上司の方へ1on1

1on1が上手い人と下手な人は何が違うのか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1が上手い人と下手な人の違いは、部下のその時々の期待に合わせて関わり方を変えているかどうかと、話したことがその後の行動につながっているかどうかです。聞き方や話し方の技術の差ではありません。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」(20.9%)が最も多く選ばれました。関わり方を「聞くだけ」「助言するだけ」と1つに決めていると、部下の期待に合わない回が出てくると考えられます。1on1の冒頭で、今日話したいことと上司に期待することを部下に尋ねてみてください。終わりには、次回までに取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間を取るとよいでしょう。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」が最も多く選ばれました。上司の対応が期待と違うと感じている人では、面談の成果を実感している割合が、回答者全体より低くなっています。話し方を磨く前に、今日話したいことと上司に期待することを部下に尋ね、次に取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間を取るところから始めるのがおすすめです。

20.9%
1万人調査
回答者のうち、面談で上司に一番期待することとして「その時々によって違う」を選んだ人の割合
選択肢から1つだけ選んでもらった中で、最も多い回答でした。「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%です。いつも同じ関わり方をしていると、部下の期待に合わない回が出てくると考えられます。
23.4%
1万人調査
面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人の割合
回答者全体では、面談の成果を実感している人は31.9%でした。上司の対応が期待と違うと感じている人は、成果を実感している割合が低くなっています。なお、この困りごとを挙げた人は、回答者の12.9%です。
75.5%
1万人調査
面談が「毎回」行動につながっていると答えた人のうち、面談の成果を実感している人の割合
「全くそうなっていない」と答えた人では、成果を実感している人は6.0%でした。面談が行動につながっている人ほど、面談の成果を実感しています。なお、「毎回」と答えた人は、回答者の9.4%です。

この調査は、上司が面談を上手く進めているかどうかを、直接尋ねたものではありません。このページでは、上司への期待や面談の困りごとについての回答をもとに、1on1が上手い人と下手な人の違いを考えています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1が上手い人と下手な人の違いは、話し方の技術ではない

1on1は、上司と部下が1対1で定期的に行う面談で、1on1ミーティングとも呼ばれます。1on1が上手い人と下手な人を分けるのは、聞き方や話し方の技術ではありません。違いは、部下のその時々の期待に合わせて上司が関わり方を変えているかどうかと、話したことがその後の行動につながっているかどうかの2つです。

上手い人の特徴としては、聞き上手であることがよく挙げられます。しかし、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人は7.9%でした。最も多かった回答は、「その時々によって違う」(20.9%)です。

「その時々によって違う」と答えた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%でした。一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人では32.4%、「一緒に考えてほしい」を選んだ人では46.2%です。「その時々によって違う」を選んだ人は、どちらよりも、面談が成果につながっていると感じている割合が低くなっています。関わり方を「聞くだけ」「助言するだけ」と1つに決めていると、こうした相手の期待に合わない回が出てくると考えられます。

同じ調査では、面談の困りごととして「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人が12.9%いました。このうち成果を実感している人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回ります。

KAKEAIは、1on1が上手い人に共通する決まった型はないと考えています。今日話したいことと上司に期待することを部下に尋ねるのは、相手に合わせて関わり方を変える方法の1つです。

1on1が上手い人と下手な人で、差がつく5つの場面と最初の一言

上手い人と下手な人の差が表れやすい場面を、5つ挙げます。まずは1つ選び、次回の1on1で試してみてください。

場面うまくいきにくい進め方上手い人の最初の一言
1on1の始め方毎回、同じ始め方と同じ進め方で通す今日は何を話しましょうか。まずは話を聞くほうがいいですか。それとも、私の意見も言ったほうがいいですか。
報告を受けたとき「わかりました」とだけ答えて、次の話題に移るありがとうございます。この中で、進めにくいと感じているものはありますか。
意見を求められたとき質問を返すだけで、自分の意見を言わない。逆に、相手の考えを聞かずに話し続ける先に、○○さんの今の考えを聞かせてもらえますか。そのあとで、私の意見もお話しします。
1on1の終わり方上司が話をまとめ、「では、よろしくお願いします」で終える今日の話の中で、次回までにやってみようと思うことはありますか。
次回の始め方前回の話に触れず、新しい話題から始める前回は、○○を進めてみるという話でしたね。その後、いかがですか。

部下の期待に合わせて、上司の関わり方を変える

  • 「聞いてほしい」と言われたとき。途中で解決策を出さずに最後まで聞きます。一区切りついたら、聞いた内容を短くまとめ、理解が合っているかを部下に尋ねてください。
  • 「一緒に考えてほしい」と言われたとき。まず、部下が何に困っていて、どうしたいのかを把握するように努めます。そのうえで、真剣に一緒に考えます。
  • 「意見がほしい」「アドバイスがほしい」と言われたとき。意見を求められたときは、部下にも考えがあることが多いので、先にそれを尋ねてから自分の意見を具体的に伝えてください。アドバイスなら、何をどこから始めるかまで伝えるとよいでしょう。
  • 「特にありません」と言われたとき。話したいことがないとは限りません。上司から仕事の話題を1つ出してみてください。
  • ここまで聞いて、○○が一番の気がかりだと理解しました。合っていますか。
  • 今、一番困っているのはどの点ですか。どうしたいのかも、聞かせてください。
  • 私は、○○を先に進めるのがいいと思います。△△の締め切りが近いからです。
  • では、私から1つ。○○の件で、今気になっていることはありますか。

終わり方と次回の始め方を、部下自身の言葉でつなぐ

KAKEAIの1万人調査では、面談が「毎回」その後の行動につながっていると答えた人は、全体の9.4%でした。このうち75.5%が面談の成果を実感しています。「全くそうなっていない」と答えた人では6.0%です。行動につながっている人ほど、面談が成果につながっていると感じています。成果の実感と最も強く関係していたのは、面談が行動につながっているかどうかでした。

1on1の終わりの5分ほどは、次回までに取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間にすることをおすすめします。上司が引き受けることも、その場で部下に伝えてください。次回の1on1は、この2つの続きから始めます。

  • 今日の話を受けて、次回までにどんなことに取り組もうと思いますか。
  • いつ頃までに、どのあたりまで進められそうですか。
  • 私は、木曜までに△△さんに確認して、結果を連絡します。

自分は1on1が下手だと感じるとき、理由別の見直し方と言い方

1on1が下手だ、苦手だと感じる理由によって、見直す点は異なります。

話が続かない、口下手だと感じるとき

見直したいのは、話術ではなく質問の仕方です。「最近どうですか」のような範囲の広い質問をされると、答える側は何から話せばよいか迷い、「特にないです」と返しがちです。部下が今進めている仕事を1つ挙げて、具体的に尋ねるとよいでしょう。

  • ○○の件は、今どんな状況ですか。
  • その件で、私が動いたほうが早く進むことはありますか。

忙しくて部下の仕事を把握できていない週は、取り繕わずに、部下にそう伝えましょう。

  • 今週は、○○さんの仕事をあまり見られず、すみません。今、何に一番時間を使っているか、教えてもらえますか。

気づくと、自分ばかり話しているとき

上司の話す量が多いこと自体は、問題ではありません。上司の話を求めている人もいるからです。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人が18.3%いました。このうち42.7%が面談の成果を実感しており、回答者全体の31.9%を上回っています。

気をつけたいのは、部下が求めていないときにも話し続けることです。反対に、意見やアドバイスを求められているのにうなずくだけで終えることも、部下の期待に合いません。話す前に、話してよいかを部下に尋ね、話し終えたら、どう受け止めたかを聞いてみてください。

  • 今の件について、私の考えを話してもいいですか。
  • 私からは以上です。使えそうなところや、違うと感じたところがあれば、聞かせてください。

聞き役に回っているのに、うまくいっている実感がないとき

聞き役に回ってもうまくいかないと感じるときは、上司自身の考えを伝える機会が足りていないと考えられます。「上司は聞き役に徹するべきだ」という助言もありますが、KAKEAIは、どの回も聞き役に徹すると決めておくことをおすすめしません。

1万人調査では、上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のいずれかを選んだ人が45.6%でした。聞くだけで終わる回があってもかまいません。ただし、どの回も聞くだけと決めていると、上司の考えや関わりを求めている部下の期待に応えられなくなります。

  • 私の考えも1つ聞いてもらえますか。○○を先に片づけたほうがいいと思います。
  • これは私の見方です。現場から見て、合わないと感じるところはありますか。

アドバイスをしたのに、行動につながらないとき

アドバイスの内容より先に、1on1の終わり方を振り返ることをおすすめします。上司が「では、○○をお願いします」とまとめ、部下が「はい」と答えて終わると、二人が同じ内容を思い描いているのかがわかりません。次に取り組むことを部下が自分の言葉で話す時間を取り、進めるうえで妨げになりそうなことも、その場で一緒に確かめましょう。

  • 今の話を踏まえると、最初の一歩は何になりそうですか。
  • 進めるうえで、気がかりなことはありますか。時間でも、情報でも、誰かの判断でもかまいません。
  • 月末で余裕がなければ、どこまでなら無理なく進められそうですか。

前に聞いたことを、忘れてしまうとき

記憶に頼らず、1on1の終わりに、部下が取り組むことと上司が引き受けたことを1行ずつ書き残しましょう。それでも忘れたときは、ごまかさずにそのことを部下に伝えてください。

1万人調査では、面談の困りごととして「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人が6.2%いました。このうち面談の成果を実感している人は26.4%です。「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人も6.2%で、成果を実感している人は23.2%でした。どちらも回答者全体の31.9%を下回っており、聞いた話を上司がその後どう扱うかは、成果の実感と関係しています。

  • 前に○○の件を聞いたまま、何も返せていませんでした。すみません。その後、どうなっていますか。

自分が上手いのか下手なのか、わからないとき

1on1が上手いかどうかは、その場の印象だけでは判断できません。手がかりは、話したことがその後の行動につながっているかどうかと、部下の声の2つです。ただし、「今日の1on1はどうでしたか」と尋ねられても、部下は上司を採点するようで答えにくいものです。感想ではなく、上司に期待することを尋ねると答えやすくなります。

  • 次回に向けて、私にこうしてほしいということがあれば、1つ教えてもらえますか。
  • 今日は、私が聞くのと意見を言うのと、どちらが多いほうがよかったですか。

1on1が上手くなりたいとき、やらないほうがよいこと

やらないほうがよいことは、次の4つです。

  • 上手い人の特徴を一覧にして、すべてまねる。聞くこと、共感すること、質問することには、どれも合うときと合わないときがあります。
  • 時間を延ばすことや、回数を増やすことから始める。KAKEAIの1万人調査では、成果の実感の差のうち、面談の頻度・時間・場所・話題の4つの違いで説明がつくのは5.4%だけでした。頻度や時間などの面談の形式の違いと、成果の実感との関係は小さいと言えます。まずは、始め方と終わり方を見直すことをおすすめします。
  • 話が盛り上がったかどうかで、1on1の出来を判断する。盛り上がっても、話したことがその後の行動につながるとは限りません。
  • 雑談で場を和ませることに、時間を使い切る。雑談から始めるのはかまいませんが、仕事の話をする時間は残しておくとよいでしょう。

1on1が上手くなったかどうかは、何で判断するか

1on1が上手くなったかどうかは、その場の印象よりも、その後の行動で判断します。振り返る点は、次の3つです。

  • 1on1の終わりに、次回までに取り組むことが部下自身の言葉になっていたか。
  • 次回の1on1を、前回決めたことの続きから二人で始められたか。上司自身も、引き受けたことを済ませていたか。
  • 「今日は意見がほしいです」「今日は聞いてください」のように、上司に期待することを、部下がその都度伝えやすい場になっていたか。

KAKEAIの1万人調査では、面談が週1回以上あっても、それが行動につながっていない人では、成果を実感している割合は12.7%でした。一方、面談が2か月に1回より少なくても、行動につながっている人では52.8%です。回数が少なくても行動につながっている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合が高くなっています。回数よりも、1回1回がその後の行動につながっているかに目を向けてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

自分の1on1のどこを見直せばよいのか、一人ではわかりにくいという困りごとに対して、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • テーマと期待する対応の選択

    1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。

1on1の実施中

  • 次の一歩の候補を会話から抽出・決定ガイド

    会話の中から次の一歩の候補が生まれると、Kakeai AIが候補として表示します。お二人のどちらからも「決定する」をクリックして決められます。決めた一歩は、「MOVE」の画面に追加されます。

1on1の直後

  • 最終要約と、1on1でのよかった点・改善点、次回の1on1や日常への接続のアドバイス

    1on1を終了すると、Kakeai AIが最終の要約と「1on1後のAIアドバイス」を作ります。アドバイスはご自身向けの内容で、今回よかった点と、次の1on1や日常で試せることが表示されます。お相手には、お相手向けの別の内容が表示されます。

日常

  • マネジャー自身の強み・伸び代の具体的な可視化

    マネジャー権限をお持ちの方は、「Get Advice」の画面で、ご自身の1on1の「強み」と「伸び代」を、毎月まとめて見られます(2026年11月1日から)。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

1on1が上手い上司には、どんな特徴がありますか。

1on1が上手い上司に共通するのは、聞き上手や話し上手といった決まった型ではなく、部下のその時々の期待に合わせて関わり方を変えていることです。KAKEAIの1万人調査によると、面談で上司に一番期待することとして最も多かった回答は、「その時々によって違う」(20.9%)でした。1on1の冒頭で、今日話したいことと上司に期待することを部下に尋ねるところから始めるのがおすすめです。

口下手で話が続かない上司でも、1on1は上手くなれますか。

口下手な上司でも、1on1は上手くなれます。KAKEAIの1万人調査で、面談の成果の実感と最も強く関係していたのは、面談がその後の行動につながっているかどうかでした。面談が「毎回」行動につながっていると答えた人の75.5%が、面談の成果を実感しています。部下が進めている仕事を1つ挙げて尋ねることと、次に取り組むことを部下が話す時間を取ることから始めるとよいでしょう。

1on1で上司が話しすぎるのは、1on1が下手な証拠ですか。

1on1で上司が多く話すことだけでは、下手とは言えません。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」のいずれかを選んだ人が45.6%でした。避けたいのは、求められていないときに話し続けることと、意見を求められているのにうなずくだけで終えることです。話す前に「私の考えを話してもいいですか」と部下に尋ねてみてください。

自分の1on1が上手いか下手かを、上司はどうやって確かめればよいですか。

1on1が上手いかどうかは、その場で上司が受ける印象だけでは判断できません。手がかりは2つあります。1つは、次回までに取り組むことが部下自身の言葉になり、その後の行動につながったかどうかです。もう1つは、部下の声です。「私にこうしてほしいということがあれば、1つ教えてもらえますか」と、上司に期待することを尋ねると、部下も答えやすくなります。

1on1が上手い人は、1回に長い時間をかけているのですか。

1on1が上手い人が、長い時間をかけているとは限りません。KAKEAIの1万人調査によると、面談が成果につながっていると感じている人の割合は、1回10分の人で26.0%、60分の人で37.3%でした。60分の人のほうが高い割合です。一方、面談が「毎回」行動につながっていると答えた人では75.5%、「全くそうなっていない」と答えた人では6.0%と、差はずっと大きくなります。時間を延ばす前に、終わり方を見直すことをおすすめします。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-good-vs-bad-managers

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: