上司の方へ1on1

1on1の場所と座る位置の選び方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

1on1の場所は、その回に話す内容に合わせて選ぶのがおすすめです。周りに聞かれたくない話がある回と、上司が部下に改善してほしい点を伝える回は個室で行い、仕事を前に進める話が中心の回はオープンスペースでもかまいません。KAKEAIの1万人調査では、面談の頻度・時間・場所・話題の4つを合わせても、成果の実感の差のうち説明がつくのは5.4%だけでした。場所だけで成果の実感が大きく変わるとは考えにくいと言えます。会議室が取れない日も、延期せずに行いましょう。座る位置は、二人で同じ資料を見やすい、机の角をはさんだ席から始め、話しやすかったかどうかを部下に尋ねて調整するとよいでしょう。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の頻度・時間・場所・話題の4つと、成果の実感との関係は小さいものでした。4つを合わせても、成果の実感の差のうち説明がつくのは約5%だけです。また、面談の時間で最も多くを占めるのは「具体的な仕事」の話で、回答者の平均で47.2%でした。1on1は、個室が空くのを待つよりも、予定した日に空いている場所で行い、個室は周りに聞かれたくない話がある回に使うのがおすすめです。

5.4%
1万人調査
面談が業務の改善や成果につながっていると感じるかどうかの差のうち、面談の頻度・時間・場所・話題の4つの違いで説明がつく割合
面談が成長につながっていると感じるかどうかの差では、5.1%でした。どちらも、残りの大半はこの4つ以外のことで決まっているという意味です。場所は4つのうちの1つなので、場所を変えるだけで成果の実感が大きく変わるとは考えにくいと言えます。
61.0%
1万人調査
上司との面談を行う場所のうち、「会議室や個室」が占める割合
「職場のオープンスペース」は23.0%、「オンライン・電話」は13.2%でした。最も多いのは会議室や個室ですが、それ以外の場所で行われている面談も少なくありません。
47.2%
1万人調査
面談の時間のうち、「具体的な仕事」の話が占める割合(回答者の平均)
「人事評価」は14.0%、「職場での人間関係」は7.4%、「心身の状態」は4.5%でした。面談の時間で最も多くを占めるのは、仕事の話です。評価や人間関係、心身の状態の話に使われる時間は、それぞれ仕事の話よりかなり短くなっています。

5.4%は、頻度・時間・場所・話題の4つを合わせて見た数字で、場所だけの影響を取り出したものではありません。座る位置については、この調査では尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

1on1の場所を変えると、成果の実感は変わるのか

1on1は、上司と部下が1対1で定期的に行う面談で、1on1ミーティングとも呼ばれます。1on1を行う場所を変えるだけで、成果の実感が大きく変わるとは考えにくいでしょう。場所によって変わるのは、その場で話せる内容と、二人で同じ資料を見られるかどうかの2点です。

KAKEAIの1万人調査では、面談の頻度・時間・場所・話題の4つと、業務の成果の実感との関係は小さいものでした。4つを合わせても、成果の実感の差のうち説明がつくのは5.4%だけです。成長の実感でも5.1%でした。場所は、この4つのうちの1つです。会議室が空くのを待って1on1を延ばす必要は、あまりないと考えられます。

同じ調査で面談の場所を尋ねたところ、「会議室や個室」が61.0%で最も多く、「職場のオープンスペース」が23.0%、「オンライン・電話」が13.2%でした。オープンスペースで行う面談も、珍しくはありません。

面談の時間のうち、「具体的な仕事」の話は、回答者の平均で47.2%を占めていました。「人事評価」は14.0%、「職場での人間関係」は7.4%、「心身の状態」は4.5%です。個室が取れた日にだけ1on1を行うと決めると、面談の時間で最も多くを占める仕事の話まで、個室が空くのを待つことになります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1の良し悪しは行った場所ではなく、そのあとの行動で判断するものだと考えています。

1on1の場所は、その回に話す内容に合わせて選ぶ

1on1の場所は、毎回同じ部屋に固定するよりも、その回に話す内容に合わせて選ぶことをおすすめします。目安は、周りに聞かれたくない話があるか、上司が部下に改善してほしい点を伝える回か、二人で同じ資料や画面を見るかの3つです。

毎回個室にこだわる必要はありませんが、どの回もオープンスペースで済ませていると、部下は周りに聞かれたくない話を切り出しにくくなります。また、改善してほしい点を伝える回は、必ず個室を選んでください。オープンスペースでは、同僚の前で注意するのと変わらなくなります。

場面ごとの選び方と、上司の最初の一言の例です。

その回の1on1場所の選び方上司の最初の一言
仕事の進み具合を話す回オープンスペースや空いている席でかまわない今日はこの席で話しましょう。前回の△△のその後と、進めにくくなっている仕事があれば、それも聞かせてください。
資料や画面を一緒に見る回1台の画面を並んで見られる席を選ぶ画面を一緒に見たいので、隣に座ってもいいですか。
評価、体調、人間関係、異動や退職の希望が話題になりそうな回個室を先に予約する。取れない日は、その話題を別の日に回すこの話は、会議室で落ち着いて話しませんか。木曜の15時なら予約できます。
上司が部下に、改善してほしい点を伝える回個室で行う。オープンスペースでは伝えない先週の報告書について、見直してほしい点が2つあります。順番にお話ししてもいいですか。
どちらかが在宅勤務や別の拠点にいる回オンラインで行う。周りを気にせず話せるかどうかを先に尋ねる今、周りを気にせずに話せそうですか。
部下が、個室で二人きりになることを望まない回外から中が見える会議室か、人通りの少ない席を、部下が選ぶ会議室と窓際の席では、どちらが話しやすいですか。

周りに聞かれたくない話があるかどうかは、上司にはわかりません。前日までにチャットなどで部下に尋ねておくとよいでしょう。

  • 明日の1on1は会議室が取れなかったので、奥の打ち合わせスペースで行おうと思います。会議室のほうがよい話があれば、時間をずらして予約するので教えてください。
  • 明日は、先週の見積もりを画面で一緒に見て、次の提案の進め方を相談させてください。他に話したいことや私に期待することがあれば、先に教えてください。

改善してほしい点を伝える回は、会議室を予約したことだけでなく、用件も部下に知らせます。「明日は会議室で行います」とだけ送ると、部下は何の話かわからないまま翌日を待つことになるからです。

  • 明日は、先週の報告書について見直してほしい点を話したいので、会議室を予約しました。15時からお願いします。

次回の場所を、1on1の終わりに二人で決めておくのも1つの方法です。

  • 次回も、この席でいいですか。会議室のほうがよければ、予約しておきます。

会議室が取れない日や会議室がない職場では、1on1をどこで行うか

会議室が取れない日も、1on1は延期せず、空いている場所で予定通りに行うことをおすすめします。延期すると、前回決めたことの進み具合を二人で確認する日も、部下が進めにくくなっている仕事を上司が知る日も、後ろにずれるからです。

オープンスペースや自席の近くで行うとき

オープンスペースや自席の近くで行う1on1では、周りに聞こえても差し支えのない話題に絞ります。前回決めたことのその後、進めにくくなっている仕事、次に取り組むことの3つです。

上司が通路の見える側に座ると、人が近づいてきたときに先に気づいて、話を止められます。

  • 私がこちら側に座りますね。人が来たら、いったん話を止めます。
  • 周りに聞かれたくない話になったら、遠慮なく言ってください。会議室を取ります。

部下が声を落としたり、周りを気にして言いよどんだりしたときは、上司から場所を変えることを提案してください。

  • この話は、場所を変えて続けましょうか。
  • 続きは、会議室で話しませんか。明日の16時は空いていますか。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人が9.7%いました。「また今度」で終えると、続きは部下が自分から切り出すしかなくなります。続きを話す日時は、上司から提案して、その場で決めておきましょう。

部下から「会議室で話したいです」と言われたときは、理由を尋ねずに、その場で日時を決めます。

  • わかりました。会議室を予約しますね。今日の17時か、明日の朝はいかがですか。

会議室がない店舗や工場、移動中の車で行うとき

予約できる会議室がない職場では、周りに人がいない時間と場所を選んで1on1を行います。開店前の売り場、昼休み明けの休憩室、事務所の奥の机などです。立ったままでもかまいませんが、次に取り組むことを書き留めるメモだけは用意しておきましょう。

ただし、1on1を部下の休憩時間に重ねることは避けてください。部下にとっては、休憩のはずの時間が上司との面談に変わるからです。

  • 明日の開店前に15分ほど、バックヤードで1on1をしませんか。前回の△△の続きから話したいと思っています。

営業先へ向かう車の中は、周りに聞かれる心配がない一方で、部下が途中で席を外せない場所でもあります。そのため、評価や改善してほしい点の話は、切り出さないほうがよいでしょう。運転中はメモを取れないので、次に取り組むことは、到着する前に二人で声に出して確認しておきます。

  • 着く前に、次の1on1までに取り組むことを二人で確認しておきませんか。私は、□□の件を金曜までに調べておきます。

会議室や個室に入るとき

上司と部下が二人で会議室に入るのは、注意や評価の面談のときだけ、という職場もあります。そうした職場で、上司が皆の前で「ちょっといいですか」と声をかけると、周りには部下が呼び出されたように見えてしまいます。1on1は予定表に入れておき、時間になったら二人で会議室へ向かうのがおすすめです。

  • ○○さん、1on1の時間ですね。行きましょうか。

1on1で座る位置は、二人で同じ資料を見られるかどうかで決める

1on1で座る位置(座席)は、二人で同じ資料や画面を見られるかどうかを基準に決めるとよいでしょう。1on1は仕事を前に進めるための時間で、資料や数字を一緒に見る場面があるからです。

「正面に座ると緊張するので、斜めに座るとよい」という助言があります。ただ、KAKEAIの1万人調査では座る位置を尋ねていないため、どの位置がよいかをデータでは示せません。位置ごとの特徴は、次の通りです。

  • 机の角をはさんで斜めに座る。資料を二人の間に置けば、どちらからも読めます。相手の表情も見えるので、迷ったときはこの位置から始めてみてください。
  • 横に並んで座る。1台の画面を二人で見る回に向いています。相手の表情が見えにくいので、反応を知りたい場面では体を相手のほうに向けます。
  • 机をはさんで正面に座る。机に資料を置くと、どちらかが逆さまに読むことになります。資料を使わない回や、席を選べない狭い部屋では、正面でも差し支えありません。

座る位置を一度で決める必要はありません。その日の席で話してみて、終わりに部下に感想を尋ね、次回に生かせば十分です。

  • 先に入って、好きな席に座ってください。
  • 資料を一緒に見たいので、こちらの角に座ってもいいですか。
  • 前回の向かい合わせの席と、今日の角の席では、どちらが話しやすかったですか。

1on1の場所選びで、避けたほうがよいこと

1on1の場所選びで避けたいのは、個室にさえ入れば部下が本音を話せると考えることと、毎回、職場の外で行うことの2つです。

個室に入れば本音を話せる、と考える

個室で解決できるのは、周りに話を聞かれるという問題だけです。部下から見れば、目の前にいる上司は自分を評価する立場の人で、ドアを閉めてもその関係は変わりません。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「切り出せない」「評価が気になり本音が話せない」「信頼関係がなく安心して話せない」のいずれかを挙げた人が、21.8%いました。評価への気がかりも信頼関係も、部屋を替えるだけでは変わりません。個室に入ったら、部下が話し始めるのを待つのではなく、評価で何を重視しているのかを、上司から先に話してみてください。

  • 次の評価では、△△を特に重視したいと考えています。今、私が気になっているのは□□の進め方です。○○さん自身は、どう感じていますか。

毎回、カフェや昼食の席で1on1を行う

「1on1は職場の外で行うほうが話しやすい」という助言もありますが、毎回の場所としてはおすすめしません。周りに他の客がいる店では、顧客の名前も売上の数字も同僚の名前も口にできず、仕事の具体的な話ができないからです。

同じ調査では、「具体的な仕事」の話をしている人の33.8%が、面談が成果につながっていると感じていました。仕事の話をしていない人では25.4%でした。仕事の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている傾向があります。部下から「外で話したい」と言われた回は、希望に応じたうえで、仕事の話をする時間を別に設けるとよいでしょう。

  • 外で話すのは、もちろん大丈夫です。仕事の具体的な話は、戻ってから15分ほど会議室で続けましょう。

1on1の場所と座る位置が合っていたかどうかは、何で判断するか

1on1の場所と座る位置が合っていたかどうかは、部屋の良し悪しではなく、次の3点から振り返るとよいでしょう。

  • 会議室が取れなかった週も、1on1を予定の日に行えたか。
  • 部下から「この話は会議室で話したいです」という希望が出たことがあるか。
  • どの場所で行った回も、終わりには、次に取り組むことが部下自身の言葉になっていたか。

KAKEAIの1万人調査では、面談が毎回またはほぼ毎回、そのあとの行動につながっていると答えた人の61.3%が、成果にもつながっていると感じていました。ほぼ、または全くつながっていないと答えた人では7.0%でした。面談がそのあとの行動につながっている人ほど、成果にもつながっていると感じています。1on1の場所は、二人が次に取り組むことを落ち着いて話せるところであれば十分です。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

その回に話す内容が事前にわからず場所を決めにくい、場所が変わると決めたことの記録が残りにくいといった困りごとに対して、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前

  • テーマと期待する対応の選択

    1on1の前に、その回に話したいテーマと、上司にどうしてほしいか(期待する対応)を、部下の側から選べます。設定によっては、上司の側からもテーマを選べます。選んだ内容は、お二人の画面に表示されます。

  • メモの事前共有

    話したいことを、1on1の前に「この1on1へのメモ」に書いておけます。書いた内容は、お相手の画面にも表示されます。

日常

  • 要約や次の一歩の一元管理

    1on1ごとの要約は「予定・履歴」の画面に、決めた次の一歩は「MOVE」の画面に、お相手ごとにまとまります。あとから見返せます。

1on1ツールの導入や見直しを検討している方は、Kakeai AI 1on1 の資料をご覧ください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上

よくある質問

1on1は、会議室が取れないときにオープンスペースや自席で行ってもよいですか。

会議室が取れない日の1on1は、延期せずに、オープンスペースや自席の近くで行ってかまいません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の場所のうち23.0%が「職場のオープンスペース」でした。話題は周りに聞こえても差し支えのない範囲に絞り、改善してほしい点は、上司が別の機会に個室で伝えます。周りに聞かれたくない話になったら、会議室で続きを話す日時を、その場で二人で決めてください。

1on1で、上司と部下は正面・斜め・横のどこに座るのがよいですか。

1on1で座る位置に、データで示せる正解はありません。二人で同じ資料を見る回は、机の角をはさんで斜めに座ると、どちらからも資料が読めます。1台の画面を見る回は、横に並ぶとよいでしょう。迷ったときは、部下が先に好きな席を選べるようにし、終わりに話しやすかったかどうかを尋ねて、次回に生かします。

1on1をカフェやランチなど、社外で行ってもよいですか。

1on1を社外で行ってもかまいませんが、毎回カフェや昼食の席で行うことはおすすめしません。周りに他の客がいる店では、顧客の名前や数字を口にできず、仕事の具体的な話ができないからです。昼食の席で行うと、部下の休憩時間を使うことにもなります。社外で話した回は、職場に戻ってから15分ほど、仕事の話をする時間を別に設けるとよいでしょう。

会議室がない店舗や工場では、1on1をどこで行えばよいですか。

会議室がない店舗や工場では、開店前の売り場や昼休み明けの休憩室など、周りに人がいない時間と場所を選んで1on1を行います。立ったままの15分でもかまいません。部下の休憩時間には重ねず、勤務時間の中で行ってください。評価や体調の話になったら、ドアを閉められる場所に移ってから、その話を続けるとよいでしょう。

部下と個室で二人きりになるのを避けたいとき、1on1はどこで行えばよいですか。

部下と個室で二人きりになるのを避けたい場合は、外から中が見える会議室か、人通りの少ないオープンスペースの席で1on1を行うとよいでしょう。上司だけで決めてしまわず、「会議室と窓際の席では、どちらが話しやすいですか」と尋ねて、部下が選べるようにします。面談の場所について会社の決まりがあるかどうかは、上司が人事の担当者に確認してください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-place-and-seating

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: