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組織における上司と部下の関係とは
先に答え
組織における上司と部下は、会社が仕事を進めるために組み合わせた役割の関係です。二人をつなぐのは、上司が部下の仕事を決めること、評価すること、会社や部署の方針を伝えることの3つです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の話題として最も多いのは「具体的な仕事」76.7%で、「人事評価」43.4%、「会社や組織の方針」36.7%が続きます。上司と部下の間で話されているのは、まず仕事、次に評価と方針でした。人としての上下ではなく、役割の違いです。上司は3つを尋ねられる前に言葉にし、部下は仕事の事実と上司に期待することを届けます。関係は、その仕事の話の中でできていきます。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話されている話題は、具体的な仕事が最も多く、人事評価と会社や組織の方針が続きます。人間関係や私生活の話はそのあとでした。また、面談が成果につながっていると感じる人の割合は、会社の規模によってほとんど変わりません。上司と部下の関係は、仕事・評価・方針の3つについて二人で何を話し、何を決めたかから見直すことをおすすめします。
- 76.7%
- 1万人調査
- 上司との面談の話題(複数回答)として、「具体的な仕事」を挙げた人の割合
- 「人事評価」は43.4%、「会社や組織の方針」は36.7%で、この3つが上位でした。「人間関係」は31.1%、「プライベート」は16.4%です。上司と部下の面談で話されているのは、まず仕事、次に評価と方針で、人間関係や私生活の話はそのあとに来ています。
- 36.7%
- 1万人調査
- 上司との面談の話題(複数回答)として、「会社や組織の方針」を挙げた人の割合
- 上司との面談の話題の中で、「具体的な仕事」76.7%、「人事評価」43.4%に続いて3番目に多い話題です。会社や部署の方針は上司を通して部下に届くことが多く、上司と部下をつなぐものの1つと考えられます。
- 32.1%
- 1万人調査
- 従業員数が10〜99名の会社で、上司との面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 300〜999名の会社では31.2%、5,000名以上の会社では32.0%でした。会社の規模が違っても、面談が役に立っていると感じる人の割合はほとんど変わりません。面談についての数字ですが、上司と部下の関係も、組織の大きさで決まるものではないと考えられます。
話題の数字は、上司との定期的な面談で話している話題を複数回答で尋ねたもので、話題ごとの時間の長さや、面談以外の場で何を話しているかは含みません。会社の規模ごとの数字は、面談が成果につながっていると感じる人の割合を従業員数で分けたもので、上司と部下の関係のよさそのものを尋ねたものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
組織における上司と部下の関係とは何か
組織における上司と部下は、会社が仕事を進めるために組み合わせた役割の関係です。多くの場合、どちらも相手を選んでいません。二人をつないでいるのは3つあります。上司が部下の仕事を決めること、上司が部下の仕事を評価すること、そして会社や部署の方針が上司を通して部下に届くことです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の話題(複数回答)として多いのは「具体的な仕事」76.7%で、次が「人事評価」43.4%、「会社や組織の方針」36.7%でした。「人間関係」は31.1%、「プライベート」は16.4%です。つまり、上司と部下の間で話されているのは、まず仕事で、次に評価と方針です。人間関係や私生活の話は、そのあとに来ています。
上司と部下の関係を「相性」や「人柄の合う合わない」で考えると、変えられるものが少なくなります。仕事・評価・方針の3つは、どれも二人の間で言葉にできることです。関係の土台は、この3つについて何が話され、何が決まったかにあると考えられます。
| 二人をつなぐもの | 話が出ないままだと起きること | 面談での最初の一言 |
|---|---|---|
| 仕事 | 部下は | 上司から |
| 評価 | 部下は | 上司から |
| 会社や | 部下は | 上司から |
上司と部下の関係は、 人の上下ではなく役割の違い
上司と部下の関係は、役割が違うだけで、人としての上下ではありません。上司が決めるのは、仕事の範囲や期限と優先順位、人の配置、そして評価です。一方で、仕事の事実や現場の情報、困りごと、こうしたいという考えは部下の手元にあります。どちらが欠けても、仕事は前に進みません。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下はどちらも当事者であり、上司だけ、部下だけに責任を負わせるものではないと考えています。関係がうまくいかないとき、原因を片方の人柄に求めても、次にすることは見つかりにくくなります。
上司と部下の関係について、世の中によくある考え方のうち、次の3つは選ばないほうがよいでしょう。
- 上司と部下の関係を、命令と服従の関係と考えること。部下が上司の決めたことに従う場面はありますが、決める前に部下の考えや事実を聞かない上司は、判断の材料を自分で減らしています。
- 上下をなくして、友達のような関係を目指すこと。評価や仕事の割り振りは、上司の役割として残ります。親しさを優先して評価や直してほしい点の話が出なくなると、上司の役割が果たせなくなります。
- まず人間関係や信頼関係を作ってから、仕事の話に入ること。KAKEAIは、関係づくりを先に置き、信頼関係ができるまで仕事の話を待つことをおすすめしません。関係は、仕事の話を前に進める中でできていきます。
上司と部下の関係は、 組織の大きさで決まるのか
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が成果につながっていると感じる人の割合を従業員数で分けて見ました。10〜99名の会社では32.1%、300〜999名の会社では31.2%、5,000名以上の会社では32.0%です。つまり、大きな会社でも小さな会社でも、面談が役に立っていると感じる人の割合はほとんど同じです。面談についての数字ですが、上司と部下の関係も、組織の大きさで決まるものではないと考えられます。
課長と部下、部長と課長のように、組織には上司と部下の組み合わせが何段もあります。どの段でも、関係の中身は同じ3つです。課長が部下の仕事を決め、評価し、部の方針を伝えるように、部長は課長に対して同じことをします。組織の中では、課長のように、自分が上司である関係と、自分が部下である関係の両方を持つ人もいます。その場合、部下の立場で上司に尋ねたかったことを、自分が上司の立場で先に言葉にできます。
上司の立場でできること
上司の立場でできるのは、仕事・評価・方針の3つを、部下に尋ねられる前に言葉にすることです。以下では、営業部の課長と、毎月の売上報告の資料を作っている部下との面談を例にします。
仕事については、部下が迷っている点を上司が決め、上司が決めたい変更は理由と一緒に伝えます。
- 月次の売上報告は、来月から部長会の資料にも使うことになりました。締めの日を2日早めたいのですが、そうすると○○さんの作業で何が苦しくなるか、先に教えてもらえますか。
- 私が決めなければ進まないことがあれば、遠慮なく言ってください。仕入先への確認の順番など、私から頼んだほうが早いこともあると思います。
- 今の報告の形で、作るのに時間がかかっているのに誰も見ていない欄があれば教えてください。やめられるものがあれば、私から部長に相談します。
評価については、期末を待たず、今の時点での上司の考えを理由と一緒に伝え、部下の見方も尋ねます。
- 評価の話は、期末まで待たずにしておきたいです。この資料づくりで私が特に大事だと考えているのは、数字の正しさと、遅れそうなときに早めに相談してもらえることの2つです。
- 今の時点では、数字の正しさは十分だと考えています。締めの日が近づいてから相談を受けることが続いているので、そこを一緒に変えたいです。○○さんは、どう感じていますか。
方針については、決まっている範囲と、決まっていない範囲を分けて伝えます。
- 来期は、新規のお客様の売上を分けて見ることになりました。報告の形が変わるので、どう作り直すかを一緒に考えませんか。
- なぜそうなったのかは、私も部長から聞いている範囲でお話しします。分からないところは、確認してからお伝えします。
部下から聞き返されることを歓迎し、自分の伝え方の限界も認めておくと、部下は尋ねやすくなります。
- 私の説明で分かりにくいところがあれば、その場で聞き返してもらって大丈夫です。
- 私の進め方で、やりにくいと感じていることはありますか。直せるところは直したいので、教えてもらえると助かります。
部下の立場でできること
部下の立場でできるのは、仕事の事実と自分の考えを上司に届けること、そして上司に期待することを言葉にすることです。現場で起きていることには、部下から聞いて初めて上司に分かることがあります。
仕事については、迷っている点を、上司に期待することと一緒に伝えます。
- 月次の報告で、仕入先ごとの集計は今も必要でしょうか。どなたが見ている資料かを教えていただけると、優先順位がつけられます。
- 締めの日を早める話ですが、仕入先からの請求書が間に合わない月があります。その月だけ、速報の形で先にお出しする案はいかがでしょうか。
- 今日は、集計の手順について意見を聞きたいです。私の案を先にお話しします。
- 来月の締めの前に、途中の数字を一度見ていただく時間を10分ほど取れますか。締めの日に直すより、早く直せると思います。
評価については、期末まで待たず、上司の今の考えを尋ねます。
- 今の時点で、私の仕事ぶりをどう感じていらっしゃいますか。直したほうがよい点があれば、今のうちに教えていただきたいです。
- 評価で重視されている点を、改めて教えていただけますか。資料の正しさと早さのどちらを優先すべきか、迷う場面があります。
方針については、指示の背景を尋ねることが、そのまま上司への協力になります。
- 来期から新規のお客様の欄が増えると聞きました。背景を教えていただけると、集計の分け方を考えやすくなります。
- 先日の指示で、私の理解が合っているか確認させてください。新規のお客様は、初めて受注した月から新規として集計する、という理解でよいでしょうか。
- この指示は、部長会で決まったことでしょうか。それとも、課の中で変えられる余地があることでしょうか。
部下から尋ねることに、遠慮は要りません。上司の側も、聞かれて初めて、自分が伝えていなかったことに気づくことがあります。
上司と部下の関係がうまくいっているかを、 どこで見るか
上司と部下の関係がうまくいっているかは、雑談が弾むかや気が合うかではなく、仕事・評価・方針の3つの話が二人の間を行き来しているかで振り返ります。次の3つを、上司と部下のどちらの立場でも考えてみてください。
- この1か月の面談で、上司が決めたことと、部下が伝えた現場の事実は、どちらも話に出ていたでしょうか。
- 評価について、上司の今の考えを、期末より前に二人で話す機会があったでしょうか。
- 会社や部署の方針で変わったことを、部下が「なぜ」まで含めて知っていたでしょうか。
3つのどれかが欠けていたら、次の面談で、欠けていた話を1つ切り出すところから始めるとよいでしょう。上司からでも部下からでも、どちらから切り出してもかまいません。3つがそろって話に出るようになったら、次は、話したことがそのあとの仕事でどう変わったかを、二人で見ていきます。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司と部下がそれぞれ何を担い、どこまで踏み込んでよいのかを、毎回の1on1の中で確かめたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の開始直後に、Kakeai AI のメッセージ欄で。
その回に部下が上司に何を期待しているかを、 二人が同じ画面で確かめてから話し始められます。
Kakeai AI が、準備されたテーマと、部下が選んだ期待する対応を挙げます。前回決まった次の一歩があれば、それも挙げます。
準備されたテーマは「競合調査と市場規模の試算」×「報告したい」の1つです。 前回決まった次の一歩は「競合3社の一次調査(拠点・代理店・力を入れている国)を表にする」の1つでした。
1on1のあとに、「概要」と「MOVE」の画面で。
上司も次の一歩の担当になることがあり、 二人の分担を同じ一覧で確かめられます。
「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、相手ごとに一覧にする画面)には、上司と部下のどちらが担当する一歩も、同じ一覧に並びます。「概要」の画面のダイジェストには、どの話が誰の手元に残っているかが書かれます。どちらも、お二人に同じものが表示されます。
6月16日の1on1から、柳瀬さんが持つ持ち越しが二つあります。…
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よくある質問
組織における上司と部下の関係とは、 何を指しますか。
組織における上司と部下の関係とは、会社が仕事を進めるために組み合わせた役割の関係のことです。上司が部下の仕事を決め、評価し、会社や部署の方針を伝えるという3つが二人をつないでいます。人としての上下ではなく役割の違いなので、どちらか一方が偉いという関係ではありません。KAKEAIの1万人調査でも、上司との面談の話題として最も多いのは「具体的な仕事」76.7%で、「人事評価」43.4%、「会社や組織の方針」36.7%が続きます。
上司と部下の関係をよくするには、 何から始めればよいですか。
上司と部下の関係をよくするには、人間関係づくりから始めるより、今の仕事について二人で話すことから始めるのがおすすめです。上司の側は、自分が決めたほうが早いことがないかを部下に尋ね、今の時点での評価の考えを理由と一緒に伝えます。部下の側は、迷っている点と、上司に期待することを一緒に伝えます。関係は、仕事の話を前に進める中でできていきます。
上司と部下の関係は、 会社の規模によって違いますか。
上司と部下の関係のよさそのものを、会社の規模で比べた数字はありません。面談についての数字ですが、KAKEAIの1万人調査で、上司との面談が成果につながっていると感じる人の割合を従業員数で分けて見ました。10〜99名の会社で32.1%、300〜999名の会社で31.2%、5,000名以上の会社で32.0%です。つまり、大きな会社でも小さな会社でも、面談が役に立っていると感じる人の割合は同じくらいです。
上司と部下は、 対等な関係と言えますか。
上司と部下は、人としては対等で、役割が違う関係です。仕事の範囲や期限と優先順位、そして評価を決めるのは上司の役割です。仕事の事実や現場の情報、困りごとを持っているのは部下です。どちらが欠けても仕事は前に進みません。上司と部下はどちらも仕事を前に進める当事者で、関係がうまくいかないときも、どちらか一方だけの責任にはなりません。
部下の立場から、 上司との関係のためにできることはありますか。
部下の立場からできるのは、仕事の事実と自分の考えを上司に届けることと、上司に期待することを言葉にすることです。たとえば「今の仕事の優先順位について、意見を聞きたいです」「今の時点で私の仕事ぶりをどう感じていらっしゃいますか」「この指示の背景を教えていただけますか」のように尋ねます。現場で起きていることには部下から聞いて初めて上司に分かることがあるので、尋ねることがそのまま上司への協力になります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-subordinate-relationship-in-organization
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: