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退職する部下に贈るメッセージの書き方
先に答え
退職する部下に贈るメッセージは、「具体的な仕事の事実」「その人に助けられたこと・教わったこと」「これからのこと」の3つを柱に書くことをおすすめします。「お疲れさまでした」「ご活躍を」の定型の言葉は失礼ではありませんが、その前に、「去年の夏に問い合わせの回答集をまとめ直してくれた」のような具体的な仕事を1つ書きます。評価の言葉、引き止め、退職の理由や転職先への言及、残る部下を引き合いに出すことは書きません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の時間のうち「具体的な仕事」の話が占める割合は平均47.2%でした。書く事実に迷ったら、これまでの面談で一緒に話してきた仕事を思い出してみてください。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間の半分近くが具体的な仕事の話に使われていました。一方、前に話したことを上司が覚えていない、という困りごとを挙げた人は、面談が成果につながっていると感じる割合が低くなっていました。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1のあとに部下が選ぶ感想で最も多いのは、自分のことや状況を知ってもらえたというものでした。退職する部下へのメッセージでは、上司がその人の仕事の何を知っていたかを、具体的な事実で書くことをおすすめします。
- 47.2%
- 1万人調査
- 上司との面談の時間のうち、「具体的な仕事」の話が占める割合(本人の答えの平均)
- 面談の時間の半分近くが、具体的な仕事の話に使われていることを示す数字です。送別のメッセージに書く仕事の事実に迷ったら、これまでの面談で話してきた仕事を思い出すことから始めるとよいでしょう。
- 46.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 部下が1on1のあとに感想を送った回のうち、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていた回の割合
- 感想の選択肢の中で最も多く選ばれていました。1on1を終えた部下が伝える感想は、知ってもらえたというものが最も多いということです。送別のメッセージでも、上司がその人の仕事の何を知っていたかを書くと、受け取る側に届きやすいと考えられます。
この調査と利用データは、退職や送別のメッセージについては尋ねていません。数字は、上司との面談の話題の割合と、1on1のあとに部下が送った感想を集計したものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
退職する部下に贈るメッセージには、 何を書けばよいか
退職する部下に贈るメッセージは、「お疲れさまでした」「新しい職場でのご活躍を祈っています」という定型の言葉だけで終わりやすいものです。定型の言葉そのものは失礼ではありません。ただ、受け取る側に残るのは、上司がその人の仕事の何を見ていたかが書かれているかどうかでしょう。メッセージの柱は、次の3つです。
- 具体的な仕事の事実。その人が、いつ、何を、どう進めたか。「頑張ってくれた」ではなく、「問い合わせの回答集を、去年の夏に一人でまとめ直してくれた」のように書きます。
- その人に助けられたこと・教わったこと。仕事で助けられたことや、その人とのやり取りで考えが変わったことです。評価の言葉ではなく、上司の側に起きたことを書きます。
- これからのこと。引き継ぎへのお礼や、退職したあとの連絡の取り方を書きます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間のうち、「具体的な仕事」の話が占める割合は本人の答えの平均で47.2%でした。つまり、面談の時間の半分近くが、具体的な仕事の話に使われているということです。メッセージに書く仕事の事実に迷ったときは、これまでの面談で一緒に話してきた仕事を思い出してみることをおすすめします。
1万人調査で、面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人は6.2%でした。この人たちのうち、面談が業務の改善や成果につながっていると感じている人は26.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。上司が前の話を覚えていないと感じている人は、面談が成果につながっていると感じにくい傾向があります。送別のメッセージを書こうとして、その人の具体的な仕事が思い浮かばないと気づくこともあるでしょう。そのときは、次に同じことにならないよう、残っている部下との面談で、前の回に話した仕事の続きを尋ねるところから始めてみてください。
以下では、カスタマーサポートのチームで3年間働き、問い合わせの回答集をまとめ直した部下が退職する場面を例にします。
退職する部下へのメッセージの書き方: 場面ごとの長さと例
退職する部下へのメッセージは、伝える場面によって、長さと書ける内容が変わります。人目に触れる場面では、本人が困らない内容に限ります。
| 場面 | 長さの目安 | 書くこと・気をつけること |
|---|---|---|
| 最終日に、 | 3文まで | 具体的な |
| 寄せ書きや | 2〜4文 | 仕事の |
| メールや | 5〜8文 | 3つの |
最終日に、皆の前で口頭で伝えるとき
皆の前では、短く、具体的な仕事を1つだけ挙げます。
- ○○さんが去年の夏にまとめ直してくれた問い合わせの回答集は、今もチーム全員が毎日使っています。3年間、本当にありがとうございました。
- 新しく入った人への引き継ぎを、最後の2週間で丁寧に進めてくれたことにも、お礼を言わせてください。これからのご活躍を、心から願っています。
寄せ書きやカードに書くとき
カードは、他の人も読みます。仕事の事実を1つと、その人に助けられたことや教わったことを書くと、定型の言葉だけで終わりません。
- 問い合わせが集中した昨年の年末に、回答の手順を見直して、チーム全体の対応を早くしてくれたことを覚えています。
- ○○さんの「先に手順を直したほうが早いです」という言葉に、私は何度も助けられました。ありがとうございました。
- 新しい職場でも、○○さんの仕事の進め方が力になると思います。お元気で。
メールやチャットで、 本人だけに送るとき
本人だけに送る文は、3つの柱をそろえて書けます。長くても8文ほどにとどめ、上司の思いを長く語る文にしないほうが、読み返しやすいメッセージになります。
- 3年間、ありがとうございました。改めて、お礼を伝えたくて書いています。
- 一番印象に残っているのは、去年の夏に問い合わせの回答集をまとめ直してくれたことです。あれ以来、新しく入った人が独り立ちするまでの期間が、目に見えて短くなりました。
- 私自身、「困ったときに手順から直す」という考え方を、○○さんから教わりました。今もチームの進め方の基本にしています。
- 引き継ぎの資料も、受け取った側がすぐ使える形で残してくれて、助かっています。
- 何か確認したいことが出てきたときは、遠慮なく連絡してください。私のほうからも、折にふれて近況をうかがえたらうれしいです。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1のあとに部下が送る感想を集計しています。部下が感想を送った回のうち、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれていたのは46.2%で、選択肢の中で最も多くなっていました。1on1を終えた部下が伝える感想は、知ってもらえたというものが最も多いということです。1on1についての数字ですが、送別のメッセージでも、上司がその人の仕事の何を知っていたかを書くと、受け取る側に届きやすいと考えられます。
退職する部下へのメッセージに、 書かないほうがよいこと
退職する部下へのメッセージで避けたいのは、本人の決断や次の職場に、上司の気持ちを重ねる書き方です。
- 引き止めや、残念さの押しつけ。「正直、今も残ってほしいと思っています」「戻ってきてほしい」は、本人が決めたことを揺らす言葉になります。再び一緒に働く可能性は、上司の一存では約束できません。
- 評価の言葉を並べる。「優秀だった」「高く評価していた」は、評価者としての言葉です。送別の言葉では、上司が見た事実と、その人に助けられたこと・教わったことで書きます。
- 退職の理由や転職先に触れる。皆の前やカードでは、本人が公にしていないことに触れません。本人だけに送る文でも、理由を蒸し返さないほうがよいでしょう。
- 残っている部下を引き合いに出す。「○○さんがいなくなると、この回答集を更新できる人がいません」のような言葉は、本人を持ち上げるつもりでも、残る人を悪く言うことになります。
- 上司の思いを長く語る。送別のメッセージの主役は、辞める本人です。上司の反省や後悔を長く書くと、本人が上司を慰める側に回ってしまうことがあります。
- 業務の連絡を混ぜる。「最終日までに△△の対応を済ませてください」は、別の連絡として送ります。
退職の経緯が難しいときの、 部下へのメッセージ
退職の経緯によっては、何を書けばよいか迷う場面があります。どの場面でも、仕事の事実を1つ書くという基本は同じです。書ける事実が見つからないときは、短くてもかまいません。
関係がよくなかった部下が退職するとき
無理に親しい文を書く必要はありません。事実と、感謝と、手続きの言葉を短く書きます。
- 問い合わせの一次対応を、3年間、安定して担ってくれたことに感謝しています。引き継ぎの資料も、丁寧に残してくれて助かりました。ありがとうございました。
- 新しい職場でのご活躍を願っています。
怒りや不満を口にして退職する部下へ
不満の内容に、送別のメッセージの中で答えようとしないほうがよいでしょう。不満の中身については、別の機会に、話す場を設けて向き合います。メッセージでは、仕事の事実と感謝にとどめます。
- 退職に至るまでに、○○さんに負担をかけた点があったことは、私自身、重く考えています。それとは別に、この3年の仕事には、きちんとお礼を言いたいと思っています。
- 回答集の見直しも、新人への引き継ぎも、○○さんが残してくれたものです。ありがとうございました。
急な退職で、 送別の場を設けられなかったとき
最終日に会えない場合は、メールかチャットで送ります。会えなかったことを長く謝らず、事実と感謝を書きます。
- 最終日に直接お話しできず、こうした形でのお礼になってしまいました。回答集をまとめ直してくれたことを含め、3年間の仕事に感謝しています。
- 残った手続きで分からないことがあれば、人事か私に連絡してください。
同じ業界の他社に移る部下へ
転職先が同じ業界や取引先であっても、メッセージの基本は変わりません。情報の扱いなど会社の決まりに関わることは、メッセージとは別に、就業規則と人事の担当に確認したうえで伝えます。
- 今後、仕事で顔を合わせる機会もあるかもしれません。そのときは、お互いの立場を大切にしながら、またお話しできればうれしいです。
残っている部下に向けて、 一言添えるとき
退職する人への言葉と一緒に、残っている部下にも、仕事がどう引き継がれるかを短く伝えます。退職する本人を持ち上げるために、残る人の負担を強調しないようにします。
- 回答集の更新は、来月から△△さんと私で分担します。やり方は、○○さんが残してくれた手順を見ながら、一緒に決めていきましょう。
- ○○さんの退職で、問い合わせの対応が一時的に忙しくなるかもしれません。その間に何を優先するかは、皆さんと相談して決めたいと思います。
退職する部下へのメッセージを書いたあとに、 振り返りたいこと
退職する部下へのメッセージを書いたあとは、本人がその場で喜んだかどうかではなく、上司自身が書く前と書いたあとに何をしたかを、次の点から振り返ってみてください。
- メッセージに、その人の具体的な仕事の事実を、少なくとも1つ書けたでしょうか。
- 評価の言葉ではなく、上司自身がその人に助けられたことや教わったことを書けたでしょうか。
- 退職する部下の具体的な仕事が思い浮かばなかったなら、残っている部下一人ひとりとの面談で、仕事の話を聞く時間を取れているでしょうか。
- 残っている部下に、仕事がどう引き継がれるかを伝えられたでしょうか。
書けなかったことに気づくのも、振り返りの1つです。退職する部下の仕事を思っていたほど知らなかったと気づいたなら、残っている部下との面談で、仕事の話をもう少し具体的に聞いてみるとよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
退職が決まったあとに、これまでの1on1を見返したい、引き継ぎを途切れさせたくないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
メッセージや面談の前、「概要」と「予定・履歴」で。
メッセージの定型の言葉の前に書く具体的な仕事の事実を、 記憶だけに頼らずに選べます。
ダイジェストには、直近6か月の1on1で、だれがどんな提案をし、何が決まったかが書かれます。それより前の回も、「予定・履歴」の検索で期間やテーマを絞り込めば、履歴のカードで見返せます。お二人に同じものが表示されます。
…比較軸に「選ばれた理由」を加えるのは藤本さんの提案で、…比較表を作る仕事が、売り方を考える仕事へと踏み込んだ回でした。…
引き継ぎの話をした1on1のあと、決めた一歩の一覧で。
引き継ぎのために決めたことが、 誰の担当でいつまでかとともに残ります。
引き継ぎの話から生まれた一歩も、担当と期限と一緒に「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)に残り、ダイジェストにも書かれます。
…6月19日の案件管理の話から、三浦さんが担当する9件の案件を一覧にして、次にやることと期限を毎週金曜に書き直すことが決まりました。初回の一覧を6月26日までに加藤さんへ見せることが一歩として決まっています。
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よくある質問
退職する部下へのメッセージには、 何を書けばよいですか。
退職する部下へのメッセージには、「具体的な仕事の事実」「その人に助けられたこと・教わったこと」「これからのこと」の3つを書くことをおすすめします。「去年の夏に問い合わせの回答集をまとめ直してくれた」のように、その人が何をどう進めたかを1つ書き、そのうえで「お疲れさまでした」「ご活躍を」の言葉を添えます。評価の言葉や引き止め、退職の理由や転職先への言及は書きません。
退職する部下への送別のメッセージは、 どのくらいの長さがよいですか。
退職する部下への送別のメッセージの長さは、伝える場面で変わります。皆の前で口頭で伝えるなら3文まで、寄せ書きやカードなら2〜4文、メールやチャットで本人だけに送るなら5〜8文が目安です。長く書くほどよいわけではなく、上司の思いや反省を長く語ると、辞める本人が上司を慰める側に回ってしまいがちです。どの長さでも、具体的な仕事の事実を1つ入れることが要点です。
関係がよくなかった部下が退職するとき、 メッセージはどう書けばよいですか。
関係がよくなかった部下が退職するときも、無理に親しい文を書く必要はありません。「問い合わせの一次対応を3年間、安定して担ってくれたことに感謝しています」のように、仕事の事実を1つ挙げ、感謝と手続きの言葉を短く添えます。不満の中身に、送別のメッセージの中で答えようとしないほうがよいでしょう。書ける事実が見つからないときは、感謝と手続きの言葉だけの短い文でもかまいません。
退職する部下に「戻ってきてほしい」と書いてもよいですか。
退職する部下に「戻ってきてほしい」「今も残ってほしい」と書くことは、おすすめしません。本人が決めたことを揺らす言葉になりますし、再び一緒に働けるかどうかは、上司の一存では約束できないことだからです。代わりに、「何か確認したいことが出てきたときは、遠慮なく連絡してください」のように、連絡の取り方を書くとよいでしょう。
部下が退職するとき、 残っている部下には何を伝えればよいですか。
部下が退職するとき、残っている部下には、退職する人の仕事がどう引き継がれるかを短く伝えます。「回答集の更新は、来月から△△さんと私で分担します」のように、誰が何を引き受けるかを言葉にしてください。退職する本人を持ち上げるために、残る人の負担を強調しないようにします。一時的に忙しくなる見込みがあるなら、その間に何を優先するかを、チームで相談する場を設けるとよいでしょう。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/farewell-message-to-resigning-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: