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上司の方へ部下との関わり

ふてくされる部下には、どう対応すればよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下がふてくされて見えるときは、態度そのものを注意する前に、直前のやり取りに戻って部下の言い分を聞くことをおすすめします。ふてくされて見える態度の手前には、言い分を言えないまま話が終わった、上司の対応が期待と違った、といった出来事があるのかもしれません。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとのうち上司のふるまいに関するものとして、「上司の対応が期待するものと違う」が12.9%で最も多く挙げられています。言い分を聞いたうえで、上司の考えと理由を伝え、次に進むことを二人で決めます。態度について伝えたいことがあれば、その場ではなく、落ち着いてから改めて話すとよいでしょう。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごとのうち、上司のふるまいについてのものの中で最も多かったのは「上司の対応が期待するものと違う」でした。そう感じている人は、面談の成果を実感している割合が全体より低くなっています。また、話すための場である面談でも、言いたいことを切り出せない人がいます。

12.9%
1万人調査
面談の困りごと(複数回答)として「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の割合
上司のふるまいについての5つの困りごと(対応が期待と違う・以前の会話を覚えていない・約束を守らない・実施に前向きではない・話が役に立たない)の中で、最も多い答えです。上司が対応していても、その対応が部下の期待とずれていれば、困りごととして挙げられるということです。
23.4%
1万人調査
「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人のうち、面談の成果を実感している人の割合
回答者全体では31.9%でした。上司の対応が期待と違うと感じている人は、面談の成果を実感している割合が低くなっています。
9.7%
1万人調査
面談の困りごと(複数回答)として「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人の割合
上司と話すために設けられた面談の場でも、話したいことや話すべきことを切り出せずにいる人がいることを示しています。

1万人調査は、部下の態度や、上司がそれをどう受け取ったかを尋ねたものではありません。数字は、部下の立場で答えた、上司との面談の困りごとについてのものです。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

部下がふてくされて見えるとき、態度を直す前に、直前のやり取りに戻る

「ふてくされる」は、上司の目に映った様子です。部下の側には、言い分を言えないまま話が終わったり、上司の対応が期待と違ったりといった事情があるのかもしれません。納得していないのに、うまく言葉にできないこともあるでしょう。態度そのものを注意する前に、直前のやり取りで何が起きたかに戻ることをおすすめします。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%でした。上司のふるまいについての5つの困りごと(対応が期待と違う・以前の会話を覚えていない・約束を守らない・実施に前向きではない・話が役に立たない)の中で、最も多い答えです。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。つまり、上司の対応と部下の期待のずれは、上司のふるまいについての困りごとの中で最も多く、面談の成果の実感が低いことと関係しているということです。

面談についての数字ですが、普段の仕事のやり取りでも、上司の対応が部下の期待とずれることはあると考えられます。ふてくされて見える態度の直前には、意見を聞いてもらえると思っていたのに指示で終わった、報告のつもりだったのに指摘された、といった期待と違う対応があったのかもしれません。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人は9.7%でした。上司と話すために設けられた面談の場でも、言いたいことを切り出せずにいる人がいます。同じように、部下がふてくされて見えるときも、言い分を切り出せなかっただけかもしれません。

KAKEAIは、信頼関係ができるまで直してほしいことを伝えない、と決めておくことをおすすめしません。部下がふてくされたあと、関係が戻るまで指摘を控えようとすると、仕事の話が止まり、本人も何を変えればよいかがわからないままになりがちだからです。

以下では、月例の営業会議の資料づくりを例にします。上司が「構成を変えてほしい」と伝えたあと、部下は「わかりました」とだけ答え、その後、返事が短くなって目を合わせなくなりました。

ふてくされて見える3つの場面と、最初の一言

ふてくされて見える場面は、直前に何があったかで3つに分かれます。場面によって、上司の最初の一言は変わります。

場面直前に起きたこと上司の最初の一言
指摘や差し戻しのあと資料の構成を変えるよう言われたが、言い分は言えなかった「さっきの構成の話、私の言い方が一方的だったかもしれません。○○さんの考えも聞きたいので、少し時間をもらえますか」
希望がかなわなかったあと担当したい案件を、別の人に任せると決まった「先日の担当の話、納得できていないところがあると思います。決めた理由を、もう一度きちんとお話ししたいです」
人前で注意されたあと会議の場で、資料の誤りを指摘された「会議の場で言ってしまって、すみませんでした。あの指摘は、二人のときに話すべきことでした」

最初の一言のあとの進め方と、発言の例

  1. 直前のやり取りに戻り、こちらの受け取り方を伝えます。態度を言葉にして指摘することはしません。
  • 今日は、資料の中身より先に、さっきの話の続きをしたいです。
  • 構成を変えてほしいと言ったあと、○○さんが納得していないように見えました。私の見方が違っていたら、教えてください。
  • あのとき、私は理由をほとんど話さずに、結論だけを言いました。それは私の落ち度です。
  1. 部下の言い分を聞きます。黙っているときは、問いを具体的にします。
  • 今の構成にした理由を、教えてもらえますか。何か意図があったはずだと思っています。
  • 変えてほしいと言われたことと、変え方の中身の、どちらが引っかかっていますか。
  • 言いにくければ、今日でなくてもかまいません。来週の面談でも、チャットでも大丈夫です。
  1. 部下の言い分を踏まえて、上司の考えと理由を伝えます。考えが変わらないときも、理由と一緒に言います。
  • 話を聞いて、売上の推移を先に置きたいという意図はよくわかりました。それでも私は、会議の冒頭は課題から始めたいと考えています。部長が最初に知りたいのは、数字より課題の中身だからです。
  • ○○さんの案のうち、推移のグラフを大きく見せるところは、そのまま使いたいです。
  1. 次に進むことを二人で決めます。上司が引き受けることも伝えます。
  • では、構成は課題から始める形にして、グラフの見せ方は○○さんの案で進めませんか。木曜までに一度、一緒に見ましょう。
  • 部長には、私から構成の意図を先に伝えておきます。
  • 今日の話で、まだ納得できていないところがあれば、来週の面談でもう一度話したいです。

言い方や態度について伝えるとき

態度について伝える必要があると感じるときも、その場では言わないことをおすすめします。まず仕事の内容に答え、態度の話は、落ち着いてから別の機会に、内容とは分けて切り出します。性格や人柄の話にはしません。

  • 先週の資料の話のあと、しばらく返事が短くなっていたように感じました。私の勘違いなら、それでかまいません。
  • 納得できないときは、黙るより、その場で言ってもらえると私は助かります。そのほうが、すぐに一緒に考え直せるからです。
  • 言い方の話をしたいのは、○○さんを責めるためではありません。次に同じことが起きたときに、二人とも楽に話せるようにしたいからです。
  • 私のほうも、結論だけを先に言う癖があるようです。理由から話すようにします。

部下がふてくされて見えるときに、避けたいこと

避けたいのは、機嫌を取ることと、態度を叱ることの両方です。

  • 機嫌を取るために、指摘や決定を引っ込める。内容が正しければ、態度を見て変えるべきではありません。変えるのは、本人の言い分に理由があったときです。
  • 「その態度は何ですか」と、態度そのものを叱る。部下は、言い分をさらに言いにくくなるでしょう。先に直前のやり取りに戻り、言い分を聞きます。
  • そのまま放っておく。時間がたてば戻る、と待っているうちに、仕事の話も止まってしまいがちです。
  • 関係が戻るまで、直してほしいことを伝えないと決める。仕事の話が止まり、本人も何を変えればよいかがわからないままになりやすくなります。
  • 周りに「あの人はすぐふてくされる」と話す。本人に伝わると、上司には何を言っても無駄だと受け取られかねません。
  • 評価の話で返す。「態度は評価に響く」と言うと、部下は黙ることを選びがちです。評価は、態度の話とは分けて、基準に照らして話すものです。

ふてくされたあとのやり取りがうまくいったかを振り返るには

ふてくされたあとのやり取りがうまくいったかどうかは、部下の表情が戻ったかではなく、そのあとの二人の話し方で振り返ります。次の点を自分に問いかけてみてください。

  • 直前のやり取りに戻って、部下の言い分を聞く時間を取れたでしょうか。
  • 上司の考えが変わらないときも、理由と一緒に伝えられたでしょうか。
  • 態度の話を、仕事の内容の話とは分けて、落ち着いた機会に切り出せたでしょうか。
  • その後、納得できないことを、二人の間で言葉にして話せるようになったでしょうか。
  • 上司の側も、結論だけでなく理由から話すように変わったでしょうか。
  • 先週の話のあと、私の言い方を少し変えてみています。やりにくいところがあれば、遠慮なく言ってください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下からの反論や強い言い方を、その場でどう受け止めればよいか迷い、あとから関係がぎくしゃくしてしまうときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

反対の意見が出た1on1の最中と後に、「1on1のAI要約」で。

部下の反論を感情のぶつかり合いとしてではなく、1つの意見として記録に残し、あとから二人で同じ言葉に立ち返れます。

部下が述べた意見は、誰が何を述べたかという形で「1on1のAI要約」に残ります。評価の言葉ではなく、事実の言葉で書くように作られています。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

石田さんは「要件が固まらないまま試作の日程だけが決まっている」のは順番としておかしいと述べた。

1on1の終了後に、「今回よかった点」で。

部下の意見を、言葉で受け止めるだけでなく、その場で引き取った動きとして示せていたかを振り返れます。

部下の指摘や懸念を受けて、ご自身がその場で次の動きを引き取った場面があると、その返し方が、実際の発言とともに書かれることがあります。ご自身向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

石田さんへの確認を引き取ると伝えたことで、長谷部さんが「両方の工程を用意しておきます」と自分の一歩を言語化するところまで進みました。

次の1on1の前に、前回の「次の1on1や日常へ向けて」で。

口数が少なくなった部下に、次の1on1でどの話の流れから声をかけるかを準備できます。

部下が短い返事で話を終えた場面について、次回どの話の流れで、どんな一言で尋ねるとよいかが書かれることがあります。たとえば、同じ問いを繰り返すのではなく、部下が自分から持ち込んだ話の続きとして尋ねる案が示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

次回、…「主幹として動いてみて、何か引っかかっていることはありますか。」と一言置いてみてください。前回と同じ問いを繰り返すのではなく、今日の会話で石田さんが自分から持ち込んだ「進め方がおかしい」という言葉の延長として聞くと、業務の話として入りやすくなります。

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よくある質問

ふてくされる部下は、放っておいてもよいですか。

部下がふてくされて見えるときに、そのまま放っておくことは、おすすめしません。時間がたてば戻ると待っているうちに、仕事の話も止まってしまいがちです。ただし、態度を注意するのではなく、直前のやり取りに戻って「私の言い方が一方的だったかもしれません。○○さんの考えも聞きたいです」と、言い分を聞く時間を取ります。言いにくそうなら、今日でなくてもよいと伝え、次の面談やチャットでも受けられるようにしておくとよいでしょう。

部下がふてくされたとき、機嫌を取るような対応はよくないですか。

部下がふてくされたときに、機嫌を取るために指摘や決定を引っ込めることは、おすすめしません。内容が正しければ、態度を見て変えるべきではなく、変えるのは本人の言い分に理由があったときです。ただし、言い分を聞くことと、機嫌を取ることは別です。直前のやり取りに戻って理由を聞き、そのうえで上司の考えが変わらないなら、「それでも私はこう考えています。理由は〜です」と理由と一緒に伝えます。

部下のふてくされた態度を、注意してもよいですか。

部下のふてくされた態度について伝える必要があると感じても、その場で「その態度は何ですか」と注意することは避けたいところです。部下は言い分をさらに言いにくくなるでしょう。まず仕事の内容に答え、態度のことは、日を改めて仕事の話とは別に切り出します。「納得できないときは、黙るよりその場で言ってもらえると私は助かります」のように、責める形ではなく、次から二人とも楽に話せるようにしたいという形で伝えるとよいでしょう。

部下が人前で注意されたあとにふてくされたとき、どうすればよいですか。

部下が人前で注意されたあとにふてくされて見えるときは、上司の側から「会議の場で言ってしまって、すみませんでした。あの指摘は二人のときに話すべきことでした」と、場所の選び方を謝ります。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「話したいこと、話すべきことを切り出せない」を挙げた人は9.7%でした。面談についての数字ですが、同僚が聞いている場では、部下はさらに言い分を言いにくいと考えられます。指摘の中身は、改めて二人で話します。

ふてくされる部下との関係を、どう立て直せばよいですか。

部下がふてくされて見えたあと、関係を立て直すには、態度の話より、仕事の話のやり取りを変えることが近道になるでしょう。指摘や決定のときに、結論だけでなく理由から話す・部下の言い分を聞く時間を取る・上司が引き受けることを伝える、の3つを続けます。言い分を聞くことと機嫌を取ることは別なので、上司の考えが変わらないときも、理由と一緒に伝えるとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/subordinate-sulking-after-feedback

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: