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上司と部下の相性診断を使ってみたい
先に答え
上司と部下の相性診断は、二人の傾向の違いを知る材料として使えますが、「この二人は合うか」の判定には使わないほうがよいでしょう。合うかどうかは、人の組み合わせより、その回、その仕事で相手が何を期待しているかを二人が言葉にできているかで変わると考えられます。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多く選ばれたのは「その時々によって違う」の20.9%でした。上司に求める関わり方がその時々で違う、という人が最も多いということです。診断を使うなら、結果を二人で見て、当たっている点と違う点を話し、仕事の進め方の決め方に置き換えてください。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下が面談で上司に一番期待することは1つに集まらず、最も多い答えは「その時々によって違う」でした。Kakeai AI 1on1の利用データでも、部下が上司に求める関わり方は、話の種類によって変わっています。相性を1つの型で決めるより、回ごとに期待を言葉にするほうが確かです。
- 20.9%
- 1万人調査
- 面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
- 選べる答えの中で最も多く、次が「具体的なアドバイスがほしい」18.3%、「期待していることは特にない」15.6%でした。部下が上司に求める関わり方は人によって割れ、最も多い答えでも、回によって変わるというものです。相性を1つの型で決めても、その回に合うとは限りません。
- 21.8%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「プライベート」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「話を聞いてほしい」を選んでいた割合
- 「業務の進捗や進め方」のテーマでは7.5%でした。話の種類によって、部下が上司に求める関わり方は変わります。「聞いてくれる上司が合う」のように相性を1つの型で決めると、仕事の話の回には合わないことがあります。
1万人調査も利用データも、上司と部下の相性や性格の型を尋ねたものではありません。数字は、面談で上司に期待することについて答えたものと、1on1の前に部下が選んだ、上司に期待することの集計です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
上司と部下の相性診断で分かること、 分からないこと
上司と部下の相性診断を使ってみたいと思ったときに、先に知っておきたいのは、診断が答えてくれるのは二人の傾向の違いまでで、「この二人は合うか」までは分からないということです。合うかどうかは、人の組み合わせで決まるものではなく、その回、その仕事で相手が何を期待しているかを二人が言葉にできているかで変わると考えられます。診断を使うなら、結果を合う・合わないの判定として受け取らず、二人がお互いの進め方を話す材料として使うことをおすすめします。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に一番期待することを1つ選んでもらいました。答えは1つに集まらず、最も多い答えは「その時々によって違う」で20.9%でした。次が「具体的なアドバイスがほしい」18.3%、「期待していることは特にない」15.6%です。部下が上司に求める関わり方は人によって割れていて、最も多い答えでもおよそ5人に1人です。しかも、その最も多い答えは、期待が「その時々によって違う」というものです。
「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「プライベート」のテーマのうち、部下が「話を聞いてほしい」を選んでいた割合は21.8%でした。「業務の進捗や進め方」のテーマでは7.5%です。話の種類によって、部下が上司に求める関わり方は変わります。相性を「聞いてくれる上司が合う」「はっきり言う上司が合う」のように1つの型で決めると、話の種類が変わった回には合わないことがあります。
相性診断を使うなら、 どんなものを選ぶか
相性診断を選ぶときは、診断の名前や質問の数より、結果がどう使われるかを見てください。相性診断が役に立つのは、結果を二人で見て話せるときです。上司だけが見て部下への接し方を決める使い方では、決めつけの道具になりやすくなります。
| 選ぶときの観点 | 見るところ | 避けたい使い方 |
|---|---|---|
| 結果が | 上司と | 上司だけが |
| 結果が | 傾向の | 型の |
| 人事評価や | 評価や | 診断の |
| 結果を | 1on1などで、 | 結果を |
診断の結果が「相性が悪い」と出ることがあっても、それは二人の傾向が違うという意味にとどめます。傾向が違う二人でも、進め方を話して決めれば、仕事は進めやすくなります。特定の診断サービスの名前はここでは挙げませんが、上の4つの観点で見れば、どの診断でも使い方を決められます。
相性診断の結果を二人の話につなげる、 上司と部下それぞれの最初の一言
相性診断の結果は、「当たっている点」「違う点」「仕事の進め方で合わせられる点」の3つに分けて話すと、決めつけになりにくくなります。以下では、物流部門で月次の在庫報告を作る部下(○○さん)と、その上司(課長)を例にします。診断では、上司に「結論を先に聞きたい・細かく確認したい」という傾向が出て、部下には「経緯から話したい・任せてほしい」という傾向が出たとします。
上司の側から: 結果を一緒に見て、 当たっているかを本人に尋ねる
上司の側からできるのは、結果を自分の解釈で当てはめず、本人に尋ねることです。上司自身の結果を先に話すと、部下も話しやすくなります。
- 診断の結果を一緒に見てみませんか。私は「結論を先に聞きたい」と出ていますが、○○さんから見て、当たっていると思いますか。
- 在庫報告のことで言うと、私は差異が出た品目の結論を先に聞きたいです。○○さんは経緯から説明したほうが話しやすいと出ていますね。報告の最初に結論を1行、そのあとに経緯、という順にするのはどうでしょうか。
- 結果はあくまで傾向なので、違うと感じるところは、そのまま教えてください。
- 今日の在庫報告の話は、私に判断してほしいことですか。それとも、○○さんの考えを聞いてほしいということですか。
部下の側から: 結果を、仕事の進め方の頼みごとに置き換える
部下の側からできるのは、結果に出た自分の傾向を、仕事の進め方の具体的な頼みごとに置き換えて伝えることです。性格の話にせず、在庫報告のどこをどうするかで話します。
- 診断では「任せてほしい」と出ていましたが、在庫報告の集計の部分は任せていただき、差異が大きい品目の扱いだけ、ご判断をお願いしたいです。
- 私は経緯から話す癖があると出ていました。報告は結論を先にお伝えするようにしますので、分かりにくければ途中で止めていただけますか。
- 課長の結果で「細かく確認したい」と出ていた点について、どの段階で確認していただくと安心か、教えていただけますか。
- 結果で違うと出ている点がありましたが、仕事の進め方で合わせられることがあれば、具体的に教えていただきたいです。
相性が合わないと感じるとき、 診断なしでできること
相性が合わないと感じるときは、相手の性格ではなく、その回に期待していたことと実際の対応のずれを探してみてください。期待は回によって変わるので、診断で一度分かったつもりになるより、面談のたびに言葉にするほうが確かです。上司は尋ね、部下は自分から言います。どちらが先でもかまいません。
上司から尋ねるなら、次のように言います。
- 今日は、話を聞いてほしい、一緒に考えてほしい、意見がほしい、のどれに近いですか。
- 前回の在庫報告の話で、私の対応が○○さんの期待と違っていたところはありましたか。
部下から言うなら、次のようになります。
- 今日は、在庫の差異が出た原因について、一緒に考えていただきたいです。
- 前回は、意見をいただくより先に、状況を聞いていただきたかったです。今日は意見をいただきたいので、率直にお願いします。
合わないと感じる相手との進め方は、仲を直すことを目標にせず、仕事の用件ごとに、相手に期待することをそろえることから始めるとよいでしょう。相性の問題に見えていたものの一部は、期待が言葉になっていなかっただけかもしれません。
相性診断で避けたいこと
避けたいのは、結果で相手を決めつける使い方と、結果を理由に話さなくなる使い方の両方です。
- 結果の型で相手を呼ぶ、行動を説明する。「○○型だから慎重なんですね」と本人に言うことは、上司の立場からも部下の立場からもおすすめしません。本人には、型ではなく、仕事の進め方の話として伝えます。
- 配置や組み合わせ、人事評価に使う。結果が評価や異動に使われると分かれば、本音で答えにくくなります。上司の一存で異動が決まるものでもありません。
- 「合わない」と出たら距離を置く。傾向が違う二人でも、進め方を決めれば仕事は進めやすくなります。距離を置くと、進め方を決める機会そのものがなくなります。
- 逆に、「合う」と出たから話さなくてよいと考える。期待は回によって変わります。合うと出た二人でも、その回に相手が何を期待しているかは、尋ねなければ分かりません。
- 上司が一人で結果を見て、関わり方を決める。KAKEAIは、面談での上司の関わり方を、相性の型のように1つに決めておくことをおすすめしません。部下の期待は人と回によって異なり、聞くだけで終わる回があってもよいからです。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関わり方に万能の型はなく、仮説を立てて試して直すものだと考えています。相性診断の結果も、その仮説の1つとして使ってください。
相性診断を使ったあと、 二人の関係がよくなったかをどこで見るか
相性診断を使ったあとの変化は、診断の結果が当たっていたかではなく、二人のやり取りで止まることが減ったかで振り返ります。上司の立場でも部下の立場でも、次の点を自分に問いかけてみてください。
- 面談の最初に、その回に相手に期待することが言葉になっていたでしょうか。
- 診断の結果で「違う」と感じた点を、相手に伝えられたでしょうか。
- 進め方を1つ変えてみて、在庫報告のやり取りで止まることが減ったでしょうか。
- 相手を、型の名前で呼んでいないでしょうか。
期待を言葉にするのが習慣になったら、次は、診断の結果を見返して、当たっていた点と外れていた点を二人で話してみてください。外れていた点が多ければ、診断より二人の言葉のほうが確かだったということです。
- 診断の結果を見てから1か月たちましたが、在庫報告の進め方で変えてみたことは、やりやすくなりましたか。私のほうは、結論を先に聞けるようになって、判断が早くなりました。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
言葉の定義や相性の診断とは別に、目の前の上司と部下がそれぞれ何を担うかを、1on1のたびに確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。
その回に部下が上司に何を期待しているかを、 二人が同じ画面で確かめてから話し始められます。
Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げます。前回決まった次の一歩があれば、それも挙げます。
準備されたテーマは「次世代コントローラの海外展開(10月量産)」×「意見を聞きたい」の1つです。 前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。
1on1のあとに、「概要」と「MOVE」の画面で。
上司も次の一歩の担当になることがあり、 二人の分担を同じ一覧で確かめられます。
「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)には、上司と部下のどちらが担当する一歩も、同じ一覧に並びます。「概要」の画面のダイジェストには、どの話が誰の手元に残っているかが書かれます。どちらも、お二人に同じものが表示されます。
6月16日の1on1から、柳瀬さんが持つ持ち越しが二つあります。…
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よくある質問
上司と部下の相性診断で、 相性の良し悪しは分かりますか。
上司と部下の相性診断で分かるのは、二人の傾向の違いまでで、相性の良し悪しの判定には向きません。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして最も多く選ばれたのは「その時々によって違う」の20.9%で、上司に求める関わり方がその時々で違う、という人が最も多くなっています。傾向が違う二人でも、進め方を話して決めれば仕事は進めやすくなるので、結果は合う・合わないの判定ではなく、話す材料として使ってください。
上司と部下の相性診断は、 どんなものを選べばよいですか。
上司と部下の相性診断を選ぶときは、4つの観点を見てください。結果が二人に同じように見えるか、型の名前で終わらず話すための問いが付いているか、人事評価や配置に使われないと決まっているか、結果を話す時間が用意されているか、です。上司だけが結果を見て部下への接し方を決める使い方では、決めつけの道具になりやすくなります。特定のサービスの名前より、この4つの観点で使い方を決めることをおすすめします。
相性診断の結果を、 上司と部下でどう話せばよいですか。
相性診断の結果は、上司と部下が一緒に見て、「当たっている点」「違う点」「仕事の進め方で合わせられる点」の3つに分けて話してください。上司は自分の結果を先に話し、当たっているかを部下に尋ねます。部下は、自分の傾向を「報告は結論を先にお伝えします」のような仕事の進め方の頼みごとに置き換えて伝えます。性格の話にせず、具体的な仕事のどこをどうするかで話すと、決めつけになりにくくなります。
相性診断で上司と「合わない」と出たとき、 部下はどうすればよいですか。
相性診断で上司と「合わない」と出たときも、部下にできることは変わりません。面談のたびに、今日は聞いてほしいのか、一緒に考えてほしいのか、意見がほしいのかを自分から伝えてください。Kakeai AI 1on1の利用データでは、部下が「話を聞いてほしい」を選んでいた割合は「プライベート」のテーマで21.8%、「業務の進捗や進め方」のテーマで7.5%でした。求める関わり方は、話の種類によって変わります。合う・合わないを決める前に、その回に期待することを伝えることから始めてください。
相性診断の結果を、 部下の配置や組み合わせに使ってもよいですか。
相性診断の結果を部下の配置や組み合わせ、人事評価に使うことは、おすすめしません。結果が評価や異動に使われると分かれば、本音で答えにくくなり、診断の意味が薄れます。異動や組み合わせは上司の一存で決まるものでもありません。会社として使うなら、評価や配置には使わないことを先に決め、二人が結果を見ながら進め方を話す時間を用意するところまでを決めてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-subordinate-compatibility-test-how-to-use
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: