていません。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1のあとに部下が感想を送れます。その感想で「気づきがありました」が選ばれていたのは、感想を送った回の12.7%でした。感想は複数選べる形で、最も多く選ばれていたのは「自分のことや状況を知ってもらえました」の46.2%です。つまり、部下が気づきを得たと感じる回は、1on1の中でも多くはないということです。それだけ、本人の気づきにつながる伝え方は難しいことだと言えます。
フィードバックも、1回で気づいてもらおうとせず、同じ観点を次の文書でまた伝えるつもりで続けるとよいでしょう。
添削を減らしていくときは、本人に先に伝えます。黙って直す量を減らすと、本人は「見てもらえなくなった」と受け取ることがあります。
- 3回目からは、私は中身の判断だけ見て、文章の直しは○○さんに任せたいと考えています。気になる点はメモで返すので、直すかどうかは○○さんが決めてください。
- 任せる範囲を広げるのは、○○さんの文書が2回続けて同じ観点で直す必要がなかったからです。頼りにしています。
部下の立場で: 添削を受けたら理由を1つ尋ね、 必要ならフィードバックを頼む
添削を受けたら、直された箇所をそのまま受け取るだけでなく、理由を1つ尋ねます。全部を尋ねる必要はなく、自分でも迷っていた箇所から選びます。
- 直していただいた箇所のうち、金額の根拠を前に出した理由を教えていただけますか。次から自分で判断できるようにしたいです。
- この結びの一文は、私も迷っていました。どういうときに、期限を書く形にするのがよいですか。
添削ではなくフィードバックがほしいときは、そう頼んでかまいません。何を見てほしいかを添えると、上司も返しやすくなります。
- 今回は、直していただくより、読んで分かりにくかったところを教えていただけますか。直すのは自分でやってみたいです。
- この提案書で、課長が一番気になる点はどこですか。そこだけ先に直します。
- 次の提案書は、今回直していただいた2点を自分で確かめてから出します。見ていただくときは、中身の判断を中心に見てもらえますか。
上司の直し方に納得できないときは、黙って従うより、自分の考えを伝えたほうが、次の文書に生かせます。
- 結論を先に書いたのは、先方の担当者から急いでいると聞いていたからです。この場合でも、根拠を先にしたほうがよいでしょうか。
フィードバックと添削の使い分け: 場面ごとの目安
使い分けは、期限と、本人がその種類の仕事をどれだけ経験しているかで決めるとよいでしょう。
| 場面 | 添削とフィードバックの使い分け |
|---|---|
| 期限が | 添削して |
| 初めての | 添削が |
| 同じ種類の | フィードバックが |
| 本人が | 添削せず、 |
| 誤字や | 添削して、 |
| 進め方や | 添削では |
添削せずに、質問だけで本人に気づかせようとする進め方もありますが、KAKEAIは、答えを教えず質問で本人に気づかせると決めておくことをおすすめしません。まだ知らないことは、質問を重ねられても答えようがありません。知らないことは教え、知っていることは本人に任せる、という分け方のほうが、本人も上司も進めやすくなります。
添削とフィードバックの使い分けがうまくいっているかを、 どこで見るか
使い分けがうまくいっているかどうかは、上司が直した量が減ったかではなく、同じ観点で直す回数が減ったかと、添削のあとに理由のやり取りが二人の間で起きているかで振り返ります。
- 同じ種類の文書で、前回伝えた観点を今回は上司が直さなくて済んだら、その観点は本人に届いています。また直すことになったら、伝え方を変えるか、本人が出す前に見る点として一緒に決め直します。
- 添削を戻したあとに、理由についてのやり取りが二人の間で起きていれば、添削がフィードバックの役目も果たしています。やり取りがないときは、上司から「納得できない箇所はありますか」と尋ねてみてください。
- 直した箇所のうち、本人の判断を尊重して残した箇所があったら、任せる範囲は広がっています。全部を直していたら、次回は、中身の判断に関わる箇所だけに絞ります。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
自分の仕事を感想ではなく事実から振り返りたい、お互いの見方や直した理由を聞いたまま忘れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
自分の関わり方を、 「うまくいった」「だめだった」という感想ではなく、 その回の事実から振り返れます。
その回のよかった点と、次に試せる一言を書いた文です。上司と部下のそれぞれに、ご自身向けの別の内容が表示されます。文字起こしを使用している回は、印象ではなく、その回の実際の発言をもとに書かれます。
今日は指示を受けるたびに「承知しました」と返す場面が続きました。受け取ったことは伝わっています。…次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。
1on1の実施中と終了後に、「1on1のAI要約」で。
期の途中に話した事実とお互いの見方が二人の記録に残り、 上司が評価のコメントを書く前にも見返せます。
話のまとまりごとの見出しと要点です。実施中は2分ごとに Kakeai AI が全体を書き直し、終了後はそのまま履歴になります。誰が何を話し、どう見ているかが残り、お二人の画面に同じ内容が表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。
お客さんの選定理由 C社が…を選んでいる理由は、現場が慣れていることと担当(藤本さん)がすぐ来ること。…藤本さんは「機能で勝てないなら、慣れてると、すぐ来る、で勝ってる」と見立て、製品ではなく売り方の話ではないかと話した。
1on1の終了後に、「相手に感想を送る」で。
上司から部下へも、 部下から上司へも、 その回をどう受け取ったかを一言で伝えられます。
その回の感想を選んでお相手に送る画面です。お二人のどちらからも送れ、送った感想は履歴のカードに送った方の名前つきで表示されます。届いた感想に、のちの1on1の前に Kakeai AI がアドバイスの中で触れることがあります。
6月8日の感想「話してくれてありがとうございます」も届いていました。
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よくある質問
フィードバックと添削は、 何が違いますか。
添削は、文書や資料といった成果物そのものに手を入れて直すことで、直った成果物が残ります。フィードバックは、仕事や行動について見た事実と自分の見方を本人に伝え、次にどうするかを本人が考えられるようにすることです。本人の中に、次に何を変えるかの判断が残ります。一般的な使われ方では、添削は書かれたものに対して、フィードバックは仕事や行動の全体に対して使われます。
部下の文書を添削するのは、 部下の成長によくないですか。
部下の文書を添削すること自体は、成長によくないことではありません。期限が迫っているときや、初めての種類の文書では、添削のほうが向いています。成長につながりにくいのは、理由を伝えずに直して戻すことが続く場合です。直した箇所のうち1つか2つだけ理由を伝え、次の文書で本人が自分で見る点を一緒に決めると、添削がフィードバックの役目も持ちます。
添削せずに、質問だけで部下に気づかせるほうがよいですか。
添削せずに質問だけで部下に気づかせると決めておくことを、KAKEAIはおすすめしません。まだ知らないことは、質問を重ねられても答えようがありません。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1のあとに部下が「気づきがありました」を選んだのは、感想を送った回の12.7%でした。気づきにつながる伝え方は、それだけ難しいということです。知らないことは教え、知っていることは本人に任せる分け方が向いています。
上司から添削だけ返ってきて、 理由が分かりません。 どうすればよいですか。
上司から添削だけが返ってきて理由が分からないときは、直された箇所のうち、自分でも迷っていた箇所を1つ選んで理由を尋ねてください。「金額の根拠を前に出した理由を教えていただけますか。次から自分で判断できるようにしたいです」のように、理由を知りたい目的も添えると、上司も答えやすくなります。全部の箇所を尋ねる必要はありません。
添削を減らして、 部下に任せる範囲を広げるには、 どうすればよいですか。
添削を減らして部下に任せる範囲を広げるときは、黙って直す量を減らすのではなく、「3回目からは中身の判断だけ見て、文章の直しは任せたい」と先に伝えてください。気になる点はメモで返し、直すかどうかは本人が決める形にします。同じ種類の文書で、前回伝えた観点を今回は直さなくてよくなっていたら、任せる範囲をさらに広げる目安になります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feedback-vs-proofreading-correction
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: