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部下を疑う上司への対処
先に答え
部下を疑う上司への対処としてまずおすすめするのは、自分の仕事の事実(何を、いつまでに、どこまで進めたか)を、聞かれる前に上司の目に入る場所に置くことです。上司が知っているのは、自分の目で見た仕事と報告を受けた仕事だけです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で具体的な仕事の話をしている人のうち面談が成果につながっていると感じる人は33.8%で、していない人の25.4%を上回っていました。面談を報告と相談に正面から使い、上司が気にしている点を尋ねて伝え方を一緒に決めてください。疑いが人柄や不正に向いて続くときは、人事の担当や相談窓口に相談します。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で具体的な仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じていました。また、「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、「業務の進捗や進め方」のテーマで部下が「報告したい」を選んでいた割合は14.5%でした。「一緒に考えてほしい」に次いで、2番目に多い答えです。上司から疑われていると感じるときこそ、面談を仕事の報告と相談に使い、上司が気にしている点を尋ねることをおすすめします。
- 33.8%
- 1万人調査
- 上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 具体的な仕事の話をしていない人では25.4%でした。面談で仕事の話をしている人のほうが、面談を役に立つものと感じています。疑われていると感じるときも、面談で自分の仕事の話を避けないほうがよいと考えられます。
- 14.5%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「報告したい」を選んでいた割合
- このテーマの中で、「一緒に考えてほしい」17.0%に次いで2番目に多い答えです。進み具合の話で、報告したいという期待は、部下の側からも実際に選ばれているということです。
- 6.2%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人の割合
- この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じる人は26.4%で、回答者全体の31.9%より低くなっています。疑われているように感じる確認の中には、上司が前の報告を覚えていないために起きているものもあると考えられます。
1万人調査は上司との定期的な面談について尋ねたもので、上司から疑われているかどうかは尋ねていません。利用データの数字は、1on1の前に部下が選んだテーマと上司に期待することの組み合わせで、会話の中身は含みません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
部下を疑う上司のもとで、 何が起きているのか
上司から疑われていると感じるとき、起きていることの1つは、自分の仕事のうち上司の目に入っていない部分があることです。上司が知っているのは、自分の目で見た仕事と、報告や相談を受けた仕事だけです。見ていない仕事について上司が「本当に進んでいるのか」と確認を重ねるとき、部下の側はそれを疑いとして受け取りがちです。
上司の側の事情として考えられることは、1つではありません。たとえば、上司自身が自分の上司やほかの部署に進み具合を説明する立場にあり、知らないことがあると答えられない場合があります。前に報告を受けたことを覚えていない場合や、過去に別の仕事で行き違いがあって、そのときの心配が残っている場合もあります。どれも、部下の人柄や能力を低く見ているとは限らない事情です。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じる人は26.4%で、回答者全体の31.9%より低くなっています。つまり、報告したはずのことを上司が覚えていないという困りごとを挙げた人は、面談の成果を感じている割合が全体より低いということです。疑われているように感じる確認の中には、上司が前の報告を覚えていないために起きているものもあると考えられます。
| 疑いに見える上司の動き | 考えられる上司の側の事情 | 部下ができること |
|---|---|---|
| 「本当に | 上司が | 聞かれる |
| 前に | 前の | 決めたことと |
| 任せた | 過去の | 上司が |
疑う上司への対処: 仕事の事実を、 先に上司の目に入る場所に置く
部下を疑う上司への対処として、まずおすすめするのは、疑われてから証明するのではなく、仕事の事実を先に上司の目に入る場所に置くことです。何を、いつまでに、どこまで進めたかを、聞かれる前に短く伝えます。上司との面談は、そのための場として正面から使ってよい時間です。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で「具体的な仕事」の話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じる人は33.8%でした。していない人では25.4%です。面談で仕事の話をしている人のほうが、面談を役に立つものと感じています。面談についての数字ですが、疑われていると感じるときこそ、面談で自分の仕事の話を避けないほうがよいと考えられます。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に選ばれたテーマごとに部下が上司に期待することを集計しています。「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、「報告したい」を選んでいた割合は14.5%で、「一緒に考えてほしい」17.0%に次いで2番目に多い答えです。つまり、進み具合の話で報告したいという期待は、部下の側からも実際に選ばれているということです。報告は、疑われているから仕方なくするものではなく、部下の側から面談に持ち込んでよい用件です。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談は、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいと考えています。以下では、週に2日在宅勤務をしている部下が、在宅の日のデータ入力と資料作成の進み具合について、上司から何度も確認を受けている場面を例にします。
面談の最初に、今日は報告したいことがあると伝え、事実から話します。
- 今日は、在宅の日の作業の進み具合を報告したいです。先週分のデータ入力は全部終わり、今週からお客様向けの資料の作成に入っています。
- 資料は、構成まで決めて、本文を半分ほど書いたところです。今週の金曜までに下書きをお送りします。
- 遅れそうなときは、分かった時点でお伝えします。先週は入力の件数が多く、半日遅れましたが、金曜のうちに追いつきました。
伝え方を、上司と一緒に決めます。上司が安心できる形は、上司に聞かないと分かりません。
- 在宅の日は、始めるときと終わるときに、その日やることと終わったことを1行ずつお送りする形はいかがでしょうか。まず1か月やってみて、足りないところがあれば教えてください。
- 進み具合の確認は、どの形が一番見やすいですか。共有のファイルに書く形でも、朝のメールでも、合わせます。
上司の判断や意見が要るところは、報告だけで終わらせず、そのまま相談します。相談を受けた仕事は、上司の目に入った仕事になります。
- 確認していただきたいのは、資料の構成です。この順番で読みやすいか、ご意見をいただけますか。
- 入力のルールで迷っている点が1つあります。ここは私の判断で進めてよいか、決めていただけますか。
- 資料の下書きができたら、送る前に10分だけ一緒に見ていただけますか。方向が違っていたら、早く直せます。
面談で、上司が気にしている点を尋ねる
確認が続くときは、上司が何を気にしているのかを、部下の側から面談で尋ねてください。上司の心配の中身が分かれば、そこだけ先に見てもらう形にできます。確認を減らしてほしいと頼むより、上司が何を知りたいかを知るほうが、確認は落ち着きやすくなります。
- 在宅の日の作業について、ご心配な点があれば教えていただけますか。どこをお伝えすれば安心していただけるか、決めたいです。
- 何度も確認をいただくのは、私の報告に分かりにくいところがあるからかもしれません。どこを変えればよいか、教えていただけますか。
- 私の仕事ぶりで気になっていることがあれば、はっきり言っていただいたほうが助かります。直せるところは直します。
前に報告したことをまた聞かれたときは、責める形にせず、二人で見られる記録に戻ります。
- その話は、前回の面談で月末までと決めていただいたと理解しています。私の理解が違っていたら教えてください。
- 決めたことは、面談のメモに二人で残しておきませんか。私も忘れることがあるので、助かります。
- 前回お伝えした内容を、もう一度短くお話しします。そのあとで、変わった点だけ加えます。
ほかの人を通して確認されていると感じたときも、上司を問い詰める形にせず、自分から直接伝えることを申し出ます。
- 私の進み具合は、私から直接お伝えするのが一番早いと思います。確認したいことがあれば、いつでも私に聞いていただけますか。
疑いが、仕事の事実を越えてきたとき
上司の疑いが仕事の進み具合ではなく、部下の人柄や不正をしているかどうかに向いてきたときは、面談の工夫だけで済ませないでください。「嘘をついているのではないか」「さぼっているのではないか」と、ほかの人の前で言われる、根拠を示されずに言われ続ける、といった場合です。
このときも、面談でできることはあります。言われたことが何を指しているのかを、その場で尋ねます。
- 今のお話は、私の報告が信じられていない、ということでしょうか。もしそうなら、どうすれば確認していただけるかを、一緒に決めたいです。
- 具体的に、どの仕事のどの点についてのお話か、教えていただけますか。事実を確認して、お答えします。
あわせて、自分の仕事の記録(何をいつ終えたか、誰に何を送ったか)は、自分のために残しておきます。あとで事実を確かめるときに、自分の記憶だけに頼らなくてよくなります。
人柄や不正についての疑いを根拠なく言われ続ける状態や、ほかの人の前で繰り返される状態がハラスメントに当たるかどうかは、ここでは判断しません。就業規則と、人事の担当や会社の相談窓口に確認してください。眠れない、体調に響くといったことが出てきたときは、産業医や医療の専門家に先に相談してください。上司との関係を自分一人で直そうとして、心身を削る必要はありません。
部下を疑う上司への対処で、 避けたいこと
避けたいのは、疑いに対して証明や反論で応じることと、逆に、黙ってやり過ごすことです。どちらも、上司の目に入っていない仕事は、入らないままになります。
- 疑われてから、証明して見せる。証明は、疑われたあとに始まるので、いつも後手になります。先に事実を置くほうが、確認を減らしやすくなります。
- 言い返して、信頼を取り戻そうとする。「信じてもらえないなら、やる意味がない」と返しても、上司が知らない仕事は知られないままです。
- 上司の性格の問題として、諦める。性格と決めると、部下の側でできることがなくなります。上司が何を気にしているかは、尋ねれば分かることがあります。
- 疑われないように、報告を増やし続ける。上司が知りたい点を尋ねずに報告を増やすと、部下の負担だけが増えます。形は、上司と一緒に決めます。
- 黙ってやり過ごす。確認が続く状態は、部下の側の消耗が大きいものです。面談で一度、上司が気にしている点を尋ねるところまでは、自分のためにしておくとよいでしょう。
部下を疑う上司への対処がうまくいっているかを、 どこで見るか
対処がうまくいっているかは、上司の確認が完全になくなったかではなく、上司が知りたいことを部下が先に出せているか、そして二人の間の確認が仕事の相談に変わってきたかで振り返ります。次の3つを考えてみてください。
- 上司が気にしている点を面談で尋ねて言葉で聞けていたら、その点を先に伝える形に変えられています。
- 進み具合の伝え方を上司と一緒に決めて1か月続けられていたら、次は、足りないところがないかを上司に聞いてみます。
- 上司からの確認の中に「どう進めるか」を一緒に考える話が混ざってきたら、確認は仕事の相談に変わり始めています。
3つがそろってきたら、次は、報告の回数を減らしても確認が増えないかを、上司と相談しながら試してみます。そろっていなければ、上司が気にしている点を尋ねるところに戻ります。それでも疑いが仕事の事実を越えて続くなら、人事の担当や相談窓口に相談してください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司の関わり方に不満や不安があっても、自分から何をどう伝えればよいかわからないときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。
上司の関わり方を待つだけでなく、 その回の1on1をどう使うかを自分から決めて臨めます。
「1on1の準備」で、テーマと、上司に期待する対応(「話を聞いてほしい」「一緒に考えてほしい」など)を選べます。選んだ内容は上司の画面にも表示されます。「1on1前のAIアドバイス」には、ご自身向けに、その回をどう使いたいかを最初に上司へ伝える一言の案が書かれることがあります。上司には、上司向けの別の内容が表示されます。
何を話したいかを最初に伝えることで、柳瀬さんも一緒に考えやすくなりますし、今日この場をどう使うかが自分で決められます。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
上司に考えが伝わっていないと感じるときに、 自分の側から返し方を1つ変えて試せます。
ご自身向けに、その回に自分から話せた場面と、次の1on1で試せる一言が書かれます。「承知しました」のような短い返事が続いた場面があると、次に自分がすることを一言添える言い方が示されることもあります。上司には別の内容が表示されます。
次回、同じ場面になったとき、「承知しました。まず長谷部さんに確認します」のように、次に自分がする一手を一言添えてみてください。…
上司と決めた次の一歩をやり終えたとき。
上司に仕事を見てもらえていないと感じるときも、 やり終えたことが二人の同じ記録に残ります。
「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)で、担当がご自身の一歩はクリックすると実行済みになります。実行済みになった一歩は、「概要」の画面のダイジェストにも、いつ実行されたかが書かれます。MOVE もダイジェストも、上司と同じものが表示されます。
なお、6月9日の1回目から決まっていた一次調査(競合3社の拠点・代理店・力を入れている国を表にする)は、6月19日に森さんが実行済みです。
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司に疑われていると感じるとき、 部下はどうすればよいですか。
上司に疑われていると感じるときは、自分の仕事の事実(何を、いつまでに、どこまで進めたか)を、聞かれる前に上司の目に入る場所に置いてください。上司が知っているのは、自分の目で見た仕事と報告を受けた仕事だけです。面談では「今日は進み具合を報告したいです」と自分から切り出し、あわせて「ご心配な点があれば教えていただけますか」と、上司が気にしている点を尋ねます。伝え方は、上司と一緒に決めるのがおすすめです。
上司が何度も同じことを確認してくるのは、 信用されていないからですか。
上司が何度も同じことを確認してくるのは、信用されていないからとは限りません。上司が自分の上司に進み具合を説明する責任を持っている、前の報告を覚えていない、過去の行き違いの心配が残っている、といった事情が考えられます。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。決めたことや報告したことを二人で見られる場所に残すと、同じ確認は減らしやすくなります。
上司の疑いに対して、 部下は反論したほうがよいですか。
上司の疑いに対して、感情的に反論することはおすすめしません。「信じてもらえないならやる意味がない」と返しても、上司が知らない仕事は知られないままです。代わりに、「具体的に、どの仕事のどの点についてのお話か教えていただけますか」と事実を確かめ、「どうすれば確認していただけるかを一緒に決めたいです」と伝え方の話に移してください。事実を先に出し、上司が気にしている点を尋ねるほうが、確認は落ち着きやすくなります。
疑われないように、報告を増やしたほうがよいですか。
疑われないように報告をただ増やし続けることは、部下の負担だけが増えるので、おすすめしません。先に、上司が何を気にしているのかを面談で尋ね、「在宅の日は始めと終わりに1行ずつ送る」のように、上司と一緒に伝え方を決めてください。そのうえで1か月続け、足りないところがあれば足し、確認が減ってきたら回数を減らせるかを相談します。報告は、上司が知りたい点に合わせて形を決めるものです。
上司の疑いが人柄や不正に向いていて、 つらいときはどうすればよいですか。
上司の疑いが仕事の進み具合ではなく人柄や不正に向き、根拠なく言われ続けたり、ほかの人の前で繰り返されたりするときは、面談の工夫だけで済ませないでください。それがハラスメントに当たるかどうかは、就業規則と、人事の担当や会社の相談窓口に確認します。自分の仕事の記録は自分のために残しておきます。眠れない、体調に響くといったことがあれば、産業医や医療の専門家に先に相談してください。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-who-doubts-subordinate
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: