上司の方へ1on1
1on1の目的を部下にどう伝えればよいか
先に答え
1on1の目的は、「○○さんの仕事を前に進めるための時間です」と、部下自身が面談をしている理由に近い言葉で伝えるのがおすすめです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている一番の理由として最も多かった答えは「自分の仕事を進めるため」で、34.5%の人が選んでいました。目的に加えて、部下から聞いておきたいこと(話したいことと上司に期待すること)、上司がすること、1on1の終わり方まで話しておきましょう。「会社の方針で」とだけ伝えるのは避け、最初の回で、仕事を1つでも実際に前に進めてみてください。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている一番の理由として最も多かったのは「自分の仕事を進めるため」でした。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでも、1on1の前に選ばれたテーマの4割強が「業務の進捗や進め方」でした。1on1の目的は、「仕事を前に進めるため」と伝えるとよいでしょう。
- 34.5%
- 1万人調査
- 上司との面談をしている一番の理由として、「自分の仕事を進めるため」を選んだ人の割合
- 選択肢の中で最も多い答えでした。「成長のため」は8.1%、「上司との関係性を維持・向上させるため」は8.5%でした。この2つよりも、「自分の仕事を進めるため」を一番の理由に選んだ人のほうが、ずっと多くなっています。
- 12.5%
- 1万人調査
- 面談をしている一番の理由に「会社または所属組織または上司から実施するように言われているため」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人では、41.2%でした。会社や上司から実施するように言われていることが一番の理由の人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合が低くなっています。なお、この理由を選んだ人は、回答者の20.5%(およそ5人に1人)です。
- 43.7%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の前に選ばれたテーマのうち、「業務の進捗や進め方」が占める割合
- 最も多く選ばれたテーマです。初めから用意されているテーマの中で次に多い「今後のキャリア」は、11.4%でした。1on1の前に選ばれたテーマでは、仕事の進捗や進め方についての話が、ほかのテーマを大きく上回っています。
1万人調査は、上司から面談の目的をどう説明されたかを尋ねたものではありません。43.7%は、1on1の予定を作るときに入力されたテーマの中での割合です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
1on1の目的を部下に伝えるとき、 何を伝えればよいか
1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談。1on1ミーティングとも呼ばれます)の目的は、「○○さんの仕事を前に進めるための時間です」と伝えるのがおすすめです。部下自身が面談をしている理由に近い言葉なので、長い説明がなくても伝わりやすくなります。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている一番の理由として最も多かった答えは「自分の仕事を進めるため」で、34.5%の人が選んでいました。「成長のため」は8.1%、「上司との関係性を維持・向上させるため」は8.5%でした。この2つよりも、「自分の仕事を進めるため」を一番の理由に選んだ人のほうが、ずっと多くなっています。
「成長のため」「関係づくりのため」という説明が、間違っているわけではありません。ただ、最初に伝えるときは、仕事の話から入るほうが部下に伝わりやすいでしょう。伝える内容は次の4つで、合わせても1分ほどで話せます。
- 何のための時間か(○○さんの仕事を前に進めるための時間)
- 部下から何を聞いておきたいか(話したいことと、上司に期待すること)
- 上司は何をするか(話を聞くだけでなく、求めに応じて意見も伝え、その場で決められることは決めること)
- どう終えるか(次の回までに、お互いが取り組むことを決めて終えること)
- この時間は、○○さんの仕事を前に進めるために使いたいと考えています。話したいことと、それについて私に期待することを、気軽に教えてもらえますか。
- 話を聞くだけの回があってもいいですし、意見がほしいときは私の考えを具体的にお伝えします。
- 最後に、次の回までにお互いが取り組むことを決めて終わりにしましょう。
2と3まで伝えておくと、この時間に上司へ何を期待してよいのかが、部下にわかりやすくなります。1万人調査では、上司に期待することを尋ねた質問で、「期待していることは特にない」を選んだ人が15.6%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.4%です。アドバイスや意見など、上司に期待することを具体的に選んだ人では39.3%でした。上司に期待することがある人のほうが、成果を実感している割合がずっと高くなっています。
同じ調査で、上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%でした。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでも、部下が1on1の前に選んだ、上司に期待することのうち、「話を聞いてほしい」は11.7%です。「一緒に考えてほしい」「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」の3つは、合わせて53.4%でした。部下は上司に、話を聞くことよりも、一緒に考えることや意見を伝えることを多く求めているといえます。
もちろん、部下が話を聞いてほしいと思っている回は、上司が聞くだけで終わってもかまいません。その回に何を期待しているかを、初めに部下に尋ねてみるのも1つの方法です。
- 今日は、話を聞いてほしい、一緒に考えてほしい、意見がほしい、のどれに近いですか。
1on1の目的が部下に伝わりにくい言い方と、 その言い換え
次の5つは、1on1の目的の説明でよく使われる言い方です。どれも、上司の意図とは違う形で部下に伝わることがあります。
| 伝わりにくい言い方 | 部下の側で起こりやすいこと | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 会社の | 1on1をする | 会社の |
| ○○ | 何を | 進めにくくなっている |
| ここでは、 | 相談したい | 仕事の |
| 評価とは | 上司は | 私は |
| ○○ | 何をする | まずは |
「会社の方針で」とだけ伝えると、 1on1は「言われたからするもの」になりやすい
KAKEAIの1万人調査では、面談をしている一番の理由として、「会社または所属組織または上司から実施するように言われているため」を選んだ人が20.5%いました。およそ5人に1人にあたります。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は12.5%でした。一番の理由が「自分の仕事を進めるため」の人では41.2%です。会社や上司から実施するように言われていることが一番の理由の人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合が低い傾向があります。
会社の制度として始まることは、隠さずに伝えてかまいません。そのうえで、上司自身がこの時間を何に使いたいのかを、自分の言葉で付け加えてください。制度の説明だけで終わると、部下にとって1on1をする理由は「会社に言われたから」だけになりがちです。
「何を話してもいい」だけでは、 話題を考える負担が部下に偏る
1万人調査では、面談の困りごととして「話す内容・話題を考えることの負担」を挙げた人が17.4%いました。
「何を話してもいい」は、部下への配慮から出る言葉です。ただ、それだけでは、毎回の話題を部下が一人で考えることになりがちです。どんなことを相談できるのか、上司の側からも例を挙げておきましょう。
「仕事の話はしなくていい」「評価とは関係ない」とは伝えない
「1on1では仕事の話をしないと部下に伝える」という助言がありますが、KAKEAIはおすすめしません。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1の目的は仕事と成長を前に進めることだと考えています。
Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1の前に選ばれたテーマの43.7%が「業務の進捗や進め方」でした。初めから用意されているテーマの中で次に多い「今後のキャリア」は11.4%です。仕事の話をしないという伝え方は、実際に選ばれているテーマと合っていないといえます。
「評価とは関係のない時間です」という言い方も、避けたほうがよいでしょう。上司は1on1の間も評価をする立場にあり、部下がこの言葉をそのまま信じるのは難しいからです。評価について考えていることは、期末を待たずに、普段の1on1で評価シートを一緒に見ながら話しましょう。
1on1の目的を部下に伝える言い方(場面ごとの例)
1on1の目的を伝える言葉は、これから始めるときや途中で伝え直すとき、部下から尋ねられたときなど、場面によって変わります。
会社の制度として、 これから1on1を始めるとき
チーム全員が集まる場では、一度短く伝えるだけで十分です。詳しい話は、一人ひとりとの最初の1on1に回します。
- 来月から、皆さん一人ひとりと30分ずつ、定期的に話す時間を設けます。会社の制度として始まるものですが、私は、皆さんの仕事を前に進める時間にしたいと思っています。
- どんなふうに使うかは、最初の回にお一人ずつ相談させてください。
上司自身が、会社の説明に納得しきれていないとき
会社の資料を読み上げても、上司自身がこの時間をどう使うつもりなのかは伝わりません。納得しきれていない点は取り繕わず、自分で決められることだけを約束しましょう。
- 正直に言うと、会社の方針で始まるものです。ただ、せっかく時間を取るので、○○さんの仕事が前に進む時間にできればと思っています。
- まずは3回続けてみて、役に立っているかどうかを率直に教えてもらえますか。合わないところは、一緒に変えていきましょう。
上司自身の判断で、 1on1を始めるとき
始める理由は、実際にあった仕事の出来事を例に話すとよいでしょう。
- 先月の○○の件では、私が状況を知ったのが締め切りの前日で、十分に力になれませんでした。もっと早い段階から一緒に考えられるよう、定期的に30分、時間をもらえませんか。
すでに続けている1on1で、 目的を伝え直すとき
上司の側からこれまでの進め方を振り返り、そのうえで伝え直します。
- これまで、この時間を何に使うのか、私からはっきりお伝えしていませんでした。これからは、○○さんの仕事を前に進める時間にしたいと考えています。
- 私が近況を聞くだけで終わる回が多かったので、今後は最後に、次の回までにお互いが取り組むことを決めませんか。
部下から「何のためにするのですか」「忙しいのですが」と言われたとき
長い説明よりも、部下が今抱えている仕事を具体的に挙げた短い答えのほうが伝わります。
- ○○の件を、早く前に進めるためです。私の判断待ちになっていることがあれば、この時間で一緒に片づけましょう。
- 忙しい週は、15分でも大丈夫です。相談したいことを1つだけ持ってきてもらえれば十分です。
「いつも話しているのに、必要ですか」と言われたときは、普段の会話との違いを説明します。
- 普段の会話は、その日の用件が中心ですよね。この時間では、来月の○○の進め方のような、日々のやりとりでは話しにくいことを相談したいんです。
部下から「1on1は評価に関係ありますか」と聞かれたとき
評価をする立場であることを先に認めたうえで、上司自身が何をするのかを話します。
- 私は評価をする立場なので、まったく関係ないとは言えません。だからこそ、評価について考えていることは、普段からこの時間でお話しします。
- 評価の決まり方で私にもわからない点は、人事に確認して、次の回にお伝えします。気になっていることがあれば、遠慮なく聞いてください。
予定表の招待やチャットで1on1を案内するとき
予定表の招待は、目的の説明より先に部下に届くことがあります。件名が「1on1」や「面談」だけでは、何の呼び出しなのかと不安に感じる人もいるでしょう。件名か本文に、目的を1行書き添えておくことをおすすめします。
- 件名:○○さんとの1on1(仕事の相談と、次に取り組むことの確認)
- 本文:話したいことと、それについて私に期待することがあれば、前日までに一言もらえると、当日すぐに本題に入れます。特になければ、当日にお聞きします。
1on1の目的は、 説明よりも最初の回の過ごし方で部下に伝わる
目的を言葉で伝えたら、最初の1on1では、その言葉の通りに時間を使いましょう。部下は、説明よりも、その時間に実際に起きたことから、1on1がどんな時間かを判断することが多いからです。最初の回では、次の3つをおすすめします。
- 初めの1分ほどで、先に挙げた4つを部下に伝えます。
- 部下が進めにくいと感じている仕事を1つ取り上げ、その場で決められることは決めます。決められないことは、誰に、いつまでに確認するかを部下に伝えます。
- 上司が引き受けたことは次の回までに済ませ、その回の初めに結果を部下に報告します。
- 今の仕事の中で、進めにくくなっているものはありますか。
- その件は、私から○○部に確認してみます。木曜までに、わかったところまでお伝えしますね。
- 前回お約束した、○○部への確認が終わりました。結果は△△でした。
上司が引き受けたことを済ませないまま次の回を迎えると、最初に伝えた目的も、部下には信じにくくなります。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。この困りごとを挙げた人は、面談の成果を実感している割合が23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。
1on1の目的が部下に伝わったかを、 二人で振り返る
1on1の目的が伝わったかどうかは、説明した日の部下の反応だけではわかりません。3回ほど続けたところで、二人の時間がどうだったかを振り返ってみてください。
- 1on1の前に、話したいことと上司に期待することを、二人で共有できていますか。
- 「今日は意見がほしいです」のように、部下がその回の期待を口にしやすい雰囲気になっていますか。
- 1on1で決めたことは、次の回までに、上司の分も部下の分も実際に進んでいますか。
あわせて、3回目の終わりには、部下に率直な感想を尋ねてみてください。
- この時間は、○○さんにとって役に立っていますか。変えたほうがいいところがあれば、遠慮なく教えてください。
答えが「決まりなので参加しています」に近ければ、目的はまだ伝わっていないと考えられます。説明を繰り返す前に、これまでの回で聞いた話を上司がどう生かしてきたかを振り返り、この時間の使い方を改めて部下と話し合いましょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
1on1の目的を、説明だけでなく、毎回の時間の使い方を通じて部下と共有したいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の前
テーマと
期待する 対応の選択 1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。
メモの
事前共有 話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。
1on1の実施中
次の
一歩の 候補を 会話から 抽出・ 決定ガイド 会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。
日常
要約や
次の 一歩の 一元管理 1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。
1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。
ご利用企業 累計600社以上/
よくある質問
1on1の目的を「部下の成長のため」と伝えるのは、 間違いですか。
1on1の目的を「部下の成長のため」と伝えること自体は、間違いではありません。KAKEAIの1万人調査では、「成長のため」を面談の一番の理由に選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は41.8%で、回答者全体の31.9%を上回っていました。ただし、成長を一番の理由に選んだ人は8.1%にとどまります。最初は目の前の仕事を進める時間として伝え、その中で挑戦したい仕事の話もするとよいでしょう。
1on1の目的は、 毎回の1on1で部下に伝えたほうがよいですか。
1on1の目的を、毎回繰り返し伝える必要はありません。最初の回と、時間の使い方が目的からずれてきたと感じたときに伝えれば十分です。回によって変わるのは、目的ではなく、部下が上司に期待することです。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして最も多かった答えは「その時々によって違う」(20.9%)でした。その回に期待することを、1on1の初めに部下に尋ねてみるのもよいでしょう。
1on1の目的を伝えたのに、 部下から話したいことが出てこないとき、 上司はどうすればよいですか。
1on1の目的を伝えても部下から話したいことが出てこないときは、上司の側から仕事の話題を1つ挙げてみてください。たとえば「○○の件、その後どうですか。引っかかっているところがあれば、一緒に考えたいです」と声をかけます。その場で1つでも仕事が前に進めば、この時間をどう使えばよいかが、説明するよりも部下に伝わりやすくなります。
1on1は、進捗会議や評価面談と何が違うと、 部下に説明すればよいですか。
1on1は、一人ひとりの仕事で進めにくくなっていることを、上司と部下の二人で解決していく時間だと説明すると伝わりやすくなります。進捗会議はチーム全体で進み具合を確認する場、評価面談は一定期間の評価について話し合う場です。1on1で進み具合を話題にしてもかまいません。進み具合を共有したうえで、迷っている判断や次に取り組むことまで話を進めるのが、1on1ならではの使い方です。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/explain-1on1-purpose-to-team
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: