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部下の方へ1on1

部下の1on1の心構えと事前準備

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

部下の1on1の心構えは、1on1を上司への報告の時間ではなく、自分の仕事を進めるために上司の考えや判断を聞く時間だと考えることです。事前準備は、話題を増やすより、その回に上司に期待すること(意見を聞きたい、一緒に考えてほしいなど)を1つ決めて前日までに伝えることをおすすめします。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することが「意見を聞きたい」の人の39.9%が面談の成果を感じていて、「期待していることは特にない」人では8.4%でした。その回に上司に期待することが決まっている人のほうが、面談の成果を感じています。本音をすべて話す必要はなく、仕事の話だけでも1on1は使えます。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の準備に負担を感じている人の成果の実感は、全体と変わりませんでした。一方で、上司に期待することが決まっている人のほうが、面談の成果を感じていました。実際の1on1の記録でも、仕事の進み具合の話で部下が選ぶのは、報告より一緒に考えることのほうが少し多くなっています。このページでは、部下の準備は話題を増やすことより、上司に期待することを1つ決めることから始めるとよいと考えています。

39.9%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「意見を聞きたい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「報告したい」の人では36.8%、「その時々によって違う」の人では23.2%、「期待していることは特にない」の人では8.4%でした。上司に期待することが決まっている人のほうが、面談の成果を感じていて、「その時々によって違う」の人はその間に位置しています。
32.8%
1万人調査
面談の困りごとに「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人のうち、成果を感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は12.6%で、成果の実感は回答者全体の31.9%とほぼ同じでした。準備に負担を感じている人も、全体と同じくらい面談の成果を感じている、という意味です。
17.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合
同じテーマで「報告したい」を選んでいた割合は14.5%でした。実際の1on1でも、仕事の進み具合の話で部下が選んでいるのは、報告より一緒に考えることのほうが少し多くなっています。

1万人調査の「上司に一番期待すること」は、1つだけ選ぶ設問の答えごとに成果の実感を比べたものです。利用データの割合は、そのテーマ全体に対する割合で、上司に期待することが選ばれていないテーマ(22.2%)も分母に含みます。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

部下の1on1の心構え:上司のための報告の時間ではなく、自分の仕事を進める時間

1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談。1on1ミーティングとも呼ばれます)を部下の立場で受けるときの心構えは、3つにまとめられます。1つ目は、1on1は上司に報告するための時間ではなく、自分の仕事を前に進めるために上司の考えや判断を聞く時間だということです。2つ目は、話題をたくさん用意するより、その回に上司に期待することを1つ決めて行くことです。3つ目は、本音をすべて話す必要はなく、仕事の話で十分だということです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談をしている一番の理由として最も多かったのは「自分の仕事を進めるため」で、34.5%でした。つまり、部下の側で最も多いのは、自分の仕事のために面談の時間を使っている人です。1on1を「上司に呼ばれて行くもの」と受け止めている方は、まず、この時間を自分の仕事のために使ってよいのだと考えてみてください。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は上司と部下の両方が当事者の時間だと考えています。上司が進め方を決め、部下はそれに合わせるものではありません。部下の側からも、この時間をどう使いたいかを言ってかまいません。

1on1の事前準備:話題を増やすより、上司に期待することを1つ決める

部下の1on1の事前準備で大事なのは、準備の量ではなく、その回に上司に何を期待するかを決めておくことです。話題を書き出した紙を用意しても、上司にどうしてほしいかが決まっていなければ、報告して終わる回になりやすくなります。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「決められた書式やフォーマットへの事前入力など準備の負担」を挙げた人が12.6%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.8%で、回答者全体の31.9%とほぼ同じです。つまり、準備に負担を感じている人も、全体と同じくらい面談の成果を感じています。

一方で、上司に期待することが決まっているかどうかによって、成果の実感には差があります。1万人調査で、面談で上司に一番期待することを1つ選んでもらい、答えごとに面談が成果につながっていると感じる人の割合を比べました。「意見を聞きたい」と答えた人では39.9%、「報告したい」と答えた人では36.8%です。「その時々によって違う」と答えた人では23.2%、「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%でした。つまり、上司に期待することが決まっている人のほうが、面談の成果を感じています。

準備は、次の3行で十分です。前日までに上司に送っておくと、上司の側も準備ができます。

  1. 話したいこと(1つか2つ)
  2. 上司に期待すること(下の表の5つのどれか)
  3. 前回決めたことの進み具合
上司に期待することこんなときに選ぶ上司への伝え方の例
意見を聞きたい自分の案はあるが、上司の見方も知りたい「月次の締めの手順を変えたいと考えています。私の案について、ご意見をいただけますか」
一緒に考えてほしい何に困っているかは言えるが、どうすればよいかが見えない「請求書の処理が月末に集中して間に合いません。どう分けるか、一緒に考えていただけますか」
具体的なアドバイスがほしいやり方がわからず、具体的に教えてほしい「取引先への督促の連絡を初めて書きます。書き方を具体的に教えていただけますか」
報告したい終えた仕事を知っておいてほしい「先月の締めを予定通りに終えましたので、ご報告します」
話を聞いてほしい判断や助言より、まず聞いてほしい「今日はアドバイスではなく、最近感じていることをまず聞いていただきたいです」
  • 明日の1on1では、月次の締めの手順について、ご意見をいただきたいです。私の案を先にお送りします。
  • 明日は、請求書の処理が月末に集中している件を、一緒に考えていただきたいです。
  • 今回は、特に相談したいことはありません。前回決めたことの進み具合を報告しますので、先月の締めについて一言ご意見をいただけますか。

1on1の最中の心構え:報告で終えず、上司の考えを尋ねる

1on1の最中は、報告したあとに、上司の考えや判断を自分から尋ねることをおすすめします。進み具合を聞かれて答えると、それで1on1の用は済んだように感じるかもしれません。ただし、報告だけで終わると、上司の考えを聞く機会がないまま次回になりがちです。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が上司に期待することを見ることができます。「業務の進捗や進め方」のテーマのうち「一緒に考えてほしい」が選ばれていた割合は17.0%で、「報告したい」は14.5%でした。つまり、実際の1on1でも、仕事の進み具合の話で部下が選んでいるのは、報告より一緒に考えることのほうが少し多くなっています。進み具合の話を、報告だけで終わらせる必要はありません。

報告のあとに、次のように続けてみてください。

  • ここまでが進み具合です。この進め方で問題ないか、ご意見をいただけますか。
  • 今の件で、課長に判断していただきたいことが1つあります。締めの期限を2日延ばしてもよいでしょうか。
  • 私の考えでは、処理を週ごとに分けたほうが早いと思うのですが、どう思われますか。

上司の意見が自分の考えと違うときは、その場で言ってかまいません。上司は、部下の考えを聞く前に意見を言っていることもあります。

  • ご意見はわかりました。1つだけ、私の側の事情をお伝えしてもよいでしょうか。
  • その進め方だと、月末の処理が今より増えそうで心配です。別の方法はありますか。

上司の話が長くなり、自分が相談したいことを話す時間がなくなりそうなときは、自分の用件に話を戻してもかまいません。

  • すみません、今日は1つご相談したいことがあって、そちらを先にお話ししてもよいですか。
  • 残り10分ほどなので、請求書の件に戻らせていただけますか。

本音をどこまで話すかは、部下が決めてよい

1on1の心構えとして「本音で話しましょう」と言われることがありますが、本音をどこまで話すかは、部下が決めてよいことです。評価や見られ方が気になって、何を話すかを選ぶのは自然なことです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。つまり、本音を話せないと感じている人でも、面談の成果の実感は全体と変わりません。このページでは、仕事の話だけでも1on1は自分の仕事を進める時間として使える、と考えています。

KAKEAIは、1on1で仕事の話を避けることをおすすめしません。仕事は、成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、自分の成長にとっての具体的な材料でもあります。上司に話したくない話題があるときは、断ってかまいません。

  • その件は、今日は話さずにおきたいです。別の機会にお願いできますか。
  • 体調のことは、今は仕事に影響していないので、必要になったらお伝えします。

上司の側にも事情があります。上司は、部下がその回に何を期待しているかを、言われなければ分かりにくいものです。1万人調査で、面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%いて、期待と違う対応を受けたと感じている人は少なくありません。本音を全部話さなくても、その回に上司にどうしてほしいかだけは伝えておくと、上司も合わせやすくなります。

1on1の終わりと次回までの心構え:次に取り組むことを自分の言葉で言う

1on1の終わりには、次回までに自分が取り組むことを、自分の言葉で言ってみてください。上司がまとめるのを待たず、部下の側から言うと、認識のずれにその場で気づきやすくなります。上司が引き受けたことも、確認しておきましょう。

  • 今日の話を踏まえて、来週までに締めの手順の案を直して、金曜にお送りします。
  • 課長には、経理部門の担当者への確認をお願いしてもよいでしょうか。いつ頃わかりそうですか。
  • 前回ご相談していた経理部門への確認について、何かわかったことがあれば教えていただけますか。

次回の1on1では、前回決めたことの進み具合から話を始めると、前回の続きとして話しやすくなります。進んでいないときは、理由を自分の言葉で言ってかまいません。上司が知らない事情が、進まない理由になっていることもあります。

  • 前回決めた手順の見直しは、途中で止まっています。他部署からの資料が届かず、着手できていません。
  • 決めたことのうち、1つは終わりましたが、もう1つは私だけでは判断できませんでした。ご相談したいです。

部下の側から見て、1on1がうまくいったかを、どこで見るか

部下の立場で1on1がうまくいったかどうかは、上司に褒められたかや、気持ちよく話せたかではなく、1on1のあとに自分の仕事が動いたかで判断します。3回ほど続けたあとに、次の点を振り返ってみてください。

  • 1on1の前に、その回に上司に期待することが、1つ決まっていたでしょうか。
  • 1on1の最中に、報告のあとで上司の考えや判断を聞く時間があったでしょうか。
  • 1on1の終わりに、次に取り組むことが自分の言葉になっていたでしょうか。
  • 1on1のあと、止まっていた仕事が1つでも動いたでしょうか。

どれも当てはまらなければ、まず、次の回に上司に期待することを1つ決めて伝えることから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

1on1で上司に何を話せばよいか、どう準備すればよいかに迷うときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前、「1on1の準備」で。

自分が話したいことと上司に期待することを、1on1の最初に二人で確認できます。

その回に話したいテーマと、上司に期待する対応を選べます(期待する対応を選べるのは部下の側だけです)。選んだ内容と「この1on1へのメモ」は上司の画面にも表示され、1on1が始まると Kakeai AI が開始の挨拶で挙げます。前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?

1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

話題を増やすより先に、その回に何を話し、上司に何を期待するかを整理してから臨めます。

自分で選んだテーマと期待する対応を今日の軸にして、最初に自分から言う一言の案を示します。部下ご本人向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

藤本さん、今日のキャリアと海外展開 …まず「今後のキャリア」は「話を聞いてほしい」と選んでいます。最初の一言で、今どんなことを考えているかを自分から切り出してみてください。 「今、キャリアについて考えていることを聞いてもらえますか。今日はまず話を聞いてほしいんです」…

ホームの「この先1週間のポイント」で。

1on1の直前になってから慌てずに、何から話すかを前もって考えておけます。

Kakeai AI が、ご自身の1on1の予定や次の一歩の期限などから、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームは、ご自身だけに表示される画面です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

あなたと柳瀬さんの1on1は今日10時です。自分用メモにある「藤本さんとの分担を確認」と「3つ聞く」を手元に置いて臨んでみてはいかがでしょうか。

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  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
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よくある質問

部下の立場で1on1を受けるとき、どんな心構えでいればよいですか。

部下の立場で1on1を受けるときの心構えは、1on1を上司に報告するための時間ではなく、自分の仕事を前に進めるために上司の考えや判断を聞く時間だと考えることです。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている一番の理由として最も多かったのは「自分の仕事を進めるため」の34.5%でした。上司が進め方を決めるものだと受け止めず、この時間をどう使いたいかを部下の側から言ってかまいません。

部下は1on1の前に何を準備すればよいですか。

部下が1on1の前に準備するのは、話したいこと(1つか2つ)、その回に上司に期待すること、前回決めたことの進み具合の3行で十分です。前日までに上司に送っておくと、上司の側も準備ができます。準備の量を増やす必要はありません。KAKEAIの1万人調査では、準備の負担を困りごとに挙げた人の成果の実感は32.8%で、回答者全体の31.9%とほぼ同じでした。

1on1で上司に何を期待すればよいか、自分でもわからないときはどうすればよいですか。

1on1で上司に何を期待すればよいかわからないときは、まず話したいことを1つ決め、それについて「自分の案はあるか」を考えてみてください。案があれば「意見を聞きたい」、困っていることは言えるが案がなければ「一緒に考えてほしい」、やり方そのものがわからなければ「具体的なアドバイスがほしい」が合います。それでも決まらないときは、「今日は何を期待すればよいか自分でも決まっていません」と上司に正直に伝えてかまいません。

1on1で上司に本音を話さなければいけませんか。

1on1で上司に本音をすべて話す必要はありません。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人の成果の実感は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいました。本音を話せないと感じていても、仕事の話だけで1on1は自分の仕事を進める時間として使えます。話したくない話題は、「その件は今日は話さずにおきたいです」と断ってかまいません。

1on1で上司の意見が自分の考えと違うとき、部下はどう言えばよいですか。

1on1で上司の意見が自分の考えと違うときは、その場で「ご意見はわかりました。1つだけ、私の側の事情をお伝えしてもよいでしょうか」と切り出してみてください。上司は、部下の考えを聞く前に意見を言っていることもあります。事情を伝えたうえで、「別の方法はありますか」と尋ねると、どちらの案を取るかではなく、仕事を進める方法を一緒に考える話になります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/1on1-mindset-preparation-for-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: