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人事・経営の方へ部下との関わり

部下指導・育成・対話の研修とセミナーの選び方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下指導・育成・対話の研修は、「関係をよくする」「対話を円滑にする」ではなく、「面談のあとの行動につながる」を目的に置いて選ぶことをおすすめします。関係や円滑さは研修のあとに確かめにくいものですが、面談のあとの行動は確かめられます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が成果につながっているかという問いで最も多かった答えは「どちらかといえばそう感じる」の40.9%でした。はっきり成果を感じている人より多い、という結果です。研修を選ぶときは、言い方の練習で終わるか、指摘のあとに次に取り組むことを二人で決めるところまで扱うかを見てください。ハラスメントの線引きを扱う研修は、自社の就業規則と相談先に沿った内容のものを選びます。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談について、はっきり成果につながっていると感じる人より、「どちらかといえばそう感じる」人のほうが多くなっていました。また、面談がそのあとの行動につながっている人ほど、成果を感じている割合が高くなっていました。部下指導や対話の研修は、上司の言い方を整えるものとしてだけ選ぶより、面談のあとに二人で次に取り組むことを決めるところまで扱うものを選び、研修の効果もそこで測ることをおすすめします。

40.9%
1万人調査
上司との面談が「業務の改善や成果につながっている」かという問いに、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人の割合
「とてもそう感じる」は7.2%、「そう感じる」は24.7%で、合わせて31.9%でした。はっきり成果につながっていると答えた人より、「どちらかといえば」と答えた人のほうが多い、という結果です。
56.7%
1万人調査
面談が「ほぼ毎回」その後の行動につながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「半分くらいの回で」つながっている人では15.7%でした。面談がそのあとの行動につながっている人ほど、面談が成果につながっていると感じる割合がはるかに高くなっています。
26.7%
1万人調査
上司との面談が「成長につながっている」と感じている人(「とてもそう感じる」「そう感じる」の合計)の割合
成果の実感の31.9%より少なく、「どちらかといえばそう感じる」が41.0%で最も多くなっています。上司との面談で、はっきり成長を感じている人は、成果を感じている人より少ない、という結果です。

この調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、上司が指導や対話の研修を受けたかどうかは尋ねていません。成果と成長の実感は、6段階の答えのうち「とてもそう感じる」「そう感じる」を合わせた割合です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下指導・育成・対話の研修を選ぶ前に:目的を「関係」ではなく「行動」に置く

部下指導や部下育成、上司と部下のコミュニケーションの研修を選ぶときは、研修の目的を「面談のあとの行動につながる」に置くことをおすすめします。「関係をよくする」「対話を円滑にする」を目的にしないということです。関係がよくなったか、対話が円滑になったかは、研修のあとに人事が確かめにくいものです。一方で、面談のあとに二人が何をしたかは確かめられます。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が「業務の改善や成果につながっている」かを尋ねています。「とてもそう感じる」が7.2%、「そう感じる」が24.7%で、合わせて31.9%でした。最も多かった答えは「どちらかといえばそう感じる」の40.9%です。つまり、はっきり成果を感じていると答えた人より、「どちらかといえばそう感じる」と答えた人のほうが多いということです。

KAKEAIの1万人調査では、面談が「ほぼ毎回」その後の行動につながっている人のうち、56.7%が「面談が成果につながっている」と感じていました。「半分くらいの回で」つながっている人では15.7%です。面談がそのあとの行動につながっている人ほど、成果を感じている割合がはるかに高くなっています。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは話せたかどうかではなく、そのあとの行動で見るものだと考えています。部下指導や対話の研修も、受講した上司が部下と「よく話せるようになった」かではなく、面談のあとに二人の行動につながるようになったかで選び、測ることをおすすめします。

部下指導・育成の研修の内容:よくあるテーマと、選ぶときに見ること

部下指導・育成・対話の研修で扱われるテーマは、おおむね次の6つに分かれます。どのテーマの研修も、言い方の練習で終わるものと、面談のあとに二人で何をするかまで扱うものに分かれるので、選ぶときはその点を見てください。

研修のテーマ研修で扱われることが多い中身選ぶときに見ること
傾聴と質問うなずき、言い換え、開いた質問聞いたあとに上司が意見や判断を返す場面まで扱うか
指摘、叱り方、褒め方(フィードバック)事実と感情を分ける、人柄でなく行動を指摘する指摘のあとに、次に取り組むことを二人で決めるところまで扱うか
コーチング答えを教えず質問で引き出す答えを教えてよい場面と、引き出す場面の見分けを扱うか
部下のモチベーション動機づけの理論、承認、目標設定「やる気」を上司が推し量る内容か、部下に直接尋ねる内容か
世代や性格に合わせた指導世代ごとの特徴、性格のタイプ分け決めつけにならないか。相手に尋ねることを土台にしているか
ハラスメントの線引き、労務指導と注意の境目、相談先自社の就業規則と相談先に沿った内容か

6つ目のハラスメントと労務の研修は、他のテーマと同じ物差しで比べるものではありません。指導とハラスメントの境目は法律に関わる領域なので、研修の中身が自社の就業規則と相談先に沿っているかを人事が確認し、管理職が迷ったときに人事に相談する流れを研修の中で伝えてもらうようにします。

研修会社に中身を尋ねるときの言い方の例です。

  • 指摘や叱り方の研修で、指摘したあとに部下と次に取り組むことを決めるところまで扱っていますか。
  • コーチングの研修では、上司が答えを教えてよい場面と、質問で引き出す場面の見分けをどう教えていますか。
  • 世代やタイプ別の内容は、決めつけにならないように、どんな配慮をしていますか。
  • ハラスメントの線引きは、当社の就業規則と相談先に合わせて説明していただけますか。

上司と部下のコミュニケーション研修で、部下の側をどう扱っているか

部下指導・育成の研修は、上司が部下を変えることを前提に組まれていることが多いものです。けれども、研修で学んだ上司が変えられるのは自分の関わり方だけで、部下には部下の考えと事情があります。研修を選ぶときは、部下の考えを先に聞くことを土台にしているか、上司が部下を動かす技だけを教えていないかを見ることをおすすめします。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が「成長につながっている」と感じている人(「とてもそう感じる」「そう感じる」の合計)は26.7%でした。成果の31.9%より少なく、「どちらかといえばそう感じる」が41.0%で最も多くなっています。はっきり成長を感じている人は、成果を感じている人より少ない、という結果です。

部下が成長を感じているかどうかは、上司が見て分かるものではなく、部下に尋ねて分かるものです。そのため、研修を選ぶときも、上司の言い方を整える内容だけでなく、部下の考えを先に聞く進め方を扱っているかを見てください。

部下の考えを先に聞く進め方は、指導の場面でも使えます。以下では、システム運用の課で、課長が担当者に障害報告書の書き方を指導する場面を例にします。

  • 先週の障害報告書、私の意見を言う前に、○○さんが一番伝えたかったことを教えてもらえますか。
  • 私が読んで分かりにくかったのは、復旧までの時間が書かれていなかった点です。お客様に報告するときに、そこを最初に聞かれるからです。
  • 次の報告書では、復旧までの時間を最初の段落に入れてみませんか。私も、報告書の様式に項目を足すよう、情報システム部に相談します。
  • 書き方で迷ったら、提出する前に一度見せてもらえますか。直すためではなく、一緒に確認するためです。

KAKEAIは、答えを教えず質問だけで本人に気づかせる、と上司の対応を決めておくことをおすすめしません。報告書に何が足りないかは上司しか知らないことがあり、質問を重ねても部下の側からは出てきにくいからです。逆に、上司が直す点を言うだけで終えると、部下がなぜそう書いたのかが分からないまま、同じ指摘を繰り返すことになりがちです。

部下指導・育成の研修のあとに、職場で何をするか

部下指導・育成の研修が職場に残るかどうかは、研修の前後に人事が何をするかによって大きく変わります。研修の前に、管理職に「部下に伝えにくかったこと」を1つ思い出してきてもらい、研修のあとに、そのことについて面談で何をしたかを持ち寄る回を設けるとよいでしょう。

人事から管理職に案内する言い方の例です。

  • 研修の前に、この1か月で部下に伝えにくかったことを1つ思い出しておいていただけますか。研修では、それを題材に進め方を考えます。
  • 研修のあとは、そのことについて次の面談で何をしたかを、1か月後の課長会で共有していただけますか。
  • 面談の記録の中身を人事が読むことはありません。共有してほしいのは、何を試して、部下とのやり取りがどう変わったかだけです。
  • 指導とハラスメントの境目で迷ったときは、一人で判断せず、人事に相談してください。研修の中でも、相談先として案内してもらいます。

研修を受けた課長が、部下との次の面談で学んだことを試すときの言い方の例です。

  • 研修で、指摘のあとに次にすることを一緒に決めるやり方を習ったので、今日からそうしたいです。やりにくかったら言ってください。
  • 前回話した報告書のことですが、復旧までの時間を最初に書いてみて、どうでしたか。書きにくいところはありましたか。
  • 私が引き受けていた様式の項目の追加は、情報システム部に伝えて、来月から変わることになりました。
  • 今日は、○○さんのほうで、報告書のことで困っていることや気になっていることがあれば、そこから話しませんか。

研修で学んだことを試していると部下に伝えておくと、上司の進め方が急に変わっても、部下が戸惑いにくくなります。

部下指導・育成の研修で、おすすめしないこと

部下指導・育成・対話の研修の選び方で避けたいのは、上司の言い方だけを整えて、面談のあとの行動まで扱わないことです。

  • 「まず信頼関係をつくってから指導する」と順番を決めている研修。KAKEAIは、まず関係づくりから、と順番を決めることをおすすめしません。関係は仕事の話を前に進める中でできていくものだと考えているからです。関係ができるまで指摘を先送りすると、部下が直す機会を失いかねません。ただし、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。
  • 世代や性格のタイプ分けを、部下への接し方の答えにする研修。タイプ分けは手がかりの1つにはなりますが、目の前の部下に尋ねることの代わりにはなりません。決めつけにつながる内容は避けます。
  • 「やる気を上げる言葉」を学ぶ研修。部下が動けない理由は、やる気より、情報や判断の材料、時間が足りないことである場合があります。言葉の前に、面談で理由を尋ねることを扱っているかを見てください。
  • 研修の効果を、受講後のアンケートと面談の実施率だけで測ること。実施率が上がっても、面談がそのあとの行動につながっているかは別のことです。
  • 逆に、ハラスメントの線引きを「言い方の工夫」だけで済ませること。法律に関わる領域は、自社の就業規則と相談先に沿った内容を、全員が受ける前提で選びます。

部下指導・育成の研修がうまくいったかを、どこで見るか

部下指導・育成・対話の研修がうまくいったかどうかは、管理職が「話しやすくなった」と感じたかではなく、研修のあとの面談で、二人の行動がどう変わったかで見るとよいでしょう。研修から2〜3か月たったところで、次の点を振り返ってみてください。

  • 研修の前に管理職が持ち寄った「伝えにくかったこと」は、面談で伝えられ、次に取り組むことが二人で決まったでしょうか。
  • 指摘をした面談の次の回で、上司のほうから、進み具合と引っかかっている点を尋ねているでしょうか。
  • 上司が引き受けたこと(様式の変更、他部署への確認など)は、期限通りに果たされているでしょうか。
  • 部下の側に、匿名のアンケートで「面談で上司から指摘を受けたあと、次にすることを一緒に決めていますか」と尋ねたとき、研修の前より「はい」が増えているでしょうか。

4つ目の点は部下の側の答えなので、研修の前に同じ質問を一度しておくと、前後を比べられます。人事が面談の記録の中身を読む代わりに、この質問を使うことをおすすめします。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下育成のテーマや研修を決めても、現場の上司と部下の1on1にどうつなげればよいかが見えにくいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

各上司の1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

研修とは別に、現場の上司一人ひとりが、部下ごとの関わり方を1on1の前に考えられます。

上司には1on1の前に、選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、これまでの1on1をもとに、今回どう関わるとよいかと最初の一言の案が表示されます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日は三浦さんとの初回で、三浦さん自身が「業務の進捗や進め方」をテーマに入れてくれています。まず状況を聞き切ることが、この時間の土台になります。

会社として1on1で話してほしいテーマを決めるとき。

部下育成のように会社として扱ってほしい話題を、上司と部下が1on1の準備で選べるテーマの1つとして示せます。

ご契約によっては、システム管理者が、会社として1on1で話してほしいテーマを必須テーマ・推奨テーマとして設定できます。設定したテーマは、上司と部下が「1on1の準備」で選ぶテーマの選択肢に表示されます。

導入の前に、管理者に何が見えるかを確かめるとき。

人事は1on1の記録の中身を読まずに運用でき、記録が誰に見えるかを、前もって上司と部下に伝えられます。

文字起こし、「1on1のAI要約」、ダイジェスト、「この1on1へのメモ」、MOVE(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)は1on1をするお二人の画面に表示され、1on1前後のAIアドバイスはそれぞれ本人にだけ表示されます。どれもシステム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。

Kakeai AI 1on1 の導入を検討している方は、サービス資料をお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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  • 1on1の前・最中・あとに、Kakeai AI が上司と部下それぞれに出すもの
  • 導入の進め方と、ご利用企業の事例
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よくある質問

上司と部下のコミュニケーション研修では、どんな内容を学びますか。

上司と部下のコミュニケーション研修で扱われる内容は、6つに大きく分かれます。傾聴と質問・指摘や叱り方や褒め方(フィードバック)・コーチング・部下のモチベーション・世代や性格に合わせた指導・ハラスメントの線引きと労務です。どのテーマでも、言い方の練習で終わる研修と、面談のあとに次に取り組むことを二人で決めるところまで扱う研修があります。選ぶときは、次に取り組むことを決めるところまで扱うかを研修会社に尋ねてください。

部下育成の研修の効果は、どう測ればよいですか。

部下育成の研修の効果は、受講後のアンケートではなく、研修のあとの面談が二人の行動につながるようになったかで測ることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談が「ほぼ毎回」その後の行動につながっている人の56.7%が成果を感じていて、「半分くらいの回で」つながっている人では15.7%でした。部下の側に「上司から指摘を受けたあと、次にすることを一緒に決めていますか」と研修の前後に匿名で尋ねると、変化が見えます。

部下指導の研修で、コーチングを選ぶのはよいですか。

部下指導の研修でコーチングを選ぶこと自体は問題ありませんが、「答えを教えず、質問だけで本人に気づかせる」と上司の対応を1つに決める内容の研修はおすすめしません。報告書に何が足りないかのように、上司しか知らないことは、質問を重ねても部下の側からは出てきにくいものです。上司が答えを教えてよい場面と、質問で引き出す場面の見分けを扱っているコーチングの研修を選ぶとよいでしょう。

部下指導の研修で、ハラスメントとの線引きはどう扱えばよいですか。

部下指導の研修でハラスメントとの線引きを扱うときは、言い方の工夫として教えるだけで済ませず、自社の就業規則と相談先に沿った内容を、管理職全員が受ける前提で選んでください。指導とハラスメントの境目は法律に関わる領域なので、研修の中で「迷ったときは人事に相談する」流れを案内してもらい、人事の側も相談を受ける体制を整えておきます。研修会社には、自社の規則に合わせて説明できるかを事前に尋ねます。

部下指導の研修を受けても、上司の指導が変わらないのはなぜですか。

部下指導の研修を受けても上司の指導が変わらない理由の1つとして、研修で学んだことを使う具体的な場面が無いままに受けていることが考えられます。研修の前に、管理職に「この1か月で部下に伝えにくかったこと」を1つ思い出してもらい、研修ではそれを題材にします。研修のあとは、そのことについて面談で何をしたかを1か月後に持ち寄る回を設けると、学んだことが職場に残りやすくなります。人事が面談の記録を読む必要はありません。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/choosing-subordinate-coaching-communication-training

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: