資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

人事・経営の方へ評価の面談

部下や第三者が評価する多面評価とは

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

多面評価とは、直属の上司だけでなく、部下・同僚・他部署の人・本人など、仕事で関わる複数の立場の人が評価に関わる仕組みです(360度評価)。部下が上司を評価する部分がボトムアップ評価です。部下から上司への評価の項目は、人柄や能力ではなく、部下から見える上司のふるまい(決めたことが翌週までに実行されたか、など)で作ることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司のふるまいに困っている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%で、全体の31.9%を下回りました。結果は処遇に直結させず、上司が変えることを1つ選んで部下に伝える使い方から始めてください。

数字で見る

面談で上司のふるまい(対応が期待と違う、約束を守らないなど)に困っている人は、面談が成果につながっていると感じている割合が低いという結果でした。一方、面談の困りごとに、本音を言えないことについての困りごとを挙げた人も、5人に1人を超えています。面談についての数字ですが、面談では言えていないことを部下が別の形で伝える機会として、多面評価が使えると考えられます。部下から上司への評価の項目は、部下が見て答えられるふるまいで作ることをおすすめします。

27.3%
1万人調査
面談の困りごと(複数回答)に、上司のふるまいについての5つのどれかを挙げた人の割合
対応が期待と違う、約束を守らないなどの5つです。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%で、回答者全体の31.9%を下回ります。本音を言えないことに困っている人(30.8%)より低いという結果です。
21.8%
1万人調査
面談の困りごとに、本音を言えないことについての3つのどれかを挙げた人の割合
切り出せない、評価が気になり本音が話せない、信頼関係がなく安心して話せない、の3つです。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.8%で、全体の31.9%と並びます。面談では言えていないことを持つ人が、5人に1人を超えているという結果です。

1万人調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、多面評価については尋ねていません。数字は、面談で何に困っているかについての部下の側の回答です。利用データのすっきり度は、1on1のあとに部下が送った回だけの数字です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

多面評価(360度評価)とは何か:上司以外の人も評価に関わる仕組み

多面評価とは、直属の上司だけでなく、部下・同僚・他部署の人・本人など、仕事で関わる複数の立場の人が評価に関わる仕組みです。360度評価とも呼ばれ、このうち部下が上司を評価する部分をボトムアップ評価と呼ぶことがあります。上司一人の目では見えない面を補うために入れられます。

多面評価には、使い方が2つあります。1つは、結果を処遇(評価の点や昇格)に反映する使い方です。もう1つは、結果を本人に返し、本人が自分の関わり方を振り返る材料にする使い方です。どちらにするかで、質問の作り方も匿名にするかどうかも変わるので、入れる前に決めておくことをおすすめします。

評価する人見えていること見えていないこと
直属の上司仕事の結果、報告や相談の中身、上司との面談でのやり取り上司がいない場での進め方、部下から見た上司自身の関わり方
部下上司の指示や連絡の仕方、相談したときの反応、決めたことがその後どうなったか上司が上から受けている指示や、他の部下との関わり
同僚・他部署一緒に進めた仕事での連携、依頼への対応本人の目標や、上司との間で決めていること
本人自分がした仕事のすべて、迷った点他の人からどう見えていたか

表の通り、部下に見えているのは上司の「ふるまい」です。上司の能力や人柄そのものは、部下にも直接は見えていません。この違いが、質問の作り方に関わります。

部下から上司への評価(ボトムアップ評価)では、何を聞くか

部下から上司への評価で聞くのは、上司の人柄や能力ではなく、部下から見える上司のふるまいにすることをおすすめします。「リーダーシップがある」「人望がある」といった項目は、部下は点をつけにくく、上司は低い点を返されても何を変えればよいのかがわかりません。

部下が面談で困っていることのうち、何が成果の実感と関係しているかを見てみます。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)のうち、上司のふるまいについての5つのどれかを挙げた人は27.3%でした。5つとは、対応が期待するものと違う/以前会話したことを覚えていない/会話したことを日常にいかさない・約束を守らない/実施に前向きではない/話が役に立たない、です。この人たちのうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は21.1%で、回答者全体の31.9%を下回ります。つまり、上司のふるまいに困っている人は、面談が成果につながっていると感じている割合が低い、ということです。

一方、同じ調査で、本音を言えないことについての3つの困りごとのどれかを挙げた人は21.8%で、5人に1人を超えていました。3つとは、話したいことを切り出せない・評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない・信頼関係がなく安心して話せない、です。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は30.8%で、全体の31.9%と並びます。面談についての数字ですが、面談では言えていないことを部下が別の形で伝える機会として、多面評価が使えると考えられます。成果の実感が低かったのは、本音を言えないことに困っている人より、上司の見えるふるまいに困っている人のほうでした。

質問項目は、部下が見て答えられる上司のふるまいで作ることをおすすめします。理由は、部下が答えやすく、上司も何を変えればよいかがわかるからです。たとえば、店舗のマネジャーをスタッフが評価する場面では、次のように置き換えます。

人柄や能力の言葉で書いた項目ふるまいで書いた項目
部下の話をよく聞いているシフトの希望を相談したとき、その場で理由を聞いてくれた
約束を守る面談で決めたこと(例:シフトの確定を毎週水曜までに出す)が、翌週までに実行された
相談したことを覚えている前の面談で相談したことを、次の面談で上司のほうから持ち出した
前向きに関わっている面談の日程が、上司の都合で流れたままになっていない
話が役に立つ相談したことについて、次に何をすればよいかが面談のあとにわかっていた

ふるまいで書いた項目は、上司にとっても「何を変えるか」がはっきりします。人事から管理職に、質問項目の考え方を伝える言い方の例です。

  • 部下の方からの評価は、皆さんの人柄や力を点数にするものではありません。部下の方から見えているふるまいについて、あった・なかったを答えてもらう形にしました。
  • 低い点が返ってきた項目は、皆さんの評価を下げるためのものではなく、次の半年で変えることを1つ選ぶためのものとして扱ってください。
  • 誰が何と書いたかを、人事が特定して皆さんに伝えることはありません。皆さんの側で、書いた人を探すこともしないでください。
  • 結果を受け取ったら、低かった項目の中から変えることを1つ選んで、部下の方との面談で伝えてください。選ぶところまでは、人事も一緒に考えます。

多面評価の結果を、上司はどう受け取り、部下とどう話すか

多面評価の結果を受け取った上司は、点を見て落ち込んだり言い返したりする前に、変えることを1つ選ぶことをおすすめします。そのうえで、選んだことを部下に伝え、部下の見方を聞きます。結果を黙って受け取ると、部下は「書いても何も変わらない」と受け取りかねず、次の回に正直に書く理由が薄れます。

結果を読むときに、1つ知っておきたいことがあります。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1のあとに部下が送るすっきり度(0〜5)は、送られた回のうち2以下が0.5%でした。すっきり度は、1on1の直後に部下がその回の感想として送る点で、上司への評価ではありません。それでも、1on1の直後に部下が送る点は、4か5にかたよるという結果です。面談についての数字ですが、多面評価の点を読むときも、同じ心構えが要ると考えられます。高い点がそろっていることを問題がない証拠にせず、わずかでも低い点がついた項目を見過ごさないでください。

上司が、結果を受けて部下に話す言い方の例です。店舗のマネジャーが、スタッフとの面談で話す場面です。

  • 皆さんからの評価の結果を受け取りました。書いてくれて、ありがとうございます。誰が何を書いたかは私にはわからない形になっているので、そこは安心してください。
  • 低かった項目のうち、面談で決めたことが翌週までに実行されていたか、という点から、私はまず変えたいと考えています。シフトの確定が水曜に出ていない週が、確かにありました。
  • 来月からは、水曜の午前中にシフトを出します。間に合わない週は、火曜のうちにその理由を伝えます。○○さんから見て、他に先に直してほしいところはありますか。
  • 私が気づいていないことがあれば、面談でなくても、声をかけてもらえると助かります。
  • 高い点をつけてもらった項目も、何がよかったのかを知りたいです。続けたいので、思い当たることがあれば教えてください。
  • 半年後に、人事からもう一度同じ項目で皆さんに回答をお願いすることになっています。そのときに、この項目が変わったかどうかを一緒に見てもらえるとうれしいです。

部下の側から見ると、多面評価は、上司に変えてほしいことや続けてほしいことを書面で伝えられる数少ない機会です。人柄の批評ではなく、ふるまいと、それで自分に何が起きたかを書くと、上司が変えやすくなります。部下が自由記述の欄に書く言葉の例です。

  • シフトの希望を出したあと、確定がいつ出るかがわからず、予定を立てにくい週がありました。確定の曜日を決めていただけると助かります。
  • 前の面談で相談した、レジ締めの手順の見直しについて、その後どうなったかを聞けていません。次の面談で状況を教えていただきたいです。
  • 相談したときに、その場で一緒に考えていただけたことが助かっています。
  • 急な欠勤の連絡をしたとき、理由を聞いたうえで代わりの手配をすぐにしていただけました。この対応は続けていただきたいです。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関わり方については、上司と部下の両方が当事者だと考えています。多面評価は、上司だけを採点する仕組みとしてではなく、上司と部下のやり取りの1つとして使うことをおすすめします。部下に見えていることを上司に伝え、上司がそれを受けて変え、次の回で二人が変化を確かめる、というやり取りです。

多面評価を入れるときに、おすすめしないこと

おすすめしないのは、多面評価の結果をそのまま処遇に結びつけることと、質問を人柄の言葉で作ることです。

  • 結果を、上司の評価や昇格にそのまま反映する。処遇に直結すると、部下は正直に書きにくくなり、上司は点を上げるために部下に合わせる行動を選びやすくなります。処遇に使うなら、上司本人の振り返りに使う回とは分けて設計します。
  • 人柄や能力の言葉で項目を作る。「リーダーシップ」「信頼感」は、部下が点をつけにくく、上司も何を変えればよいかがわかりません。
  • 誰が書いたかを探す。人事が特定して上司に伝えることも、上司が部下の顔色から推測することも、次の回に正直に書く人を減らします。
  • 1on1の記録を、多面評価の材料にする。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしません。読まれる前提の1on1では、部下が話す中身が変わります。多面評価は、別の回答として部下に書いてもらいます。
  • 結果の数字だけを上司に渡して終える。点だけでは、上司は何を変えればよいかを決められません。自由記述と一緒に渡し、変えることを1つ選ぶところまでを人事が支えます。

多面評価がうまく働いているかを、どこで見るか

多面評価がうまく働いているかどうかは、点の平均が上がったかではなく、結果を受けたあとの上司と部下のやり取りを振り返るとわかります。

  • 結果を受け取った上司が、変えることを1つ選び、部下に伝えていたでしょうか。
  • 部下の自由記述に、人柄の批評ではなく、ふるまいと、それで部下に何が起きたかが書かれていたでしょうか。
  • 半年後の回で、前回の低かった項目について、上司と部下が同じ変化を挙げられたでしょうか。
  • 回答する人が、誰が書いたかを探されないと信じて書けていたでしょうか。

上司が変えることを1つ選んで部下に伝える、という点がまだであれば、次の回は人事が結果を渡すときに、まず1つ選んでほしいと頼むところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

多面評価とあわせて、上司自身も期の途中の1on1の事実をもとに評価をつけられるようにしたいが、1on1の記録を人事が読む運用にはしたくないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

導入の前に、記録の見え方を確かめるとき。

1on1の記録が誰に見えるかを、上司と部下に前もって伝えられます。

文字起こし、「1on1のAI要約」、ダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)は、1on1をするお二人の画面に表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。要約やアドバイスの文章は、人を評価・採点する言葉を使わず、話された事実の言葉で書くように作られています。

評価の時期に、上司へ案内を出すとき。

上司が、期末の記憶ではなく期の途中の1on1の記録をもとに評価をつける運用を、人事が記録の中身を読まずに進められます。

上司は、部下ごとに、履歴のカードの「1on1のAI要約」、「概要」の画面のダイジェスト、「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標の一覧の画面)で、その期に二人で話したことと、決めた次の一歩とその実行を見返せます。これらはシステム管理者には表示されないため、人事が中身を読まずに、見返してから評価をつけるよう勧められます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

決まった一歩は2件、実行済みは1件です。…小野寺さんが海外仕様の要件表…を6月15日までに作成することが決まり、6月15日に実行済みとなっています。…

Kakeai AI 1on1 の導入を検討している方は、サービス資料をお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

Kakeai AI 1on1 のサービス資料

PDF・無料

  • 1on1の前・最中・あとに、Kakeai AI が上司と部下それぞれに出すもの
  • 導入の進め方と、ご利用企業の事例
  • 料金の考え方

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

多面評価(360度評価)とは、どんな仕組みですか。

多面評価(360度評価)とは、直属の上司だけでなく、部下・同僚・他部署の人・本人など、仕事で関わる複数の立場の人が評価に関わる仕組みです。上司一人の目では見えない面を補うために入れられます。使い方は2つあり、結果を処遇に反映する使い方と、本人に返して振り返りの材料にする使い方です。どちらにするかで質問の作り方や匿名にするかどうかが変わるので、入れる前に決めておくことをおすすめします。

ボトムアップ評価(部下から上司への評価)では、何を質問すればよいですか。

ボトムアップ評価の質問は、上司の人柄や能力ではなく、部下から見える上司のふるまいで作ることをおすすめします。「相談したとき、その場で理由を聞いてくれたか」「面談で決めたことが、翌週までに実行されたか」のような項目です。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司のふるまい(対応が期待と違う、約束を守らないなど)に困っている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は21.1%でした。全体では31.9%です。

多面評価の結果は、上司の人事評価や昇格に使ってよいですか。

多面評価の結果を上司の人事評価や昇格にそのまま反映することは、おすすめしません。処遇に直結すると、部下は正直に書きにくくなり、上司は点を上げるために部下に合わせる行動を選びやすくなります。まず、上司本人が変えることを1つ選ぶための材料として使い、処遇に使う場合は、振り返りに使う回とは分けて設計してください。

多面評価で部下から低い評価を受けた上司は、どうすればよいですか。

多面評価で部下から低い評価を受けた上司は、点を見て言い返したり書いた人を探したりせず、低かった項目の中から変えることを1つ選ぶことをおすすめします。そのうえで、部下との面談で「この項目をまず変えたいと考えています。来月からはこうします」と伝え、部下の見方を聞きます。結果を黙って受け取ると、部下は書いても何も変わらないと受け取りかねず、次の回に正直に書く理由が薄れます。

多面評価で部下の評価がどれも高いときは、問題がないと考えてよいですか。

多面評価で部下からの点がどれも高くても、問題がないとは限りません。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の直後に部下が感想として送るすっきり度(0〜5)のうち、2以下は0.5%でした。1on1の直後に部下が送る点は、4か5にかたよるという結果です。面談についての数字ですが、多面評価でも、点が高いことを問題がない証拠にせず、低い項目や自由記述を見過ごさないでください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/360-degree-feedback-and-upward-evaluation

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: