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身だしなみや電話応対、理解力などは評価でどう見られるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

身だしなみ・電話応対・理解力・論理的思考は、多くの会社で「行動」「能力」「情意」の項目として評価シートに置かれています。見られるのは外見や性格そのものではなく、仕事の場面での行動です。たとえば電話応対なら、名乗りや保留の前の一言や伝言の正確さが対象になります。上司は項目の名前ではなく見た場面と変えてほしい行動を伝え、部下はどの場面を見たのかを尋ねてください。項目の範囲や身だしなみの決まりは、就業規則と人事の担当に確認するものです。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして具体的な助言を選んだ人が、答えの中で2番目に多くいました。その人たちは、面談が成果につながっていると感じている割合も高くなっています。つまり、上司から具体的な助言を得ることを面談で一番に期待している人は少なくなく、その人たちでは、面談の成果の実感が高いということです。

18.3%
1万人調査
面談で上司に一番期待することとして、「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人の割合
最も多い答えは「その時々によって違う」の20.9%で、「具体的なアドバイスがほしい」はそれに次ぐ答えでした。上司から具体的な助言を得ることを、面談で一番に期待している人が少なくないということです。
42.7%
1万人調査
一番の期待が「具体的なアドバイスがほしい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体では31.9%でした。具体的な助言を一番に求めている人は、面談が成果につながっていると感じている割合が高いという結果です。

この調査は、身だしなみや電話応対といった評価の項目について尋ねたものではありません。数字は、上司との定期的な面談で上司に期待することと、面談の成果の実感を比べたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

身だしなみや電話応対、理解力は、人事評価でどう見られるか

身だしなみ・電話応対・理解力・論理的思考といった項目は、多くの会社で「行動」「能力」「情意(仕事への姿勢)」の欄に置かれています。見られているのは、外見や性格そのものではなく、仕事の場面でどう振る舞ったか、その振る舞いが仕事の結果にどうつながったかです。どの項目があり、どの段階がどんな意味を持つかは会社ごとに違います。評価制度の資料や就業規則で確認し、分からなければ人事の担当に尋ねるとよいでしょう。

項目評価の対象になりうる行動の例評価の対象にしないこと
身だしなみ会社の服装の決まりを守っているか。お客様の前に出る仕事で、清潔な状態を保っているか体型・顔立ち・髪質など本人が選べない特徴。決まりにない好み
電話応対名乗り・保留の前の一言・伝言の正確さ。折り返しの約束を守ったか声の高さや話し方の癖そのもの
理解力依頼を受けたあと、要点を自分の言葉で言い直しているか。分からない点をその場で質問しているか「飲み込みが悪い」といった印象
論理的思考報告や提案で、結論と理由と根拠が分かれているか。選択肢を比べて選んだ理由を言えるか「頭の回転が速い・遅い」といった印象

評価する側もされる側も、迷ったときは「どの仕事のどの場面の、どの行動か」に戻ると、話が印象から離れます。身だしなみの決まりは、安全や衛生、お客様への対応といった仕事上の理由で定められていることが多いものです。決まりの範囲や、宗教・健康・性別に関わる個人の事情についての判断は、上司の一存で決めるものではありません。就業規則と人事の担当に確認します。

評価する上司の側:身だしなみや理解力を、印象ではなく場面と行動で伝える

上司が「身だしなみに気をつけてください」「もっと理解力を上げてほしい」と伝えても、部下は何を変えればよいのかが分かりにくいでしょう。項目の名前ではなく、上司が見た場面と、変えてほしい行動を伝えましょう。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人は18.3%でした。最も多い答えの「その時々によって違う」(20.9%)に次ぐ答えです。この18.3%の人たちのうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は42.7%で、回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司から具体的な助言を得ることを一番に期待している人は少なくなく、その人たちは、面談が成果につながっていると感じている割合が高いということです。

評価の項目について尋ねた数字ではありませんが、評価の話でも、部下が知りたいのは、次に何をどう変えればよいかであることが多いでしょう。「身だしなみ」「理解力」という項目の名前を伝えるだけでは、それに答えることはできません。

以下では、住宅設備のショールームで来客の案内と電話での問い合わせの対応をしている部下を例にします。

身だしなみについて伝えるとき

会社の決まりと、上司が見た場面を示し、理由は仕事の側から言います。本人の体型や顔立ちには触れません。

  • ショールームの服装の決まりのうち、名札と制服の着方について、一緒に確認させてください。先週、名札が隠れていた日があって、お客様が○○さんの名前を呼べずにいたのを見ました。
  • 身だしなみの項目は、お客様の前に出るときの服装と清潔さについてのものです。○○さんの見た目を、私の好みで判断するものではありません。
  • 服装の決まりで、仕事がしにくい点や、事情があって守りにくい点があれば教えてください。私の判断で変えられないことは、人事に確認します。

電話応対について伝えるとき

自分が隣で聞いた応対のうち、具体的な1本を材料にします。

  • 火曜の午後、工事の日程についての問い合わせの電話を、隣で聞いていました。保留にする前に「確認しますので、少しお待ちください」と一言あると、お客様が待ちやすくなると思います。
  • 伝言のメモに、お客様が折り返しを希望する時間帯が入っていると、私がかけ直すときに助かります。
  • 電話応対で、○○さん自身が難しいと感じている場面はありますか。

理解力や論理的思考について伝えるとき

「理解力」は、人柄の評価になりやすい言葉です。評価の対象にするのは、依頼を受けたときの行動と、報告や提案の組み立てです。

  • 見積もりの依頼を受けたときに、「ご希望は食洗機の入れ替えで、納期は来月中ですね」と言い直してから動くと、行き違いが減ります。次の依頼からは、受けたときに一度、二人で要点を確認し合うようにしませんか。
  • 提案の資料は、最初に結論・次に理由・最後に根拠の数字という順にすると、お客様にも私にも伝わりやすくなります。次の1本を、一緒に直してみませんか。
  • 私の指示が足りなかった可能性もあります。あの依頼で、何の情報が足りなかったかを教えてもらえますか。

同じ調査には、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回か、それより少ないと答えた人に、理由を尋ねた質問(5つまで選択)があります。その答えでは「行動するために必要な情報が揃っていない」が15.9%、「スキルが不足していてできない」が9.1%でした。つまり、動けない理由として、本人の力の不足より、情報の不足のほうが多く挙がっています。面談のあとの行動についての数字ですが、「理解力が足りない」と見える場面にも、上司の説明や情報が足りていないことが混ざっている場合があると考えられます。理解力の項目を評価するときは、上司が何を伝えていたかも一緒に振り返るとよいでしょう。

評価される部下の側:身だしなみや電話応対を、どの場面で見られたのかを尋ねる

評価の結果やコメントに「身だしなみ」「理解力」といった言葉があったときは、どの場面のどの行動を見たのかを上司に尋ねることをおすすめします。項目の言葉のままでは、次に何を変えればよいのかが分からないからです。

  • 評価のコメントにあった「電話応対」について、どの場面を見ていただいたのかを教えていただけますか。次に何を変えればよいかを知りたいです。
  • 「理解力」の項目は、どんな行動ができていると「期待通り」になりますか。見積もりの依頼を受けるときの進め方で、具体的に教えていただけるとありがたいです。
  • 身だしなみについて、服装の決まりのどの点が足りていなかったのかを伺えますか。決まりは読み直しましたが、自分では分からなかったので。
  • 保留の前の一言と、伝言メモの書き方を変えてみます。次の面談で、変わっているかどうかを見ていただけますか。

身だしなみの指摘が、服装の決まりではなく容姿や体型や性別による見方に向いていると感じたときは、面談の場で言い返す必要はありません。会社の相談窓口や人事の担当に相談するという道があります。評価の項目として扱ってよい範囲は、就業規則と会社の決まりで定められています。

身だしなみや理解力の評価で、おすすめしないこと

おすすめしないのは、項目の名前を人柄の評価として使うことです。

  • 「身だしなみが良くない」「理解力が低い」と、項目の名前で伝える。部下は何を変えればよいのかが分かりにくくなります。上司が見た場面と、変えてほしい行動を言います。
  • 決まりにないことを、身だしなみとして評価する。髪の色や服装の好みなど、会社の決まりに書かれていないことは、上司の好みになります。決まりの範囲は、人事に確認します。
  • 電話応対や理解力を、期末の印象でまとめて点にする。期の途中に見た場面を1つか2つ、日付と一緒に書き留めておき、面談ではその場面から話します。書き留めるのは、部下の失敗を集めるためではなく、上司自身が具体的に伝えるためです。
  • 結果を聞いた部下が、「性格だから直せない」と受け止めて終える。評価の対象は行動なので、場面を聞けば、変えられることが見つかる場合が多いでしょう。聞いても場面が出てこない項目は、上司の印象で付いている可能性があり、人事に相談できます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、評価の話を半年に一度の面談に閉じ込めず普段の面談でしてよい、むしろすべきだと考えています。その際は、評価の基準を上司と部下が一緒に見ながら話します。身だしなみや電話応対のような日々の行動の項目は、期末にまとめて話すより、気づいた週の1on1で1つずつ話すほうが、二人とも具体的に話しやすくなります。

身だしなみや理解力の評価の話がうまくいったかの振り返り方

評価の話がうまくいったかどうかは、部下がその場で「気をつけます」と言ったかではなく、面談のあとの二人の行動で分かります。振り返ったあとは、次のように進めます。

  • 面談で項目の名前ではなく具体的な場面と行動の話ができたら、次は、その行動をどう変えるかを二人で決めます。
  • 次に変えることを具体的な行動の言葉(例:「保留の前に一言添える」)にできたら、次の面談で、試してみてどうだったかを話します。
  • 上司が自分の説明や情報の出し方で足りなかった点に気づいたら、次に仕事を頼むときに、伝え方を変えてみるとよいでしょう。
  • 変えた行動について話す時間が取れなかったら、次の面談では、最初にその話をする時間を取ります。

項目の名前だけで話が終わっていたなら、次の面談では、上司が見た場面を1つ挙げるところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

評価の基準や段階の意味を、普段の1on1で上司と部下が確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

普段の1on1の準備をするとき。

評価について話したことのうち、まだ決まっていないことを、1on1を終える前に二人で確かめるきっかけができます。

「1on1の準備」でテーマを選び、「この1on1へのメモ」に、確かめたい評価の項目や段階の意味を書いておけます。テーマとメモはお相手の画面にも表示され、期待する対応は部下の側から選べます。1on1の実施中に「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)をクリックすると、その日の会話でまだ決まっていない話を挙げて、どうするかを確かめる一言が出ることがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り2分ほどです。今日話した「中間面談・評価」の件で、西村さんへプロジェクト対応分を伝える一歩がまだ期限未定のままです。いつまでに渡すかを一つ決めて終わりませんか。柳瀬さん、いかがでしょう?

普段の1on1で評価の話をしたとき。

評価の項目や書き方について二人で確かめたことを、あとから二人とも同じ記録で見返せます。

Kakeai AIが会話の中身を、話のまとまりごとの見出しと要点に書き直し続け、終了時に確定したものがそのまま履歴になります。採点の口調を使わず、二人が話した事実の言葉で書かれ、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

課の進捗と面談シート 7月の中間面談シートについて、藤本さんがすでに書き始めており、上期の新規ゼロはそのまま書き、種をまいたと書くよう西村さんが伝えた。

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よくある質問

身だしなみは人事評価の対象になりますか。

身だしなみは、多くの会社で「情意」や「行動」の項目として人事評価の対象になりますが、評価してよいのは会社の服装の決まりと、清潔さなど仕事上の理由がある範囲です。体型や顔立ち、髪質といった本人が選べない特徴や、上司の好みは対象になりません。決まりの範囲や、宗教・健康などの個人の事情に関わる判断は、就業規則と人事の担当に確認するものです。

電話応対は人事評価でどう見られますか。

電話応対は、人事評価では声の印象ではなく行動で見られます。たとえば、名乗り・保留にする前の一言・伝言メモの正確さや、折り返しの約束を守ったかどうかです。上司から「電話応対」とだけ言われたときは、どの電話のどの場面を見たのかを尋ねると、次に何を変えればよいかが分かりやすくなります。上司は、隣で聞いた応対のうち具体的な1本を材料に伝えることをおすすめします。

人事評価で「理解力が低い」と言われたら、どうすればよいですか。

人事評価で「理解力が低い」と言われたときは、上司にどの場面のどの行動を見たのかを尋ねてください。KAKEAIの1万人調査では、面談が行動につながるのは半分くらいの回かそれ以下と答えた人に、理由を尋ねています(5つまで選択)。「行動するために必要な情報が揃っていない」は15.9%で、「スキルが不足していてできない」の9.1%より多く挙がりました。面談についての数字ですが、理解の問題に見える場面にも、情報の不足が混ざることがあると考えられます。

論理的思考は人事評価でどう判断されるのですか。

論理的思考は、人事評価では「頭の回転」のような印象ではなく、報告や提案の組み立てで判断されるのが一般的です。結論と理由と根拠が分かれているか、選択肢を比べて選んだ理由を言えるか、といった行動です。上司は、具体的な資料や報告を1つ取り上げて、どこをどう変えると伝わりやすくなるかを一緒に見ながら話すと、部下が次に何を変えればよいかが分かりやすくなります。

上司が部下の身だしなみを注意するとき、何に気をつければよいですか。

上司が部下の身だしなみについて話すときは、会社の服装の決まりと、自分が見た場面を示し、理由をお客様への対応や安全といった仕事の側から伝えてください。体型や容姿、性別による見方には触れません。決まりで仕事がしにくい点や、事情があって守りにくい点がないかも尋ねます。上司の判断で変えられないことや、個人の事情に関わる判断は、人事に確認してから伝えてください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/appearance-phone-manner-comprehension-in-evaluation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: