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キャリア面談で本音を話してよいか
先に答え
キャリア面談で本音を話してよいか迷ったら、面談の記録の扱いを確かめたうえで、話してかまいません。ただし気持ちのままの言葉ではなく、「設計の仕事を続けて、構造の計算を一人で任される範囲まで広げたい」のように、上司が動ける仕事の言葉にします。意見を聞きたいのか、人事に伝えてほしいのかも添えてください。話したあとに起きることは、上司が決められること、人事に伝わること、上司の一存で決まらないことの3つに分かれます。KAKEAIの1万人調査では、面談で評価や見られ方が気になり本音が話せないと答えた人のうち、面談が成果につながっていると感じる人は32.7%で、全体の31.9%と並んでいました。評価が気になって本音を話しにくい人も、ほかの人と同じくらい面談を役立てている、ということです。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で、評価や見られ方が気になって本音を話せないと答えた人が9.3%いました。その人たちが面談の成果を感じている割合は、回答者全体と並んでいます。話したいことを切り出せないと答えた人では、全体より高くなっています。本音の話し方に迷いがあることと、面談が役に立たないことは、別のことだと考えられます。
- 9.3%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)に、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人の割合
- 20代の回答では14.4%でした。この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並び、低くはありません。評価が気になる迷いがあっても、面談を役に立つものと感じている人は、全体と同じくらいいるということです。
- 36.5%
- 1万人調査
- 面談の困りごとに「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人のうち、成果を実感している人の割合
- この困りごとを挙げた人は9.7%で、成果の実感は回答者全体の31.9%より高くなっています。切り出しにくさを感じていても、面談を役に立つものと感じている人は、全体より多いということです。
この調査は、キャリア面談そのものや、本音を話したあとに何が起きたかは尋ねていません。数字は、上司との定期的な面談での困りごとと、面談が成果につながっているかの実感を集計したものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
キャリア面談で本音を話してよいか: 結論と、話したあとに起きること
キャリア面談で本音を話してよいか迷ったら、気持ちのままの言葉ではなく、今の仕事の言葉に置き換えて話すことをおすすめします。本音を話すこと自体に問題はありません。ただ、「この仕事はもう嫌です」と気持ちで言うと、上司は何をすればよいか分からず、「そうか」で終わりやすくなります。「設計の仕事を続けたい。管理職の道には今は進みたくない」と仕事の言葉で言えば、上司は今の仕事の割り当てで答えられます。
本音を話したあとに起きることは、おおむね次の3つに分かれます。
| 本音の中身 | 話したあとに起きること | 誰が決めるか |
|---|---|---|
| 今の | 上司が | 上司 |
| 異動や | 上司が | 人事と会社 |
| 評価や | 上司の | 評価の仕組み |
面談の記録がどう扱われるかは、会社の運用で決まります。上司だけが見るのか、人事も読むのかは、面談の前に人事に聞いておくとよいでしょう。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしませんが、自分の会社の運用は、確認してから話す範囲を決めてください。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)として「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。20代の回答では14.4%です。上司との定期的な面談でも、評価や見られ方を気にして本音を控えている人がいます。ただし、この困りごとを挙げた人のうち、面談が「業務の改善や成果につながっている」と感じている人は32.7%でした。回答者全体の31.9%と並び、低くはありません。評価が気になって本音を話しにくいと感じている人も、ほかの人と同じくらい、面談が成果につながっていると感じているということです。
同じ調査で「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人は9.7%で、この人たちの成果の実感は36.5%と、全体より高くなっていました。どちらの数字からも、本音の話し方に迷いがあることと、面談が役に立たないことは、別のことだと考えられます。
キャリア面談では、話す本音と、まだ話さなくてよい本音を自分で分けてかまいません。そのうえで、話すと決めた本音を、上司が動ける仕事の言葉で言うとよいでしょう。
本音の種類ごとに、 話してよいか、どう言うか
キャリア面談で話したい本音は、人によって中身が違います。種類ごとに、話してよいか、どう言うかを分けます。
| 本音の種類 | 話してよいか | 言い方 |
|---|---|---|
| 今の | 話してよい | 「合わない」ではなく、 |
| 別にやりたい | 話してよい | やりたい |
| 管理職になりたくない、 | 話してよい | 続けたい |
| 働き方を | 話してよい。 | 変えたい |
| 転職を | 決めていないなら、 | 今の |
| 上司の | 話してよい | 人柄ではなく、 |
転職を考えている人は、迷っている段階で「転職を考えています」と言うと、話が退職の手続きの方向に進みかねません。迷いの中身が、今の仕事で得られていないもの(任される範囲、仕事の種類、評価の見通し)にあることも多いでしょう。その部分を仕事の言葉で言えば、上司が今の仕事で変えられることがあるかどうかを一緒に見られます。
「今の仕事が合わない」「別にやりたい仕事がある」という本音は、比べる相手と仕事の名前を入れて言います。
- 今の仕事の中で、図面の修正の対応は続けられますが、お客様との打ち合わせが少ないことに物足りなさを感じています。打ち合わせに同席する機会を増やしていただくことは可能ですか。
- 設備の設計に興味があります。今の仕事とどこが重なり、どこが違うのか、○○さんのご意見を伺いたいです。
上司の進め方への不満を人柄の話として伝えると、上司は何を変えればよいのかが分かりにくくなります。具体的な場面と頼みたいことを一緒に言えば、上司も何を変えればよいかが分かります。
- 先週の設計レビューで、途中で方針が変わって手戻りになったことが、正直につらかったです。方針が変わるときは、早めに知らせていただけると助かります。
ハラスメントに当たることや体調に関わることは、面談で上司に言うかどうかを含めて、人事や相談の窓口、産業医に相談してください。
本音を話す前に用意すること(部下の側)
本音を話す前に用意しておくのは、次の3つです。以下では、設計の仕事をしている人が、「管理職にはなりたくない。設計の専門を深めたい」という本音を伝える場面を例にします。
- 話したい本音を、1つに絞ります。「管理職になりたくない」と「設計を深めたい」は、言いたいことの表と裏なので、1つにまとまります。
- 仕事の言葉にします。「管理職は向いていない」ではなく、「今の設計の仕事を続けて、構造の計算を一人で任される範囲まで広げたい」のように言います。続けたい仕事の名前と、深めたい方向を入れます。
- 上司に期待することを添えます。意見を聞きたいのか、一緒に考えてほしいのか、人事に伝えてほしいのかを、一言で言います。
面談の冒頭で切り出す言い方の例です。
- 今日は、この先の仕事の方向について、私の考えをお話ししたいです。管理職の道ではなく、設計の専門を深めていきたいと考えています。
- この考えについて、○○さんのご意見を伺いたいです。会社の仕組みの上で難しい点があれば、それも教えていただきたいです。
続けて、具体的な仕事の言葉で言います。
- 今の設計の仕事の中で、構造の計算は△△さんに確認してもらっています。来期は、その部分を一人で任せていただける範囲まで力をつけたいです。
- 後輩の育成は、設計の技術を教える形なら続けたいです。ただ、チームの管理を主な仕事にすることは、今は望んでいません。
- 管理職にならない道が、この会社でどう評価されるのかが分からず、不安があります。分かる範囲で教えていただけますか。
働き方を変えたい場合は、事情の詳しさは自分で決め、変えたい働き方と時期を言います。
- 来年の4月から、週に2日は在宅で働きたいと考えています。家庭の事情で、朝と夕方の時間を確保したいからです。制度の上で可能かどうか、確認していただけますか。
話したあと、 上司の返事をどう受け取るか
本音を話したあと、上司の返事は、その場で結論が出るものばかりではありません。上司も、仕組みや評価の基準を一人で決められないからです。返事の形ごとに、受け取り方と、次に言うことを分けます。
上司が「分かりました」で終わりそうなときは、次に何が起きるかを尋ねます。
- 話を聞いていただいて、ありがとうございます。この話は、次にどう進むのか、教えていただけますか。
- 今の仕事の割り当てで変えられることがあれば、次の面談までに一緒に考えていただきたいです。
上司が「私の一存では決められない」と言ったときは、それを断られたと受け取る必要はありません。誰が決めるのかと、上司にお願いできることを尋ねてみてください。
- 決められないのは承知しています。人事に伝えていただくことはできますか。伝える内容は、先に私にも共有していただけると安心です。
- ○○さんの意見としては、どう思われますか。決定とは別に、ご意見を伺いたいです。
上司が自分の意見を言わないときは、意見を求めていることをもう一度伝えます。
- 会社の仕組みの話とは別に、○○さんが私の仕事を見てきた中で、この方向をどう思うかを教えていただけますか。
上司の意見が自分の考えと違ったときは、その場で結論を出さず、理由を聞きます。
- 違う見方をされているのは分かりました。そう考える理由を教えていただけますか。一度持ち帰って、次の面談でもう一度お話ししたいです。
異動や評価、働き方の制度は、上司が一人では決められないことが多いものです。本音を話したあとに上司がすぐ動けなくても、話を聞いていないからとは限りません。決められる範囲が限られていると受け取り、続きを尋ねるほうが、次の面談につながりやすいでしょう。
キャリア面談で本音を話すときに、 避けたいこと
キャリア面談で本音を話すときに避けたいのは、気持ちの言葉だけで終えることと、何も言わずに終えることの両方です。
- 「嫌だ」「向いていない」で止める。上司は何をすればよいか分かりません。どの仕事の、どの部分を、どう変えたいかまで言います。
- 決めていない転職を、転職の言葉で言う。話が退職の手続きの方向に進みかねません。今の仕事で得られていないものを言います。
- 上司に期待することを添えない。意見を聞きたいのか、人事に伝えてほしいのかが分からないと、上司は「聞いた」で終わりやすくなります。
- 上司の人柄の話にする。進め方の話として、具体的な場面で言います。
- 「特にありません」で終える。本音を全部話す必要はありませんが、何も言わないと、上司は今の仕事の割り当てを変える理由を持てません。話せる範囲のことを1つだけ言うのも1つの方法です。
- 評価への影響を自分で決めつける。本音を話したことが評価にどう扱われるかは、会社の評価の仕組みで決まります。気になるなら、人事に尋ねます。
本音を話した面談がうまくいったかを、 どこで見るか
本音を話した面談がうまくいったかは、上司がその場で望んだ返事をしたかではなく、面談のあとに二人の間で何が変わったかで振り返ってみてください。
- 話した本音を上司が動ける仕事の言葉で言えていたら、次は、上司に期待すること(意見を聞きたい、人事に伝えてほしい)も一緒に伝えてみてください。
- 上司が引き受けたこと(人事への確認、仕事の割り当ての見直し)が次の面談までに動いていたら、次は、その結果を受けて自分が何から始めるかを話します。
- 同じ話の続きを切り出しにくいと感じたら、次の面談の初めに、前回の話の続きをしたいと一言伝えておきます。
上司が引き受けたことが次の面談までに動いていなければ、責める前に、「先日お話しした仕事の方向の話は、その後いかがでしょうか」と自分から続きを切り出してみてください。本音は一度で伝わりきるものではありません。次の面談で続きを話せていれば、話した意味はあったと考えてよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
キャリア面談で何を話せばよいか決まらない、やりたいことや本音を上司に切り出しにくいというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。
将来の目標の言葉が決まっていなくても、 今の仕事で感じていることからキャリアの話を始める準備ができます。
選ばれたテーマとこれまでの1on1を踏まえて、ご自身向けに、その回の話の順番や最初の一言の案をKakeai AIが書きます。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。テーマと期待する対応はご自身でも「1on1の準備」で選べ、選んだ内容は上司の画面にも表示されます。
…キャリアの話に入る前に、今の仕事で手応えを感じていることや引っかかっていることを先に話しておくと、田所さんも西村さんの今の状況を踏まえてキャリアの話に乗ってきやすくなります。…
1on1の実施中、「1on1実施中」の画面の右の列で。
ほかの話が長引いても、 準備したキャリアの話に戻るきっかけが、 二人の画面に出ます。
事前に選んだテーマがまだ話されていないとき、Kakeai AIがそのテーマと期待する対応に触れて、話す時間を取るよう提案することがあります。メッセージは上司の画面にも同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…
1on1のあと、「予定・履歴」の履歴のカードで。
キャリアの希望をだれに、 いつ伝えるかについて上司と確認したことを、 二人の記録で見返せます。
「1on1のAI要約」には、話のまとまりごとの見出しと要点に、その回に二人で確認したこと(だれに、いつ伝えるかなど)も残ります。この要約と文字起こしの全文は、上司とご自身のお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。
企画に興味があるという話は課の人には伝えないことを藤本さんが柳瀬さんに確認し、了承された。
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
キャリア面談で、上司に本音を話しても大丈夫ですか。
キャリア面談で上司に本音を話すこと自体は、かまいません。面談の記録を誰が読むかは会社の運用で決まるので、気になる場合は先に人事に確認しておくと安心です。また、「この仕事は嫌だ」のような気持ちの言葉で言うと、上司は何をすればよいか分からず、「そうか」で終わりやすくなります。続けたい仕事の名前・変えたい部分・時期のように、上司が動ける仕事の言葉にして、意見を聞きたいのか人事に伝えてほしいのかを添えて話すことをおすすめします。
キャリア面談で話した本音は、 評価に影響しますか。
キャリア面談で話した本音が評価にどう扱われるかは、会社の評価の仕組みによって異なります。面談の記録を誰が読むのかも含めて、気になる場合は面談の前に人事に確認してください。そのうえで、話すと決めた本音は、「この仕事は嫌だ」のような気持ちの言葉ではなく、続けたい仕事や変えたい部分のような仕事の言葉で話すことをおすすめします。
転職を考えていることを、 キャリア面談で上司に言ってもよいですか。
転職を考えていても、まだ決めていない段階なら、キャリア面談で「転職を考えています」と言う必要はありません。その言葉で言うと、話が退職の手続きの方向に進みかねないからです。迷いの中身が今の仕事で得られていないもの(任される範囲・仕事の種類・評価の見通し)にあるなら、その部分を仕事の言葉で話すと、上司が今の仕事で変えられることを一緒に見られます。転職を決めた場合は、就業規則に沿って別の場で伝えてください。
キャリア面談で、上司への不満を本音で言ってもよいですか。
キャリア面談で上司への不満を言うときは、人柄の話ではなく、仕事の進め方の話として、具体的な場面で言ってください。「先週のレビューで、途中で方針が変わって手戻りになりました。方針が変わるときは、早めに知らせていただけると助かります」のように、場面と頼みたいことを一緒に言います。ハラスメントに当たることや体調に関わることは、面談で上司に言うかどうかを含めて、人事や相談の窓口、産業医に確認してください。
キャリア面談で本音を話したのに、 上司が何もしてくれないのはなぜですか。
キャリア面談で本音を話しても上司がすぐに動けないのは、多くの場合、上司の一存で決められることが限られているからです。異動や評価や働き方の制度は、人事と会社の仕組みで決まります。上司が決められるのは、今の仕事の割り当てや任せる範囲です。「この話は次にどう進みますか」「人事に伝えていただけますか」と尋ね、上司が引き受けたことを次の面談で確認すると、話が止まりにくくなります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/career-interview-speaking-honestly
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KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
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