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1on1と雑談の違い、雑談だけでもよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1と雑談の違いは、話の中身が仕事か私事かではなく、その時間に部下が上司に期待することがあり、話したことが次の行動につながるかどうかです。この2つがあれば、話題が私生活のことでも1on1として機能します。雑談だけで終わる回があってもかまいませんが、毎回続くなら、部下は上司に期待することを1つ言葉にし、上司は今日の時間を何に使いたいかを尋ねてみてください。KAKEAIの1万人調査では、面談で人生や仕事観の話をしている人の39.5%が「面談が成果につながっている」と感じていて、していない人の31.2%より高い結果でした。雑談そのものを尋ねた数字ではありませんが、私生活や仕事観の話をしている人のほうが、成果の実感は高いということです。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間のうち、プライベートや人生や仕事観といった雑談に近い話題が占める割合は、平均で見るとごく一部でした。一方、そうした話題を話している人のほうが、面談が成果につながっていると感じている人の割合は高くなっています。また、面談で上司に期待することが「話を聞いてほしい」だけの人は、ごくわずかでした。雑談を締め出す必要はありませんが、毎回雑談だけで終わるなら、部下が上司に期待することが言葉になっているかを見直してみてください。

2.7%
1万人調査
上司との面談の時間のうち、プライベートの話が占める割合(回答者の答えの平均)
人生や仕事観の話は1.6%、「具体的な仕事」の話は47.2%でした。平均で見ると、面談の時間の多くは仕事の話に使われていて、雑談に近い話題が占めるのはごく一部だということです。
39.5%
1万人調査
面談で人生や仕事観の話をしている人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
人生や仕事観の話をしていない人では31.2%でした。プライベートの話でも、している人40.3%、していない人30.2%です。私生活や仕事観といった、仕事そのものではない話をしている人のほうが、成果の実感は高いという結果です。
20.8%
1万人調査
面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、「話を聞いてほしい」を選んだ人の割合
「話を聞いてほしい」だけを選んだ人は3.2%でした。聞いてもらいたい回がある人は一定数いますが、いつも聞いてもらうだけでよい人はごくわずかだということです。雑談だけで終わる回はあってよいものの、毎回では、それ以外の期待に応える時間がなくなります。

この調査は、雑談そのものについては尋ねていません。数字は、面談の話題と話題ごとの時間の割合、上司に期待することについて、面談を受ける側の人が答えたものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1と雑談の違いは、話の中身ではなく、期待と次の行動があるか

1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)と雑談の違いは、仕事の話をしているか、仕事の外の話をしているかではありません。違いは、その時間に部下が上司に期待することがあるかと、話したことがそのあとの行動につながるかの2つです。この2つがあれば、話題が趣味や家族のことでも1on1として機能しますし、2つともなければ、仕事の話をしていても雑談と変わりません。

雑談とは、ここでは、用件を決めずに交わす話を指します。仕事の外の話だけでなく、「最近どう?」から始まって近況を聞き合うだけで終わる話も含みます。1on1の中に雑談があること自体は、問題ではありません。問題になるのは、部下が上司に期待することが言葉にならないまま、雑談だけで毎回が終わることです。

このページは、上司と部下のどちらが読んでも使えるように書いています。例として、部下が新しいサービスの案内チラシ(販促資料)を作っている場面を使います。

1on1で雑談をしてもよいか:雑談に近い話題と成果の実感

1on1で雑談をしてもよいかという問いには、「よい」と答えられます。KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の時間のうち、プライベートの話が占める割合は本人の答えの平均で2.7%、人生や仕事観の話は1.6%でした。「具体的な仕事」の話は47.2%です。つまり、平均で見ると、面談の時間の多くは仕事の話に使われていて、雑談に近い話題はごく一部です。

一方で、調査は雑談そのものを尋ねていませんが、プライベートや人生や仕事観の話を雑談に近い話題として見ると、次のことが分かります。1万人調査では、面談で人生や仕事観の話をしている人(回答者の7.5%)のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は39.5%で、していない人では31.2%でした。プライベートの話でも、している人は40.3%、していない人は30.2%です。私生活や仕事観の話をしている人のほうが、成果の実感は高いという結果です。

ただし、この数字は「雑談をすれば成果が上がる」という意味ではありません。面談で話している話題の数が多い人ほど成果の実感は高く、話題が1つの人では27.6%、6つ以上の人では43.3%でした。成果の実感が高いのは、仕事の話に加えて私生活や仕事観の話も出る、話題の幅が広い面談だと考えられます。少なくとも、この数字は「1on1では雑談をしない」と決める理由にはなりません。

1on1が雑談だけで終わってもよいか:回によって違う

1on1が雑談だけで終わる回があることは、かまいません。ただし、毎回ではなく、その回に部下が聞いてほしいと思っているときに限ります。

1万人調査で、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に「話を聞いてほしい」を選んだ人は20.8%でした。一方、「話を聞いてほしい」だけを選んだ人は3.2%です。つまり、聞いてもらいたい回がある人は一定数いますが、いつも聞いてもらうだけでよいという人は、ごくわずかです。雑談だけで終わる回は、その回の部下の期待に合っていれば問題ありません。毎回続くなら、部下が上司に期待することが言葉にならないまま過ぎている可能性があります。

雑談だけで終わる回が、どちらの場合なのかは、次の表で見分けられます。

雑談だけで終わった回の様子上司の側から見ると部下の側から見ると
部下から私生活や体調の話が出て、上司は聞いていたその回の部下の期待は「話を聞いてほしい」だったと考えられる。次の回の最初に、その後を一言尋ねる聞いてもらえてよかった回。次の回は、仕事で上司に期待することを1つ持ち込む
近況を聞き合って時間が来た。どちらも用件を言わなかった次の回の最初に、今日の時間を何に使いたいかを上司から言う次の回の前に、話したいことと上司に期待することを1行で送る
上司の話(昔の経験、他部署の話)で時間が過ぎた部下が聞きたかった話かを、その場で尋ねる「1つご相談したいことがあります」と、途中で切り出してよい
3回続けて雑談だけで終わっている次の回は、進んでいる仕事の話を上司から1つ出す次の回は、上司に判断してほしいことを1つ用意する

表のどの行でも見ているのは、雑談だけで終わったかどうかではなく、その回に部下が上司に期待することがあり、それが言葉になったかどうかです。

1on1が雑談で終わりそうなときの、上司と部下それぞれの一言

雑談から仕事の話に移るときは、雑談を打ち切る言い方ではなく、今日の時間の使い方を一言で確かめる言い方にします。上司からも、部下からも切り出せます。

上司の側から

1on1の最初に、今日の時間を何に使いたいかを尋ねます。雑談から始まった回でも、10分ほど経ったところで一度尋ねるとよいでしょう。

  • 今日は、何を話しましょうか。聞いてほしいことでも、相談でも、どちらでも大丈夫です。
  • 前回は、チラシの構成まで話しましたね。今日はその続きからでいいですか。それとも、別に話したいことがありますか。
  • チラシの話ですが、今どんな状況ですか。私が判断したほうがいいことがあれば、ここで教えてもらえますか。
  • 雑談も楽しいのですが、残り15分ほどなので、1つ仕事の話をさせてください。チラシの校正についてです。

部下から私生活や体調の話が出た回は、最後まで聞いてかまいません。仕事の話に無理に戻さず、終わりに一言だけ添えます。

  • 話してくれて、ありがとうございます。今日はこの話で終わりにしましょう。チラシのことは、来週の回で教えてください。
  • 体調のことは、無理のない範囲で教えてもらえれば十分です。仕事の調整が必要になったら、いつでも言ってください。

上司自身の話で時間を使ってしまったときは、その場で尋ねます。

  • 私ばかり話してしまいました。今の話は、○○さんが聞きたかったことでしたか。
  • 今日はこの時間に、私にしてほしいことはありましたか。次の回は、そこから始めましょう。

部下の側から

部下の側からも、雑談から仕事の話に移すことができます。上司に期待することを一言添えると、上司は何をすればよいかがわかります。

  • 1つ、ご相談したいことがあります。チラシの文章について、ご意見をいただきたいです。
  • 今日は、聞いていただきたい話が1つと、判断していただきたいことが1つあります。先に判断のほうをお願いしてもよいでしょうか。
  • チラシの印刷の部数は、私では決められないので、この場で決めていただけますか。
  • 今日は特に相談はないので、最近の仕事の進み具合を報告させていただいてもよいでしょうか。

雑談だけで終わる回が続いていると感じたら、1on1の前に上司へ短く送っておくと、当日に切り出しやすくなります。

  • 明日の1on1では、チラシの構成について一緒に考えていただきたいです。10分ほどいただければ十分です。
  • 明日は、特に相談はありません。先月から変えた進め方がどうだったか、ご意見をいただけるとうれしいです。

聞いてほしい回は、そう伝えてかまいません。

  • 今日は仕事の話ではないのですが、少し聞いていただきたいことがあります。まず聞いていただけるだけで助かります。

1on1と雑談について、おすすめしないこと

1on1と雑談について、進め方を1つに決めておくことはおすすめしません。避けたいのは、次の3つです。

  • 「1on1では雑談から始める」「雑談はしない」のどちらかに決めておくこと。KAKEAIは、1on1での上司の関わり方を、あらかじめ1つに決めておくことをおすすめしません。部下が上司に期待することは、人と回によって違います。雑談が合う回もあれば、最初から仕事の話に入りたい回もあります。
  • まず雑談で関係をつくり、関係ができてから仕事の話に入る、と順番を決めておくこと。KAKEAIは、この順番を決めておくこともおすすめしません。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係は、仕事の話を前に進める中でできていくものだと考えています。関係づくりそのものが要らない、という意味ではありません。
  • 雑談が弾んだかどうかで、1on1のよしあしを判断すること。雑談が弾んだ回と、そのあと仕事が動いた回は、同じではありません。1万人調査では、面談が毎回またはほぼ毎回そのあとの行動につながっている人の61.3%が「面談が成果につながっている」と感じていて、ほぼ、または全くつながっていない人では7.0%でした。1on1のよしあしは、話が弾んだかより、そのあとの行動で見るほうが確かです。

1on1が雑談と違う時間になっているかを振り返る

1on1が雑談と違う時間になっているかどうかは、雑談の量ではなく、次の3つで振り返ってみてください。上司と部下のどちらの立場でも、同じ3つで見られます。

  • その回の最初か途中で、部下が上司に期待すること(聞いてほしい、判断してほしいなど)が、どちらかの口から言葉になったでしょうか。
  • 1on1の終わりに、次に取り組むことや、上司が引き受けたことが、1つでも残ったでしょうか。
  • 次の回が、前回の話の続きから始まったでしょうか。

3つのどれにも当てはまらない回が続いているなら、二人の時間が雑談に寄ってきているのかもしれません。部下は次の回に上司に期待することを1つ用意し、上司は最初に今日の時間の使い方を尋ねるところから変えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

1on1で何を話せばよいか、部下に何から尋ねればよいかが決まらず、毎回その場で話題を探しているときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前、「1on1の準備」と「1on1前のAIアドバイス」で。

話題を探すところから始めずに、部下が持ってきた用件から1on1に入れます。

選ばれたテーマと、部下が選んだ期待する対応、お二人が書いた「この1on1へのメモ」が、両方の画面に表示されます。「1on1前のAIアドバイス」は、選ばれたテーマと期待する対応を今日の話の軸にして、どこから話し始めるとよいかを書きます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

藤本さんが今日、「今後のキャリア」と「次世代コントローラの海外展開(10月量産)」の二つを持ち込んでくれました。どちらも藤本さん自身が入れたテーマで、キャリアは「話を聞いてほしい」、海外展開は「一緒に考えてほしい」という期待を添えています。…

1on1が始まってすぐ、右の列のメッセージ欄で。

冒頭の一言を上司がその場で探さなくても、前回の続きとその回の用件から話し始められます。

Kakeai AI の開始の挨拶。準備されたテーマと期待する対応、前回決まった次の一歩を挙げます。前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。前回の一歩を上司が引き取っていた回は、上司に一言が向くこともあります。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。お二人の画面に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…前回(6月15日)の1on1で、「タイ拠点長にバンコクの要件を確認する」と「林さんと小野寺さんをつなぐ」の二つを柳瀬さんが引き取る形になりましたが、その後の動きを聞かせてもらえますか。柳瀬さん、いかがでしょう?

1on1の実施中、話題の提案を頼んだとき。

準備していたテーマに触れないまま時間が過ぎたときなどに、二人のこれまでの話から次の話題を一つ受け取れます。取り上げるかどうかは二人が決めます。

「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)か、下のバーの「サイコロをふる」をクリックすると、Kakeai AI がお二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題を、1回に1つ、根拠と一緒に提案します。根拠に使うのは、事前に選ばれたテーマや「この1on1へのメモ」、前回の一歩など、お二人に見えているものです。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…

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よくある質問

1on1と雑談は、何が違うのですか。

1on1と雑談の違いは、話の中身が仕事か私事かではありません。その時間に部下が上司に期待すること(聞いてほしい、判断してほしいなど)があるかと、話したことがそのあとの行動につながるかの2つです。この2つがあれば、話題が趣味や家族のことでも1on1として機能します。逆に、2つともなければ、仕事の話をしていても雑談と変わりません。

1on1が雑談だけで終わってもよいですか。

1on1が雑談だけで終わる回があることは、かまいません。部下がその回に聞いてほしいと思っているなら、雑談だけで終わってよい回です。ただし毎回続くなら、部下が上司に期待することが言葉になっているかを見直したいところです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に「話を聞いてほしい」を選んだ人は20.8%いましたが、それだけを選んだ人は3.2%でした。いつも聞いてもらうだけでよい人はごくわずかです。

1on1で雑談をすると、仕事の成果につながらなくなりますか。

雑談そのものを尋ねた数字ではありませんが、KAKEAIの1万人調査では、面談で人生や仕事観の話をしている人の39.5%が「面談が成果につながっている」と感じていました。していない人では31.2%です。話題の数が多い人ほど成果の実感も高いので、成果を感じやすいのは、仕事の話に加えて私生活の話も出る幅の広い面談だと考えられます。

部下の立場で、1on1が雑談ばかりで終わるときはどうすればよいですか。

部下の立場で1on1が雑談ばかりで終わるときは、「1つ、ご相談したいことがあります」と、途中で切り出してかまいません。上司に期待すること(意見がほしい、判断してほしい、一緒に考えてほしい)を一言添えると、上司は何をすればよいかがわかります。当日に切り出しにくければ、前日に「明日は○○について、ご意見をいただきたいです」と1行送っておくと、当日に話しやすくなります。

上司の立場で、1on1を雑談で終わらせないためには何をすればよいですか。

上司の立場で1on1を雑談で終わらせないためには、雑談を禁じるのではなく、最初か途中で「今日は、何を話しましょうか。聞いてほしいことでも、相談でも大丈夫です」と、今日の時間の使い方を尋ねます。部下から私生活や体調の話が出た回は、最後まで聞いてかまいません。終わりに、次に取り組むことか、上司が引き受けたことを1つ残せていれば、その回は雑談だけの時間ではありません。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-vs-small-talk-is-chat-only-ok

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: