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フィードバックと指導はどう違うのか
先に答え
フィードバックと指導の違いは、扱うものにあります。指導は、これからの仕事のやり方を教え、できるようになるまで一緒に取り組むことです。フィードバックは、相手がすでにしたことについて、見た事実と自分の見方を伝えることです。指導は仕事を知っている人から知らない人へ向かい、フィードバックは部下から上司へも向かいます。使い分けは、相手の年次だけで決めず、その仕事をまだやったことがないか、一度やってみたあとかで考えるとよいでしょう。
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KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選ぶ人は、年代が上がるほど少なくなりますが、どの年代の回答にもいます。5つまで選択の質問では、上司に意見を求める人と具体的なアドバイスを求める人が、ほぼ同じくらいいます。Kakeai AI 1on1の利用データでは、部下が上司に期待することは、テーマによっても変わります。年代による差はあるものの、相手の年次だけでは、上司に何を期待しているかは決められないということです。
- 25.7%
- 1万人調査
- 20代の回答のうち、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
- 30代は23.2%、40代は18.9%、50代は14.8%、60代は11.4%でした。年代が上がるほど低くなっていますが、どの年代の回答にも、この答えを一番に選ぶ人がいます。
- 32.0%
- 1万人調査
- 面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
- 「意見を聞きたい」は33.6%で、ほぼ並びました。上司に具体的なアドバイスを求めることも、意見を求めることも、同じくらい多く挙がっているということです。
- 19.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「スキルや力の向上」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んでいた割合
- 「その他」を除くと、このテーマで最も多い答えです。「業務の進捗や進め方」のテーマでは「一緒に考えてほしい」の17.0%が最も多く(「その他」を除く)、話の種類によって、部下が上司に期待することは変わります。
1万人調査は、上司との定期的な面談で上司に期待することを尋ねたもので、指導やフィードバックという言葉で尋ねたものではありません。利用データの19.2%と17.0%は、それぞれのテーマ全体に対する割合で、上司に期待することが選ばれていない回も分母に含みます。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
フィードバックと指導の違い
指導は、仕事のやり方を教え、相手ができるようになるまで一緒に取り組むことです。フィードバックは、相手がしたことについて、見た事実と自分の見方を伝えることです。指導は「これからどうやるか」を、フィードバックは「やったことがどう見えたか」を中心に扱います。
| 比べる点 | 指導 | フィードバック |
|---|---|---|
| 何をするか | やり方を | 見た |
| 合う場面 | 相手が | 相手が |
| 向き | 仕事を | 上司から |
| 次に | 教える | 受け取った |
| 最初の | 「最初の | 「先週の |
2つは、どちらか一方を選ぶものではありません。1つの面談の中で、ここまでの仕事についてフィードバックをし、次の仕事のやり方を教える、という形で両方を使うこともよくあります。
以下では、情報システムの担当に異動してきた○○さんが、社員のパソコンの入れ替えを任される場面を例にします。
指導とフィードバックは、 年次だけで決めず、 仕事の段階で使い分ける
指導とフィードバックは、相手が若手か経験のある人かで分けるより、その仕事を相手がまだやったことがないか、一度やってみたあとかで使い分けるとよいでしょう。
KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人は、20代の回答で25.7%でした。30代は23.2%、40代は18.9%、50代は14.8%、60代は11.4%です。年代が上がるほど低くなっていますが、どの年代の回答にも、この答えを一番に選ぶ人がいます。年代による差はあるものの、年代だけでは、相手が上司に何を期待しているかは決められないということです。
異動してきたばかりの人や、新しい仕事を始めた人は、年次にかかわらず、まずやり方を知りたいことがあります。反対に、入社して間もない人でも、一度やってみた仕事については、自分のやり方がどう見えたかを知りたいこともあるでしょう。
KAKEAIの1万人調査では、上司に期待することを5つまで選んでもらう質問で、「意見を聞きたい」を選んだ人が33.6%でした。「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%で、ほぼ並んでいます。上司に意見を求めることも、具体的なアドバイスを求めることも、同じくらい多く挙がっているということです。どちらか一方の関わり方だけを上司の役目と決めておくと、もう一方を求めている人に応えにくくなると考えられます。
上司の立場で: 指導とフィードバックの伝え方
上司は、相手がその仕事を初めてするのか、一度やってみたあとなのかを見て、伝え方を変えます。迷ったときは、どちらが役に立ちそうかを相手に尋ねます。
指導:やり方を教え、 一緒にやってみる
初めての仕事は、やり方を言葉で伝えるだけでなく、やってみせ、一緒にやってみてから任せます。手順の理由も添えると、想定と違う場面でも相手が自分で判断しやすくなります。
- 来週から、営業部のパソコンの入れ替えをお願いしたいです。最初の3台は、私と一緒にやってみませんか。
- まず私が1台やってみるので、手順を見ていてください。2台目は○○さんに進めてもらえますか。私は横にいるので、迷ったところはその場で聞いてください。
- データを移すときに迷いやすいのは、メールの保存先です。ここだけは、移す前に使っている方に確認してください。消えてしまうと、元に戻せないからです。
- 3台目は、一人で進めてみてください。途中で困ったら声をかけてもらえれば、すぐに行きます。
フィードバック:見た事実と、 自分の見方を伝える
一度やってみた仕事には、見た事実と、自分の見方を伝えます。続けてほしい点と変えてほしい点を分け、変えてほしい点には理由を添え、相手の見方を尋ねてください。
- 営業部の20台、予定より1日早く終わりましたね。作業の前日に、保存しておくファイルを皆さんに連絡してくれたのが大きかったと思います。
- 一方で、作業の当日に、2人の方から「いつ終わるか分からなかった」と言われました。1台ごとに終わる時刻を前もって伝えておくとよい、と私は考えています。○○さんは、どう感じましたか。
- この進め方で、次の総務部も進めてみませんか。気になる点があれば、今のうちに教えてください。
どちらを求めているか分からないとき
部下が上司に期待することは、話の種類によっても変わります。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1の前に、部下がテーマと、上司に期待することを選びます。その利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「スキルや力の向上」のテーマのうち、部下が「具体的なアドバイスがほしい」を選んでいた割合は19.2%でした。「その他」を除くと、このテーマで最も多い答えです。
Kakeai AI 1on1の利用データで「業務の進捗や進め方」のテーマを見ると、「その他」を除いて最も多いのは「一緒に考えてほしい」の17.0%でした。「具体的なアドバイスがほしい」は13.2%です。話の種類によって、部下が上司に期待することは変わるということです。同じテーマの中でも期待は分かれるので、迷ったときは相手に尋ねるのがよいでしょう。
- 今日は、手順を一緒に確認するのと、ここまでの進め方について私の考えを伝えるのと、どちらが役に立ちそうですか。
- 経理部の入れ替えには、初めて扱う会計のソフトがあると聞いています。そこは一緒にやったほうがいいですか。それとも、先に一人で進めてみますか。
上司が知らないことを、部下に教わることもあります。指導は、立場ではなく、その仕事を知っている人から知らない人へ向かうものです。
- 新しい管理ツールは、私もまだ使い慣れていません。○○さんは前の部署で使っていたと聞きました。設定の手順を教えてもらえますか。
部下の立場で: 指導を頼むとき、 フィードバックを頼むとき、 上司に伝えるとき
部下の側からも、やり方を教えてほしいのか、やったことへの見方がほしいのかを分けて頼むと、上司は応え方を選びやすくなります。
初めての仕事で、やり方を教えてほしいときの頼み方です。
- 経理部の会計のソフトを移すのは、初めてです。最初の1台だけ、一緒に作業していただけますか。
一度やってみた仕事について、見方を聞きたいときの頼み方です。
- 営業部の入れ替えが終わりました。進め方について、課長から見て直したほうがよい点があれば、1つ教えていただけますか。
- 総務部に送る作業の連絡の文面を、見ていただけますか。分かりにくいところがあれば、送る前に直したいです。
すでに知っていることを教わる場面では、知りたいことを具体的に伝えてかまいません。
- その手順は、前の部署でも使っていたので分かります。それよりも、総務部だけで使っているソフトの扱いを教えていただけると助かります。
フィードバックは、部下から上司へ伝えることもできます。上司を評するのではなく、仕事の場面と、お願いしたいことを伝えます。
- 1点、ご相談があります。作業の日程が前日に変わったときに、営業部への連絡が間に合いませんでした。日程の変更は、2日前までに教えていただけると助かります。
フィードバックと指導の違いで、 よくある誤解
よくある誤解は、指導とフィードバックのどちらかを古いもの、どちらかを新しいものとして扱うことです。どちらも、仕事を前に進めるために使い分けるものです。
- 「これからは指導ではなく、フィードバックの時代だ」と考える。初めての仕事で、やり方を知らない相手に見方だけを伝えても、相手は次に何をすればよいかが分かりません。やり方を教えることが要る場面は、どの職場にもあります。
- 答えを教えず、質問で本人に気づかせるのが指導だと考える。KAKEAIは、答えを教えず、質問で本人に気づかせる、と決めておくことをおすすめしません。相手がやり方を知らない仕事では、どれだけ質問されても答えは出てこないからです。
- 指導は叱ること、フィードバックは褒めることだと考える。指導は叱ることではなく、フィードバックにも、変えてほしい点を伝えることが含まれます。
- 若手には指導、経験のある人にはフィードバック、と年次で決める。異動や新しい仕事では、経験のある人もやり方を知りたいことがあります。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、万能のやり方はないと考えています。型や手順を守ることは目的ではありません。指導とフィードバックも、相手と場面に合わせて選び、合わなければ変えてかまいません。
なお、指導のつもりの言動でも、人格を否定する言葉や人前で繰り返し責める言い方は、ハラスメントに当たるおそれがあります。判断に迷うときは、就業規則を確認したうえで、人事の担当に相談してください。
指導とフィードバックの使い分けがうまくいったかを、 どこで振り返るか
使い分けは、伝えた側がうまく伝えられたと感じたかどうかより、そのあとに二人の仕事がどう進んだかで振り返るとよいでしょう。
- 相手がその仕事を初めてするのか、一度やってみたあとなのかを伝える前に考えられたら、次は、どちらが役に立ちそうかを相手にも尋ねてみましょう。
- やり方を教えるときに、やってみせて一緒にやってみる時間が取れたら、次は、一人で任せる場面を少しずつ増やしていきます。
- 見方を伝えるときに、見た事実と自分の見方を分けられたら、続けて相手の見方も尋ねてみてください。
- どちらを求めているか迷って相手に尋ねたときは、その答えを、次に同じような仕事を頼むときの参考にできます。
- 次の仕事に入る前に、一緒に作業する場面と任せる場面の分け方を二人で見直しておくと、進めやすくなります。
パソコンの入れ替えの例で言えば、営業部で一緒に作業した○○さんが総務部では一人で進められ、作業のあとに二人で気になった点を話せていれば、使い分けはうまくいっていると考えられます。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
その回に相手が求めているのが、話を聞くことなのか、意見やアドバイスなのか、一緒に考えることなのかが分からないまま話し、結論だけを伝えてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の開始直後に、Kakeai AI の開始の挨拶で。
上司が意見を言う前に、 その回に部下が求めている関わり方を、 二人で確かめてから話を始められます。
選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げる、開始の挨拶です。前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。お二人の画面に同じものが表示されます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。
準備されたテーマは「業務の進捗や進め方」の1つです。三浦さん、今日はこのテーマをどう関わってほしいか(話を聞いてほしいのか・一緒に考えてほしいのか・具体的なアドバイスが欲しいのか)、一言教えていただけますか?
1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。
上司は相手の期待を尋ねる一言を、 部下はどう関わってほしいかを伝える一言を、 用意して臨めます。
上司と部下のそれぞれに、ご自身向けの別の内容が表示されます。上司向けには、部下の期待する対応がまだ選ばれていない回に、どう関わってほしいかを尋ねるところから始める提案が出ることがあります。部下向けには、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案が書かれることがあります。
西村さんの期待する対応はまだ選ばれていません。今日の最初の一言は、どう関わってほしいかを西村さん自身に決めてもらうところから始めてみてください。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
自分の考えを伝える前に相手の見方を尋ねると何が起きるかを、 その回の場面で振り返れます。
「今回よかった点」で、その回のよかった場面を、実際の発言を引いて伝える文です。たとえば、上司が自分の考えを言う前に相手の見方を尋ね直し、相手が懸念を言葉にした場面が取り上げられます。
前年比の説明に対して…と問いを絞り直しました。その一言で、西村さんは…自分の見方と懸念を言葉にしました。
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よくある質問
フィードバックと指導の違いを、 簡単に教えてください。
指導は、仕事のやり方を教え、相手ができるようになるまで一緒に取り組むことです。フィードバックは、相手がしたことについて、見た事実と自分の見方を伝えることです。指導は、相手がその仕事をまだやったことがないときに合い、フィードバックは、一度やってみたあとに合います。どちらか一方を選ぶものではなく、1つの面談の中で両方を使うこともよくあります。
若手には指導、 ベテランにはフィードバック、 と分けて考えてよいですか。
指導とフィードバックは、年次だけで分けず、相手がその仕事をまだやったことがないか、一度やってみたあとかで使い分けるのがおすすめです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人は、20代の回答で25.7%、60代の回答でも11.4%でした。年代による差はあっても、どの年代にもこの答えを選ぶ人がいます。異動や新しい仕事では、経験のある人もやり方を知りたいことがあります。
指導は古く、 これからはフィードバックの時代だと聞きました。 本当ですか。
指導が古く、フィードバックに置き換わるものだと考える必要はありません。初めての仕事で、やり方を知らない相手に見方だけを伝えても、相手は次に何をすればよいかが分かりません。やり方を教えることが要る場面は、どの職場にもあります。一度やってみた仕事にはフィードバックをし、初めての仕事はやり方を教える、というように、仕事の段階に合わせて使い分けるとよいでしょう。
部下から上司に、 フィードバックをしてもよいのでしょうか。
部下から上司にフィードバックをしてかまいません。フィードバックは、相手がしたことについて見た事実と自分の見方を伝えることなので、向きは上司から部下に限りません。上司を評する言い方ではなく、「日程が前日に変わったとき、連絡が間に合いませんでした。2日前までに教えていただけると助かります」のように、仕事の場面とお願いしたいことを伝えるとよいでしょう。
指導とパワハラの境目が分からず、 部下を指導するのが不安です。 どうすればよいですか。
指導のつもりの言動がハラスメントに当たるかどうかは、一人で判断せず、就業規則を確認したうえで人事の担当に相談してください。面談での伝え方としては、人柄ではなく仕事の場面と事実に話を絞り、なぜそうしてほしいのかという理由を添え、相手の見方も尋ねることを意識するとよいでしょう。人前で繰り返し責める言い方や、人格を否定する言葉は使わないでください。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feedback-vs-guidance-difference
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: