部下の方へ評価の面談
平均的な評価は普通か、 低い評価の意味
先に答え
人事評価で平均(真ん中)の段階を受けたなら、それは多くの会社で「この等級で求められていることができている」という意味で、普通であり、悪い評価ではありません。ただし、段階の意味は会社ごとに決まっているので、自分の会社の真ん中が何を意味するかは、評価の手引きか人事で確認できます。平均以下や最低の評価は、人物への評価ではなく、この期のこの項目の結果への評価です。どの仕事のどの点を見てそうなったのかを上司に尋ねて、初めて意味が決まります。理由を聞いたうえで、次の期に変えることを1つ決めることをおすすめします。最低評価のときは、制度上の扱いと相談先を人事に確認します。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話したいことを切り出せないと感じている人の36.5%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。回答者全体の31.9%より高い値です。切り出しにくさを感じていることは、面談が成果につながっていないことを意味しません。面談全般についての数字ですが、低い評価を受けたときも、気が引けても上司に理由を尋ね、次の期に変えることを1つ決めることをおすすめします。
- 9.7%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごとに「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人の割合
- 20代の回答では15.0%、60代の回答では6.4%でした。上司に話を切り出しにくいと感じる人はどの年代にもいて、若い年代ほど多いということです。評価の理由を尋ねるのに気が引けるのも、自分だけではないと考えられます。
- 36.5%
- 1万人調査
- 「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 回答者全体の31.9%より、やや高い値でした。切り出しにくさを感じることは、面談がうまくいっていないことの表れとは限らないということです。
調査は、人事評価の段階そのものや、低い評価の受け止め方は尋ねていません。数字は、上司との定期的な面談の困りごとと、その人たちの成果の実感を示すものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
平均的な評価は普通か: 真ん中の評価は、 多くの会社で「期待通り」の意味
人事評価で真ん中の段階(5段階の3やSABCのB)を受けたなら、それは多くの会社で「この等級で求められていることができている」という意味です。普通であり、悪い評価ではありません。ただし、段階の意味は会社ごとに決まっていて、同じBでも「期待通り」の会社と「やや不十分」の会社があります。自分の会社の真ん中が何を意味するかは、評価の手引きか人事で確認できます。
真ん中の評価で気になりやすいのは、「普通」と言われたことより、何ができていて何が足りなかったのかが分からないことです。真ん中の評価は、上司と部下のどちらからも理由の話が出ないまま、面談が終わることがあります。上の段階なら上司は具体的に褒め、下の段階なら理由を説明することが多い一方で、真ん中は「順調です」の一言で済んでしまいやすいと考えられます。
| 評価の段階 | よくある意味 | 面談で尋ねること |
|---|---|---|
| 真ん中 | この等級で | 何が |
| 真ん中より | 求められていることの | どの項目の、 |
| 最低の | 求められていることの | 理由と、 |
低い評価の意味: 人物の評価ではなく、 この期のこの項目の結果
平均以下の評価や最低評価を受けたとき、まず押さえておきたいのは、評価はその人自身への評価ではないということです。評価は、「この期の、この項目の仕事の結果」についてのものです。多くの会社では、評価シートの段階は、項目ごとに、その期の仕事の事実を基準に照らしてつけられます。姿勢や取り組み方を評価項目に含める会社もありますが、その場合も、対象になるのは人柄そのものではなく、その期の仕事の中での行動です。
ただし、低い評価の意味は、CやDという段階の名前だけでは分かりません。どの項目の、どの仕事の、どの点を見てその段階になったのかを聞いて、初めて意味が決まります。同じCでも、「期限に2回遅れた」のCと、「成果物の質に差し戻しが続いた」のCとでは、次の期に変えることが違います。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごととして「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人は9.7%でした。この人たちのうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は36.5%で、回答者全体の31.9%より高い値です。つまり、切り出しにくさを感じることは、面談がうまくいっていないことの表れとは限らないということです。
面談全般の困りごとについての数字ですが、低い評価の理由を尋ねるのに気が引けても、そのこと自体を心配しすぎなくてよいと考えられます。一方で、理由を聞かずに帰ると、次の期にどの仕事の何を変えればよいかが分からないままになります。気が引けても、理由は尋ねてみてください。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、評価の話は普段の面談でしてよい、むしろすべきだと考えています。評価の話を、半年に1回の面談に閉じ込めないということです。真ん中の評価や低い評価の意味を期末になって初めて知ることを避けたいなら、普段の1on1で、その時点の上司の見方を聞いておくことをおすすめします。
平均的な評価・低い評価の理由を、 評価面談で尋ねる言い方
以下では、カタログの制作進行(原稿の取りまとめ、印刷会社とのやりとり、校了までの進行管理)を受け持っている人を例にします。
真ん中の評価だったとき
まず自分の会社の真ん中の意味を確認し、次に、何が基準に届いていて、どこが上の段階に届かなかったのかを尋ねます。
- 今期はBでした。Bは、うちの会社では「期待通り」という意味で合っていますか。
- 「期待通り」と見ていただいた点と、Aに届かなかった点を、カタログの制作で言うとどこか、教えていただけますか。
- 次の期にAに当たるのは、どんな状態でしょうか。進行管理の仕事で言うと、何がどうなっていればよいかを伺いたいです。
上司の側は、真ん中の評価も、事実と基準で説明します。「順調です」で終えないようにします。
- Bは、この等級で求められていることができている、という意味です。私は、進行表の管理と印刷会社との調整は、基準に届いていると考えています。
- Aに当たるのは、私の確認なしで、校了までの日程を自分で引いて進められている状態だと考えています。今期は、日程の変更のたびに私が確認していたので、今の時点ではBと考えています。○○さんは、どう感じていますか。
平均以下の評価だったとき
低い評価になった項目について、どの仕事のどの点を見たのかを尋ねます。評価そのものに反対する形ではなく、理由を知りたい形で切り出します。
- 低い評価になった項目について、どの仕事のどの点を見ていただいたのか、具体的に伺えますか。
- 校了が2回遅れたことは、評価にどのくらい影響しましたか。
- 私としては、印刷会社との費用の交渉で前期より下げられたことを伝えたかったのですが、評価に含まれていますか。
その場で全部を消化できないときは、理由を聞くところまでにして、次の期の話を別の日にしてかまいません。
- 今日は理由を伺うところまでにして、次の期の目標は来週の1on1で相談させていただけますか。
- 次の期に、この項目を上げるには何がどうなっていればよいか、ご意見をいただけますか。
上司の側は、低い評価の理由を事実で伝え、人柄の話ではないことを言葉にします。
- 私は、この項目はCだと考えています。理由は、校了の遅れが2回あり、営業への納品が1週間ずれたことです。○○さんの人柄についての評価ではありません。
- 費用の交渉で下げられたことは、私も評価しています。ただ、この項目は進行の管理についての項目なので、費用の交渉は別の項目に含めています。
- 校了の遅れは、原稿の確認が営業部で止まっていた分も大きかったと思っています。来期は、原稿の締め切りを、私から営業部にも伝えます。○○さんから見て、違うところがあれば教えてください。
最低評価を受けたとき、 確認すること
最低の段階を受けたときは、評価の理由に加えて、制度上の扱いを確認します。会社によっては、最低評価に改善の計画の作成、配置の見直し、処遇の変更といった決まりがついていることがあります。どのような扱いになるかは会社の規程に定められていて、人事に問い合わせれば確認できます。
- 今回の評価が、今後の配置や処遇にどう関わるのかは、どこで確認できますか。
- 改善の計画を作る決まりがあるなら、一緒に作っていただけますか。
- 評価に納得できない場合の相談先は、どこになりますか。
評価の内容に納得できないときの異議の申し立てや相談先については、就業規則と人事の担当に確認することをおすすめします。上司との面談では、その場で結果を覆そうとするより、どの事実で見方が分かれているのかを確認し、次の期に何を変えるかを決めることに時間を使うとよいでしょう。
平均的な評価や低い評価の受け止め方で、 避けたいこと
避けたいのは、評価の段階だけを見て、意味を自分で決めてしまうことです。
- 真ん中の評価を「低い」と受け取って落ち込む。多くの会社で、真ん中は「求められていることができている」の意味です。まず、自分の会社の真ん中の意味を確認します。
- 低い評価を人物への評価と受け取る。評価は、この期のこの項目の結果についてのものです。どの仕事のどの点かを聞くまで、意味は決まりません。
- 理由を聞かずに、次の期も同じ進め方を続ける。理由が分からないまま進めると、次の期の評価も同じになりやすいうえ、自分で何を変えればよいかも分かりません。
- 最低評価をその場で覆そうと主張する。面談の場で結果を変えられないことが多く、主張の強さで評価が変わると、ほかの人との間で不公平になります。見方が分かれている事実を確認し、新しい事実があれば伝え、相談先は人事に確認します。
- 「頑張ります」で終える。何をどう変えるかが決まっていないと、次の期も同じ結果になりやすいものです。次の期に変えることを1つ、具体的な仕事に結びつけて決めておきます。
評価を受け止められたかを振り返るには
平均的な評価や低い評価を受け止められたかどうかは、気持ちが落ち着いたかどうかだけでなく、理由を言葉にできるかと、次の期の進め方が決まったかで分かります。次の3つを振り返ってみてください。
- 評価の理由を、A・B・Cではなく、仕事の事実で言えるでしょうか(「校了の遅れが2回あった」のように)。
- 次の期に変えることが、二人の間で1つ決まっているでしょうか。
- 次の1on1で、その時点の上司の見方を尋ねる予定になっているでしょうか。
3つのどれも当てはまらないなら、次の1on1で「今期の評価の理由を、もう一度、具体的な仕事で教えていただけますか」と1つ尋ねるところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
自分の評価がどう決まり、いつどう伝えられるのかを、普段の1on1で上司に確かめたいときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
普段の1on1の準備をするとき。
評価について話したことのうち、 まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。
「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。
残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?
普段の1on1で評価の話をしたとき。
評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、 あとから二人とも同じ記録で見返せます。
Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。
課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。
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よくある質問
人事評価で平均(真ん中)の評価は、 普通ですか。
人事評価で真ん中の段階(5段階の3やSABCのB)は、多くの会社で「この等級で求められていることができている」という意味です。普通であり、悪い評価ではありません。ただし、記号の意味は会社ごとに決まっていて、同じBでも「期待通り」の会社と「やや不十分」の会社があります。自分の会社の真ん中が何を意味するかは、評価の手引きを読むか、人事に確認してください。
人事評価が平均以下だったとき、 どう受け止めればよいですか。
人事評価が平均以下だったときは、評価は人物への評価ではなく、この期のこの項目の仕事の結果への評価だと受け止めてください。そのうえで、評価面談で「どの仕事のどの点を見ていただいたのか、具体的に伺えますか」と理由を尋ねます。同じCでも、期限の遅れによるものと、成果物の差し戻しによるものとでは、次の期に変えることが違います。理由が分かったら、次の期に変えることを、担当している仕事に当てはめて1つ決めます。
最低評価を受けたら、 どうすればよいですか。
最低評価を受けたときは、評価の理由を上司に尋ねることに加えて、制度上の扱いを人事に確認してください。会社によっては、最低評価に改善の計画の作成、配置の見直し、処遇の変更といった決まりがついていることがあります。評価に納得できない場合の異議の申し立てや相談先は、就業規則と人事の担当に確認します。上司との面談では、その場で結果を覆そうとするより、見方が分かれている事実の確認と、次の期に変えることに時間を使うことをおすすめします。
人事評価の点数が毎回真ん中のままで、 上がりません。なぜですか。
人事評価が毎回真ん中のままになる理由は、評価の段階だけでは分かりません。理由の1つとして、上の段階に当たる状態が何なのかを、上司と部下の間で具体的な言葉にできていないことが考えられます。評価面談で上司に「次の期にAに当たるのは、どんな状態でしょうか」と尋ね、自分が担当している仕事に当てはめて説明していただくとよいでしょう。上の段階の状態が仕事の事実で確認できる形になれば、次の期に何を変えるかを決めやすくなります。
低い評価の理由を上司に聞くのは気が引けます。 聞いてもよいですか。
低い評価の理由を上司に聞くことは、気が引けても、聞いてよいことです。理由が分からないままでは、次の期にどの仕事の何を変えればよいかを決められません。「評価に反対したい」ではなく、「どの仕事のどの点を見ていただいたのかを知りたい」という形で切り出すと、上司も答えやすくなります。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/average-rating-and-what-low-rating-means
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: