資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

部下の方へ部下との関わり

部下は上司を選べるのか、どう選べばよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下は、基本的には上司を選べません。どの上司のもとで働くかは会社が人事の手続きとして決めるもので、社内公募や異動希望の制度があるかどうかも、どう使えるかも会社によって違います。選ぶ機会があるときに見たいのは、上司の忙しさや評判ではなく、その上司が部下の仕事を見る時間を取るか、言ったことをするかです。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに約束を守らないなど上司のふるまいを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%でした。回答者全体の31.9%より低い数字です。選べない上司とは、期待することを自分から言葉にし、自分の仕事を見てもらう機会を作ることから始めてください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で成果を感じにくいのは、上司が忙しくて時間を取りにくい人ではなく、上司のふるまいに困っている人でした。上司のふるまいとは、約束を守らない、以前の会話を覚えていないといったことです。会社の大きさでは、面談の成果の実感はほとんど変わりません。面談についての数字ですが、上司を選ぶ機会があるときも、忙しさや会社の大きさより、その上司が約束を守るかどうかといったふるまいに目を向けるとよいと考えられます。

21.1%
1万人調査
面談の困りごとに、約束を守らないなど上司のふるまいを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
上司のふるまいについての5つの困りごとのどれかを挙げた人は27.3%でした。時間についての困りごとを挙げた人(39.6%)では41.7%、回答者全体では31.9%です。面談の成果を感じにくいのは、時間を取りにくい人より、上司のふるまいに困っている人のほうです。
32.1%
1万人調査
従業員が10〜99名の会社に勤める人のうち、上司との面談が成果につながっていると感じている人の割合
5,000名以上の会社に勤める人では32.0%で、どの規模でも31.2%から32.1%の間に収まっていました。会社の大きさで、面談の成果の実感はほとんど変わらないということです。
8.4%
1万人調査
上司に期待することとして「期待していることは特にない」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「期待していることは特にない」を選んだ人は15.6%で、その成果の実感は、この質問のどの答えの人よりも低い数字です。上司に期待することが特にない人は、面談の成果を感じている割合が最も低いということです。

この調査は、上司を選べるかどうかや、上司を選んだ経験については尋ねていません。数字は、上司との面談の困りごとと、上司に期待すること、会社の規模ごとの成果の実感を集計したものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下は上司を選べるのか:配属は会社が決め、選べる場面は限られる

部下は、基本的には上司を選べません。どの上司のもとで働くかは、会社が人事の手続きとして決めるもので、部下の希望だけでは決まりません。社内公募や異動希望の制度を使って、結果として上司が変わることはあります。ただし、制度があるかどうかも、どう使えるかも会社によって違います。自分の会社の決まりは、就業規則と人事の担当に確認してください。

上司を選ぶことに関われる場面部下ができることの例確認先
社内公募・社内FA制度募集している部署に自分で応募する会社の制度の担当、人事
異動希望・自己申告希望する部署や仕事を、決まった時期に書いて出す人事、今の上司
プロジェクトや兼務別の部署の仕事に手を挙げる今の上司、その部署の責任者
転職面接で、一緒に働く上司と話す機会を頼む応募先

上司を選べる機会は、あっても限られています。残りの時間は、選んでいない上司と仕事をします。そのため、選ぶ機会があるときに何を見るかと、選べないときに部下にできることの両方が大事になります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。上司を選ぶときも、選べないときも、この「自分の仕事を見てもらえているか」が手がかりになります。

以下では、Web広告の運用を担当している部下が、広告の仕事を知らない上司と組むことになった場面を例にします。

上司をどう選べばよいか:選ぶ機会があるときに見ること

上司を選べる機会があるときに見たいのは、その上司の忙しさや評判、会社の大きさではありません。その上司が部下の仕事を見る時間を取るか、言ったことをするか、評価の基準を話すかです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、上司のふるまいについての5つのどれかを挙げた人が27.3%いました。5つの困りごととは、上司の対応が期待と違う・以前の会話を覚えていない・約束を守らない・実施に前向きでない・話が役に立たない、です。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%です。一方、上司の時間の確保や自分の時間の確保という、時間についての困りごとを挙げた人は39.6%で、成果の実感は41.7%でした。回答者全体では31.9%です。つまり、面談の成果を感じにくいのは、上司の時間を取りにくいことに困っている人より、上司が話したことを覚えていないといった困りごとを挙げた人のほうだということです。

KAKEAIの1万人調査では、面談が成果につながっていると感じている人の割合を会社の規模ごとに見ると、従業員が10〜99名の会社で32.1%、5,000名以上の会社で32.0%でした。どの規模でも、31.2%から32.1%の間に収まっています。会社の大きさで、面談の成果の実感はほとんど変わらないということです。

面談についての数字ですが、上司を選ぶ機会があるときにも当てはまると考えられます。忙しさや会社の大きさより、その上司が部下の仕事を見て、言ったことをするかどうかに目を向けてみてください。社内公募の面談や転職の面接で、一緒に働く上司と話せるときは、次のようなことを尋ねてみてください。

  • 配属された場合、最初の1か月は、私の仕事をどのように見ていただけますか。
  • チームの方との面談や1on1は、どのくらいの間隔で行われていますか。
  • 評価で大事にされている点を、教えていただけますか。
  • 前の部署では、チームの方からの相談にどんな形で応じていましたか。
  • 広告の運用は専門的な部分もあるのですが、判断が要るときには、どのように関わっていただけますか。

答えの中身だけでなく、答え方も手がかりになります。具体的な仕事の話で答える人は、部下の仕事を見ている人かもしれません。

上司を選べないとき、部下にできること

選べない上司と仕事をするときに部下にできるのは、上司に期待することを自分から言葉にすることと、自分の仕事を上司に見てもらう機会を作ることです。上司が自分の仕事を知らないからといって、上司に期待するのをやめてしまうと、面談から得られるものは少なくなりがちです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に期待することを尋ねた質問で、「期待していることは特にない」を選んだ人が15.6%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.4%で、この質問のどの答えの人よりも低い数字です。つまり、上司に期待することが特にない人は、面談の成果を感じている割合が最も低いということです。

上司が自分の仕事を知らないときほど、期待することを具体的に言葉にします。意見がほしいのか、判断してほしいのか、まず知ってほしいのかを添えて切り出してください。

  • 今日は、広告の予算の配分についてご意見を伺いたいです。私の案を先にお話しします。
  • 月に一度、30分だけ、私が運用している広告の画面を一緒に見ていただく時間をいただけますか。数字の見方をそろえておきたいと考えています。
  • 広告の運用の仕組みを、最初に私からご説明する時間をいただけませんか。何がどう動いているかを共有しておくと、ご相談しやすくなると思います。
  • 判断が要るときは、その日のうちにお返事をいただけると助かります。私のほうからは、判断に必要な材料をそろえてお持ちします。

評価については、上司が仕事を見ていない中で評価されることへの不安を、期末まで抱えないようにします。評価の基準を聞くことと、今期やったことを期末より前に伝えることは、部下の側からできます。

  • 今期の評価で課長が大事にされている点を、教えていただけますか。広告の運用では、何ができていれば期待に届いていると言えますか。
  • 評価の前に、今期やったことと結果を、一度まとめてお伝えする時間をいただけますか。

上司と合わないと感じるとき:仕事の出来事として話し、異動は相談として切り出す

選べなかった上司と合わないと感じたときは、合わないと感じた場面を、仕事の出来事として上司に話してみてください。性格の違いに見えていたものが、優先していることや進め方の違いだと分かることがあります。

  • 先週の予算の判断で、私の考えと課長の考えが違っていたように思います。課長がそう判断された理由を、教えていただけますか。
  • 私は、成果の高かった広告に予算を寄せたほうがよいと考えています。先月の数字がその根拠です。ご意見を伺えますか。
  • 急いでいると、私も結論だけをお伝えしてしまいます。分かりにくいところがあれば、その場で言っていただけると助かります。

異動を考えるときは、決定の通告ではなく、相談として上司に切り出すとよいでしょう。上司の一存では異動を決められませんが、希望を人事に伝えることや、今の仕事の進め方を見直すことはできます。

  • 異動の希望について、ご相談したいことがあります。決めたわけではなく、まず課長のご意見を伺いたいです。
  • 今の仕事で変えられることがあるなら、それも一緒に考えていただきたいです。

異動希望の出し方や時期は会社によって違うので、人事の担当に聞いてください。上司の言動に人柄や私生活、性別や年齢を理由にした決めつけが続くときや、心身に影響が出ているときは、一人で抱えないようにします。ハラスメントに当たるかどうかを自分で判断せず、就業規則を確認して人事の担当や相談窓口、産業医に相談します。

KAKEAIは、直属の上司ではない人(人事・メンター・他部署の先輩)が1on1を担当するほうがよい、という考えをおすすめしません。合わないと感じる上司であっても、自分の仕事を決めているのはその上司で、仕事と成長を前に進めるために話す相手は変わらないからです。ただし、その上司が自分の仕事を見てもいないなら、まず見てもらう機会を作ることから始めます。

部下が上司を選べないときに、避けたいこと

避けたいのは、選べないことを理由に関わりを減らすことと、反対に、合わない点を言わずに我慢し続けることです。

  • 上司は選べないから、と諦めて期待するのをやめる。1万人調査では、上司に期待することが特にない人の成果の実感が最も低い数字でした。上司の判断や会社の情報は、頼まなければ返ってこないことが多いものです。
  • 上司の評判や会社の大きさで選ぶ。評判は、ほかの人から見たその上司の姿です。自分の仕事を見てくれるかどうかは、評判からは分かりません。
  • 合わない上司とは、最低限しか関わらない。関わりが減ると、上司が自分の仕事を見る機会も減り、評価の材料も上司の手元に残りにくくなります。
  • 上司ではなく、人事やメンターとの面談に切り替える。自分の仕事を決めているのは直属の上司です。相談相手を増やすことはよいのですが、上司との面談をなくさないようにします。
  • 合わない点を言わずに我慢し続ける。進め方の違いは、仕事の出来事として話せば、二人で調整できることがあります。

上司との仕事が前に進んでいるかを、どう振り返るか

上司を選べたかどうかではなく、今の上司との仕事の話が前に進んでいるかで振り返ります。次のような点を見てみてください。

  • 上司に期待することを、面談のたびに言葉にできているでしょうか。できていれば、次は、自分の仕事の画面や資料を一緒に見てもらう時間を作ってみます。
  • 上司に判断や情報を頼んだとき、返事は返ってきているでしょうか。返ってきたら、その結果を上司にも伝えます。
  • 評価の基準を聞けたでしょうか。聞けたら、次は、期末より前に今期やったことを伝える時間を頼んでみます。
  • 合わないと感じた場面を仕事の出来事として話せたら、次は、上司がそう判断した理由も聞いてみます。

次の面談では、上司に期待することを一言添えて、自分の仕事の話から始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司への評価コメントや上司の選び方とは別に、日々の1on1で上司に伝えたいことがあるときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。

上司の関わり方を待つだけでなく、その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。

「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。

1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司に考えが伝わっていないと感じるときに、自分の側から返し方を1つ変えて試せます。

ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

部下は上司を選ぶことができますか。

部下は、基本的には上司を選べません。どの上司のもとで働くかは、会社が人事の手続きとして決めます。社内公募や社内FA制度、異動希望の申告、転職といった機会を使って、結果として上司が変わることはあります。ただし、制度があるかどうかも、どう使えるかも会社によって違います。自分の会社の決まりは、就業規則と人事の担当に聞いてください。

上司を選べる機会があるとき、どんな上司を選べばよいですか。

上司を選べる機会があるときは、忙しさや評判、会社の大きさではなく、その上司が部下の仕事を見る時間を取るか・言ったことをするか・評価の基準を話すかを見てください。面談についての数字ですが、KAKEAIの1万人調査では、約束を守らないなど上司のふるまいを困りごとに挙げた人の成果の実感は21.1%で、時間の確保を挙げた人の41.7%より低い数字でした。面接や公募の面談で、仕事をどう見てもらえるかを尋ねてみるとよいでしょう。

上司が自分の仕事を知らないのですが、上司との面談は意味がありますか。

上司が自分の仕事を知らなくても、上司との面談には意味があります。自分の仕事を決め、評価するのはその上司だからです。上司に期待することを自分から言葉にし、仕事の画面や資料を一緒に見てもらう時間を作ると、上司の判断や会社の情報を仕事に生かしやすくなります。KAKEAIの1万人調査では、上司に「期待していることは特にない」人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.4%で、どの答えの人よりも低い数字でした。

合わない上司のもとで働くことになったら、異動を希望してもよいですか。

合わない上司のもとで働くことになったとき、異動を希望すること自体は、会社の制度の範囲でできます。ただし、先に、合わないと感じた場面を仕事の出来事として上司に話してみてください。進め方や優先することの違いなら、二人で調整できることがあります。異動を考えるときは、決定の通告ではなく相談として上司に切り出し、出し方や時期は人事の担当に確認します。

上司と合わないので、人事やメンターとの面談に替えてもらうことはできますか。

上司と合わないときに、上司との面談を人事やメンターとの面談に替えることは、おすすめしません。自分の仕事を決めているのは直属の上司で、仕事と成長を前に進めるために話す相手は変わらないからです。相談相手を増やすことはよいのですが、上司との面談をなくさず、まず自分の仕事を上司に見てもらう機会を作ることから始めてください。上司の言動に決めつけが続くときや心身に影響が出ているときは、人事の担当や相談窓口に相談します。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/can-subordinates-choose-their-boss

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: