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フィードバックループとは、ビジネスでの意味

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

フィードバックループとは、ある行動の結果が情報として戻り、次の行動を変える材料になる循環のことです。ビジネスでは、仕事の結果についてフィードバックを受けて次の仕事でやり方を変え、変えた結果をまた振り返る、という繰り返しを指します。ループは、フィードバックを伝えた時点ではなく、変えた結果を確かめた時点で1周します。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。話したことが毎回行動につながる人は少数だということです。フィードバックを伝えるときに、結果を一緒に振り返る日まで決めておくことをおすすめします。

数字で見る

上司との面談が毎回そのあとの行動につながっている人は少数ですが、その人たちの多くは、面談の成果を実感しています。また、上司が会話したことを日常にいかさないという困りごとを挙げた人は、成果の実感が回答者全体より低くなっています。面談についての数字ですが、フィードバックも、伝えたあとに結果を一緒に振り返るところまでを1回と考えるとよいでしょう。

9.4%
1万人調査
上司との面談が、そのあとの行動に「毎回そうなっている」と答えた人の割合
この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は75.5%でした。「半分くらいの回でそうなっている」「ほぼそうなっていない」「全くそうなっていない」の3つを合わせると60.7%です。面談で話したことが毎回行動につながる人は、少数だということです。
23.2%
1万人調査
困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人のうち、面談の成果を感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は6.2%で、回答者全体の成果の実感は31.9%でした。面談で話したことが上司の側で生かされていないと感じている人は、成果の実感が全体より低いという結果です。
80.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組のうち、月1回のペースの組の割合
隔週の組は13.1%、毎週の組は5.8%でした。続いている組の多くは月1回のペースです。1on1の場だけでフィードバックを伝えると、ループの1周に1か月かかることになります。

1万人調査は、フィードバックループそのものを尋ねたものではありません。利用データの80.0%は、直近3か月に3回以上1on1を行った組だけを集計したもので、月1回のペースが最もよいことを示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

フィードバックループとは何か:意味と言い換え

フィードバックループとは、ある行動の結果が情報として戻り、次の行動を変える材料になる、という循環のことです。もとは機械やシステムの仕組みを説明する言葉で、ビジネスや心理学でも使われます。仕事の場面では、仕事の結果についてフィードバックを受けて次の仕事でやり方を変え、変えた結果をまた振り返る、という繰り返しを指します。

ループには2つの向きがあります。結果が同じ方向の変化を強めていく「正のフィードバックループ」と、目標とのずれを小さくする方向に戻す「負のフィードバックループ」です。「正」と「負」は、よしあしではなく向きの違いです。好循環も悪循環も、正のループの一種にあたります。心理学の文脈では、行動の結果を本人が知ることで次の行動が変わる、という意味で使われることがあります。

言葉意味使われる場面の例
フィードバックループ結果が戻り、次の行動を変える循環仕事のやり方の改善、製品の改善
フィードバックサイクルほぼ同じ意味で、繰り返しの1周を指すことが多い定期的な振り返りの場
好循環・悪循環正のループのうち、よい方向と悪い方向に進むもの「ミスが手戻りを生み、手戻りが次のミスを生む」など
改善のサイクル(PDCAなど)計画・実行・確認・改善の繰り返しで、確認と改善がループにあたる業務の見直し

ビジネスでのフィードバックループは、4つの段階で1周する

仕事のフィードバックループは、次の4つの段階で1周します。ループが1周するのは、フィードバックを伝えた時点ではなく、4つ目で結果を確かめた時点です。

  1. 仕事をします(例:毎週月曜に、受注見込みを報告する)。
  2. 仕事を見た人が、気づいたことを伝えます(例:上司が「確度の高い案件と低い案件を分けて書いてほしい」と伝える)。
  3. 次の仕事で、やり方を変えます(例:翌週から、確度ごとに分けて報告する)。
  4. 変えた結果を、二人で振り返ります(例:1か月後に、見込みと実績のずれがどう変わったかを一緒に見る)。

4つ目がないと、2つ目で伝えたことが合っていたのかどうかを、どちらも知らないまま次の仕事に移ることになります。伝える側も受け取る側も、結果を見て初めて、次に何を変えるかを決められます。

以下では、営業の部下が毎週月曜に受注見込みを報告している場面を例にします。この1か月、見込みの金額が実績を上回る週が3回ありました。

フィードバックループが途切れやすいところ

フィードバックループが途切れやすいのは、話したことが行動にならないところと、行動の結果を見ないまま次の話に移るところです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は75.5%です。一方、「半分くらいの回で」「ほぼそうなっていない」「全くそうなっていない」と答えた人は、合わせて60.7%いました。面談で話したことが毎回行動につながる人は少数で、多くの人は、行動につながらない回も経験しているということです。

途切れるのは、部下の側だけではありません。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人が6.2%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回っています。面談についての数字ですが、フィードバックのループも、上司が引き受けたことを果たさなければ、部下の側からは止まって見えると考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談では、上司も部下も両方が当事者だと考えています。ループを回すのは、どちらか一方の役目ではありません。途切れやすいのは、たとえば次のような場面です。

  • 気づいたことを伝えたものの、次に何を変えるかが決まらないまま話が終わってしまいます。
  • 変えることは決まったものの、結果を一緒に見る日が決まっていません。
  • 上司が引き受けたこと(情報を調べる、他部署に話すなど)が、そのままになっています。
  • 前回の結果を見る前に、新しい指摘が重なってしまいます。

反対に、結果を見ることにこだわりすぎて、毎週同じ数字を一つひとつ問いただす場にしてしまうのも避けたいところです。結果を見るのは、次に何を変えるかを二人で決めるためです。

ループの1周の長さは、どこで回すかによって変わります。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)で、続いている上司と部下の組を見ました。直近3か月に3回以上1on1を行った組のうち、月1回のペースの組は80.0%でした。隔週は13.1%、毎週は5.8%です。続いている組の多くが月1回ということは、1on1の場だけでフィードバックを伝えると、ループの1周に1か月かかるということです。毎週の報告のように周期の短い仕事は、その週のうちの一言で小さなループを回し、1on1では1か月分の結果を一緒に見る、という分け方をおすすめします。

フィードバックループを回すための言い方

ループを回すための言い方は、フィードバックを伝える場面、変えた結果を伝える場面、次の1on1を始める場面の3つで変わります。

上司の立場で:フィードバックと一緒に、結果を見る日を決める

フィードバックを伝えるときは、事実を先に示し、部下の受け止めを尋ね、結果を一緒に見る日まで決めるとよいでしょう。

  • 先月の受注見込みを、実績と並べてみました。4週のうち3週で、見込みが実績を上回っていました。○○さんは、この結果をどう感じていますか。
  • 私は、確度の高い案件と低い案件が同じ欄に入っていることが関係していると考えています。来週から、確度で分けて書いてみませんか。
  • 4週続けたら、月末の1on1で、ずれがどう変わったかを一緒に見ましょう。
  • 確度の分け方は、私も迷うところです。基準は、来週の報告の前に一緒に決めておきたいです。

上司が引き受けたことも、ループの一部です。何をいつまでにするかを伝え、終わったら結果を伝えます。

  • 大口のA社とB社の予算の時期は、私から先方の部長に確認します。木曜までにお伝えしますね。
  • 先週お約束した、A社とB社の予算の時期を確認できました。どちらも来月に決まるそうです。

部下の立場で:変えたことと、その結果を自分から伝える

部下の立場では、受け取ったフィードバックをもとに何を変え、どうなったかを、自分から上司に伝えることができます。結果を待たずに、途中で迷った点を相談してもかまいません。

  • 先週から、受注見込みを確度の高い案件と低い案件に分けて書いています。ずれが小さくなったかどうか、月末に一緒に見ていただけますか。
  • 分けてみて、確度の判断に迷う案件が2つありました。どちらに入れるのがよいか、ご意見を伺いたいです。
  • 4週分を並べると、確度の高い案件だけなら、見込みと実績の差は小さくなっていました。低い案件の書き方を、次に相談したいです。
  • 前回いただいたご指摘のうち、まだ試せていないことがあります。今週は時間が取れていないので、優先順位をご相談できますか。
  • 確度を分けて書くようになって、報告の準備に少し時間がかかるようになりました。書き方を簡単にできないか、一緒に考えていただけますか。

次の1on1を、前回の結果から始める

次の1on1は、前回決めたことの結果を見るところから始めると、ループが1周します。結果がよくても悪くても、次に何を変えるかを二人で決めるところまで進めます。

  • 確度で分けて書いた報告が、4週分たまりました。今日は、まずその結果を一緒に見ませんか。
  • 分けたことで、確度の高い案件の見込みは実績に近づいていますね。○○さんから見て、手間が増えた点はありますか。
  • 今回は、ずれがあまり変わりませんでした。私の伝えた原因の考えが、合っていなかったのかもしれません。もう一度、基準から一緒に考え直しましょう。
  • 私が確認した予算の時期の情報は、見込みを書くときに使えましたか。足りない情報があれば教えてください。

結果が思ったほど変わらないことも、ループの一部です。変わらなかったときは、部下のやり方だけでなく、2つ目の段階で伝えたこと(何が原因かという考え)のほうも見直すことをおすすめします。

フィードバックループが回っているかの振り返り方

フィードバックループが回っているかどうかは、伝えた回数ではなく、伝えたことの結果が次の会話に戻ってきているかを振り返るとわかります。足りないところがあれば、次のように進めてみてください。

  • フィードバックを伝えたときに、次に変えることと結果を一緒に見る日が決まっていなかったら、次の1on1で二人で決めましょう。
  • 決めた日に結果を見る時間が取れなかったときは、次に見る日を決め直しておくとよいでしょう。
  • 上司が引き受けたことは、期限までに終えたら、その結果を部下に伝えるところまでを1つの区切りにします。
  • 結果が変わらなかったときは、部下のやり方だけでなく、伝えたフィードバックのほうも見直してみてください。
  • 1on1で何から話すかに迷ったら、前回決めたことの結果から始めるのも1つの方法です。
  • 前回の1on1で決めた、確度で分けて書く報告は続けています。今日は、その結果から話してもよいでしょうか。

前回の1on1で何を変えることにしたのかを、二人ともすぐに思い出せるなら、ループは回り始めています。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

フィードバックや報告を、面談やメールで伝えたあと、次に何をするかが決まらないまま終わる、決めたことが次の回までに流れてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の終わりが近いころに、球体をクリックしたとき。

報告や指摘を受け取ったところで話を終えず、次に何をいつまでにするかを決めてから1on1を終えやすくなります。

球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にあるボタンで、クリックすると Kakeai AI が話題を一つ提案し、お二人の画面に同じものが表示されます。会話から生まれた次の一歩の候補のうち期限が決まっていないものを取り上げ、いつまでにやるかを二人で決めることを提案することがあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り4分ほどです。今日話した「一次調査の報告」の件で、一歩の候補が2つ出ています。「競合調査の表に代理店が日系か現地かの列を追加する」と「試算のやり方に割合の根拠(理由)を書く手順を入れる」、それぞれいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?森さん、いかがでしょう?

次の1on1の開始直後に、開始の挨拶で。

前の回に伝えたことと決めたことの続きから、毎回の1on1を始められます。

前回決まった次の一歩があると、Kakeai AI が開始の挨拶で挙げ、そこから話を始めることを提案します。「1on1実施中」の画面の左の列にも前回の一歩が表示され、丸をクリックすると実行済みにできます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。ここから始めましょうか。

相手ごとの「概要」のダイジェストと「MOVE」で。

決めたことが実行されたかを、二人が同じ画面で確かめてから、次のフィードバックに進めます。

ダイジェストは、この半年の二人の1on1を Kakeai AI が文章にまとめたもので、決めた次の一歩がいつ実行されたかが書かれることもあります。「MOVE」は、1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧にした画面で、担当の方がクリックすると実行済みになります。どちらもお二人に表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

なお、6月9日の1回目から決まっていた一次調査(競合3社の拠点・代理店・力を入れている国を表にする)は、6月19日に森さんが実行済みです。

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よくある質問

フィードバックループとは、簡単に言うと何ですか。

フィードバックループとは、行動の結果が情報として戻り、次の行動を変える材料になる循環のことです。仕事の場面では、仕事の結果についてフィードバックを受けて次の仕事でやり方を変え、変えた結果をまた振り返る、という繰り返しを指します。ループが1周するのは、フィードバックを伝えた時点ではなく、変えた結果を確かめた時点です。

フィードバックループの言い換えには、どんな言葉がありますか。

フィードバックループは、「フィードバックサイクル」とほぼ同じ意味で使われます。よい方向に進むループは「好循環」、悪い方向に進むループは「悪循環」と言い換えられます。業務の見直しの場面では、計画・実行・確認・改善を繰り返す「改善のサイクル(PDCAなど)」の、確認と改善の部分がフィードバックループにあたります。

正のフィードバックループと負のフィードバックループは、何が違いますか。

正のフィードバックループは、結果が同じ方向の変化を強めていく循環で、好循環も悪循環もこれにあたります。負のフィードバックループは、目標とのずれを小さくする方向に戻す循環です。「正」と「負」はよしあしではなく向きの違いで、仕事のやり方を目標に近づける振り返りは、負のフィードバックループの1つと言えます。

職場でフィードバックループが回らないのは、なぜですか。

職場でフィードバックループが回らない理由としては、伝えたことが次の行動につながっていないことと、行動の結果を見ないまま次の話に移っていることの2つが考えられます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動に「毎回そうなっている」と答えた人は9.4%でした。話したことが毎回行動につながる人は少数です。フィードバックを伝えるときに、次に変えることと、結果を一緒に見る日を決めておくとよいでしょう。

フィードバックループを回すのは、上司と部下のどちらの役目ですか。

フィードバックループを回すのは、上司と部下の両方の役目です。上司は、フィードバックを伝えるときに結果を一緒に見る日を決め、自分が引き受けたことを期限までに果たします。部下は、受け取ったフィードバックをもとに何を変え、どうなったかを自分から伝えることができます。どちらかが止まると、ループは途中で途切れます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/feedback-loop-meaning-business

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: